「私の名前を呼ぶあの鬼は、誰───────?」
帝都怪異対策特務機関に所属する祓い師見習いの少女、乙村雛子はある日突然書庫室に配属されることになる。
近頃、見知らぬ青年に愛を囁かれるという奇妙な夢を見続けていることにも悩まされており、意気
消沈して書庫へ向かうことに。
書庫は綾代修一郎という有能でありながら単独で活動するという祓い師の青年が取り仕切っており、彼の元で働くことに。
人嫌いで有名なはずの修一郎は、何故か雛子には優しく、とても人嫌いには見えない。
書庫での仕事も楽しく、修一郎に術を教えてもらい充実した日々を送る雛子であったが、ある夜に自分が誰かから呪われていることを知る。
そして、「書庫室には夜叉が棲む」という噂を耳にする───────。
*ノベマ!さんでも公開しております
*R15は念の為です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-01 20:00:00
29839文字
会話率:31%
社会人として一人暮らしをする里乃は、大好きだった従兄の5歳年上の雅人の死を引きずっていた。
月に一度、無名で贈り物を送り付けてくるストーカにも悩まされていた。
里乃は雅人から中学生の時にもらったラジオを聴くことで、自分を癒していた。
そんな
ある日、ラジオから雅人の自分の名前を呼ぶ声が聞こえてくるようになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-07 15:00:00
9802文字
会話率:34%
ある日、会社の歓迎会でお酒に酔い、その酔った勢いで、ちょっと気になる後輩の茄子川君をお家にお持ち帰りして、茄子川君と身体を重ねた。
翌日の朝。
目を覚まし、ベッドの隣を見ると、そこには茄子川君はおらず。そのかわりに、何故か茄子がひとつベッ
ドの上に転がっていた。
茄子川君の名前を呼ぶと、隣で転がっていた茄子が動き──────?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-03 18:30:04
3694文字
会話率:61%
最強と呼ばれたかつての英雄、バルナード=オーリン。彼は突如味方に剣を向けてその凶刃を振るった。歴戦の騎士達を幾人も再起不能にした末、もうひとりの英雄に討たれた狂人。国を救った英雄の凶行は人々の心に深く爪痕を残すこととなった。それから十年。ミ
ストラル騎士育成校に通う一人の青年が物語の主人公だ。彼の名はシルバ=オーリン。かつての英雄であり、今は名前を呼ぶことすら厭われるバルナードの一人息子。十年前の事件故に騎士育成校でほぼ全ての生徒から忌み嫌われている彼の運命は、一人の留学生が来ることがきっかけで変わり始める。どれだけ厭われようと、どれだけ嫌われようと、彼は剣を振ることをやめない。やりたいことのため、やらなければならないことのために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-15 19:00:00
28104文字
会話率:45%
主人公の 山城つぼみ は過去について少し後悔していた
中学校では記憶をなくし、好きな人に振り回され捨てられるという、悲しい記憶しか思い出せず
高校では 松田夏芽 という男と出会い、なつめとは毎週水曜日の放課後に呼ばれてハグするというだけの関
係だった、話しかけたり名前を呼ぶのさえ禁止されていたつぼみはいわゆる都合のいい女だった
大人になってからしかりしようと上京するもある事件によって2つのことが明らかになり、つぼみを混乱に追い込む折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-08 16:00:00
3302文字
会話率:45%
『蝉の声より煩い声を、私は知っている』
蝉の声が降り注ぐ真夏の日。こんな日に私は子太郎と過ごした日々を思い出す。獲った虫を屈託のない笑顔で見せてくれるその瞬間が、なによりも好きだった……そんな過去のこと。
私はそんな過去に思いを馳せて、
今年もまた、名前を呼ぶ。
*
この作品はカクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-17 18:00:00
3178文字
会話率:29%
星井一彦は誰かの役に立ちたくて医者を目指し、何一つできぬまま死んだ。
そして、彼はなんの前触れもなく異世界に転生した。
そこでは、誰も彼の名前を呼ぶことはない。
誰も彼には気づかない。誰かと話すことすらできない。誰からかも感謝されること
もない。
それでも、星井一彦はその世界で出会った小さくてやんちゃで、それでいて強くて頑張り屋の女の子を助けようと決めた。
これは星井一彦が、アリス王女を助けて王にする、
そんな物語。
無双することも、感謝されることも、賞賛されることもない主人公が、
やまとなでしこをひっくり返したような王女を助け、
それでも、その存在を気づかれることのない、
そんな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-30 23:13:29
1414755文字
会話率:25%
初孫の「僕」が産まれた時から毎年、おじいちゃんとおばあちゃんの誕生会が行われていました。「僕」が大学生になった頃、八十三歳を迎えたおばあちゃんは認知症と診断され、話をしなくなりました。おばあちゃんの鈴を転がしたような声が大好きだったおじいち
ゃんは、なんとかおばあちゃんの声を聴こうと声をかけ続けていましたが叶いません。諦めきれないおじいちゃんは、誕生会に集まったみんなに、おばあちゃんと出会った頃の話をしはじめました。そして、その頃、おじいちゃんは、心を込めて、おばあちゃんを「幸子さん」と呼んでいたことを思い出したのです。昔と同じように「幸子さん」と呼ばれたおばあちゃんは、夢から覚めたように顔を上げ、おじいちゃんに微笑みかけました。、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 15:33:14
1983文字
会話率:29%
仕事後に係長と飲んだ帰り道、自動販売機に寄った。
『数字がそろえばもう1本』
当たり付きの自動販売機だった。
こんなの当たるわけがないと思っていたら目の前で係長が数字を揃えた。
「お前好きなやつ選んでいいぞ」
そう言われて選ぼうとした時、遠
くからおれの名前を呼ぶ声が聞こえた。何故かその声は側にいるはずの係長の声だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-12 13:39:26
2351文字
会話率:33%
皇室主催のパーティで、皇太子殿下がエスコートした令嬢は殿下の婚約者ではなかった。「帝国の双翼」と謳われる二大公爵家ーーウォード公爵家の令嬢への仕打ちに、参加していた者たちはざわつく。二大公爵家の片割れであり、彼女の幼なじみであるノクス・ベネ
ットは観劇でもするかのように、その様子を眺めていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 22:58:12
4567文字
会話率:32%
7月21日、終業式。誰もが待ち望んでいた夏休み前日に事件は起きる。
不思議な少女の夢を見た須藤零矢は誠明高校に通う高校2年生。妹の須藤京香と幼馴染であるみなみ高校に通う五関絢と一緒に登校をしていた。友達と好きなアイドルの話をしたり、中
学時代から好きな二条成美と夏休み中に仲良くなることを心に決めたり、部活のみんなと夏休みの予定を決めたりと、ごく普通の一日を過ごしていた。
帰り道、道端で遊んでいる子が車道に飛び出して車に轢かれそうになる。零矢は子供をかばって変わりに轢かれてしまう。
朦朧とする意識の中で、自分の名前を呼ぶ幻想を見る。そのまま自分の死を悟り、やり残したことを思いながら意識を落とした。
―――再び目を開けると、そこは辺り一面真っ白の世界だった。そこで零矢は「神」と名乗る女性に出会う。「神」から零矢は現実世界で死んだことを伝えられる。そして提案をされる。
「もう一度やり直してみないか?」
神の提案は、零矢がこれから生きるはずだった世界、通称『イフルート』で彼女を作ること。
この条件をクリアすれば生き返らしてくれるという。
こうして零矢は元の世界に戻るために彼女を作る。しかし、彼女づくりにはルールが存在し…!果たして零矢は生き返ることができるのか!?これは生き返りをかけた命がけの学園青春ラブコメディである!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-02 22:00:00
46144文字
会話率:45%
小さい頃からみる不思議な夢があった。
典型的な悪役令嬢の女の子目線から王道の恋愛映画を見る―そんな夢。
幼いころ、婚約者という王子様に一目ぼれしたところから始まり、今は全寮制の学園で下級貴族のヒロインポジションの女に現を抜かす王子を見て嫉妬
に狂っている。
今ではお決まりすぎて誰も見ないようなつまらないストーリーだが、彼女の人生を追体験しているようで、応援しながら見守っていた。
「今日も見たよ、あの夢。あの子、遂にヒロインに殺し屋を差し向けるみたいだ。」
今日も大好きな親友の隆二にこの話をする。
妻にも言っていない、昔からの二人だけの話題というだけでなんだか嬉しくて、会うたびに話をしていた。
「あの夢か。確か中学の時からずっと言ってるよな?大人になるまで見るなんて、その子と何か縁があるんじゃないか?俺は落ちる夢ぐらいしか定期的に見ないな」
最近、その話題にも反応が薄くなってきたことに気づかないふりをし、毎回付き合ってくれる隆二に甘えていた。それだけでいい。一生思いは伝えずに親友として生きていく。
跡継ぎのため仕方なくお見合いして結婚した妻と5歳になる息子は、家族として愛していることに間違いはない。俺は幸せ者だ、そう思っていた。
「・・・なんで?」
自分の家の風呂場で最愛の親友と妻の不倫現場に遭遇するまでは。
「俺だって・・・俺だって隆二の事が好きなのに!!」
動転して訳も分からず自分の気持ちをぶちまけてしまう。
「最低。彰さんってゲイだったの?」
「俺の事そんな風にみていたのか。気持ち悪い」
俺が被害者の筈なのに罵られ、耐えられず自分の家から逃げ出してしまった。
公園のベンチで泣きつかれうたた寝すると、今日もあの子の夢をみた。
「サイオン様っ違うのです!全てはあの女が悪いのですわ!」
「黙れ。貴様に名前を呼ぶことも許可していない上にリリーの事をあの女呼ばわりするとは。王族不敬罪の罪も背負いたいらしいな。人を殺そうと思う其方らしい下劣な振る舞いだ。見るに堪えん。」
「婚約破棄と合わせて国外追放を命じる。二度とこの国に足を踏み入れるな。同じ空気も吸いたくない。」
そうか。お前も人生の絶望を味わうなんて本当に運命を感じるよ。
でもな、お前の方が俺の人生よりマシだろ。
『本当にそうかしら。じゃあ試してみたら?』
「へ?」
目が覚めると俺はあの夢の悪役令嬢になっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-31 00:00:00
4902文字
会話率:25%
この世界には能力と呼ばれる物が存在する。
それは炎を操れたり呪いを操れたり様々だ。
だけどそんな世界で悪い奴らがでないわけがない。そしてそのなかで一際裏社会で目立っていたのが---教団。名前を呼ぶことすらできない。何を信仰してるのかも不明な
教団だ。だけどそいつらは自分達の領土を広げるためだったら大量殺人ためらわないそんな奴ら。だけどその教団の一つの拠点を一人で潰してしまった青年がいる。これはその青年の悲しき物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-04 21:26:08
1916文字
会話率:64%
陰キャは普段おとなしく生活していたが突然、陰キャの下に同じ趣味を持つ女の子が現れてしまう。彼女と毎日、昼休みを限定してだが、話すことになった陰キャはその日常を楽しく思えてしまう。しかし、、
最終更新:2021-11-25 23:39:36
4389文字
会話率:40%
大国ラドガ辺境国で生まれた王女マリーナ、十八歳。彼女は執政官である最高権力者ヘルモーズ卿のひとり娘だった。
首都から離れた郊外の城で、家庭教師や使用人たちとともに暮らし、大切に育てられたマリーナは世間を知らない。自分で買い物もしたことも
なかった。外部との繋がりといえば友人のグルヴィアひとり。美しく世間知らずの深層の令嬢である。
十八歳の誕生日が近づき成人としてお披露目舞踏会が、父の本城で開催されることになった。皇女ははじめて田舎の城を出て都会に向かった。
首都に到着してすぐ大通りで自分の名前を呼ぶ美しい声を聞く。
それはリュートを片手に歌う「アヴェ・マリア」の曲。はじめて聞く、その曲と歌声に彼女は心惹かれた。
歌っていたのは、奴隷に落ちた異世界からきた男ユーセイ。日本の音大で将来を嘱望されたエリートだった彼は、意図せずこの世界に転移してしまった。二酸化炭素が多い異世界の空気に、彼は意識を失い、気づいたときには奴隷として売られていたという。
一方、マリーナは父親が開いた舞踏会で多くの求婚者と出会う。
その一人、北の大陸にある小国フレーヴァング王国の王子との結婚を父は望んでいた。
フレーヴァング王国は長い間、シオノン山の降灰に悩まされ作物が枯れ、国民は飢えていた。しかし、一年前に、この国に救世主「炎の巫女」が現れ、ドラゴンとともにシオノン山の怒りを鎮めた。ドラゴンの力を持つ、かの国は列強の興味の対象に躍り出た。
皇女であるマリーナの結婚は政略であり、北の大陸に足がかりの港湾を持ちたい父と、隣国のシルフィン帝国の脅威に、豊かな国ラドガ辺境国の力と資金を得たいという王子、両国の思惑が合致する結婚である。
世間知らずの皇女は、そんな状況にも関わらず奴隷であるユーセイに恋してしまった。
友人グルヴィアや、母親代わりの使用人の助けを経て、マリーナはユーセイを奴隷から解放する。
ふたりはラドガ辺境国から逃げ、フレーヴァング王国の山にある一軒家に愛の巣を作る。それから、半年、異世界から来たユーセイとの愛に溺れる皇女。
しかし、異世界とこの世界は空気が違う。ユーセイの身体は徐々に病に侵されていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-26 11:00:00
101719文字
会話率:47%
みなさんにも、なかなか簡単に倒せない、強大な敵、いませんか?
ゲーム好きな人にとっては“物欲センサー”とか言う、某魔法使いの卿ように、名前を呼ぶことすら憚られるヤバイヤツもいますよね。
そんな強大な敵に遭遇したので、現実逃避な投稿です(
笑)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-11 14:12:07
1225文字
会話率:26%
結婚式でルティアのベールをめくった公爵様は、その赤い瞳を見て明らかに固まった。そしてルティアの前世の名前を呼ぶ。
ルティアには前世の記憶があり、その時から引き継いでしまった相手の魔力を奪う赤い魔眼。そのせいで姫であるはずのルティアは、
半ば幽閉され、魔眼の姫と呼ばれている。
前世で誰よりも大好きだった幼馴染と、結婚式の当日望まない結婚の新郎新婦として出会ってしまったその日、何故か幼馴染だった旦那様は前世の記憶を取り戻す。
すれ違っていた幼馴染が再び出会い、今度こそ幸せになるはずの物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-05 10:46:31
70012文字
会話率:41%
ある日、交通事故に遭った私こと三嶋咲夜。そう、暴走トラックに撥ねられそうになった親友を庇った私は、泣きながら私の名前を呼ぶ親友の声を聞きながら、目を閉じて死を迎えた……………筈だったんだよなぁ!!
いやいや、いきなり異世界赤ちゃん転生で、し
かも記憶保持?
ちょっと今時の小説展開すぎて草も生えねぇなおい………え、現実?まって嘘でしょ、まって。ここって……『リピ恋』世界?
「ああ、神様。多少いやかなり恨みます……!」
これは、乙女ゲーム『Repeated〜恋が最愛に変わる時〜』の世界……の裏主人公に転生してしまった主人公が原作開始前にやってくる数々の死ぬ運命から逃げまくるドタバタシリアルラブコメディ?……なのかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-06 00:41:27
791文字
会話率:8%
就職を機に一人暮らしを始めた際に母親に持たされた「いつ使うの?」というものがたくさん入った段ボール箱。その中に入っていたのは、オフホワイトに金のラインで美しい模様が描かれた素敵なカードたちだった。カードに書いてある、この世に存在しない文字を
なぜかふとした瞬間に読めてしまう"私"。しかも、カードの名前を呼ぶとそのカードの力が解放され、具現化するようだった。
言葉は"話せない"個性豊かなカードたち。綺麗な青年だったり、ふさふさの白い子狼だったり、青い鱗がきらめく小さな竜だったり。でもなぜか、私のことを心から愛してくれていることが伝わる。
全てのカードを具現化したとき、みんなが一際嬉しそうな顔になった。理由を聞こうとする前に、目の前が白んで──
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ご都合主義の溺愛チート異世界転移モノです。
R15を保険でつけてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-09 04:44:07
41134文字
会話率:12%
※こちらの小説は完結済みの連載小説の続編になっています。
____俺が君の名前を呼ぶ時、君の記憶から俺の名前は消えているだろう。
【Player《プレイヤー》とDealer《ディーラー》】
__ゲームを開始する際に必然的に渡さ
れる配役だ。
__そして、ゲームを提示するものと盤上の駒になる者をそう言う。
____死んでしまった 好きだった人が幾千年の時を経て、生まれ変わっていることを知った。
____異界の地で命を賭けて剣を取った。
2079年、ノクターナル社所属_輝崎 秀一《こうざき しゅういち》の開発した未知なるゲームガジェット_ 【高密度・指先装着型マシン《リスト》】により世界に新たな、技術革新が起こった。従来のVR(バーチャルリアリティー)技術の一切を切り離した、IR(イデアルリアリティー)技術は人々の興味と注目を一集し、世界に新たな風が吹き始めていた。
人類が新たな娯楽に一歩足を踏み入れた年、もう一人の変革者が現れた。
都内の庭園で胸部に重傷を負った少年は通りかかった、女子高生の連絡により一命をとりとめる。しかし、致命傷と言える傷は彼の脳にまで影響を及ぼしており、記憶のほとんどを欠落させていた。
それから数日が経った頃、救急車を呼んでくれた千歳《ちとせ》と名乗る少女が病室を訪ねてくる。
____そう、物語はここから始まった。
2080年_輝崎は己の思惑の為に一つのゲームソフトを数万個限定で販売した。タイトルを_《イデアル・アブソリュート》と冠したそれは、発売直後、わずか数秒で売り切れた。そして、比例する様にして専用ガジェットのリストも売り切れとなった。
そして、人々は早々にゲームを起動する。
____猛毒が仕込まれた、リストと共に。
私は、私は絶対に彼女に会って見せる。 例え、前世の記憶が無くても、私は君を見つけ出して見せる。____例え、どれだけの犠牲を払ってでも。
ベッドの横に備え付けられていた、テレビに映った ゲームソフト。そのゲームの景色はどこか懐かしく、どこか見覚えがあった。気づけば、頬を伝う涙。少年はそこで、以前の記憶を取り戻す。
もう一度、もう一度、今度こそは本当の最期まで一緒に生きて見せる。
____その為にはこの、《反転の呪い》さえ使って見せる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-02 10:46:09
76726文字
会話率:38%