一本の万年筆をきっかけに、現在と三十五年前の男女の思いを繋ぐ物語。
主人公の舞衣は、勤めていた会社の人間関係に悩んでいた。みぞれが降るような寒い夜に、舞衣は街をあてもなく歩いているとある万年筆屋が目に入った。
特に万年筆にこだわりのあっ
た訳ではなかった舞衣だが、その店に並べられたインクの様々な色に心を奪われた。
その美しい色のインク瓶を外の窓から見ていた舞衣は、その店の主人の三島宗介に『中に入ってご覧ください』と誘われ、店の中に入っていった。そのインクを見ているうちに不思議と心が落ち着き、舞衣は『ここで働かせて下さい』と主人に頼んだ。
今、勤めていた会社には、既に自分の居場所がないと感じていた舞衣は、宗介が躊躇するも、半ば押しかけるようにして、その店に置いてもらい働き出した。
その店では、宗介の親友の盛岡定道。インクを集めるのが趣味の前田碧。大学教授の田村慎一。妻に先立たれ、供養として毎日手紙を書き続ける中村靖夫など様々な人生を送る面々がお客としてやってきた。
その人たちの姿を見たり、聞いたりしながら、舞衣の成長する姿を描く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 15:44:37
64230文字
会話率:51%
中原麻美(なかはらあさみ)は私立中学に通う中学二年生、趣味は万年筆でグリーティングカードや日記を書くこと。学校帰りにしばしば寄っている百貨店内の文具店がお気に入り。
ある日、いつもの文具店へ立ち寄ってから帰宅しようとした際、百貨店の入
り口付近で父親の姿を見かける。父の下へかけよって声をかけようとしたが、その傍らには知らない男性が立っていた。その男性は背が高くて足も長く、まるでモデルか俳優のようだった。
一目で恋に落ちる麻美だが、その男性と父親の取ったさりげない行動からただならぬ仲ではないかと疑いを持ち、その真相を突き止めるため大胆な行動に出るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 12:14:45
40066文字
会話率:29%
※本作品は前作の『騅-後醍醐のもう1人の息子-』の続編です※
前作を読まずとも楽しめるように前作の説明などを話の随所に書きますが、より深く世界観を知っていただきたいので、前作を読むことを強く推奨致します。
以下、一段落目に世界観の説明がご
ざいます。
殺し屋が裏の世界を取り仕切り、殺し屋組織の上層部が政府や警察に口利きが出来る世界のお話。
だが一方で、その見返りとして政府の要望には応えねばならず、度々要人警護の依頼を受けることもある。
彼らは一般社会にはほんの一部にか知られておらず、影の立役者として世の中をどこか上手く回している存在。
したがって、殺し屋が街を歩いていても一般人や警察が警戒することは無く、依頼人が顔を見たとしても連絡は勿論話しかけてはならない為、ごく普通の生活を送ることが出来ている。
ただ、一般社会にも裏の世界にも知られている唯一の存在が居る。
それは後鳥羽家、後醍醐家といった名家と呼ばれる大富豪の一家や、新田家といった貴族で、彼らは金に物を言わせる場合もあるが、ほとんどは殺し屋組織に所属するなり単独で動くなりし、自分の身を守っている。
――そこのあなたも"BLACK"の記録者になってみないか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-14 17:59:28
760424文字
会話率:26%
万年筆で文字を書きたいと思う気持ちは。 Op.127
キーワード:
最終更新:2022-07-31 23:19:26
403文字
会話率:0%
舞台は北大西洋の島国『K.T.U』。
容姿端麗、頭脳明晰、だが人間嫌いでひねくれ者な若き天才小説家である少女『シャルロット・クリスティアナ・ストレンジャー』は、彼女自身にしか読めない文字を書くことが出来る不思議な万年筆を持っていた。
そんな
万年筆の文字を唯一読むことが出来た家事手伝いの大学生『アンドリュー・リヴェット』を巻き込みつつ、万年筆の謎と両親の死に関わる秘密を追うシャルロットの前に、国中を震撼させる最凶の殺人鬼が立ちはだかる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-20 20:03:13
40395文字
会話率:53%
文房具が好きな姫美とセラ。
いつしかお互いに思い合う。
しかし、その事に気づかない姫美。
最終更新:2022-06-20 21:51:17
5371文字
会話率:7%
おかいこ堂メンバー4名で作成したリレー小説です。
弟と忍び込んだ父親の書斎。僕が見つけたのは、ガラスケースに入った万年筆。
最終更新:2022-01-11 20:02:08
5605文字
会話率:43%
金魚の少女と小説家を目指す青年、姿を見せたくない幽霊の話。
最終更新:2022-01-04 11:52:37
45002文字
会話率:49%
新しく万年筆を買った。
最終更新:2021-09-27 12:00:00
289文字
会話率:0%
孤独な作家と孤島の魔女は、本も扉も、世界も開く!
物語の力を信じるすべての皆様に、このお話をお届けします!
魔女裁判によって魔女が消えた国、イングレス。
いまだ厳しい言論統制がしかれているその国で、青年マーク・テイラーは作家を目指してい
た。
だが、現実は甘くない。持ち込んだ小説は、編集長に燃やされてしまったのである。
マークは傷心旅行で船旅へ。しかし、そこでもマークを悲劇が襲う。嵐に巻き込まれ、船が沈没しているのだ!
死を決意したマークは海へと投げ出され……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-17 21:00:00
446540文字
会話率:30%
万年筆を好む人間の理由。
キーワード:
最終更新:2021-07-17 04:34:33
939文字
会話率:0%
【最終話まで執筆済み】
妹はいつも「お姉様ばかりずるいわ!」と言って私の物を奪っていく。
誕生日プレゼントも、生誕祭のプレゼントも、お祖父様が外国に行ったときのお土産も、学園で首席合格しときに貰った万年筆も……全て妹に奪われた。
両親は
妹ばかり可愛がり「お姉さんなんだから我慢しなさい!」「お前には妹への思いやりがないのか!」と言って私を叱る。
「もうすぐお姉様の十六歳の誕生日ね。成人のお祝いだから、みんな今までよりも高価な物をプレゼントして下さるはずよね? 私、新しい髪飾りとブローチとイヤリングとネックレスが欲しかったの!」
誕生日の一カ月前からこれでは、当日が思いやられます。
「ビアンカはお姉さんなんだから当然妹ののミアにプレゼントを譲るよな?」
「お姉さんなんだから、可愛い妹のミアのお願いを聞いてあげるわよね?」
両親は妹が私の物を奪っていくことを黙認している、いえ黙認どころか肯定していました。
私は妹に絶対に奪われないプレゼントを思いついた、贈った人も贈られた人も幸せになれる物。その上、妹と両親に一泡吹かせられる物、こんな素敵な贈り物他にはないわ!
そうして迎えた誕生日当日、妹は私が頂いたプレゼントを見て地団駄を踏んで悔しがるのでした。
最終話まで執筆済み、推敲済みです。完結保証。
※妹と両親はヒロインの敵です、祖父と幼馴染はヒロインの味方です。
※妹ざまぁ・両親ざまぁ要素有り、ハッピーエンド。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-15 22:31:08
14572文字
会話率:40%
ギャングのボスの元へ贈り物が届いたのだが。というショートショートです。
この作品はわたしのブログ(https://ameblo.jp/zanjitsu)にも掲載しています
最終更新:2021-05-03 12:45:09
1065文字
会話率:19%
恋人から別れ話を切り出された中野恭子は、三日後、別れを受け入れた。
転職した恭子は、骨董品店で万年筆に目を留める。
万年筆に飾られた宝石は、昼と夜とで色を変える宝石。
同じ宝石を贈られていた恭子は、店主の栗田恵一に鑑定を依頼するが……
恭
子に送られた宝石は……
三日後に返事をした理由とは……
※エブリスタより転載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-30 20:00:00
7322文字
会話率:39%
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレター
を見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
瑞月風花さま主宰の 誤字から始まるストーリー企画に参加しております。
アルファポリス及びエブリスタにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-27 11:29:39
7982文字
会話率:51%
目の前には原稿用紙と万年筆。
しかし、それ以外のことを覚えていない主人公。
なぜここにいるのか、自分は誰なのか。
あなたは彼を助けられますか?
最終更新:2021-03-15 21:14:07
6390文字
会話率:25%
“言葉”に魅了されたふたりの話。
最終更新:2021-01-29 17:08:55
758文字
会話率:0%
JKと万年筆の話
初回投稿になります。
至らない点が多くあるとは思いますが楽しんでもらえれば幸いです。
最終更新:2020-11-25 01:12:55
312文字
会話率:30%
名前どおり、私(長月)が思った/想った話です。
今回は万年筆で紙に文章を書く事について語ってみました。
最終更新:2020-11-12 21:35:44
1021文字
会話率:0%
私はとある精神異常者が書いたという
小説という名の小説を読んでいる
私は椅子に座り
小さなテーブルに紙と万年筆と縄を用意し
これでさいごのコーヒーを味わいながら
小説を読んでいる
なるほど
そして私は縄をかたずけ
友に終われと書いた手紙を送
り
紙には万年筆で作者と読者を呪うと書き
額縁で飾っている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-02 20:32:49
2103文字
会話率:0%