目を覚ますとそこは最後にプレイしていた乙女ゲームの世界だった。
三十という若さで亡くなりゲームのヒロインのアニエスに転生したものの、前世では交際経験ゼロの喪女。
イケメンヒーロー達に話しかけることもできず、誰とも恋人にならないノーマルエンド
でストーリーが終わった。
だがゲーム世界で生きているアニエスの人生はそこで終わるわけがなく、新たな未来を歩み始めたのだが……
なんかゲームのモブキャラだったはずの三人の好感度が上がってない?
これってバグじゃないですか?
(カクヨミでも掲載中)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-24 20:02:09
81538文字
会話率:50%
前世にて、日本人のクラスでも逆に浮くほどの超陰キャゲームオタク女子だった私は、なぜか知らないゲームの世界(仮定)にてモブキャラらしき人として転生してしまった。
私は、超がつくほどの悪役オタク。前世では16歳まで生きた超絶女子高生思考。様
々なゲームの悪役令嬢、令息を崇めるようなヤバめな人間、なれることなら、悪役として生まれたかったと心底思っていた。
転生して、なりたいものはもちろん__
「せっかく転生して悪役のいる世界にに生まれたんだったら、なりたいものはただ一つ!」
__そう、悪役令嬢。___
すべては悪役令嬢の気を引くために。前世の夢を叶えるために。
これは悪役令嬢になりたいモブキャラ、クラーツェ・シセトリトが、999日の努力を重ねた末、学園で生活するが、妙な誤解を生んでしまい、あらぬ方向に話が進んでいってしまう珍しいお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-14 16:00:00
14382文字
会話率:29%
~~ 自分が作製していた、乙女ゲームの世界に転生したのは、何か意味がある?! ~~
前世のわたくしはまだ女子高生ながらも、父の会社のゲーム製作に関わっておりましたの。年上の幼馴染と一緒に、若い女性向けの『乙女ゲーム』の作成をしたのです
。それは大人気作品となり、第二弾を作ろうという、というお話がありまして、わたくしも共に、登場キャラや設定を考えたりしておりましたのですが……。
気が付くとわたくしは、その『乙女ゲーム』の世界の住人になっていたのです。
…えっ?…これって転生?わたくし、自分が作製していた自社ゲームの世界に、転生してしまったの?
けれども…何だか、その乙女ゲームにしては……、現実とゲームでは設定上に、色々と違っている部分がありまして……?!…わたくしは…モブキャラなのですか?…そして、わたくしの周りにも…前世保持者がおられますの?!それにしては……皆さん、記憶がはっきりしていませんが…?それに、もしかして…彼は……?!
転生者達が巻き起こす『乙女ゲーム』の世界で、わたくしは幸せになれますの?
***このお話は、主に女主人公目線で進みます。時折、脇役陣の番外編を入れる形になるかと思います。今のところ、残虐な行為などは殆どない、若しくは、かなり軽いものになる予定ですが、途中より『残酷な描写あり』として、項目を変更する場合もあるかもしれません。(保険として)
最終的には、普通の男女恋愛を目指しています。全体的な構想がまだボンヤリしていますので、こちらの作品では更新はゆっくりとし、不定期の予定となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 00:00:00
446098文字
会話率:33%
この物語の主役は、ヒロインそれとも悪役令嬢、それとも誰なんですか?!〜〜〜普段は脇役の私が、どうしてこうなったのよ!?〜〜〜
乙女ゲームの断罪シーンで、断罪することになるのは果たして…誰なのか?……王道中の王道のヒロイン?……それとも、流
行りの悪役令嬢?……それとも将又、脇役の筈だった…モブキャラなのか?
そして、いつの間にかおかしな展開になり…。一体、私とは誰なのか、そしてその正体は…。意外な展開となって行く物語は、果たして何処に向かうのか……。
※この物語は、5月連休中の為に作った短編作品となります。但し、連休中に終わる保証はありませんので、ご注意を。
※ 此処ではネタバレとなりますので、乙女ゲームの話、異世界の話、現代の話が全て出て来ます、とだけ記載して置きます。
※単なる…異世界に転生や転移するお話ではないと、ご理解くださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-03 00:00:00
82950文字
会話率:27%
聖女『以外の』ほぼ全国民が、本編バッドエンドの記憶を持つ「転生者」、
そして主人公は現代世界からの「転移者」という、異色の異世界転移物語。
主人公である「未夏(みなつ)」はある日、乙女ゲームの世界に転移していた。
転移先のゲームは
もともと『アイテムクラフト』要素が強かったため、その原作知識を生かし、
彼女は天才薬師として働くことになる。
だが、未夏が転移した『聖ジャルダン国』は物語のイベント的に『バッドエンドルート』に突入していた。
本来のシナリオなら、本編ヒロインである伯爵令嬢『聖女オルティーナ』は悪役令嬢の手によって闇落ちし、
世界を滅ぼす運命にある状況だった。
未夏も「必敗戦闘」に駆り出されるが、
ここの国民は未夏と、ゲーム内でのメインヒロインである「聖女オルティーナ」を除く全員が、
『聖女が闇落ちして滅ぼされた未来』の記憶を持つ『人生2週目の転生者』であった。
「聖女が闇落ちしたのは自分のせいだ」
「今度こそバッドエンドを回避しよう」
と息巻く彼ら国民の頭のねじの吹っ飛び具合は凄まじく、モブキャラに至るまで全員が、
「物語終盤のPCキャラレベルの実力と、全年齢向けゲームのキャラでは持ちえない行動力」
を持っており、
その力を持って、敗北の元凶となるドラゴンを始末する。
そんな彼らや、自身が推していた「4英傑」と言われるゲーム内の攻略対象キャラのことを
放っておけないと考えた未夏は、
「ゲーム本編の『画面外』で行われていた、聖女オルティーナの不愉快な言動」や、
「自身の解釈とかみ合わない、彼らが持つ『前世の記憶』」
に不信感を持ちつつも、この国で彼らを救うべく薬師として戦うことになっていく。
カクヨム・アルファポリスでも掲載しています!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 13:18:15
146080文字
会話率:43%
熱海 憧(あたみ しょう)は主人公(ヒーロー)に憧れていた。
怪人を倒す仮面のヒーローは良い。
怪獣を倒す巨人のヒーローも良い。
剣を片手に鎧を纏い、魔物を倒す王道のヒーローなんて格別だ。
時に闘い、時に救い、時に助けた美少
女に好かれて、悪に挫け、道に迷い、意義に嘆き……
それでも前へ未来へ邁進する、そんな王道を往く主人公(ヒーロー)に、ショウは憧れていた。
けれど彼の一度目の人生は、輝かしい未来を歩む事なく幕を下ろした。
「今回の手違い、誠に申し訳ありませんでした」
「お詫びとして、次なる生は貴方が望む世界に。はい。え、はい……はい?」
「ええと、とりあえずヒーローになりたい、ですか?はぁ……変わった考えをお持ちですね」
「分かりました。では、貴方が次に生きる世界ではそのように、はい」
「では、逝ってらっしゃいませ」
「ふぅ。一時はどうなることかと……んぇ? なんですか。え、彼が言ってたのはヒイロという名前のキャラクターじゃなくて、ヒーロー。つまりは主人公だと?」
「…………え、うそ。彼の次の人生、主人公どころか、悪人寄りのモブキャラなんですがそれは。どどど、どうしましょう……」
これは、俗に言う"鬱ゲー"と呼ばれた、とある剣と魔法のコマンド式RPGの世界にて。
噛ませ犬貴族の取り巻きキャラクターに憑依しながらも自分を主人公と思い込んだ精神異常モブキャラが「でも俺主人公だから何とかなる!」の精神で、悪役故の周囲の低評価やら鬱展開やら黒幕の思惑やらを無自覚にお構いなしにぶち壊していく物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 00:10:00
398079文字
会話率:39%
大人気ゲーム〝ブレイブ・オブ・アスタリスク〟の世界に転生してしまった青年。しかし彼の立場は、メインキャラと一切関わりのない、シルヴァという名のしがないモブ門兵だった。自分の行いがシナリオを壊してしまわないよう、メインキャラと距離を取りながら
生活することを心掛けるシルヴァだったが、ひょんなことから〝推し〟であるシャルル=オーロランドの危機を救ってしまう。それ以来シャルルに懐かれてしまったシルヴァは、モブ門兵でありながら、メインキャラたちに一目置かれる存在となっていく。
「俺をただのモブでいさせてくれ……!」
今日もシルヴァの叫びが響き渡る。しかし、迫りくるヒロインたちを彼が無視できるはずもなく――――これは、最強のモブが、大好きだったゲームの世界で生きていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 19:00:00
212513文字
会話率:48%
プロのモブキャラ、影野翔。
彼はある日王道ラブコメのようなヒロインとの出会い!を目の当たりにする。「自分はモブでいい」と、「高校生での恋愛なんてどうせすぐ終わる」と思っている影野!そんな彼がどんどんヒロインたちと出会い、彼らとの青春に巻き込
まれていく。
これは彼のいつも通りの平凡な日常が、ヒロインたちによって彩られていく、青春の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-11 17:00:00
3842文字
会話率:41%
あいつと出会って、俺は自分が『モブキャラ』だと気付いた。幼馴染も、大親友も、義理の妹も、俺が好きになった人はみんなあいつを好きになる。モテモテなハーレム主人公様に、モブキャラの俺は逆立ちしても敵わないのだ……でも、一人だけ、俺の前でだけ特
別な顔を見せてくれる女の子がいた。しかも彼女は、ハーレム主人公様が一番に愛している幼馴染のメインヒロインだった。普段は無口だけど、彼女は俺の前でだけオシャベリになる。俺にだけ笑顔を見せてくれる。彼女は、メインヒロインという立場にいるというのに、モブキャラの俺を好きになってくれたのだ――これは、そんな俺の物語。メタ視点で物語る、冴えないモブキャラのラブコメである。
//【祝】ブクマ12000件突破、感想1900件突破、評価pt49000突破、現実世界〔恋愛〕ランキング1位(最高)//折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 18:32:54
1091798文字
会話率:27%
異世界転生って言ったら相場は悪役令嬢かヒロインじゃない?もしくは魔法師?騎士?
私が転生したのはめちゃくちゃモブキャラ。
悪役令嬢でもヒロインでもなければ、何の技能もない。ついでに言えば未来の記憶もない。
いや、でも転生したからには生きてい
かなきゃいけないので、なんとか生きる手段見出します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-12 02:51:44
2238文字
会話率:4%
疲れ切った生活のせいで朦朧としていた帰宅途中、突然鳴り響いたクラクションと共に飛び込んで来たトラックによって都築愛理は事故死した。
その後、藍音は現世と黄泉の国の狭間で生前ドハマりしていたネット小説【今宵、花になれるのは唯一人】の薄幸モブ
キャラ(でも超絶美少女)ーーアイネ・レブロンと出会う。
彼女もまた夫に冷遇された末、惨めな死を迎えてしまったそうで……。
藍音とアイネ。同じ名前で妙に親近感を持っていた藍音はアイネを慰めようとするが何故か口論に。そしてーー
「なら、貴女がわたくしの代わりになればいいじゃない!!」
華奢な身体に似合わない馬鹿力で川に突き落され、藍音は小説の世界で第二の人生を歩むことになる。
もう一人の自分ができなかったこと、叶えられなかったこと。その全てを叶えるために、アイネとなった藍音は奮闘する。やがてアイネを取り巻く人々に次第に変化がーー
※他のサイトにも重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-23 21:50:15
137167文字
会話率:37%
僕は日野、モブキャラだ。この学校では主人公である立川進という男の子とヒロインの神田カンナが様々な困難に立ち向かいながら幸せを掴むという世界。本来僕のようなモブに出番はないはず……だった。
最終更新:2024-07-17 23:40:42
50077文字
会話率:91%
モルヴィアナはフォイルナー男爵家の長女である。
ラペンドルド王国でも位の低い男爵家の出身である彼女は生まれた時からこの世界では無い別の世界の記憶を持っていた。便宜上前世と定義付けた思い通りに行かなかった人生、二度目は楽に自由にそれとなく生き
ていこうと決めていた。
が、プレ・デビュタントの日に思い知る。
そこにいたのは自分が考えたキャラクター、シェリルだった。モルヴィアナ・フォイルナーは前世、自分が作った乙女ゲームの中の名前も記載されていないモブキャラだったのだ。
自分の好みを注ぎ込んだシェリルは遠くない未来、王太子に婚約解消を言い渡され失意の中自殺し、悪魔に取り憑かれ妖魔として主人公とヒロインに消滅させられる運命が待っている。
「悪女が悪女たるのはヒロインがいるからだ」
つまり自分が悪女になればシェリルは愛されるヒロインになるのでは?
モルヴィアナは王太子に興味はなかったし、婚約解消のせいで嫁ぎ先が泣くとも困らなかった。
愛するシェリルを守るため、モルヴィアナは最高の悪役令嬢になることを誓う。
これは、男爵令嬢が悪女として成り上がり、婚約解消される物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 23:30:48
212137文字
会話率:32%
不慮の事故で事故で命を落とした柴田鋼太郎は、恋愛シュミレーションゲーム【セイントレイス物語】内のモブキャラに転生してしまう。
本来物語に関わるはずのないキャラクター【マルク】に転生(同化)した鋼太郎は自身の記憶とロボットにかける熱い情熱によ
り人型機兵【レイス】の改造・開発を行っていき本来関わる事のないはずの主人公王子から一目おかれるようになり、ゲームの攻略ヒロインとも関わっていき本来のゲームから変わっていく世界でマルクとなった鋼太郎は自身の最高のロボットに乗ってみたいという夢の為に邁進していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 18:54:12
1109文字
会話率:0%
とあるギャルゲーのモブキャラ、天河晴哉に転生した俺は、原作通りにヒロインの一人、篠原玲奈に告白して振られるはず......だった。
しかし、告白の場に姿を現したのはもう一人のヒロインである雛森沙紀だった。
その後、俺は彼女に振られる。
告白する相手は違うが、ヒロインに振られると言う本来の役割は達成できたって事で良いん......だよな?
そう思っていた俺だったが、その後予想外の展開が起きてしまいーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-04 10:33:06
76165文字
会話率:43%
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したセレン。
断罪を無事回避し、ヒロインは攻略対象たちと友情エンドを果たした。
セレンは物語のモブキャラと結婚し、ハッピーエンドかと思われた。
しかし、そこにヒロインと夫との浮気疑惑が持ち上がって……。物語は急変を
迎えるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 12:22:12
7558文字
会話率:45%
茂部 詠、またの名をモブA。前世にプレイしていた乙女ゲームの世界の高校生活モブキャラとして生まれ変わった私は、前世ガチ恋をした攻略対象キャラクターの推し活をするべく奮闘する。遠目に見れて、できれば同じ空間で過ごせればそれだけで至福だと思って
いたけど……あれ、なんか、推しがこっちに向かって来てるのはなんで? 何だかヒロインの様子も可笑しいし、私の推しライフ無事に過ごせるのかな……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-02 12:27:55
463035文字
会話率:43%
前世ハマっていた 「ハートリフレクト〜心愛なるあなたへ〜」という乙女ゲームの世界に、モブキャラクターとして転生したリアリーナにはとある目標があった。
それは、推しであった「王子」と「ヒロイン」のルートをその目に焼き付け、ハッピーエンドを見
守ること!
それなのになぜか「王子」は「モブキャラクター」であるリアリーナに愛を囁いてくるし、イベントに巻き込まれるどころかシナリオが狂っていてーー!?
「王子」×「ヒロイン」推しのリアリーナは、果たしてそのハッピーエンドを見ることができるのだろうか。
*設定はゆるめです
*モブキャラクターである主人公に重きを置いているので、原作主人公に関しては要素が薄めです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-21 00:16:48
8643文字
会話率:37%
――メルヴィ・シュライン。
それはゲームの中の冒頭のあらすじに少し出てきて、ドラゴンに殺されたと記されるだけのモブのような令嬢の名前。
そんなメルヴィに、私は転生した。
あらすじ通りに行けば、私は一週間後に死ぬことは決まっていた。その運
命からは逃れられないことを、私は時間という名の牢獄に閉じ込められてやっと気が付いた。
ドラゴンに繰り返される、そんな無抵抗な死を繰り返して数百回。
逃げても無駄だと気付いた私は魔法を習得し、私の宿敵であるドラゴンをボコボコすることにしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-04 16:51:11
5910文字
会話率:23%
大好きな乙女ゲームに転生した私は、ヒロインの妹のモブキャラだった!?
ということは、大好きな女キャラたちを拝み放題!?
幸せいっぱいに推しに挟まれていたら、何故か攻略キャラたちが私を追いかけてきます!?
きっとヒロインのお姉様を追いかけてい
るんだよ、気のせい気のせい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-11 16:45:03
7498文字
会話率:63%
わたしには生まれつき、ちょっと変わった力がある。
それは何かを主人公と設定すると、他の人の頭の上に、主人公となった人にとっての立ち位置が見えるというものだ。
家族などはファミリーだったりメインキャラ、友人ならフレンドと表示される。
わたしは物心ついてからずっとこの能力を持っていたので、特にそれが可笑しなことだとも思わずに使っていた。
でもある日を境に、わたしはこの能力が嫌いになった。
それは小学校の頃、一番仲の良かった友達が自分をどう思っているのかが気になってしまい、こっそり能力を使って友達を主人公に設定してみたことだった。
友達がフレンドなら親友とかはなんて表示されるのだろうかと軽く考えて自分の頭上を見たわたしの目には。
〝モブ〟
という2文字だけが浮かんでいた。
そう。わたしにとっての友達にとって、わたしは友達ですらなかったのだ。
勝手に友達だと、一番の親友なのだと勘違いをしていただけだった。
目にいっぱいの涙を溜めたわたしは、わたしのことをモブキャラとしか認識していない彼女の隣で、なんとか泣かずに愛想笑いを浮かべることしか出来なかった。
その夜1人で泣いた後に、わたしはこんな力は二度と使わないと心に誓った。
そうしてこんな能力とあの事件のせいで、わたしは酷く内向的な性格に育ってしまった。
使わないと誓っておきながらも、少しでも仲良くなった子がいると本当に自分を友達と思ってくれているのか気になってしまって、結局は能力を使ってしまう。
それで自分が願っていた表示が出なくて落ち込んで、もう傷つきたくないから使わないと考えながらも能力を使わないと本当の友達かどうか信用できない。そんなジレンマに苛まれる続けて、わたしの人生はいつもどこか薄暗かった。
でも中学生のある日、わたしは出逢ってしまったのだ。
絶対に運命だと感じられる、どうしたって運命だと信じたくなる。
そんな、わたしの王子様に。
そうして珍妙な眼を持った少女はこの世界の主人公と出逢い、彼の好みや過去を知るうちにバンドをやることに。恋する少女のバンド【+α】(プラスアルファ)のメンバーたちとの青春の中で、朝比奈萌亜はただ一人の運命の人に届くようにと、貴方にだけ捧げると――――彼のヒロインになるために、恋を歌う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-12 17:20:49
464165文字
会話率:56%