帝国西部の端にある、海沿いの小さな村。
その村で、親がおらず、槍術の道場を営む元将軍の男、ライトに育てられた半吸血鬼のサキ。ほぼ人族しかいない小さな村で、皆と違う黒い翼を持ちながらも、逞しく育った彼女は、軍功を挙げ、村に恩返しする為に、帝国
の都へと旅立つ。
多くの出会いと裏切りに翻弄されながらも、サキは旅を続ける。
彼女は、愛と戦いの間で揺れ動きながらも、未来へと向かっていく。サキは、裏切りに対する復讐の道を貫くのか、それとも過去を乗り越え、未来を切り開けるのか。
壮絶な戦いと愛憎が交錯するダークファンタジーが今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 20:55:44
189861文字
会話率:32%
高校2年生の青年、神来社降助(からいと こうすけ)はナンパされていた女性を助けるも集団リンチに遭い、死んでしまう。目覚めた先は異世界で赤ん坊!?これは生まれ変わった青年が他人も自分も、世界をも守れる力を手に入れる物語。
最終更新:2025-02-28 20:15:35
284303文字
会話率:80%
モンスターのスタンピードで孤児となった俺は記憶を失って「ジャン」という名前をつけられて孤児院で育てられた。その後、イアンという老人が孤児院にやってきて俺の名前はエドワードだと教えてくれたがそんな名前には全く心当たりはない。
イアンは俺たちに
剣を教えてくれたが、ギフト検査で勇者のギフトを得たのは幼馴染のケビンだった。
ギフトなしとされた俺はなんとか薬草収集パーティに潜り込んで冒険者を始めたが、モンスターを倒すわけではなくただ護衛するだけなので華々しくモンスターを倒してゆく勇者パーティからはどんどん差をつけられてしまった。
そんな中で聖女見習いのアリシアと出会うことになる。
アリシアも既に勇者パーティに聖女がいるため聖女見習いは不要ということになって男爵に身売りされそうになっていた。奇妙な縁で男爵の魔の手からアリシアを助けた俺だったが、その後は男爵にも狙われるようになった。
男爵の攻撃からアリシアを守っていると、薬草収集パーティがモンスターの奇襲で壊滅してしまった。
アリシアはもう神殿を出て新しく俺とパーティを組みたいと言ってきたのだが、彼女が神殿を離れるために課されたクエストによって実は聖女であることが明らかになり…折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-28 19:46:13
95676文字
会話率:32%
【簡単なあらすじ】
竜に育てられた少女が旅に出て、なんやかんや巻き込まれたり悪者を倒したりお宝を探したりする話。
【ちゃんとしたあらすじ】
帝国によって亡国の危機に瀕したクレイリア王国王妃は、生後三か月のマリーネール第二王女を筆頭魔術師に
託し「黒竜の森」に避難させた。そこで偶然黒竜に発見された赤子は「プルクラ」と名付けられた。
王族を生かしておきたくない帝国の追撃を退け、黒竜と筆頭魔術師は協力してプルクラを育てていく。
黒竜が父代わりになり、赤子の時から傍にいることで、プルクラは人間としては規格外の身体強化を自然と覚え、本来人間には聞き取れない「竜の聲」を発話出来るようになっていた。また、魔力密度の高い「黒竜の森」にいることで、成長と共に体内魔力量が激増していく。
増え過ぎた魔力と、人間との接触が殆どないことを危惧されたプルクラは、十五歳で森から出ることになった。
旅の一番の目的は、「至竜石」を見付けること。
竜の娘は人の世界に出る。そこでどんな人と出会い、何を思うのか。人間の常識を知らず、人外の力を持つ少女の旅が、今始まる。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 19:30:00
348904文字
会話率:54%
★“道具”になりたい薄幸少女とお嬢様とメイド達で送る、ダンジョン経営ライフ!★
「ファイさん! わたくしのエナリアで、働いていただけませんかっ?」
「うん、いいよ、ニナ」
「即答っ!? よ、よろしいのですか? わたくしのエナリアは今も
絶賛、経営難。いわば沈みかけの船……。いえ、泥船なのですがっ!」
「うん、大丈夫」
「迷い無しですわっ!?」
そんな、何とも締まらないやり取りで始まる、異世界人2人によるダンジョンの経営。
ファイとしては、自分を“道具”で居させてくれるのなら誰でも良く、ニナに至っては、
(ファイさん! 顔が……いいえっ! 存在が、天才すぎますわぁ~~~! はい、採用っ!)
ただの思いつきだった。
しかし、そうして始まったそれぞれの“幸せ”を探すその日々は、2人にとってかけがえのない思い出になる――。
●あらすじ
白髪金眼の剣士『ファイ』。幼いころに誘拐されて戦闘の道具として育てられた彼女は、幸せだった。必要としてもらえる。生きていて良いのだと言ってもらえる。それだけで、ファイは心の底から幸せを噛みしめることができた。自身を誘拐した人々でさえ、ファイにとってはかけがえのない“恩人”だった。
しかし、ある時。『エナリア』と呼ばれるダンジョンの中で、彼女はそんな恩人たちと離れ離れになってしまう。
戦闘しか能のない自分は、これからどうなってしまうのか。このままでは、何もできない“人間”に戻ってしまう。そんな彼女の前に現れたのは、エナリアを管理していると名乗る異世界の少女――『ニナ』だった。
彼女は、自身のエナリアを「ウルン人とガルン人の両方が幸せになれる場所にしたい」と夢を語り、その夢にファイを巻き込もうとしてくる。
本来、両者は狩る・狩られるの関係であり、共存など不可能だ。
しかし、ウルンで最強の証である白髪のファイと、能力を持たない最弱種――人族でありながら最難関のエナリアの経営を任されているニナ。そして、2人を支える個性豊かな使用人(メイド)たち。
彼女たちの力が良い感じにまとまりさえすれば、夢物語も現実になる……かもしれなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 17:36:56
235411文字
会話率:41%
これは遥かな世界で、一人の騎士の物語である。
国は滅亡し、裏切り者に育てられた。自分の存在も歪められ、王女から仮面をかぶった騎士へと変わりました。前世の記憶を持ちながら、彼は波乱に満ちた異世界でどのような物語を紡ぎ出すのでしょうか?
最終更新:2025-02-28 16:40:00
823432文字
会話率:4%
少し昔、広大な神の社、天界で大きな派閥争いが起こりました。
争いを起こしたのはタタラカガミという炎と雷の神です。
タタラカガミは100人の部下を従えて主神であるニニギノミコトに挑みましたが、あと一歩のところで敗れてしまいました。
敗れ
たタタラカガミは自らの身を守るため下界へ降り立ち、当時妊娠中だったとある女性の胎内の子供に取り付いたのです。
こうして赤ん坊は炎と雷を纏って生まれてきました。
彼女を産んだ母親はホトが焼け爛れ、赤ん坊を産んだ直後に死亡しました。
生まれてきた赤ん坊は呪耐法の魔力を宿った包帯で全身を巻かれ、育てられることになりました。
赤ん坊がその身に宿した炎と雷は三日三晩その猛威を発揮し続けました。
こうしてタタラカガミの化身である赤ん坊はアグニと名づけられ、
沢山の人たちの愛を受けて育てられたのでした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 14:10:00
551933文字
会話率:60%
大正××年。今日も花街は色めきと陰りの最中にある。
花街で女郎たちに育てられた青年、朱門(あもん)は、ある日唐突に店を尋ねてきた祓い屋・辻屋とともに、花街で頻発しているという怪奇現象の調査を行うことになる。半信半疑だった朱門だが、街のあち
こち、客から店側の人間まで聴いて回れば、怪談の噂は余りあるほどの量となった。
しかし現象の起きる感覚の短さに、辻屋は警鐘を鳴らす。
間もなく人死にが出ると。
怪奇現象を招いたキッカケがあると予測を立てる辻屋。朱門が思い当たるキッカケといえば、ひと月前に起きた凄惨な事件以外他になく────目を逸らしたくなるような真実とさる日の記憶が、ヒタヒタと足音を鳴らしながら近付いてくる。
産まれた腹も、育った場所も、立場もなにもかもが異なる兄弟。それでも、人の血の生暖かさだけは知っている。
有限会社EYEDEARさま主催『第一回 あたらよ文学賞』- テーマ『夜』- 落選作品(再編集版)
旧タイトル『泣いたら夜明け』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 11:00:00
5967文字
会話率:53%
アリーシアは生まれてすぐに教会の前に捨てられていた子供だったが10歳の時魔力があると判定されて王都の教会に引き取られた。
18歳の時はコルプス国の第2王子ロイド殿下と婚約していたが2年後いきなり婚約破棄される。そして10歳まで育てられた
辺境の地キルベートの教会に追い返される。
この国には聖獣がいてアリーシアはそのうちの一頭の飼育をしていたが彼女は聖獣の言葉が理解できた。だが、その事は誰にも話していない。
アリーシアは平民で孤児。いつもみんなから見下されていたからだ。
そんなアリーシアは辺境のキルベートに帰って来たがそこでもまた辛い立場に追いやられるがひょんなことでまた彼女の運命は上向いて行き始める。
黒翼騎士隊のリントもそんなアリーシアに少しずつ心を開いて行きふたりの関係は少しずつ変わって行く。
勝手独自の妄想異世界です。設定や登場する人物や生き物など妄想の産物です。どうぞご理解お願いします。
誤字脱字は大目に見て頂きますようお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 06:32:07
119045文字
会話率:40%
アデル・モンテヴィダは、侯爵家に生まれ、何不自由のない貴族の娘として育てられた。しかし母が亡くなり、父が再婚し、レティシアと連れ子のアリシアがやってきてからアデルの日常は彼女の人生は一変した。婚約者は義母と義妹の嘘を信じ、ついには婚約破棄と
なる。耐えられなくなったアデルは家を出て、母の実家へと逃げ込む。そこで優しい祖父母に支えられ新たな出会いに心を癒されていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 22:00:00
33314文字
会話率:48%
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機
会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 19:24:41
297185文字
会話率:71%
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機
会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 14:27:50
13289文字
会話率:80%
正統派乙女ゲーム「オータムドリーム」蝶よ花よと淑女然と育てられたヒロインとヒーローたちが秋の実りのごとく恋が育っていくというコンセプトで作られたゲームだったが、実際はヤンデレ系のヒーローとライバルたちの過激な恋愛劇だった。しかし、メインヒロ
インであるミサ・ソルベは製作者(神)の予想など無自覚に捻じ曲げ、「もっと強くなりたい」という前世の願いを信念に我が道を行く。
武闘派系ヒロインが、恋愛よりもレベルアップとスキルアップに万進していく彼女はやがて、貴族や王族、果ては世界の運命すら捻じ曲げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 12:00:00
475411文字
会話率:54%
※2023/01/11 カクヨムにて先行投稿中
のんびりスローライフ+お気楽冒険者生活な作品です。
(注意)
獣に育てられた少女の物語なので、汚い描写や狩りのシーンがあります。
苦手な方はご注意ください。
――
ママ(フェンリル)に育て
られた転生者である小さい娘(サリー)は兄姉に囲まれ、幸せに暮らしていた。
厳しいがなんやかんや優しいママと、強くて優しく仲良しな兄姉、獣に育てられる少女を心配して見に来てくれるエルフのお姉さんとの生活がずっと続くと思っていた。
ところがである。
ママ(フェンリル)から突然、独り立ちの試験だと、南の森を支配するように言われてしまう。
無理だと一生懸命主張するも聞いてもらえず、強制的に飛ばされてしまった。
『ママぁぁぁ!
おにいちゃぁぁぁん!
おねえちゃぁぁぁん!』
泣き叫ぶも返事は聞こえてこない。
魔獣が住む森とはいえ、一応、結界に守られた一軒家が用意されていた。
致し方が無く、その場所を自国(自宅?)として領土を拡張しようと動き出すのだが……。
――
(初期能力)
・白いモクモク
左右の手から出すことの出来る魔力の霧。
伸ばして物を取ったり、形を変形させて剣や盾、鍋やお風呂など、道具にすることも出来る。
また、温度調節も出来るので、お湯を沸かしたり、氷結させたりすることも可能。
・植物育成魔法
種や挿し木を白いモクモクで覆い、魔力を流すと、あっという間に成長させることが出来る。
・治癒魔法
白いモクモクを傷で覆い、癒やすことが出来る。
――
(主な登場予定人物)
・サリー(小さい娘、小さい妹)
転生者の少女、赤ん坊の頃、生け贄にされていた所をママ(フェンリル)に拾われ育てられる。
前世の影響でか、かなりの甘えん坊。
頼まれると断れない所がある。
・ママ(フェンリル)
転生者の少女を我が子のように育てる狼型の獣、知的で優しいが、時に厳しく諭す。
それは、血の繋がりが無い娘に対しても同じで、人間の娘を理由に逃れようとしても、頑として譲らない所がある。
小さい娘(サリー)の事をやれば出来る子と思っている。
・妖精姫ちゃん
サリーが住む場所に現れた、妖精の中心的存在。
あざと可愛い仕草で、サリーにあれこれお願いをしてくる。
ただ、困った時には頼りになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 07:00:00
474010文字
会話率:16%
これは、勇者に育てられた少年の英雄譚。
そして、勇者と呼ばれた女の、復讐と贖罪の物語。
十年ほど前のこと。近隣にダンジョンがあるため迷宮都市と呼ばれるリンゲックの町に、勇者の異名を持つ女冒険者がいた。彼女は桜のエンブレムから「桜花(おうか
)の剣士」とも、また孤児の少年を養子として育てていたことから「子連れ勇者」とも呼ばれていた。
そんな勇者は数々の活躍ののち、王国に仕えるでもなく、誰かに嫁ぐでもなく、息子と一緒に田舎で暮らすため去っていった。
数年後……
リンゲックに、桜のエンブレムの剣士が現れた。勇者が育てていた幼児が、たくましき若武者となって帰ってきたのである。
母直伝の剣技、圧倒的な強さ。周囲が放っておくわけがない。少年の周りには、冒険者から王族までがそれぞれの思いを抱いて集い、彼もまた、それに応えるかのように無双してゆく。
やがて運命の歯車は動きだす。王位をめぐる内乱、そして魔王の影。自分の出生の秘密、そして勇者である母の過去を知ったとき、少年はいかなる決断を下すのか……
【追記】
物語の舞台は迷宮都市と呼ばれていますが、バトルが中心でダンジョンの描写は少ないものになると思います。動画配信やステータスオープン、ゲーム的な意味でのスキルはありません。なお、別作品の短編集「元ギルドマスターの手記」と同一世界、同一時間軸のお話です。両方に登場する人物が複数います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-27 03:26:45
160314文字
会話率:44%
忍者として育てられた高坂月夜。そして、くノ一の藤林忍、二人が出会った時から何かが変わった?
最終更新:2025-02-27 00:06:58
143477文字
会話率:54%
深い霧の中、事故に遭った宮部郁が、江間、福地、佐野、菊田、寺下と共に辿り着いた先は、化け物のうろつく異界の森――祖父の故郷だった。
言葉も文明も環境も何もかもが異なるこの場所で、保護という名目のもと、彼ら‟稀人”の争奪戦を始める異世界人
を前に、どこで、誰と、どう生き延びる?
【ケース1:宮部の場合】
Q1.稀人だと――明かす? 隠す? どうやって?
A1.隠す。言葉が使えることを利用して、勘違いするよう仕向ける。
Q2.友達と協調――する? しない?
A2.人を化け物の生贄にして自分たちは逃げるという間柄を、そもそも友達と言わない。
Q3.向こうの知識を利用――する? しない?
A3.利用する。ただし、向こうの知識ではないと見せかける。
Q4.何になる――王様? 神様?
A4.一般人。王様も神様も面倒くさい。
Q5.こっちの‟幼馴染”を――頼る? 頼らない?
A5.頼らない。顔を見たらぶん殴るとわかっている権力者には近づかない。
Q6.向こうに――帰る? 帰らない? 誰と?
A6.帰る。どうしようもなく馬鹿なお人好しと、以前の稀人に育てられた子と。
――騙す相手は、自分を含めたすべて。
※舞台の性質上、残酷/グロ描写があります。※直接的・具体的な描写ではありませんが、登場人物たち置かれた環境や関係性の表現のため、性描写があります。※「カクヨム」様でも投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 21:39:08
780925文字
会話率:45%
ひとつの小惑星があった。
そこは、超能力を持つ人々の住む星だった。母星の長い歴史の中で超能力者が迫害を受けた時代に、彼らはその小惑星に「流された」のだった。
長い間に小惑星の軌道が歪み始め、やがて母星に衝突することが明らかになったとき
、彼らはふるさと小惑星を破壊してほかの星に移り住むことを決めた。そのとき、一の長と呼ばれる指導者の意識が宇宙に取り残されてしまった。
里砂は、幼いころ北の村の海辺で拾われた子どだった。彼女は村の細工師の娘として育てられた。細工師の家には、父と母、そして浜で里砂を見つけた兄の草矢がいる。
この世界の人々はほとんどが砂色の髪をしている。里砂は黒髪だった。黒髪の人々も少数ではあるがおり、そういう人の中には不思議な力を持つ者があると言われていた。
里砂は、ある晩秋の夕方、浜に倒れていたひとりの少年を見つける。彼は行きがかり上細工師の家に運び込まれ、手当てを受けることになった。少年は黒い髪をしていた。
少年、カイは元気になり、彼の素性も語られる。カイは、自分で「この世界の人間ではない」と言う。彼の住んでいた星で災厄が起こり、その際の事故で彼は宇宙へ投げ出された。そのとき、彼の意識に寄り添ってきた何かがあったけれど、カイはそれがなんだかわからない。
村の行事、冬ごもりの祭りを経て、里砂とカイは惹かれあっていく。
村の「則の司(のりのつかさ)」は、黒髪の男で、時々そこにないものを見通すことができた。彼は、自分の頭に映った風景から、カイがもとの世界に帰るための方法は東の都にある、と考え、それをカイに伝えた。
春になり、車に商品を積んで売り歩く「渡り人」とともにカイは東の都に旅立つことになった。カイとの思いを父に知られた里砂は、彼に会わないよう家に閉じ込められている。一方、二人の思いを大事にしたいと思っている兄草矢は、次第に妹として接していた里砂に対する自分の気持に気づいていく。
里砂は家出してカイのあとを追い、彼らのあとを草矢が追う。
やがて辿り着いた東の都で、皆は里砂の出自を知ることになり、カイは自分の世界に戻る手段を見つける。そして、里砂もまた自分の本当の気持を知ることになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 18:22:18
119899文字
会話率:40%
・簡単なあらすじ
故郷を滅ぼし剣鬼と恐れられた侍少女が、行方不明になった師を探して異国に渡り、傍若無人に大暴れする無双物語。首は刎ねるものと見付けたり。
・真面目なあらすじ
和国にて赤子の頃に天狗に拾われ、育てられた少女、紅(べに)。
天狗から戦闘技術や座学を習い、人ならざる力を身に着けた紅は、健やかに人外の領域へ足を踏み入れた。
諸大名同士の合戦に単身介入しては双方壊滅させることを繰り返し、「戦喰らいの剣鬼」と呼ばれ恐れられるまでになっていたのだ。
そして天狗に師事すること十数年。和国で戦を起こす者を軒並み滅ぼすと、師は免許皆伝の試練として「鬼ごっこ」を提案する。
外の大陸へ渡り見聞しつつ、広大な世界を逃げ回る師を見付け出して打ち勝てば、晴れて免許皆伝だという。
条件を呑み、意気揚々と大陸へ渡る紅。
しかし大陸は、和国など比ではない大戦争の時代を迎えていた。
紅は情報を得やすく、かつ戦で生計を立てられる傭兵となり、各地で転戦しつつ師の行方を追う方針を立てる。
情報収集がてら、各国の戦や思惑に巻き込まれるも、武力で押し通りながら見識を深めてゆく紅。
人間を塵芥程度にしか考えていない人斬りの、世界を股にかけた無双の物語が幕を上げる。
※最初こそ和風に見えますが、ちゃんと異世界ファンタジーします。ご心配なきよう。
カクヨム様にて最新話まで先行公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 17:10:00
504034文字
会話率:40%
親に捨てられてから、暗殺稼業を生業とする組織のボスに拾われ、幼少期から暗殺者となるために育てられた俺。
暗殺というのは決して簡単なものではなく、失敗すれば死ぬか殺される生死を懸けた仕事。
そんな生死のやり取りを行う殺し屋として、俺
は三十年以上も生き残って人を殺し続けてきた俺に課された依頼は――勇者の暗殺。
この暗殺稼業から足を洗えるという報酬の下、過去最難の依頼に挑み……俺は無事に勇者の暗殺を成功させた。
約束通り、育ての親であり暗殺稼業を生業とするボスから解放されたものの、服はボロボロ、髪はボサボサ、子供の小遣いくらいの金しかない状態。
しかも、幼少期から暗殺しかしてきてないため社会経験はなく、年齢も四十近いおっさん。
金なし家なし職もなし。
とんでもない状態で世間に放り出されたが、これまでの過酷で凄惨で地獄のようだった人生を良かったと思えるものにするため、俺は人生のやり直しを図ることを決意した。
※他サイトでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 12:10:00
774767文字
会話率:37%
女神に与えられた役職によって進路も仕事も結婚もすべてを決められてしまう世界で、魔物と戦う戦士として育てられた主人公ナイクは父と同じの戦士系の役職をもらうために女神からの神託に臨む。
だが彼に与えられたのは所持しただけで処刑される最強最悪の大
罪役職だった。
家もない、金もない、仲間もいない、冒険者登録すらできない。何をするにも命がけのぎりぎり崖っぷち冒険者が最強に至るまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-26 10:10:00
326646文字
会話率:42%