長い間見ていた夢があった。
情熱的で大きな夢のためになにかしていると言う意味じゃない。
夜、眠るときに見る夢の話。
その夢はファンタジーゲームのような世界観で、魔法を当然の事として扱う魔族とそうではない人間たちが住んでいる。
夢は覚めれば
終わるものだ。
けれどこの夢は次の日も続きから始まった。止めたゲームの続きからやり直すように。
ゲームとも普通の夢とも違ってこの夢には痛みもあるし、触覚もある。味もにおいも色彩も、現実世界にある感覚なら何でもあった。
この夢はいつごろから見始めたのか、記憶を遡ると不思議なことに生まれたころまで遡れる。そんなはずはない。だって普通の夢も見ていたはずだ。
けれど覚めてしまえばそれはたいしたことのない夢でしかない。
いいや、本当に昨日の夢は前の続きだったか?
結論から言えばそうだ。この夢はずっとずっと続いていた。それこそ生まれたときから。
ある日突然その夢の終わりが訪れた。それも思いがけない形によって。そう。
夢から目覚めなくなると言う、信じられない形で。
これは、ある世界の魔族と人間の真実の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-09 19:52:24
448986文字
会話率:47%
そこは、かつて繁栄と栄華を極めた国だった。
潤沢な資源を独占し戦争を繰り返したその国は、四百年前突如復活した魔王軍によりあっけなく滅ぼされた。
現在も魔王により占領され、その国全域が魔物の巣窟となっている。
近隣諸国は魔王を恐れ、不
可侵協定を結んだ。それにより三百年の間、魔族と人間の大きな争いは起きていない。
黄昏城と呼ばれる魔王の居城に、近づく人間は殆どいない。
その一帯を質量のある湿った空気が包み込み、淀んだ大気は光を遮断する。常に黄昏時のような空が覆う為、その城は黄昏城と呼ばれていた。
かつての黄昏城は石レンガを基調とした美しく堅ろうな城郭都市で、人々が賑わい繁栄を極めていた。
しかし現在は、魔王軍との戦闘で壊されたまま四百年の時を経て朽ち果て、仄暗く物悲しい雰囲気が漂っている。
屋根が崩れた家々、人々に時を告げていた時計台は中腹辺りで無残に折れ、都市の中央から城へ延びる石橋も今にも崩れ落ちそうになっている。
至る所に魔物が潜み、侵入する者へ牙を向くこの城郭都市に、一人の人間が現れた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-20 21:00:00
10610文字
会話率:28%
数多の男を食ってきたサキュバスのおねえさんが、教会に反して魔族と人間の融和を説くぶっ飛んだ司祭のために入信して、彼の精気を吸おうとする話。
※ほぼ健全、エロいのは匂わせ程度、たまに別の意味の年齢制限描写あり。
※ジャンルが恋愛とファンタジー
でブレるけど、ファンタジー世界の恋愛ものです!!!珍しく!恋愛が主題!多分!気分で急にラブコメからシリアスになる。
詳しいあらすじ:
人間と魔族は同じ村に暮らしながら互いに距離を取り、あまり交わることはなかった。まして魔族が、彼らを滅することを聖職者が説く、人間が集う教会に行くことなどありえなかった。若い男の司祭が村に来て、妙なことを言い出すまでは。
「魔族も人間も、等しく神の民です!」
器量に優れ、恋愛負け知らずのサキュバスのベベドナが新しく恋をしたのは、真面目に狂った男だった。ベベドナは司祭の精気と心を手に入れるため、敬虔な信者を騙って教会に住むことにした。
※たまに挿絵あり
※某救世主教用語をてきとーに当てはめてますが、実在の宗教とは一切関係なく、それを示すものではありません。
※サイトで連載してる漫画(テルタルハ史記)と同じ世界で違うとこの話。西洋っぽいけど特に実在の地域に基づいていないので、お盆みたいな習慣も出てくるファンタジーワールドが舞台です。
※ベベドナ(サキュバス)があんまり恋愛上手っぽく見えないのは作者の経験不足なので補完してください。キヴィ(司祭)は戒律のため、童貞です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-10 04:59:43
51454文字
会話率:47%
100年前魔族と人間の戦争があったくにデルエマ王国。ずぼらな勇者がいた。
駆け出し冒険者が集まる町、ディワンセル。そこに最弱と呼ばれ、クズ勇者を自称する男...
レイ。そんなレイの下に田舎から家出して来たと言う少女...ウリスがパーティーに
入れてくれとお願いをする。結局、パーティーに入れることにしたレイはウリスと共にクエストを受けが、そのクエストはレイが予想していたより危険なものになった。
ウリスの正体、レイの過去、歴史の真実。謎が多い世界で、勇者パーティーには家出少女が集まるという謎。平凡な生活を送りたい勇者の異常なパーティー、レイは平凡な日常を送ることができるのか!作者による主人公いじめが今始まる!!!!!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-07 19:11:12
4932文字
会話率:80%
魔族と人間の和睦と共存をめざした最凶最悪の魔王ゼイン。
勇者との決戦にて敗北をしてしまうが、共存の夢を捨てきれず、配下に内緒で魔王城から姿を消す。
しかし目を覚ますと名前以外の記憶をなくしてしまっていた!!
魔族と戦う人間を育てる学
園の中でも、首都ホーリーヘルズ内で最高峰の指導力を持つ『勇者学園ブレイブアカデミー』に入学したゼインだが、待っていたクラスメイトは誰も個性派揃い!魔族としての自分を忘れ、勇者への道を一歩一歩と進んでいく。
《最凶の魔王》が《勇者》となって魔族と人間のデスティニーに立ち向かう!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-03 17:00:04
11882文字
会話率:44%
魔王と勇者、闇と光はいつの日か現れ衝突する運命にある。
一人は魔界を統べる王として、一人は人々の希望の象徴として。
約五十年にも及ぶ魔族と人間の争いは、勇者一行が騎士団を率いて魔王城に侵攻したことで、終局を迎えようとしていた。
魔王
は己が信じる道と亡き友との約束のために勇者を迎え討つ。
勇者は人々の希望、両種族の平和と繁栄のために魔王と対峙する。
しかし両軍が激しく衝突する中、戦場に六枚羽の天使が舞い降り──!?
※本作品はハーメルンでも連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-10 19:07:24
312296文字
会話率:39%
人間界と魔界が繋がって数年。両世界は和平を結び、人類と魔族は平和に暮らしていた。
フレデリカとソフィアは、そんな中出会い、愛を誓った魔族と人間の女の子。
魔族のフレデリカはある出来事をきっかけに、幼い身体に退化してしまう。元に戻る条件は、た
だ一つ。恋人であるソフィアの体液を口にすること。
水都に滞在中のある日、フレデリカは懐かしい人物と再会を果たす。それがきっかけとなり、水都に起こっている事件を知ることとなる……。
男性の登場はありません。女子100%の百合キャラだけでお送りする百合ファンタジーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-10 00:20:47
100880文字
会話率:30%
昔、退屈した悪い神が気まぐれに『魔族と人間が憎みあって、殺し合う様に』願い、神の力でそれは実現した。
その神は魔族と人間の両陣営から現れた英雄により、人間の形をとって封印されることとなった。
しかし、神が封印されても、魔族と人間の戦いは終
わらない。
むしろ激化して、国境付近にある村々はいつ襲撃を受けるか分からない。そんな時代の今。
魔族に襲撃されたとあるひとつの村。この村で少年は1人、救助が奇跡的に間に合ったことで生き残った。
これは彼を救ったある人、彼にとっての『英雄』の背中に憧れた少年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-22 22:57:28
12831文字
会話率:23%
彼は、私のヒーロー。
※なろうラジオ大賞参加作品のため本文は1000文字以内です。短編となっております。
使用キーワード『大魔王』
最終更新:2020-12-08 08:00:00
869文字
会話率:19%
かつて、世界を支配していた魔王は1人の勇者によって倒された。その後勇者は人々の目に触れることなく失踪。その数年後、地上には多くの勇者の剣が現れる。それを引き抜いた者は勇者となり、瞬く間に勇者の数は膨大に増えていった。勇者となった者は人類のカ
ースト上位とされ、更に功績を残した者には名誉と更なる地位が与えられる。故に勇者は忌まわしいとされる魔族を討伐、或いは従えることに躍起になる。魔族と人間の立場は完全に逆転した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-30 07:07:30
601文字
会話率:65%
魔族の王子として生まれた俺。
魔王陛下と呼ばれる父や兄は公平で優しく、そして強い人達で尊敬している。
母は巫女として自然を慈しむ優しい人で、その力を受け継ぐ俺はそんな母の力になれることに誇りを持っていた。
だが、魔族と人間の争いは激化し、
俺は人間達に勇者と呼ばれる一行の魔術師に殺されてしまった。
その筈だったが……。
まさか、生まれ変わってしまうとは。
憎むべき、人間に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-10 00:00:00
20182文字
会話率:27%
さすがに黒魔王の右腕は無理です勘弁してください
ある日とつぜん、魔族と人間が戦争を繰り返す異世界へ来てしまったさくら。
その世界では黒魔王の信頼する部下、つまり右腕と称されるほどの美少女、エステルになっていた。
さくらは人間
を殺すことなどできず、魔王の手下としての働きを期待されることに耐えかねて放った一言、
「クビにしてください!」
そこから始まるヒヤヒヤな異世界生活。
******
話を全然聞かないくそ魔王に、エステルのことを目の敵にする剣の使い手No.2アホのトリン、ただただエステルを溺愛するシスコンどアホのリゼルグ、その他大勢の個性豊かな異世界の住人たち……。
魔族と人間の争いの間で振り回されるさくらは、最強の剣士エステルとして、がむしゃらに生き抜いていく。
その中で次々と明かされる真実。元の体の主、エステルの行方は……!?
これは、おふざけ:真面目=7:3の、現代・異世界間、人間・魔族間を綴った物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-03 17:21:25
47935文字
会話率:50%
俺の名は古龍。本名じゃないが、それで通している。
いわゆる『神隠し』にあって、こっちの世界に来たが、一刀流を頼りに何とかしのいでいる。
サムライウォーリアーの古龍なんて呼ばれている。
相棒は、ナニワとマリオ。
ナニワはもちろん、あだ名だ。
大阪人だからな。
マリオはこっちで知り合った。
魔族と人間のハーフだが良い奴だ。
ナーブって惑星のハンマって小王国で、破格の条件で傭兵を募集していると聞いて、星の船に乗ってやって来た。
さてと、上手いこと好条件で雇ってもらわないとな(笑)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-22 19:18:49
179942文字
会話率:36%
――裏(ウラ)ダンジョン
その名前を知っている者が、今どれだけ生きているだろうか……。
裏の名前を冠したそのダンジョンは、100年前に発見された。他でもない人間達の手によって。
しかし、このダンジョンは、普通ではなかった。
――圧倒的な
難易度。そして、攻略不可能と言われた伝説。
そんなダンジョンで生まれ育った魔族と人間の子ハイデ。
この物語は、そんな混血の主人公が、奇妙な人生交換物語をおくるお話なんだが……。
取り敢えず、彼に聞いてやってくれ。お前はドコから来たのかって。
そうしたら、こう答えてくれるはずだ。
「I’m from 裏ダンジョン」 ――ようこそ。世界へ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-27 20:55:01
154354文字
会話率:44%
ダンジョンに潜れば潜るほど強力なモンスターに出会う。
そんなモンスターを倒せばこそ、冒険者としての名声も上がり、モンスターから剥ぎ取った換金部位を売り払って装備を充実することもできるのだ。
世界にはたくさんのダンジョンが昔からあるよ
うだが、そんなダンジョンにも寿命があるらしい。ダンジョンを管理するキューブが破綻してしまうのだ。
全てのダンジョンはキューブによって管理される。至高の存在が天使見習いにその管理を任せることで新たなダンジョンが作られる。
いくつものダンジョンが生まれ、寿命を迎える中、至高の存在はある実験を試みた。
天使見習いの手助けをする者を加えたらどうだろうか?
その思いを天使に伝え、天使は死せる魂の中から元冒険者のクロードと魔族の下士官ミーナを選び、新たなダンジョンの管理者である天使見習いのクリスティーのもとに送る。
辺境の土地で、新たなダンジョンを作り始めた3人だったが、ダンジョン作りの軍資金は限りあるものであり、食料の購入も3年後には途絶えてしまう。
ダンジョン作りのマニュアルを片手に、なるべく安くと工事を始めるのだったが、ダンジョンが形をとるにつれ、なぜダンジョンが作られるかを理解していく。
魔族と人間族がなぜダンジョンに関わるのか? それは、古くから続いている魔族と人間族の戦いにも関わるものだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-18 11:07:12
202292文字
会話率:40%
数百年の魔族と人間の戦争の果て、人間側の「呪い」によって種族繁栄を制限された魔族たち。
この状況を打開すべく、異世界から召喚された一人の少女は、魔王の嫁になり子を成すよう言われるが、彼女は自分の名前すら忘れていた!
元の世界の記憶を辿りな
がら、結婚の真実を探していくスローライフ恋愛小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-13 03:54:54
8993文字
会話率:54%
一勇者なんて。ただの人間だ。 時は人類歴1440年。 魔族と人間の戦いは終わらずに年々激化を辿る一途。 人々は勇者を育て、戦いへ送り出していた。 そんな中、主人公ゼアルは前世の記憶を持ったまま生まれていた。 ゼアルは前世では後悔だらけの人生
を送って来た。 だからこそ、今度こそ後悔せずに生き抜くと決意した1人の人間の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-05 16:16:23
1605文字
会話率:22%
ーーこの世界は勇者によって支配されている。
ある日突然転生してきた異世界人により魔王は倒された。世界は平和になると思われたが、勇者達は王国すら支配して好き勝手に生きるようになったーー
魔族と人間の亜人であるラトは勇者によって家族も居場所
も全てを失ってしまう。
自分に魔王の血が流れていることを知ったラトは、自らが新たな魔王となって勇者達を倒し世界を元に戻すことを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-01 19:07:45
29957文字
会話率:32%
魔族と人間のハーフである男が村を旅立ち、王都に認められていく話。
の裏に。
死ぬ事。
生きる事。
居場所を見つける事。
最終更新:2020-02-16 12:30:06
7748文字
会話率:41%
※非異世界転生、異世界転移の作品です。地の文多めで展開遅め。
人の数倍はあろう昆虫や巨大な飛竜が日夜飛び交い、生を営み、そして母なる大地へと還っていく夜闇の森。
その森の奥深くで、古来より神樹の声に耳を傾けているエルフの長老が
「破滅の
魔女現れし時、古代の神が目覚め、大陸に大いなる終末が訪れるであろう」
と青ざめた表情で呟くと、人が、風が、大陸中にこの予言を瞬く間に伝聞していった。
その風の噂が人々に伝わるとほぼ同時に、、大陸を支配せしめんと目論む魔女が現れた。
魔女の名はシャーリー。
魔族と人間の間から産まれた、青や赤、紫の肌をした、、俗にハーフデビルと呼ばれる種族の女である。
人々は予言の的中を恐れ、魔女たちの脅威に怯え、悶々とした日々を過ごしていた中
「魔女を討った者には生涯遊んで暮らせる富と、英雄の子孫たちが代々繁栄できるだけの地位を与えよう」
ルクス公国の大公がお触れを出すと、大陸中の冒険者たちは沸き立った。
ある者は破滅の未来を阻止しようと正義感に燃え、またある者は名誉の為に、自分の名を世に知らしめる為に。
皆がそれぞれの思いを胸に、ルクス公国へと向かっていった。
そんな折、二人の人影がかの国へと歩を進めていた。
自分の背丈よりも長い、ハルバードと呼ばれる槍を携えた少年はヘンリー。
反面武器らしい物は何も身に着けていない少女はシェリル。
まだ何も為していない無名の少年少女たちの冒険譚が、今まさに始まろうとしていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-13 17:52:47
49783文字
会話率:31%