白狐がヒーローの和風ファンタジーです。両親を亡くした室月未亜は、稲荷神社のふもとで茶店を営む祖母やや子の元で育つ。茶店の名物は祖母特製の甘酒とお稲荷、店の手伝いをする未亜の元に、ある日狐面の男があらわれて……。恋愛色は薄目というか、作者にも
どう転ぶかわかりません。とりあえず書いてみました。モフモフヒーロー企画参加作品。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 02:46:44
10031文字
会話率:56%
2050年世界規模で少子化問題が深刻化してきた。2019年度から日本の人手不足を補うために政府は外国人労働者の受け入れ拡大を始めた。しかし、2030年代後半から2050年代にかけて、
首の皮一枚の日本経済を維持可して来た外国人労働者も、母国
の経済成長のため、日本で働かなくてもそれぞれの母国で十分に稼げるだけの社会になったのである。一方日本では、多死社会が深刻化しているのだった。そこで政府はこれが数十年続くと国として成り立たないと危惧し、2052~59年、小泉総理は、ÀⅠ(人口知能)を搭載されている人造人間を主力とした社会を目指した改革をしたのであった。そのような考えから政府は約20年間、国家維持は成立すると思っていたのであった。しかし、その予想は、裏切られたのであった。
人造人間の急激な学習能力と自我を持った感情プログラムにより、人類の奴隷としての存在に反旗を翻し、全国の日本人を虐殺したのであった。
この少子化問題を30年前から指摘し、警告を言い続けた一人の男がいた。
元東京大学の社会学教授兼作家の橿原房志である。
彼は、都会の人造人間中心社会や人々が人との関わりを忘れてしまった都会が嫌気になり2050年に退職し、家族共に故郷に帰った。
彼は、いち早く、その危機を察し、2053年から56年に息子の家族と兄弟の家族に大金と永住証明書を渡しモンゴルに移住させた。
ロボットに殺されるくらいなら、自分の所縁がある奈良の談山神社で、不甲斐ない自分や歯痒いご時世と母国日本の消滅を目の当たりに、いろいろな感情が込みあがり、彼はその感情を表現するため、家の家宝である刀と小太刀を用意した。
お酒を一杯飲み干して。小太刀をお腹に三の字、そして、左右縦に線入れるかのように切腹をした。最後に刀で自分の首と心臓に突き刺したのであった。
「ねぇねぇー、ねぇってばー、」
「何だ、何か聞いたことがある声だな。そういえば我が一族は、もうモンゴルの国に住み慣れているのだろうか?」
「ねぇねぇー 橿原房志あなたのことよ!ねぇってば。」
「こ、この声は何だ。」
彼は、ふと目を覚ました。すると、立ち上がり、周囲を見回した。そこは、まるで雲の上にいるかのような真っ青な雲がない空色の世界だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 17:07:10
5276文字
会話率:74%
『オンナ』であることで不利益を被り続けてきた日瀬あきは会社もリストラされ、次こそいい職場へ就職できるようにと神頼みしていた。
神社から帰ろうとしたとき、異世界への道に迷い込む。
戻ろうと思えば戻れるその道で、彼女は先へ進むこと――異世
界へ行くことを決意した。
だが、たどり着いた異世界でも差別は健在で……。
彼女は『オンナ』であることをやめ、男として生きることを決めた。
※1話の長さがまちまちになっております。
※流血沙汰あります。
※差別的な胸くそ表現あります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-28 22:52:14
107452文字
会話率:33%
17回目の夏、バイトの帰り道、青信号に従って横断歩道を進んでいた僕は、見知らぬ女性とともにトラックにひかれてしまいました。
その後(妙にくたびれた)女神さまによって、僕は『剣と魔法』の世界に。
轢かれ仲間の女性は『乙女ゲーム』の世界に転生
することになったのですが……。
おかしいなぁ、どうして僕、『貴族のご令嬢』なんです?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-27 15:14:26
27911文字
会話率:33%
諸外国の王族を招いて開催された『ゴーライ王国 建国150周年式典』。
そのフィナーレの舞台で、私は婚約者であるアラン王子から、婚約の破棄と、城からの追放を命じられてしまいました。
……願ったりかなったりですけど、大丈夫ですの?
私が出てい
ったら、このお城、ブッ壊れますけれど。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 07:00:00
3630文字
会話率:30%
神社生まれの予知能力者の少女がいた。
彼女は睡眠工学を開拓し、眠り見る夢同士を繋ぐDRテクノロジーの礎となり、夭折した後にその才知と美貌を称えられ、夢の塔<BABEL>の女性型システム統括AI〈R.E.M.〉の外見モデルとな
った。
少女の没後、姪が誕生した。
姪は叔母と瓜二つの美貌を持ち、寺生まれであり、触れた相手の過去を夢に見る力があった。
BABELのサービス20周年記念イベントの夜、圧縮データブラックボックス『R.E.M.』がBABEL中にばらまかれる事件が発生する。保存電脳ファイルの中ではR.E.M.のモデルとなった天才少女が眠っていた。
箱を開いた姪は叔母の霊体と出会い、次世代の神の座を巡る巨大な陰謀を知ることとなる。
これは、人類の次の支配種を決める生存競争の物語の始まり。
それと並行して、天才学者のクローンである絶食男子との婚活エピソード、演劇部の部長の自殺未遂のお見舞いイベントなどがあります。
前半はほぼ学園ものです。
もう少し具体的なあらすじ
天才少年・塚原進路のクローンである塚原影路に、二通のメッセージが届く。一通は演劇部の招集、もう一通は何者かからの、夢の塔20周年記念イベントでの待ち合わせ。演劇部は人数不足で対外活動を控えていたが年末の発表が決定し、部員同士ぶつかりあいながらも企画が走り出した。一方、夢の塔の女神に瓜二つの美少女である草凪和沙は、記念イベントに影路を誘うことになり、誘いへの影路の返答に不穏な気配を感じ取っていた。影路と同じクローンの塚原回路がかつて巻き込まれた殺人冤罪事件を思い出し、和沙は共通の友人たちと共に夢の塔で影路の後を追うことを決意する。
様々なテーマのイベント会場を巡った一行はついに、影路によく似た顔立ちのアバターの少年と同行者を発見する。なりすまし、他人の空似、さまざまな可能性が浮かび上がる中で思いもつかない大事件が発生し、歴史に刻まれた天才少年と天才少女の顔は再び全世界に配信され、台風と共に夢の塔は一夜にして半壊した。
次の登校日、集められた演劇部の面々は部長の検査入院を知らされる。聞き出したその容態から自殺未遂の可能性を導き出した部員たちは、その真実と真意を確かめるため、部長の夢の中に突入する――!
本作品は「ハーメルン」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 23:50:00
124441文字
会話率:49%
昭和30年代の東京。小学4年生のアヤコは浅草の鳥越神社界隈で江戸時代から続く「鴉金屋(からすがねや)」と呼ばれる一日分だけの金貸し業を営む祖父と、ひとクセもふたクセもある取り立て屋の若い男衆たちと暮らしている。小学校の通勤は若い衆の運転する
白いベンツでヤクザな風体の若い衆にいつも囲まれているアヤコには、同級生はもちろん近所にも友達もいないが明るく素直に育っていた。そんな日々のささやかな暮らしの中で、アヤコは自分の持つ不思議な力に目覚めていく・・・・。【NOVEL DAYS:同時投稿中】【note:同時投稿中】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 20:05:06
31846文字
会話率:43%
普通の魔法使い霧雨魔理沙はいつもの通りの平和な日常を送っていた。魔法の森の家で日夜魔法の研究をし、暇があれば、博霊神社の巫女、博麗霊夢を訪れては弾幕ごっこに明け暮れるのであった。
そんなある日、とある異変が発生する。異変解決のため、魔理
沙は調査を開始するのだが……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-23 17:00:04
561204文字
会話率:63%
もうすぐひな祭り。
『美味しそう』な友香は、幼馴染で親友の白蛇妖怪の夢月と、その姉である美月からお使いを頼まれた。
何度手放しても、何度捨てても、帰って来る人形を受け取りに行って欲しいとのことだ。
今日も今日とて、妖怪、悪霊、生霊、出会いの
日々である。
【人物紹介】
友香…十四歳。控え目な性格だが、心の中では毒を吐いている。ツッコミ隊。
大伴夢月…性別を卵の中に忘れて来ちゃった十四歳。母親が白蛇の大妖怪。友香の幼馴染。寒いのが苦手。
大伴華月…夢月の兄。ちょっと先の未来を曖昧に分かる能力がある。
大伴美月…夢月の姉。華月の双子の妹。実母がアレなので、夢月の母親代わり。
九堂早季…十四歳。夢月の従妹で許嫁。朝霧神社の後継者で、一族の当主の一人娘。最強。早季の父親と夢月の父親は双子。
大伴夕樹…十四歳。夢月の従兄で同級生。夕樹の母親が、早季の父親と夢月の父親の姉。夕樹の兄は美月の求婚者のひとり。
前作『嫁が君』 ⇒ https://ncode.syosetu.com/n1843hu/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 14:56:31
64643文字
会話率:44%
人探しや変わった謎を解き明かす物語。
依頼を解くついでに食、温泉サウナ、神社仏閣巡りを楽しむ探偵事務所を、昔話に出て来る名前をした3人が織りなす、ヘンテコだが普通の探偵達の探訪録である。
最終更新:2024-04-22 12:38:05
18913文字
会話率:49%
何気なく植物や物に話しかける癖のあるおれは、倒れた植木鉢を起こしてあげたりしているうちに植物から話しかけられるようになった。
ネザと一緒に映画を見に行ったり、神社に行ったりするうちに、ネザの本性があらわになってくる。
ネザに叱られ、ネ
ザにしったされ、ネザのおしりに敷かれる日々を過ごすうちに、ネザと自分との不思議な縁が紐解かれる。
美しくも気高いバラと、いいかげんに生きる自分との純愛?のストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 00:00:00
85403文字
会話率:44%
ごく平凡な高校生・犬吠埼新一。
かつて殺人事件の現場となった近所の神社での少女との出会いから、恐ろしい鬼との戦いに巻き込まれていく。
最終更新:2024-04-21 19:36:18
98562文字
会話率:25%
猫嫌いの姉が実家に帰って来て実家猫とのドタバタ
最終更新:2024-04-21 05:18:31
38198文字
会話率:76%
この物語の主人公、優一は不運な事故で大切な人であるアリサを失ってしまう。優一は人生に失望し自暴自棄になってしまう。そんなとき神社の守り神である地主神に連れられて異世界に来ることになる。優一は異世界で暮らし、時間の経過とともに心に負った傷を癒
やしていた。優一は異世界で大切な人と巡り会い、日々穏やかに暮らすがそうはいかなかった。
強力な敵が優一の日常を脅かす。次々と来る敵と戦う中で大切な人、アリサが死んだ本当の理由が明かされる時が来る。これは異世界の物語。優一の新たな人生が今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-20 18:06:37
259191文字
会話率:53%
水亀カウンセリングルームの代表カウンセラー水亀信乃は神社でアルバイトをしている。アルバイトをしていたある日のこと。魂の終わりを迎えようとしている一人の化物と出会う。その者は、百五十年ほど前になる廃仏毀釈の際には、かつて、円昌寺という寺の住
職だった。
「誰にでも悩みはある。神様も、化物も、人間も」に登場する真のクライアント円覚とのカウンセリング談話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-20 00:03:43
19051文字
会話率:57%
神社の土地神だった「僕」は、ある日真鈴陽太という少年のキーホルダーに宿ってしまった。陽太の願いは、憧れの少女東雲凜と「恋仲」になること。
ヘタレな少年と奥手な腹黒少女、その二人に加えて強かな幼馴染まで登場した、土地神の前途やいかに。
最終更新:2024-04-19 21:48:46
20623文字
会話率:51%
とある神社の職員である佐藤練也は、幼い頃に数奇なる縁の結びにあい、その中で平穏な日々を送っていた。その神社には謂れがありそれに気を惹かれて夜の神社の中、宝物庫へ足を踏み入れる...。そこで彼が目にしたものとは...。そしてその頃、幻想郷でも
異変の兆候が見え始めていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 06:38:49
12501文字
会話率:59%
幸せが分からない私は、行く当てもなくへらへらと歩いていた。
すると、禍々しい雰囲気を纏う神社が目に付く。
その神社に足を踏み入れ、気分を落ち着かせていた。
「神なんか、いないんだろ。」
「いるよ、神様。」
突然隣に現れた少女は、自身のこ
とを神だといった。
その日から私は、神事を手伝っていく。
この世界とは何なのか、幸せとは何か。
不良女子高生と、神様の少女が描く、ローファンタジー小説。
あなたはきっと、結末に驚愕する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-18 07:41:25
12929文字
会話率:50%
申「日本のド田舎にあるとある神社には、干支神が住んでいる」
卯「その神社の宮司の子に、霊力の強い姉弟が生まれる」
辰「神々はその子らを愛し、慈しみ」
丑「我が子のように可愛がっているわっ!あの子はアタシが産んだ子よッ!」
戌「んなワケあるか
アホッ!」
子「霊体のくちぇにどーやってニンゲンを産むんでチュか?」
巳「その成長を見守っていた」
亥「コイツのセリフなかったことになってんぞ」
午「次の担当ダレだっけ?」
寅「段取りした意味がなくなったな」
酉「誰か適当に締めればよかろう」
未「この物語は霊言あらたかなとある神社の跡取り娘ユッコと都会育ちのイッケメェ〜ンな婚約者とアタシたち十二支と愉快な仲間たちが織りなすハートフルラブコメディよ!」
父「ラブちゃうわぁぁぁッ!」
主「コメディしか合ってない」
弟「コメディですらなくないか?」
母「愉快な仲間たちって私たちのこと?」
(いいから誰か締めろ!という外野からの野次)
婚「えーと、この物語は強い霊力を持つ神社の娘のユッコちゃんと、同じように霊力があって不幸な人生を送ってきた俺が恋に落ちる、ちょっとファンタジーでたまに怪奇事件に巻き込まれる青春ラブストーリーです?」
父「ラブじゃない!ラブは認めん!」
母「キャンパスラブじゃないの?」
主「キャンパスライフでしょ」
未「ユッコ!読者さまにたくさんトキメキをあげなきゃダメよ!それが恋愛モノ主人公の役目よ!」
主「いやコレ、ローファンタジーだし」
天の声「この物語はそんな彼らの日常を描く、少しフシギでちょっと奇妙なほのぼのライフです」
戌「もふもふもあるぞ!」
未「ポロリもあるわよ!」
卯「ねえよ!」
弟「みんな服着てないんだから丸出しじゃん」
丑「それは言ってはイケナイお約束よ」
寅「収拾がつかんな」
巳「もうよかろう。あとは本編を読んでくれ」
申「まとめんのうめぇな」
子「もういいのでチュ!さっさと始めるでチュ!」
亥「お前、ソレ、別にかわいくないからな?」
辰「とりあえず、読めばわかる」
午「言えてるわね」
酉「読者諸君、よろしく頼む」
母「ユッコ、主人公なのに空気過ぎない?」
主「これくらいでちょうどいいよ」
父「ユッコにラブはまだはやぁぁぁいッ!」
婚「お父さん、落ち着いてください」
父「貴様のお父さんじゃなぁぁぁいッ!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-18 06:57:38
58816文字
会話率:69%
大学2回生に進級した御坂琴子(みさかことこ)は、知識豊富な教授・間崎八束(まさきやつか)と京都を巡る日々を送っていた。
ゆるやかに変わりゆく日常の中で、琴子にも新たな感情が芽生え始めるーー
最終更新:2024-04-17 11:15:50
92198文字
会話率:53%
大学進学と同時に京都へ引っ越してきた御坂琴子(みさかことこ)は、慣れないひとり暮らしに多忙を極めていた。
ゴールデンウィークのある日、ふと間崎教授の言葉を思い出した琴子は、吉田山にある喫茶店「茂庵」へと向かう。そこにいたのは、茂庵のことを
教えてくれた張本人・間崎(まさき)教授だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 15:45:10
130789文字
会話率:43%
リュウの右眼には、漫才師の歪な[間]が、ハッキリと見えている。
ボケの[間]も、ツッコミの[間]も、イマイチ歪つ。
経験を積んだ、面白い漫才師は、[間]が適度な大きさ広さで、円みを帯びている。
リュウの右眼は、完全白眼。
瞳が無い、黒い部
分が無い。
血走っているような血管も、無い。
完全、真っ白。
が、良く見ると、境は、ある。
瞳に相当する白眼部分は、心なしか、赤っぽい。
それ以外の部分は、心なしか、黒っぽい。
動き方も、異なっている。
赤っぽい白眼部分と、黒っぽい白眼部分は、別々に、独自に、動いている。
連動していない。
それが、境を、更に、際立たせている。
リュウの右眼は、見えない。
通常の風景は、見えない。
が、あるものは、見える。
それが、[間]。
[間]とか[空間の空き]とか例えられる、スペースの空き部分が、視覚的に、見える。
観念的な[間]も、物理的な[間]も、見える。
観念的な[間]で云えば、今のように、漫才師のボケとツッコミの[間]が、見える。
家族間、夫婦間、恋人間、友人間等の、心の隙[間]も、見える。
物理的には、建物の[間]とか、家具の[間]とか、物品の[間]とか、そう云ったものの隙[間]が、クローズアップされたように、見える。
その様は、SF映画やロボットアニメの、コックピット画面やゴーグル画面を、思い浮かべてもらえばいい。
よって、リュウの右眼と左眼は、全く違うものを、映し出している。
その整合性を取るのは、難しい。
脳が、混乱を来たす。
リュウは、もう、慣れてしまったが。
所謂、産まれた時から、半失明。
所謂、産まれた時から、かたわ者。
所謂、産まれた時から、中途半端。
神社を訪れる度、リュウは、左右半身を、引き裂かれる。
リュウの身体そのもの土台を、青色とするならば、
右眼を中心とした右半身は、ディープ・ブルーに、
左眼を中心とした左半身は、ライト・ブルーに、
色濃く、分けられる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-15 09:51:15
28651文字
会話率:20%
連歌は続くよ
どこまでも
《連歌ノ法》が、施行された。
それ以来、日本中の神社本殿及び寺院本堂等の腰は、カラフルになった。
社寺の腰には、色とりどりのベルトが巻かれた。
神社仏閣の中心となる建物(本殿や本堂等)の外周りには、グルッと一
周、連歌を募る紙のベルト(帯)が巻かれた。
今、目の前にあるお寺の、本堂に向かって左端から始まる髪帯は、鮮やかなスカイブルーだった。
フォレストグリーン地の、Tシャツを着ている。
Tシャツには、前面真ん真ん中に、三つの図柄が入っている。
和尚さんは、天念に急かされ、草履を履き、庫裡をゆったりと飛び出す。
和尚さんは、天念に背中を押され、のけぞりながら、歩を進める。
青からの赤、鮮やかな青からの真紅の赤、スカイブルーからのヴァージンレッド。
僧侶二人組とは思えない色の軌跡を描いて、シグナルみたいな二人は進む。
その名も、[連歌ん雁]。
《ん》は、「私ん家、俺ん家」のような、《の》を表わす《ん》。
《雁》は、メジャーな渡り鳥を表わす。
よって、名が表わすものは、《連歌の渡り鳥》
この辺りの地域にある神社仏閣は、軒並み、紙帯の停滞に悩まされていた。
総じて、約一ヶ月前に投句された句が、停滞を引き起こしていた。
「なまじっか、連歌とか短歌とか俳句の心得があったり知ってたりするから、
《ん止め》と《本歌取り》に怯んでしまって、句を繋ぐのに、
二の足を踏むんだと思うんです」
連歌ん雁地元遊撃隊二チームは、盛況の内に決定した。
早速、明日より、各四チーム(飯与宗次一人チーム、県担当連歌ん雁チーム、PST、SCT)は、活動を開始することにする。
ちょうど、ヨサブソンという芸人が、テレビの中でネタをやっている。
三つの、半分にしたドラム缶のような、バケツのようなものに、細長いボードが入っている。
ボードには、文字が書かれている。
《お題作戦》を採用して以来、紙帯の停滞は、順調に解消されている。
U―22組の自由奔放と、O―23組のオーソドックスが、適度に矯正されて、ほどよくいい感じの句が詠まれるようになっている。
繋げ易い句が一度提示されるやいなや、各寺社の紙帯は、また滑らかに滑り出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-25 09:30:42
42205文字
会話率:30%