或る者の手記
当世にあって滅び往く者と、後世にあって己の系譜を辿ろうとする者へ。
太古の昔より今へと紡がれてきた、人と妖との物語。そんな生きとし生けるものの営みを、遥かな時間と距離とが、伝説や幻と呼ばれる霞によって覆い隠してい
た時代。
この“異妖譚々”は、そんな時代に生きた、ある者達の軌跡を記すものである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-14 22:00:00
782704文字
会話率:50%
主人公のジェイドは太古の昔から代々続く魔導士の家系にあり、神話にも登場する伝説の暗黒魔導士の血をひく者であった。
にも関わらず、彼が属す冒険隊グループ『カラフルサンシャイン』から脱退させられてしまう。その理由はというと、アイドル路線を目
指すグループの方針とジェイドの暗く陰気な外見がミスマッチとなったからだった。
とはいえ彼は神話の暗黒魔導士だ。なんとでもなるのだ。自由の身となり、やりたいことをやろうと旅をする。そして、この際だから思い切って月へ行こうと決心し、地上で最も高い山の頂上を目指すのだが、登山の途中で高山病に倒れてしまう。そこは雲にも届く遥か高み、このまま一人で死を迎えるかと思いきや……
その窮地を救ったのはメイド服を着たクマ獣人の美少女だった。
※全4話、1万5千字程度、明日か明後日に完結予定です。
※「ざまあ企画」参加作折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 23:25:32
17207文字
会話率:44%
太古の昔、メフィスト賞に応募した長編を改稿したもの。
Jさんに「光る部分もあるが、長すぎてダルすぎた……」と一言で斬られたのも今となってはいい思い出。
いや、太田が悪い。
カクヨムにも掲載中。
最終更新:2023-06-11 20:56:54
215679文字
会話率:45%
生まれたときに母が亡くなった悲しい過去を持つ、香月秋奈(あきな)は16歳。
家は太古の昔から現世と幽世をつなぐ「岩戸の扉」を守る破邪師の一族だった。
秋奈は黄金の金目を持ち、それは鬼を招くとされていた。
ある時、厄災を招くくらいなら
、鬼に贄として捧げてしまえという上からの命令により、秋奈は拘束されあちらとこちらを自在に行き来できる「渡し守」凌空(りく)の手によって、幽世の一つ、鬼界へと送られてしまう。
しかし、そこは現世並みに発達した文化を持ち、鬼たちにとって人食いはすでに廃れた習慣だった。
鬼の長者、支倉は現世の酒や珍味が大好物だという。
鬼界と現世の間で、さまざなま輸入代行を請け負う会社を営む凌空に、支倉は秋奈を屋敷に常駐する職員として雇うように持ちかけるのだが……?
他の投稿サイトでも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-06 07:46:49
14351文字
会話率:22%
惑星ハームス。
かつて神々が支配していた、あまたの銀河に存在する一つの惑星。
しかし、楽園のごときこの惑星は、太古の昔、神々に放棄された。
アルス海、南に横たわるエトワイル大陸。
多様な種族、多様な国家、そして免れることなき軋轢、内乱、陰
謀、戦争。
群雄割拠するこの地で、多くの英雄、賢者、暴君、知将が生まれた。
武力がものを言うこの時代、武術の流派もまた数多く生まれた。
その中にあって、多くの国が正式に採用した流派があった。
「真ニイン流』
剣聖クリスイン・エルガーを流祖とするこの流派は、瞬く間にエトワイル大陸に
広がった。
これまで語られることのなかった剣聖クリスイン・エルガーの幼少期から青年期までを
長年行動を共にしたナーサム・ビクスの孫娘アイナー・ビクスの視点から描く。
エメルタイン、とは脳内に構築された回路を通って内なる宇宙領域から得られる
エネルギー・・ワールを原動力として起動する軍用の高機動甲冑の呼称である。
ニイン流宗家の孫として生まれたエルガーは、長ずるにつれ剣の才能を開花させる。
他国への移動中、謎の集団に追われるエメルタインを救う。所属を明らかにしないどころか
いっさい言葉を発しないエメルタイン。装着者であるエメルテは何日も行動を共にするが
エメルタインから出てこようとしない。やっと目的地を聞き出し、送り届けたのは
森のフルワ族の都であった。
この地の女王は、この謎に満ちたエメルテをある特殊な場所まで護衛してほしい、と
断れぬ依頼をエルガーに出す。
聖剣ソニアをふるい、エルガーの運命が動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-30 18:12:55
19160文字
会話率:40%
混沌とした太古の昔、いわゆる神話の時代、人々は突然現れた魔竜と呼ばれる強大な存在を恐れ暮らしてきた。しかし、長い間苦しめられてきた魔竜を討伐するため神官たちは神へ祈り、その力を凝縮するための祭壇とも言える巨大な施設を産み出した。
神の
力が満ち溢れる場所から人を超えた力と共に産みおとされた三人の勇者、そして同じ場所で作られた神具と呼ばれる強大な力を秘めた武具を用いて魔竜は倒され世界には平和が訪れた。
それから四千年が経ち人々の記憶もあいまいになっていた頃、世界に再び混乱の影が忍び寄る。時を同じくして一人の少女が神具を手にし、世の混乱に立ち向かおうとしていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-04 11:00:00
25192文字
会話率:79%
「この世の全ての物には『妖精』が宿っている。
妖精は太古の昔よりその力で人々を助け、導いてきた。
妖精は我らの師であり、隣人であり、罪を裁く審判である。」
――そんな教えが浸透し、妖精と人間とのかかわりが当たり前となっている小国・ラナ
ン。
その首都に存在するアスター学園に二人の生徒が通っていた。
一人はノエル・ローゼン。運動神経が人より若干優れているだけの、ただの人間。
もう一人はユーリ・ネメシア。生徒会長で才色兼備のお嬢様。おまけに妖精から特別な能力(ギフト)を授かった『妖精使い』。
正反対に見える二人は幼い頃からの付き合い。
ノエルはユーリの付き人として、学園でも私生活でも彼女の支えとなっていた。
ユーリのトップシークレット――そのただ一人の理解者として。
ある日、二人の元に女子生徒が訪れる。
彼女が二人に持ち掛けた相談事は、学園で起きる不思議な事件についてで――。
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※百合ジャンルではないのでご注意ください。
あまりシリアスになり過ぎないファンタジー。
ちょっとアクション要素もあり。
過去に書いた作品の供養として掲載します。
更新速度はゆっくりですので、のんびりお付き合いください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-27 21:22:53
83011文字
会話率:35%
大陸地図において山脈に囲われ隔離された世界。
この世界は外界では扱われなくなった魔法や姿を消した精霊の類が未だに存在する。
精霊と獣が住まう木国《スレイス》
神霊鬼族が住まう火国《アイラック》
地鉱種族が住まう土国《アスガルド
》
有翼種族が住まう金国《ブルタニア》
水棲種族が住まう水国《ウルネル》
この五国をもって五行世界《ごぎょうせかい》と言う。
太古の昔、この五国は自国以外の存在を認めず、お互いに干渉はせず、時には争いを繰り返していた。
そんな中、異世界から迷い込んだ一人の勇者によって五行連合が成立する。
勇者は五芒星のように五国を結んだ中央に街を作り各国の代表を集め住まわせた。
文明の発達に差があった状態ではあったが、各国の長所を共有することにより連合の技術力と文化度は一気に上昇した。
いつしか街は拡大を続け、国と見紛うほど大きくなった。
大きくなればなるほど各国は利権を争うようになり、連合内の関係は悪化していった。
戦を恐れた五国の王達はこの地を勇者に治めさせることに同意した。
名前のなかったこの国は闇魔法を操る勇者の功績を称えられ人々に呼ばれるようになった。
『大いなる闇の加護』を受けた国『レイオン』と。
栄華極まれば衰退のみ
万事築き難く壊し易し
人は往々に至高を求め
己の無知無能を解せず
他者の意見を受入れず
破滅への道を歩み行く
幾度も幾度も歴史は形を変えて繰り返す
果して終焉へと歩み始めたこの国で
愚者達は連鎖を阻めるのだろうか…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-20 15:07:59
149768文字
会話率:47%
カイルという少年が住む土地は太古の昔のような自然に溢れていた。しかし、山に入ってはいけないという神の教えがあった。好奇心の高いカイルは山の向こうが気になってしょうがない。そんなある日、お使いでとある集落に行くと見たことのない浮遊物体とそれに
乗っている人間がいた。理不尽で暴虐な仕打ちを集落の民にするが、それを見たカイルはその人間たちの家畜(ペット)として山の向こうへと連れていかれてしまう...。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-10 21:00:00
130244文字
会話率:56%
世の中には目を凝らすと“あやしい奴ら”の姿に気づく、それは普通の人間と異なる妖あやかしの類。
人の生活摂理とは異なる別世界の存在を知っている者、もしくはそこに棲まう者らを指す。
あやしい奴らの世界は一般世界現在を遥かに凌駕する新世界。
そ
こに行くための導きとその手段をミラクルジャンプと位置付けます。
太古の昔よりその手段は存在し偶然に新世界に迷い込む人。
その方法を見つけ出し意識的に渡った者など様々な理由で新世界に蠢く“あやしい奴ら” が存在すると考えます。そしてこの小説の読み手であるあなたも一緒に現在も新世界も一切合切を共有してミラクルジャンプで行き来しませんか。
※私に会う度に「せんぱーい、今日もあやしいですね」と口癖だった今は亡き後輩への万感の思いを込めて
✳️お願いです✳️ 小説の最新部分の文末にある評価を入れて頂けると嬉しいです。
ブックマーク登録頂いて長い長いお付き合い…どうぞ、宜しくお願い致します。 by ふぁーぷる
★既存部もどんどん改善致します。友達100人出来るかな★折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-01 23:00:00
314495文字
会話率:16%
太古の昔、とある神々は惑星セルアを作り、そこにヒトと動植物を創った。またそれらとは別の神は別のヒト(牙人 -きばびと-)を創った。牙人は単独行動を好み、ヒトよりも筋力があり、成熟するとヒトと同等の知性をもち、姿を変える能力を持つ。ヒトを喰
らうことで住処と食糧を獲得できるため、やがて自然とヒトを襲うようになった。牙人の出現によってヒトは数を減らしたが、神はヒトに戦う術(神契の術)を与え、牙人の侵攻があっても生存できるようにした。しかし思い通りに世界を構築できなかった神々は落胆し、遥か遠くの宇宙へ去っていった。
ヒトは数少なかったが、団結して文明を発展させた。しかし牙人が集団でヒトを襲うようになり、都市が滅ぼされるようになってしまった。現在のヒトの拠点は要塞都市ニグとオルクテ村のみとなった。神の力を宿したヒト(神契士)は牙人の侵攻に抗っている。
((( 前作の改良版です。前作は読む必要がありません。 )))折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-31 22:20:05
110617文字
会話率:66%
太古の昔に現れた黒死病。もし進化を遂げ、実態をもったならどうなるだろうか
最終更新:2022-11-27 18:00:00
853文字
会話率:0%
太古の昔に小島に封印された最強最古の魔王。
封印されたクリスタルの前に現れたのは呪術師であるノロイだった。
ノロイは呪術具である美少女人形に魔王の魂を移すことに成功した。
目覚めた魔王は世界征服をしようとするが、呪術具の呪いで主人の命令に絶
対服従だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-04 22:05:47
147102文字
会話率:66%
主人公はある朝、会社に通勤する為に信号待ちしているとトラックが突っ込んできて死んでしまう。しかし、その直後何故か見知らぬ少年になっていた。そして、彼はテレビのニュースを見て、ここが自分の好きだったゲーム『ラストティアーズ』なのだと知る。
『ラストティアーズ』通称ラスティア。
太古の昔、天界で神々が争い、その戦争によって善なる神々の側に着いていた人間界にも危機が迫ったが、龍の力を持ちし英雄が邪神を討ち取り、邪神たちがモンスターを生み出していた工場であるダンジョンが残った。
ダンジョンのモンスターは放っておくと地上へ溢れて出てしまうので、エンフォーサーと呼ばれる者たちがダンジョンへ潜りモンスターを討伐していた。
しかし魔神を復活させようと企む者たちによって、地上でも不可解な事件が起きていた……
彼は途轍もなく理不尽にヒロインが最終決戦で、主人公の為に命を落とす展開を変えようと誓うが……
「あれ? そういえばこのキャラ何処かで……そういえばこの俺が転生したキャラって一番最初の襲撃イベで殺される奴じゃね?」
これは原作知識で無双して、登場人物の不幸フラグを粉砕しながら、なんとか自分が死亡する未来を変えようと藻掻く男の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-09 16:28:57
253455文字
会話率:55%
魔女、占い師、霊能者…それぞれ力を持つ「術者」の一族たちが、絶大な科学の力を味方につけた人間たちから隠れ生きる時代。太古の昔から絶えることなく血を繋げて来た彼らだったが、それも全て人間たちのせいで終わりに近づこうとしていた。存在も忘れられ、
人口も減らされた彼らは、人間からの迫害や差別にもう為す術もなく、ただただ必死に耐え抜いていくだけの生活を送っていた。
そんな中、魔女の血を引く1人の青年が、自分たちに降りかかる理不尽な運命に立ち向かいながら生きていく。時には自らの運命を憎み、時には飄々と周りを翻弄する彼は、術者たちの間では名の広まった天才だった。
尊敬と親しみの意を込めて「天神」と呼ばれたその彼は、無事に彼らの幸せにたどり着けるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-06 18:00:00
206181文字
会話率:67%
魔王を倒しても世界は救えなかった。
だから俺は魔族を殺す。
ただもう一度、幼馴染と会うために。
――太古の昔より人間は種の存亡をかけて魔族との戦いを続けていた。大激戦となった十三年前の『浮遊火山の戦い』で勝利した魔王は、絶滅
魔法の一つである『疫病』を発動し、人間を滅ぼそうとした。ただの田舎の農民だったレインは魔王の魔法によって両親と育ての親、幼馴染を失ってしまう。全てを奪われたレインに残されたのは「魔王を倒して世界を救う」という幼馴染と交わした約束だけだった。レインは厳しい修行の末に勇者となり、魔族との戦いに挑んだ。あらゆる犠牲を払い、幾度もの戦いの果てに、遂には魔王を倒して宿願を果たす。だが、世界を救ったはずのレインに送られたのは賛辞でも褒美でもなく、故国の王による暗殺者と軍勢だった。人間の救いようのなさに絶望したレインは全てを捨て、誰も来ない山に引き込もることを選んだ。
それから二年経ったある日、かつての師匠がレインの隠れ家を訪ねてくる。師匠は、「第一王女を与えるから戦争に手を貸せ」という故国の王の身勝手な要求を伝えに来たのだった。王の傲慢さに怒りを覚えたレインは、戦場で超大規模魔法を発動し、敵味方の区別なく二十万人を己の支配下に置く。たった一人で国二つ分の兵を従えたレインは、自分の命を狙った王を無理矢理退位させ、新たな王として君臨することを決意する。しかし、故郷の国に限らず、世界は魔族との戦いや飢饉によって混沌とした有様だった。レインは世界を救うために、そして幼馴染を蘇らせるために再び戦いに身を投じていく。
※この作品は「カクヨム」様にも掲載しています
※第一部完結しました。ここまでありがとうございました。引き続き第二部の方、よろしくお願いいたします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-28 00:15:18
486689文字
会話率:32%
太古の昔。
生命の主である神という一つの存在が人や動物、火や水、風や木々等が、多くの生命が共に暮らしていた世界。
生きるモノ全てが神を敬い、神もまたそんなモノ達を愛していた。『楽園』そう呼ばれていた世界がそこにはあった。
けれど神は、突如としてその姿を消した。
禁断の果実、知恵の実。多くの名と由来を持つその果物を人が食らってしまったからである。
人以外の生命は口を揃えて言う「神を怒らせた」だから神は我々の前から消えてしまったのだと。
楽園と呼ばれたその世界は次第にその名を地に落とし、世界が元は楽園だった事すらも忘れる程に朽ち果て、変わり果てていった。
人は、悲しみと共に罪を生んでしまった。他から蔑まれ、異端モノ烙印を刻まれてしまい生命の輪から外れてしまったのだった。
だが、たった一つの種族だけ、人に寄り添った。
それは「蛇」だった。
神を激昂させた真の原因。楽園を破滅へと導いた張本人であった。
どの生命からも後ろ指を指される世界で、蛇はその姿を変え、名前も『竜』と呼ばれるモノへと変え再び人へと近付いた。
それは、再び人を陥れようとする目論見があるからか、それとも・・・。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-23 12:00:00
210980文字
会話率:39%
『神をも超える絶対的存在』であり……『全て』の始まりであるシュラス……
彼は太古の昔、 自らの手により愛する者、 『もう一つの絶対』フィーラを殺めてしまった……
それから再び同じ過ちを犯さぬよう、 彼女が残した『心』という概念を理解し、
己を成長させる事を誓い、 神の世から立ち去った……
そしてとある世界にて、 彼は一人の少女「エル」と出会う。
数多の世界を旅してきた中で彼女と出会ったシュラスは、 冒険を通して彼女と共に成長していく事となる……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-16 00:12:04
67760文字
会話率:54%
家出。 それは日本という国限定で太古の昔からある一つの文化。
未成年までに一度は異世界へ家出し、彼らは教養を身に付けながら一人で生きていく。
転載
本家pixiv https://www.pixiv.net/users/41704621
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-13 01:11:38
7842文字
会話率:27%
むかしむかしのこと・・・
世界にはふたつの勢力が並立していた。
ひとつは、
人々を希望に導く《光》こそが世界の在り方とする《光》の軍勢。
そしてもうひとつは、
太古の昔、本質的に人は《闇》から生まれたとする《闇》の軍勢。
世界
は『光』と『闇』の軍勢に分かれて、お互い一歩も譲ることなく争っていた。
指導者を必要とした『世界』は、 選ばれた血族に人智を超えた力ーーーーすなわち生きとし生けるものすべてを司る無限の力を授け、彼らに戦争を終結させた。
ーー《光》が勝った。
それは世界が存続できた事を意味する。
そして《光》を信じて生き残った人々は、
その意志を永遠に途切れさせないように《光》を模倣して、
世界を導く使命を負う者たちを新たに擁立した。
人々は、その人智を超えた存在のことを、
こう呼んで崇拝した。
ーーーーー『王』と。
『王』はこの世の【真理】・・・
すなわちこの世のあらゆる森羅万象を司る。
その能力は千差万別。
例えば、『大陸』と『海洋』
あるいは『理想』と『真実』
そして、『生』と『死』。
それらすべてを、『王』は操ることができた。
そして、その血族は今もこの世界のどこかに生きている。
それが「血族者」である。
『王』の血族はたったひとつの一族によって構成されるものではない。
選ばれた者…特定の資格を得た者が、『王』としての力を与えられた。
その血は、長い年月の中で、数多の分岐を繰り返し、派生する一族が次々に現れた。
やがてその『王』が集まって人間、魔物を問わず万物が平等な理想郷《文明》を形成した。
しかし文明に《闇》が生まれたことで、ある一人の男が文明を裏切り、滅んだ。
この作品は
https://nakagirigirichiyu5.wixsite.com/thefaith
にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-03 00:15:06
126323文字
会話率:62%