その忌むべき化生の物は、名を『鮎喰』という。
なによりも陰惨さと非道さを好む、貌の無い化物に御座います。
ご油断召されるな。
ここに記されているのは、古の伝承でも、百物語の小説でも御座いませぬ。
これは【呪詛】なのです。
浮世に恐
怖を蔓延らせるための、悪意深き呪いなので御座います。
恐れることは罷りなりませぬ。
貴方様が心に恐れを抱いたとき、呪詛に書き連ねられた悪辣どもは、浮世のものとして顕現するのです。
体調の悪化や聞き慣れない物音など、霊障の類を感じた場合は、どうぞ、後悔されぬうちに【呪詛】の閲覧を御取り止めくださいませ。
――よくないものが、きています。
【注意事項】
暴力的な表現や、恐怖心を煽る演出があります。小さなお子さんや、心臓の弱い方は、閲覧に注意してください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-01 20:00:00
77632文字
会話率:42%
百怪対策室。この珍妙な名前の場所で僕、空木コダマは助手をやっている。
諸般の事情から封印されていた室長が解放され、再び正常運転に戻り始めていた僕は妖刀に関わることになる。情念と称すべきような想いがこもった妖刀と、それに付随してくる『怪』。
結局、僕はいつものようにそれらと対峙し退治する羽目になる。
これは、妖刀で始まり、妖刀で終わる。そういう一連の『怪』の物語。
※拙作 空木コダマの苦闘録の続きになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-14 18:57:29
179307文字
会話率:27%
東雲結城君は異世界?にお呼ばれしました。
その舞台は日本のようで日本ではない、不思議なところでした。
様々な事に気付く彼ですが頭がパンクしそうです。
さらに召還の際に種族まで変わってしまいました。頭が痛いです。
結城君は最初はいろいろ試して
みようと思うのですが…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-06 03:05:26
52193文字
会話率:33%
“使い人”
――それは、神の力を借りる者。
藤杜玲花(ふじもり れいか)は、“風の神”に守護される少女。
彼女は、私立九条学園高等部に転入してきた。
そこは、“使い人”たちが集まる場所――。
火の神の力を借りる、“火使い”・火納隆弥(かのう
たかや)は、清涼な空気を纏う玲花に興味を持つ。
九条学園理事長の娘・九条楓(くじょう かえで)や学生会会長で“土使い”・沙頭雅紘(さとう さまひろ)に気にかけられる玲花に対する嫉妬が、生徒の心に闇を巣喰わせる――。
“使い人”たちと行動を共にするうちに、玲花の眠る能力(ちから)が目覚める。
※「カクヨム」も掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-07 12:10:06
2282文字
会話率:11%
人に忘れられし哀れな化生――忘郷(ぼうきょう)。
外れた者は、どこまでも外れており。
故にこそ、外れた者同士は縁を結ぶ。
最終更新:2017-10-17 01:13:32
12157文字
会話率:41%
怪異。妖怪。化け物……様々な言葉で言い表されるそれは禍を齎す悪しき化生であった。時代の流れと共に名を変えるそれは、その本質は変わることなく人々の繁栄の影に常に存在した。脅かす存在がいれば、人々の中からそれに対抗する者たちがいつも現れた。
それは、現代となった今も変わることなく続いていた。
コンビニの帰りに不幸にも化け物に襲われた主人公。それを救ったのは巫女のコスプレ姿の年端もいかない少女であった。
そして、二度目の化け物との遭遇の折に主人公と少女は、一つの肉体をシャアする関係となってしまった。
これは、これから始まる主人公たちによる化け物退治の始まりの話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-07 12:00:00
21353文字
会話率:32%
守屋の家には、あやかし――化生(けしょう)が伝わる。
実の父母も、育ててくれた祖父母も亡くし、天涯孤独となった和裁士の為斗子(いとこ)は、その化生が共に在ることを望んだ【化生守(けしょうもり)】として、彼女自身が《イチシ》と名付いた彼と共に
静かに暮らしている。
この化生の望みは、ただ共に在ること。為斗子の望みも、一人でいないこと。
お互いに執着しながら、お互いにその腕に捉えることをどこかで怖れる二人。そんな彼女と彼の、静かで甘く、残酷で不自然な、幸せの日々のお話。
■『和の歳時記』をイメージし、各季節の行事などに合わせた登場人物二人の生活を綴る、連作短編形式の作品です。季節ごと、歳事ごとの不定期連載です。
■作中、地歌箏曲(いわゆる「お琴」と「三味線」)や和装(着物や和裁関係)の用語が頻出します。各用語については、各話の後書きなどで一部フォローしていますが、不明な点はお問い合わせください。
■章構成(章名)について
[第○話]とあるものが本編で為斗子視点です。[故話ノ○]とあるものはイチシ視点です。[余話・○]とあるものは、本編とは直接関係しない番外編です。(主に企画やイベント合わせの話を掲載する予定です)
【 】内が[話タイトル]その後は[雑節など/七十二候]が続きます。作中季節の目安にして下さい。
■2017.09.12--諸事情により冒頭話【参考資料】作中邦楽用語の紹介[地歌箏曲]を削除しました。そのため、話数が繰り上がっております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-22 13:30:55
145657文字
会話率:34%
あやかし専門機関「神御寮」。御寮員の父を持つ少女・常野蝶子は、十歳の誕生日に弟の春虫を神隠しで失ってしまう。時同じくして、蝶子の前に現れたのは傷ついた青虫化生。蝶子は己の血肉を与えて青虫を助け、「アオ」と名付けるが――。
あやかしとひとが混
じる世、弟を探す少女御寮員・蝶子と青虫化生・アオの織り成す和風モダン恋愛譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-06 21:00:00
105232文字
会話率:56%
時代が進むに従って消えゆく神様や妖怪、化生の類。死にたくないと求めたのは人間の器。人の心を読めるからこそ、人の世は地獄だと厭世観を以て斜に構える『覚』妖怪ちゃん。
でも現代ってたのしー! って感じの平和な日常ものです。気楽に読んでください
。あ、ちょっと百合風味です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-30 21:37:47
24605文字
会話率:56%
高校一年生の主人公はある日、イケメンな友人の鼻の異変に気づく。
非の打ち所なしと騒がれるほど、整った顔立ちに涼しげな目元をもつイケメンは、驚くべきことに、その日、鼻の穴から毛をのぞかせていたのだ。
非モテの化生たる主人公は、本人に言う
べきか、言わぬべきか葛藤し、段々と鼻毛に振り回され始める。
揺れる鼻毛。震える鼻毛。元気な鼻毛。ありとあらゆる鼻毛が彼の心をかき乱す。
はたして彼の運命やいかに……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-27 20:19:39
14997文字
会話率:21%
ある日、突然人類が機械化生命体”鋼身”になっていく現象が続発し始めた。しかも、鋼身には二種類いるという。その違いとはいったい?
*予定では、新聞連載小説のように毎日掲載いましたが、とりあえず休載中です。今後どうするかは検討中です。
*「アルファポリス」さんでも同じ作品を投稿していますが、話の流れは若干違っています。冒頭部分ですが後日エピソードを挿入する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-27 23:44:08
137061文字
会話率:42%
とある田舎町にある小さな稲荷神社には、金毛九尾の恐ろしい狐の化生が封じられています。
その昔、人知の及ばぬ途方もない力で大暴れをした狐の化生は、とてもとても長い間、そこで一人きりでいました。小高い山の上に建つ社の中で、ただ一人きりでいました
。
人の世では長い長い時が流れ、その間で「神様」と呼ばれる様になってもなお、孤独だった化生の傍らには、いつの頃からか一人の少女が居るようになりました。
凶暴な怪によって命を失いかけていたまだ幼い少女に、「神様」は己の命を一つ分け与えました。
そうして命を救われた少女は、「神様」に大切に育てられ、その巫女になりました。
わがままで、寂しがり屋。でも、とても優しい狐の「女神」・久遠。そんな彼女に育てられた少女・舞姫。
これはそんな二人の奇妙で優しい物語。
※この作品はフィクションであり、また犯罪、違法行為等を助長する意図はありません。
※R-15程度の性的描写があります。
※無断転載お断り
カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054880912098
ノベラボ https://www.novelabo.com/books/2816/chapters折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-06 15:22:18
67197文字
会話率:48%
神州豊葦原中津国。外界から隔絶された東方の列島国である彼の地の歴史は、常に戦乱で彩られていた。
しかしそれは人対人の真っ当な争いではない。
内海を隔ててさらに東、彼の地に溢れ返るは異形魔性の魑魅魍魎。人ならざる化生の怪物——『鬼』の軍
勢。対する西の地、異形を狩るべく同じく異形の力を手にした人の超越者たち。鬼を狩る者、人呼んで『鬼狩り』。共にこの世の法理を外れた超常と魔性。人は己の覇を至上とせんがため、鬼は弱肉強食の真理に従い、互いの生き残りを賭けた生存競争を繰り広げる。
人と鬼、終わりの見えない両者の戦はその果てに一体どんな結末を見せるのか——開戦から百余年、それはいまだ誰にもわからない……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-23 17:56:22
195239文字
会話率:40%
風邪でコロッとお亡くなりになった少年、冥《みょう》。
ひねくれ者の彼は、死んだあとなんと猫になっていた!
猫として育っていくうちに、彼は猫の化生、猫又へと変化する←なお、この地点で性別が女に代わった模様。
そして、ある事件をきっかけにし
て、心が死んでしまった少女に憑りつくことになった。
これは、そんなひねくれ猫が、心の死んだ少女の願いをかなえる話です(予定)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-19 02:26:49
30411文字
会話率:40%
「ランキングが権限のすべてを支配する武器製造オンラインRPG」
そう銘打たれたオンラインゲーム「ランカー:ブラックスミス」上でランキング上位を目指すバトルアクション。
主人公=化生朝陽(けしょうあさひ)はある日レアアイテムを敵から獲得する
が、ランキングの順位が足りないためアイテムを没収されてしまう。
アイテム奪還までの保留期間は5日間。果たしてレアアイテムを手に入れることはできるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-17 01:44:53
33006文字
会話率:36%
夏目漱石の「夢十夜」のような話を書けというお題で書いた幻想譚です
キーワード:
最終更新:2016-12-05 14:15:11
2247文字
会話率:19%
忘れられた物語は正に怪しき幻の中
騙し騙して化かし化かされ
さぁ気付けば本当の姿も忘れている
其が可笑しいのだから止められない
年寄りの戯れと来れば
猫又と九尾の甲高い笑い声が聞こえるのだ
最終更新:2016-11-18 21:00:00
992文字
会話率:53%
人と妖怪。お互いの存在を認め、共に歩むと決めてから八百年が経過した現代社会。
人と化生が混在する世で、皆本巡(みなもとめぐる)は屋台によって生計を立てていた。
彼女の作る料理には、なぜか化生に力を与える不思議な効果があった。
そんな彼女の屋
台には、今日も化生ばかりがやってる。
そしてある日、彼女はふとした切欠で、八百年前に封印された大妖怪の封印を解いてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-09 01:00:00
116703文字
会話率:58%
そこは栄えているはずの世界、その筈が、そこあるのは荒廃した世界だけ。
獣さえも稀にしか見れぬ世には、化生の者どもが住まう。
文明が墜ち失せても、未だ人は絶えず。しかして住まう所など探して見つかるものではない。
人は旅をする、己の果てを、道
を、何かを求めて。
これは旅人の物語、誰かの英雄譚でも何でもない。ただ探し求める二人の道。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-01 23:00:00
363文字
会話率:0%
ギャロン・ダイスの描いた世界。man -made world 。いつか我々、人類がたどり着く世界である。
最終更新:2016-08-15 23:27:32
11585文字
会話率:5%