生まれつき雷の能力を持つ孤児のレクサスは、盗みをして幼い妹と帝国の外れで暮らしていた。
いつものように町に盗みに出ると、黒い薔薇の紋章が描かれた馬車が停まっていた。帝国の黒薔薇と呼ばれるノアール第三皇女の馬車だ。
ノアールは雷の力を持
つ少年の噂を聞きつけて、捕獲するためにやってきたのだった。
「君は永遠にわたくしのモノですわ」
レクサスはノアールに捕らえられ、従属の首輪を付けられる。
三年の月日がたった頃、レクサスはノアールに呼び出された。
近く魔王討伐に向かう勇者を選抜する武闘大会が開催される。魔王討伐に成功すると、ノアールは勇者に降嫁する約束だ。帝国一の美姫として知られるノアールを手に入れるため、武闘大会は大変な盛り上がりを見せていた。
ノアールは勇者に同行して魔国の情報を探ってこいとレクサスに命じる。
帝国の守護神キュベレーは、ここ十年来、魔王討伐のため、勇者を魔国に送り込んでいる。帝国は魔国と隣り合わせているが、交流はなく、その目的が分からない。ノアールは真実を知りたがっていた。
レクサスは勇者となったガリオンに同行し、魔族の国に出発する。
※毎日更新予定。カクヨム様で先行公開しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 19:40:00
140492文字
会話率:41%
非常に稀な事ではあるが、魔族の中には死から蘇る者がいる。
魔王子ジェレアクもその一人。
冥府より妄執という名の《力》を持ち帰ったジェレアクが、己を奈落へと落とした者達への復讐の幕をあげる。
しかしジェレアクが協力者に選んだのは、彼を陥れた者
達の主犯と看做している腹違いの妹エリシャだった。
「暗黒の輪」の前譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 20:05:04
36136文字
会話率:47%
37歳の自衛官、一等陸曹の田村恭介は、訓練中の事故で命を落とした。しかし目を覚ますと、そこは見知らぬ世界。しかも、自分は「魔王の息子」として転生していた。父である魔王はすでに勇者に討たれ、魔王軍は壊滅寸前。生き残ったわずかな魔族たちが魔王子
である彼に希望を託す中、恭介は戸惑いながらも指揮を執ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 07:07:15
6276文字
会話率:49%
「魔王陛下、私はあなたを愛しません」
魔王城で迎えた初夜、勇気を振り絞ってベリンダは魔王セオにそう告げた。
元々人間の国で王子妃になるはずだったベリンダは、王子に冤罪をかけられた上で婚約破棄され、生贄のようにして魔国に嫁がされてきた。
不安と憤りと共にやって来た魔国の空は漆黒に染まり、おどろおどろしい。そして恐怖に身をすくませるベリンダを出迎えた魔王の周囲には大勢のサキュバスが。
それを見た途端、ベリンダはどうしようもなく腹が立った。妃としてやって来たのに、ハーレムを見せつけられるのなんてたまらない。だから殺されてもいいから愛さないと言ったのだが……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 12:00:00
58000文字
会話率:28%
魔界を統べる魔王。その継承権第1位にあった魔王子ジルフィスは追放された。
現魔王である父親によって。父は老いた、選ぶ道を誤った。それを正そうとしたが故に追われる身となった次期魔王。
飛ばされた地で遭ったのは、魔王軍に歯向かう憎っくき勇者パ
ーティの聖女。数多の戦友、配下の命を奪った勇者の仲間だ。正確には仲間だった者だ、彼女もまた追放されていたのだ。
飛ばされた地。それは2人切りの世界だった。
威厳を是としていた魔王子は初めて恋をする事になった。本人は恋というものすらよくわかっていない。
そして、人間と魔族の争いを収める希望もまた同時に育み始めた事もわかっていない。
だが誰にもわかるはずがないだろう。それはほんの僅かな、とても小さな1歩だったのだから。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-09 17:30:52
3453文字
会話率:71%
人類と魔族が争う世界。イーリス王国の侯爵令嬢ティアーラは、流星姫の異名で戦場を駆け、幾度も魔族の王子ステファノスと剣を交えていた。彼の情熱的なアプローチは半ば愛の告白だった。しかしそんな日々に終わりが来る。ティアーラは、婚約相手であるイーリ
ス王国王子から婚約を破棄され、さらに反逆者であると冤罪をかけられた。人類のために尽くしてきたティアーラの絶望の場に駆けつけたのは、宿敵である魔族の王子ステファノスだった。敵同士、不器用な愛。その結末は――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-03 12:06:10
8846文字
会話率:49%
魔族の王子として生まれた俺。
魔王陛下と呼ばれる父や兄は公平で優しく、そして強い人達で尊敬している。
母は巫女として自然を慈しむ優しい人で、その力を受け継ぐ俺はそんな母の力になれることに誇りを持っていた。
だが、魔族と人間の争いは激化し、
俺は人間達に勇者と呼ばれる一行の魔術師に殺されてしまった。
その筈だったが……。
まさか、生まれ変わってしまうとは。
憎むべき、人間に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-10 00:00:00
20182文字
会話率:27%
神であったはずのセイレーヌは、魔族の王子として生活していた。
神であったゆえに才は高く、世の中を見てきた故に大人びた少年として人々の眼に映っていた。
反面、急速に大人となった故に未熟な少年。
彼の前に壮大な世界と己の秘密が立ちはだかる。
彼
はそれに対し、どう決断を下し、どう行動するのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-06 07:00:00
18255文字
会話率:21%
魔王の嫡男として強力な力を持って生まれたサーガムだったが、彼の目指したのは魔王を継ぐことではなく、世界を救う“勇者”になることだった。
少年魔族の従者エルタと共に魔界を飛び出し、人間界に降り立った彼は、人間には不可能なレベル100超えの
能力と魔王譲りのチートスキルの数々で、ギルドの依頼を次々と解決していく。
人間の勇者や異世界人が現れる中、はたしてサーガムは真の勇者になれるのか?
「余が全てを救ってやろう、勇者としてな!」
※アルファポリスにて先行投稿しています。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/705249330/549204885折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-11 00:33:40
29883文字
会話率:50%
主人公アクレリーテは科学者開発した不死の薔薇を守る精霊。彼女はある日怪我をした少年を助けた事で次期皇帝継承を巡る争いに巻き込まれたり薔薇を狙う魔族と戦う事になる。
■キャラ:皇族〔エルビネ・フェロン〕、希代の科学者〔ルウアーヴィ・ベドランナ
・レアラルドシュタイル・榊〕、公子〔ティチェ・サヴリマン〕、書士〔ヴィオルファレス・テイオシヤン〕、神父〔シャムレド〕、白皇帝〔ミディーオ・ルドマース・ジェガレコ〕、黒魔王〔メロガンド・シャーク・ジェガタバー〕
【ミルリタアルガ~弾丸に記憶の鍵をそえて~】主人公プリムは記憶喪失になった。彼女が知っているのは名前と幼い頃に姉が失踪した事。だが周囲は彼女に姉が存在しないと言う。
【壊滅×吸血~生き別れの兄にかわって敵討ち~】主人公リジエは吸血鬼と人の混血だが抗争に巻き込まれ組織が壊滅し仇を追い掛け来日。
【元王子の警護侍女の事情】主人公アイリスはブルーロオザ王家の元裏仕事人。引退後は国を出て一般警護人に紛れていたが王子の来日、有力貴族の警護を頼まれる。再会での職務再開は仕組まれた罠かのようだった。
【警備girl~吸血鬼からアイドルを守れと言われても私は……】主人公ユキノは新設芸能事務所の警備員とスカウト。都市で人間のヴァンパイア化が勃発、歌で撃退できる事からアイドルブーム勃発。
【兄に変わって女執事に!】主人公ユズリは兄の代わりに執事をやる事になる。許嫁に外国の王子がお忍びで来ていたりさあ大変。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-11 03:22:03
9921文字
会話率:57%
人間界に隠居?した魔王一家。家系は父、息子、妹。父はある日、人間の女性と再婚する。その女性には主人公より一つ下の娘がいた。部下からある条件付きで許してもらった人間界での生活。しかし、父は条件を半分しか満たしていなかった。
父が条件を満た
すまで神経を削りながら毎日を送っていた息子は、ひょんなことから天族の子供を拾ってしまう。
しかも、なんとその子供、息子のことをパパと呼んだのだ。
騒然とする家族。
その後、始まる家族の子育てライフ。
※初投稿です。拙い文章になると思いますが、読んでもらえると幸いです。
色々と試しているので、文の書き方もたまに変わったりしています。ご容赦ください。
よろしくお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-14 19:38:58
66490文字
会話率:45%
俺の可愛くか弱い従妹は、ただの人間。そう、分かってるってのに…初めて出会った、その時から。守るべき相手で、可愛がる相手で、完全に庇護の対象。だけどそんな従妹を侮れないのは、ちょっと理由があるんだ。
※これは「ここは人類最前線」に出てく
るまぁちゃんの昔語り。全部幼いまぁちゃんと、リアンカの出会いに纏わるお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-21 03:01:26
11305文字
会話率:6%