梅雨入りがすぐそこに迫った六月、水際小夜子(みぎわさよこ)は大学での講義を終えて、六義園(りくぎえん)の下見もかねて、駒込駅方面へ歩いて行く。
大手素材メーカーの数少ない女性研究者としてのキャリアを積んできて彼女は、50を過ぎた今年度から、
大学で非常勤講師として講義を担当することになった。テーマは「女性のリーダーシップと企業文化」。子どものいない彼女は、大学で若者に接することで知的好奇心や母性本能をくすぐられていた。
駒込の駅前に、いかにも昭和という喫茶店があり、ディスプレイのチョコレートパフェとプリンアラモードに小夜子は心を奪われ中に入る。
店の中で、講義に出ていた学生に声をかけられた。彼は坂井と名乗った。彼女の授業の出席者は女子ばかりで、男子は数えるほどしかいない。男ばかりのなかでマイノリティの女子として学生時代を過ごしてきた小夜子は、坂井に良い印象を持っていた。
「先生に訊きたいことがある?」と言われて、小夜子は坂井と同じテーブルに座る。
坂井は穏やかな表情と穏やかな口調のまま、嫌な質問をしてくる…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-06 21:36:23
8774文字
会話率:44%
江戸は駒込。蕎麦屋を営む鉄三は、馴染みの客に声をかけられた。
「鉄さん、廃寺茶屋ってのを知ってるかい?」
※虫や死体表現あり
最終更新:2021-06-26 20:05:12
3332文字
会話率:38%
「記憶を消してくれる店があるらしい」
とある地方大学ではそんな話が囁かれていた。
嘘か誠か分からぬそんなお店の話
最終更新:2019-10-31 19:50:46
499文字
会話率:13%
合コンを極めた俺はある合コンで出会った女の子に発せられたある言葉により、異世界に飛ばされる。
だが、女の子の発せられた言葉を解読した俺たちは、飛ばされた異世界でも合コンをし続けることとなった。
最終更新:2019-06-04 03:28:54
6197文字
会話率:42%
私立本駒込学園高校のミステリー研究部。平成の次の元号についての考察を始めるのだが……。
最終更新:2019-03-08 07:21:32
64138文字
会話率:55%
井田耕太は、高校二年生になって早二ヶ月。
突然やってきた転校生により、今まで止まっていた日常が目まぐるしく変わっていく!!
時に、事件や悩みを解決し、そして悩みに溺れる日々。
高校生たちのちょっぴり不思議な青春ヒューマンドラマ!
最終更新:2018-03-16 08:14:45
3907文字
会話率:21%
山手線内回り 西日暮里 → 田端 → 駒込 → 巣鴨 → 大塚 → 池袋 → 目白 → 高田馬場 → 新大久保 → 新宿 (所要時間約19分)
最終更新:2018-02-07 10:42:35
4523文字
会話率:4%
主人公、真木 小希(まき こまれ)が朝起きると、幼馴染が家の逆方向から納豆トーストを持って駆けて来た。それに激突、納豆まみれになった小希の前にピペット駒込と名乗る精霊が現れ、この世界は他ジャンルから狙われたギャグ小説の世界だと告げられ……
最終更新:2017-08-07 00:01:39
114582文字
会話率:63%
「0点とったら寄稿してください」
文芸部顧問の無茶ぶりに笑っていたら、本気だった上に該当者だった。
学生時代に起こった、ある夏休みの出来事。バカはもう一人の0点仲間を探し、心にいらぬ傷を負う。
最終更新:2017-05-29 23:09:34
5355文字
会話率:21%
時計台が眺める街は時とともに変わっていく。移り行く時の中で時計台は何を感じ、何を思うのだろうか。
最終更新:2017-02-28 07:00:00
2326文字
会話率:8%
裏見香子、16歳。駒桜高校1年生。昼食代を家に忘れてしまった彼女は、女子将棋部の部長と学食メニューを賭けて勝負する。初心者を装って圧勝した裏見だったが、それを部内の実力者、駒込歩美に見破られ、入部を促されてしまった。目標は市内優勝。81マス
を巡る、少女たちの青春物語。※原則2日おき更新、平日は午前7時、土日は午前10時に更新。アルファポリス第7回青春小説大賞最終候補作。
※続編『凛として駒〜香子の大学将棋物語』(http://ncode.syosetu.com/n0474dq/)
※番外編『こちら駒桜高校将棋部〜Outsiders』(http://ncode.syosetu.com/n2363cp/)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-29 12:24:07
1555181文字
会話率:37%
ここは、駒込。大都会・東京の山手線の駅の1つなのに、なぜか忘れられがちの街。
駒込には、猫が多い。公園や路地裏、商店街の中と、あちこちで居心地よさそうにくつろいでいる猫がみられる。きっと動物好きの住民が多いのだろう。
そんなほっこりあ
たたかな駒込の街で、次々と猫が襲われる事件が起こった!
僕こと、早坂陸(はやさかりく)は、街の変人の動物のお医者さんである“にゃお先生”と事件解決に奔走する。
え? 変人の獣医師だって?
「獣医師」じゃないよ、「動物のお医者さん(アニマル・ドクター)」。にゃお先生は、「獣医師」とは絶対に自身を名乗らないのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-27 22:08:36
9284文字
会話率:32%
わたしこと一之瀬ゆかりの日課は、街中の大学で准教授をしている駒込榊のお世話係をすること。十五も年上の彼とこんな風に一緒に過ごすことは、わたしにとってもはや当たり前のことで。こんな日々がずっと続くって、信じて疑っていなかった。
でも時の流れは
、わたしたちをこのままにしていてはくれなかった。
長い間ずっと互いの傍にいたわたしたちは、やがて別離の時を迎えることになり――……。
※『カクヨム』様に重複転載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-26 00:51:27
36587文字
会話率:31%
駒込にはM1911A1(コルト)を持った何でも屋がいる。彼は金さえ払えば町内会のゴミ掃除から社会のゴミ掃除まで何でもする。その何でも屋を人はこう呼ぶ。幽霊(ゴースト)と。そして今夜も彼は夜の街を駆け巡る。初の短編です。温かい目で見守ってくだ
さい折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-30 23:06:13
7854文字
会話率:44%