大陸中央部の砂漠によって、西方と東方に行き来が極端に制限されている世界。
魔術の発展した西方で、「大陸の裏の覇者」と呼ばれる魔術機関で研究員として働くアナベル(※問題児)。彼女は研究室を爆破させてしまったことが原因で、砂漠を超えた東方にある
エーレハイデという国への調査が命じられる。
魔術機関の目を届かず、魔術的には未開である東方。その中でも「魔術が使えない」という更に特殊な事情を抱えているエーレハイデは、自国内でも魔術が使える高い能力を持つ魔術師の派遣を魔術機関へ要望していた。
養母より「エーレハイデで亡くなったかつての親友の遺したモノを探してほしい」というたっての頼みもあり、アナベルは単身エーレハイデに渡る。しかし、そこで出会った王子には「この国に魔術師はいらない」と追い返されそうになったり、最初遺品探しに協力的だった将軍も途中で意見を翻される始末。アナベルは中々目的が果たせないことに憤慨する。
「絶対、母様の頼み事を果たしてみせますからね!」
奮闘するアナベルは、エーレハイデという特殊な国の秘密と、養母の親友の死にまつわる真実を知ることになる。
──これは西方の魔術師である彼女が、東方の遠い異国で『運命』に出会う物語。
※主人公のキャラクター性で誤魔化していますが設定自体はシリアス。恋愛っぽくなるのは時間かかりますが、恋愛要素っぽいのがメインです。
「シルフィードの遺宝」は全章執筆済。全48話予定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 21:04:00
751270文字
会話率:42%
【どういうお話か】
炎の賢者ネビウス:
准主人公。まあまあ美少女で年齢不詳の不老長寿者。炎の呪術と剣術の達人。ピクニック大好きなアウトドア派。経験豊富なので何でもできるが、物事の責任を負うのは大嫌い。カミットを育てる。
呪われた捨て子カ
ミット:
主人公。差別対象である森の民。幼少期を穏やかな環境で育ったので当初は緩い性格をしているが、実際は負けん気が強く向上心お化け。他者との衝突を厭わないトラブルメイカー気質。
こういう親子の冒険物語。
【あらすじ】
古の民と呼ばれる不老長寿の人々が極寒の地に生み出した最果ての楽園「秘境の里」には一歳に満たない死すべき定めの捨て子が届けられる。森の呪いをその身に宿すカミットはここでも引き取り手が見つからなかったが、珍しく帰郷していた変わり者のネビウスがカミットの養母となることを名乗り出た。
カミットはたびたび呪いの力を暴発させては周囲に迷惑をかけていたが、ネビウスや秘境に住む古の民は大らかに受け入れ、カミットはのびのびと育った。
カミットが十歳になったとき、穏やかな日々は唐突に終わりを告げる。島の精霊たちに異変が起こり、一夜にして秘境の里は吹雪に飲まれてしまったのだ。
安住の地を失ったネビウスとカミットは島の異変に対処するべく、五つの街の大神殿を治める偉大な呪術師「守り子」に会いに行く。
カミットはネビウスの子息として様々な人と出会い、経験を積む中で成長していく。
【備考】
・荒れ地の都編まではまとめて投稿します。それ以降はのんびりやっていこうと思います。
・カクヨムにも掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 18:28:06
753785文字
会話率:46%
遠いカラトゥ大陸で、修武という類まれな才能を持つ東方の武僧がいました。彼は女性エルフの聖職者エリシアに引き取られ、育てられました。養母が海賊の襲撃からカラティン港を守るために命を落とした後、修武は故郷を離れ、新しい生活と心の平穏を求めること
を決意します。
彼はフェルン大陸のネバーウィンター(無冬城)に辿り着き、ある酒場でドワーフの商人ガンデルレンから護衛の仕事を思いがけなく引き受けることになります——南方のファンダリンの町へ物資を届けるという任務でした。しかし、この一見単純に見える仕事には、未知の危険が潜んでいました。
これは修武のフェルン大陸での冒険の始まりに過ぎませんでした。旅が進むにつれて、さらなる危険と謎が彼を待ち受けており、探索し解き明かすことになるのです...
このお話はD&Dの公式モジュール「ファンダリンの失われた鉱山」(Lost Mine of Phandelver)をベースにした冒険物語なのですね。モジュールには様々な改編を加えられるとのことで、とても興味深い試みだと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 05:47:39
72619文字
会話率:40%
物心が付いた時から両親が居なかったエリンだが、魔術に興味があり、養母にも勧められた事によりルヴァノス王国の魔術師養成機関「セラフィア」入学したのだが、基本貴族しか入学できないこの養成機関で虐められて、酷い扱いを受けていたのだが、
「セラフィ
ア」の在学中に14歳で上級魔術師の資格を与えられ、この功績が認められた事で「セラフィア」を飛び級で卒業した天才魔女エリン・リズフィードに
新たな壁が立ちはだかり続ける!?なのにどんどん壁を乗り越え、遂にはエリンの功績が世間にも広がり...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 12:03:37
3462文字
会話率:31%
「泣かせるくらいなら、特別な女性なんて作らなければいいのに」
貴族の妾の子であるロイは、父の本妻であるアルベルティーヌにほのかな恋心を抱いている。
養子として自分を引き取り、育ててくれた養母アルベルティーヌへの傾倒と別れ、父への反発を描い
た作品です。
『蛙祭』に投稿していた作品。
※ 以前自分のサイトで公開していた『Endless Ending』外伝の『アルベルティーヌと銀の子息』を改題したものです。
※ 士官学校の話は出てきますが、ミリタリー要素は薄いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 14:00:02
9775文字
会話率:35%
神社の前で拾われた子、狭霧
唯一愛情を注いでくれた養母の村雨が亡くなり
狭霧はその本性から孤立してしまう
波風を立てずに生きていこうとしていた矢先
いじめにあっていた狭霧は…
最終更新:2025-03-16 00:05:01
979文字
会話率:0%
物心つく前から竜に育てられており、自分も竜だと思い込んでいたアメリア。しかし六歳の時に竜の王城に半ば騙し討ちに連れ去られた結果、自分が竜ではなく人間だと知らされ、自らの寿命が養母よりかなり早く尽きてしまう事実に気がつく。このまま竜の国で生
活すると、自分が早死にすることで大好きな養母を悲しませてしまうと思い立った彼女は立派な竜になる事を諦め、将来は立派な人間になって断崖絶壁で遮断されている人間の国で生活することを宣言。周囲の竜達は彼女の決意と可愛らしさにほだされて、こぞって自立に向けた養育をするようになる。
年月が経過し、周囲の竜達からお墨付きをもらった彼女は、お目付け役の義兄が同行するのを条件に、竜国側から断崖絶壁を挟んで一番近い国での生活を開始する。しかしそこには大きな落とし穴が。
予想以上に人間国側より竜国側での医療知識や技術が進んでおり、アメリアの薬剤精製技術や使用方法、治療法の選択が未知のものであったため、実際に治療を施された者から話が広まって大評判に。その結果、同業の薬師には嫌がらせを受け、難しい治療は医師、軽症などは薬師とのすみ分けができていた人間社会の職域を侵すと医師に敵視され、トラブル続出。それらをなんとか回避していたものの、評判を聞きつけた王太子から国王の病を治すよう依頼されて半ば強引に王城に拉致された結果、王宮侍医を抱き込んだ国王暗殺未遂事件に巻き込まれてしまうのだった。
「カクヨム」からの転載作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-18 21:15:25
146777文字
会話率:71%
❀私の彼岸花❀
――この物語は私の姉の養母、黒山春子(旧姓・白河)の体験談を私の解釈でまとめた物語です。
お彼岸の日に咲く鮮やかな『彼岸花』。あの世とこの世が最も近くなる日。
そんなお彼岸の日に起きた不思議な不思議なお話――
20
24年9月 著・立花美央
❀✾❀✾❀✾❀
――1996年9月、島根県松江市。
春子が18歳の時に突然母親が自殺をしたと聞かされる。病気の父と、自分を置いて死んだ母親を憎む春子。
それから十数年経ち、春子は別の町で暮らしていた。そしてある時、母親の夢を見た。
夢に駆られ、春子は故郷へと戻り母親の自殺の真相を知る。
❀✾❀✾❀✾❀
①白の彼岸花/白河春子
②赤の彼岸花/立花茜
③朱の彼岸花/寺井早慶
④黄の彼岸花/???
⑤青の彼岸花/立花美央
⑥私の彼岸花/???
アルファポリスにて完結
原作・2022年9月(3000文字)
編集・2023年2月(15000文字)
完結・2024年7月(50000文字)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 17:53:06
50264文字
会話率:56%
アラフィフの見た目地味な王国最強の騎士団長であるシュウ・アラキは王子の不興を買い廃棄迷宮に追放されてしまう。廃棄迷宮とは冒険者ギルドより攻略難易度が高すぎるために攻略不可能と判断され、立ち入りを禁止された迷宮である。迷宮内部にはS級モンス
ターを遥かに凌駕する魔神も存在していた。部下の命を守る為に大人しくシュウが追放先の廃棄迷宮に向かうと、そこはのどかな一軒家。とても廃棄迷宮の出入り口とは思わず中に入ると、そこには34年前に生き別れになったエンシェント・エルフの養母サルビアが住んでいた。実はその迷宮は養母サルビアが義息子シュウの為に作ったもので、迷宮作りに没頭するあまりついうっかり34年間も最愛の息子を放置してしまったのだというのだ。家の中には広大な迷宮が存在し、母曰く、少し空間をいじってみました、なのらしい。そこは最早迷宮ではなく、太陽も海も森も大地も存在する一つの世界であった。ここで一緒にお母さんと楽しく暮らしましょうと養母サルビアに言われ、何処にも行く当てのないシュウは廃棄迷宮で暮らすことを決意する。これはくたびれた最強のおっさんがダンジョンマスターとなり、美しい養母サルビアと数多の花嫁達と共に迷宮内で甘々なスローライフを送る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 19:32:26
30725文字
会話率:33%
良一はこの日、妹の美緒が養女として引き取られた家を初めて訪れていた。
「ごめんなさい。美緒が養女だということをどうしても伝えられなくて…。もし私と血のつながりがない、実の親子ではないと知られてしまったら、これまでの親子関係が壊れてしま
うような気がして…」
妹・美緒の養母の順子は苦しい胸の内を明かし…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 11:53:31
2199文字
会話率:47%
嵐山の大社である牙城大社の大巫女である生駒辺繰と、その娘にして次期大巫女候補の生駒美里亜。
彼女達は親族ではあるものの、実の母娘ではない。
美里亜は辺繰達の本家にあたる堺県の旧家から里子に出された、双子の片割れであるからだ。
しかし娘の美里
亜にとって、それは些事に過ぎなかった。
(本作品は、しいな ここみ様御主催の「500文字小説企画」の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 20:16:19
500文字
会話率:24%
魔法兵であった『ロビン・クリストファー』は、大戦末期の戦いでカノン平原の英雄と呼ばれるようになる。しかしその代わりに左目と親友を失い、戦後は鬱屈とした日々を送っていた。
介護していた養母は寿命で死去し、今後の見通しも立っていない時、葬式
会場を訪れた幼馴染に誘われ、ロビンは若者達がエリート魔法使いを目指す『ゲオルギウス学園』の教師となる。
問題児ばかりのクラスを担任させられ苦労するも、軍人時代の知識や経験を活かし、ロビンは少しずつ生徒達からの信頼を勝ち得ていく。
だが教師としての新しい日々を過ごすロビンの前に、学園に渦巻く陰謀が姿を現し始める。
これは全てを失った男が、新たな人生を歩み出すまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-01 15:49:11
130565文字
会話率:35%
ロクサーナことロキシーはある日突然、別の世界の自分を夢見た。自分が首を切られて死んだ女王だという夢を。
双子と信じていた妹のモニカこそが王家の血を引いているというのに、それに嫉妬し、彼女を憎み抜いて、出自を偽り女王となった。だが結局は
愛する婚約者も王位も全て奪われ、呪いの言葉を吐きながら死んだ史上最低の悪女、ロクサーナこそが、自分なのだという忌まわしい記憶だ。
ロクサーナが死ぬのは17歳のはず。ロキシーは12歳。時間が戻ったとしか思えない。だが以前の世界と違うのは、ロキシーはすでに生まれた家を追い出されていて、厳しくも優しい養母と、慕ってくれる義理の弟がいることだ。
おまけに以前の世界では一方的に恋をして無理矢理婚約を結び、憎まれていたはずの婚約者は妙に優しい。
恋で人生狂ったかつての苦い思い出があるから、二度と恋なんてしたくないのに、怒涛の恋愛に巻き込まれていく。
愛憎渦巻く、二人の少女の物語。
※以前公開していた「今世こそ負けませんわ!」という物語の再投稿です。主人公二人の名前を変えていますが、内容は概ね同じになっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-31 07:10:07
331395文字
会話率:35%
湖の大国・ノエール王国。
ノエール王家には、それぞれ、特徴のある
見目麗しい三兄弟の王子がいます。
第一王子であるアルフレート王太子殿下は、
幼馴染のアルメール侯爵令嬢ブリジット様を
お妃に選び、アルノルド殿下が誕生しまして
仲睦まじく
暮らしておりました。
しかし、ブリジット様は、アルノルド殿下が
2歳の時にお亡くなりになられたそうです。
アルノルド殿下が12歳になりました時に
さすがに、王太子殿下に妃が不在なのは……
となりまして、27歳になった今も、独身の
女騎士に、白羽の矢が刺さりました。
キール侯爵家の長女にあたります
アレクサンドラ・フォン・キャルロンテ・
ミーディス・キール。
〈孤高の女騎士〉と呼ばれた彼女とはー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-25 02:23:01
13815文字
会話率:26%
マーベル子爵とサブル侯爵の手から逃げていたイリヤは、なぜか悪女とか毒婦とか呼ばれるようになっていた。そのため、なかなか仕事も決まらない。運よく見つけた求人は家庭教師であるが、仕事先は王城である。
嬉々として王城を訪れると、本当の仕事は聖女の
母親役とのこと。一か月前に聖女召喚の儀で召喚された聖女は、生後半年の赤ん坊であり、宰相クライブの養女となっていた。
イリヤは聖女マリアンヌの母親になるためクライブと(契約)結婚をしたが、結婚したその日の夜、彼はイリヤの身体を求めてきて――。
娘の聖女マリアンヌを立派な淑女に育てあげる使命に燃えている契約母イリヤと、そんな彼女が気になっている毒舌宰相クライブのちょっとずれている(契約)結婚、そして聖女マリアンヌの成長の物語。
※他サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-03 19:10:00
124974文字
会話率:47%
俺の名前はライだ。
俺は両親や自身の出自も知らない。
養母は居るが、息子として育って無かったら、間違いなく結婚を考える美貌を持っている上に、冒険者ランクSという凄い女性だ。
あ、因みに俺は、異世界ラノベで定番の異世界転生した元日本人。
結構
、辛い前世だったが、折角の新しい人生だ。
穏やかな生活を送りたいな。
そんな気持ちで山暮らしをしていたけど、テンプレな盗賊共に襲われる人達を助けたが、その内、1人が幼馴染みの公爵令嬢だ。
……そして、俺の世界が動き始めた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 21:00:00
308305文字
会話率:59%
「お姉ちゃん、ありがとう」
転んで膝を擦りむいた男の子の手当てをしたら、お礼を言われた。
私は“どういたしまして”と言って、男の子を見送る。
耳元では『チャリーン』と、コインが落ちた音が響く。
「今日も良いことができたわ」
ほくそ笑
む私は、カバンを確認した。
「わあ、1シルバーも入ってる。女神様、ありがとうございます」
手を合わせて感謝する私。
モンタナ・グランディーバが、私の名前だった。
一応、有力な伯爵令嬢の長女になるらしい。
けれど政略結婚で結ばれた両親は、私が産まれた後はそれぞれ愛人と暮らしていて、本邸にはほとんど戻ってこない。
母には愛人との子供がいるし、父にも愛人との子供がいる。
二人の契約で、産まれた子供達は全員グランディーバ家で引き取り、母の子は実子で父の子は養子で育てることにしたらしい。
暫く振りで母に合った4才の私は、母に縋りついて突き飛ばされた時に気絶して女神様にあった。
「お前は前世で両親が早く死んでしまい、奉公先で苦労した。だから今度は、お金に不自由しないように采配したのに。なんて可哀想に」
親切そうに私の前世を語る女神様。
どうやら以前の私は、奉公先で働いても給金も殆ど貰えず、そこの旦那様に妾の扱いをされ、奥様に刺されて死んだらしい。
なるほどと、思い出した。
4歳だった私の精神は、既に前世の記憶を辿り大人の思考になっていた。
生母の自分への暗殺計画を知ったことで、女神様と相談し、私はそのまま死んだことにして貰うことにした。
女神様の権能で、今世では仕事に見合った報酬と善行がカバンに入ることにして貰い、旅に出ることになったのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 17:25:45
19564文字
会話率:19%
東国に流れ着いた小舟から助けられた子供は、この国には珍しい金髪に碧い目をしていた。
養父母に可愛がられ、長屋の皆にも助けられて成長していく。
だが、優しい養母が亡くなり、酒におぼれた養父から暴力をうけるようになった。
見かねた長屋の友達と一
緒に都に出ることに。
都では学問所の雑用として働き始める。
周囲の人々に支えられ、大陸共通語を学び、いずれ通訳になる夢を持つ。
剣術道場主にも剣術を習うことにもなり、文武共に心身を鍛えていく。
ある日、ひょんなことから海を越えたとある国の王族に似ていることがわかり、無事に対面を果たす。
運命の選択をされた少年の数奇な人生。
*作者のなんちゃって江戸時代風の表現があります。
歴史小説ではないので、緩い設定となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-13 17:18:57
21117文字
会話率:44%
八歳の時に天涯孤独になったアキラは、すったもんだの末、父の従兄である「スミちゃん」に引き取られることになった。あれからずいぶん時間が経ち、高校生になった彼はスミちゃんと友達のような関係で日々を過ごしている。
そんなアキラが最近ちょっとだけ
悩んでいるのが、スミちゃんを「養父」と呼ぶべきか「養母」と呼ぶべきか、という点であった。
骨格は雄々しくガッシリしているのだが、内面には乙女らしい心を秘めているらしいスミちゃん。
アキラはスミちゃんに対し、父親のような頼もしさも感じながら、母親のような安心感もあり、友達のような親しみも覚えるため……この感覚をどのように呼称したものか、なんとなく決めきれないまま日々を過ごしていた。
六月下旬のある日。
毎週金曜日はスミちゃんが彼氏の家にお泊まりに行くので、アキラはいつものように家でダラダラと映画を見て過ごそうと、傘を差して近所のコンビニまで食料の買い出しに行ったのだが。そこには――
雨の中、びしょ濡れで佇む女の子。
クラスメイトの水無月さんが、頬を真っ赤に腫らし、ヒビの入った眼鏡を持って静かに泣いていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 18:11:48
12381文字
会話率:41%
『この地で、このたまごを育てなさい。
毎日ふところで温めて、五年間。
そうしたら、奇跡が起こる。
英雄なんぞとよばれなから、おのれの妻子にはこんなことしかできない、駄目な父を許しておくれ』
病身の母を守り、父の帰りを待つ少年のおはなし
。
やっと卵がかえったそのとき、ツッコミ不可避な結末がやってきた……?!
シリアスハイファンとみせかけたしょーもないギャグです。笑っていただけると幸いです^^折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-30 08:51:04
899文字
会話率:20%