ヴィオレッタは、ヴィンセント王国でにて呪われた子として扱われてきた第三王女だ。
ほとんど放置に近い状況で育ったヴィオレッタは、八歳のとき、姉である第一王女アイリスに拾われる。
それから十年、第一王女の腰巾着として育ったヴィオレッタ。
体と共に、歪んだ自己評価とアイリス姉さまへの歪んだ想いも育てた彼女が十八歳になったある日、敵国であるマグネリア王国から、融和のための縁談を持ちかけられることとなる。
隣国に嫁がされそうになったのは、王太子であるはずの第一王女アイリス。
それを見たヴィオレッタは、「私が嫁ぎます」と名乗りを上げた。
野蛮だという噂のマグネリア王国に嫁いだヴィオレッタ。
ボロクソに扱われることを覚悟して嫁いだものの、そこでは手厚い歓迎を受けるばかりであった。
主導しているのは、マイケル第一王子。
人々の仲裁が得意だという彼は、なんだか得体が知れない。
ヴィオレッタは見ているだけでムズムズする。
しかも、彼はヴィオレッタに契約結婚を持ちかけてきて――?
※歪んだ生い立ちで性格も歪んだ冷めてるヒロインが、真面目系人間の悩みに愉悦しながら意外と愛されつつ楽しく生きているお話です。
※エブリスタ、ネオページにも掲載しています。
※ガールズラブタグはええと、一応つけました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 11:58:44
78995文字
会話率:38%
ケビン=ケレンスキーは研究者。
隣国エレンスキー王国出身の彼は、実家に勘当されており、デジケイト王国で細々と研究を続けている。
彼の元に朗報が入った。
デイトナーズ公爵家のお取り潰しである。
元公爵ダニエルと長男ドビアスは鉱
山の鉱夫として、妻チェルシーと長女のデイジーはそれぞれ評判の悪い男爵家の下女として売り飛ばされ、一家は悲惨な結末を迎える予定のようだ。
それを、ケビンは回収した。
鉱山長と男爵達の頬を札束でなでたところ、皆満面の笑みで四人を譲ってくれた。
そうして、四人がたどりついた先は、ケビンの家である。
「ようこそ、みなさん。自分の家だと思って、ゆっくりしていってくださいね」
唖然とする四人に、ケビンはニコニコ笑っている。
「な、なぜ私達を?」
「恩返しです。好きに過ごしてください」
「長女のデイジーを、嫁にでも?」
「いいえ? 恩返しですから」
「……長男のドビアスに、ご興味が」
「私にそういう趣味はありません」
「…………妻のチェルシーを……!」
「ですから、恩返しです」
「私にできうることなら、なんでも致しましょう」
「その発想から離れてもらっていいですか」
こうして四人が足を踏み入れたのは、ケビンの住むゴミ屋敷だった――。
※隣国を出奔した一代侯爵の研究者ケビンが、城が立つほどの特許料をもてあましながら、震える四人家族を愛でていたら、激烈になつかれた話。
※カクヨム、エブリスタにも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 15:14:35
155534文字
会話率:45%
男爵令嬢マリア=マティーニは、リキュール伯爵と1年限りの契約結婚をした。
リキュール伯爵家は、聖女の血を引き、強い治癒魔法の使い手を排出してきた、国を代表する名家である。
しかし、戦に病に事故により、その残り人数、なんと二人。
内訳は、
妻に浮気&出奔されて女性が苦手になったリキュール伯爵と、その娘6歳。
リキュール伯爵家の人数を増やしたい王家によるハニートラップでノイローゼになってしまったリキュール伯爵。
そんな彼を助けるため、男爵令嬢のマリアは一肌脱いだのだ。
(たった一年のことだしね!)
そうしてリキュール伯爵家で過ごす日々の中、女性嫌いだったはずのリキュール伯爵の心境に変化が生まれてくる。
娘のリーディアも、大好きな契約ママを逃がさないために、何かを画策しているようで……?
そんな二人の気も知らず、(後少しで契約解除なんて寂しいなー!)なんて考えているマリア。
そして、幸せ家族3人の館に、黒い影が忍び寄る……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-16 15:04:35
455561文字
会話率:45%
お前なんていらない
と放り出された落ちこぼれ聖女候補、フィオナ。
顔も見たことがない父がいるはずの隣国で、占い師となった。
訳ありフィオナが、これまた訳あり伯爵と出会って、
二人の運命が大きく変わる話。
※5話完結です
最終更新:2024-06-07 07:00:00
126072文字
会話率:41%
「神殿にいたんだから大丈夫だろう。頑張れ」
「神殿育ちは万能調味料じゃありませんけど??」
幼い頃から、流行病が原因で顔に斑点があり、「嫁のもらい手はいないだろう」とシルヴィはそのまんま神殿に放り込まれていた。
そんな中、突然実家に呼び戻
され、訳あり伯爵の元に嫁ぐように言われる。
呪われている土地だからとおそれられているため、姉は流行病(仮病)で別荘に籠城してしまい、神殿育ちなら大丈夫だろうと、そこに送られてしまうこととなった。
しかしそこの伯爵様のジルは、農民たちに混じって元気に田畑を耕している人だった。
「神殿出身だったら、なにやら特産品はつくれないかい?」
「ええっと……待っててくださいね……」
呪われている土地と呼ばれる謎と、町おこしで、彼女のセカンドライフはせわしない。
サイトより転載になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 07:00:00
59034文字
会話率:52%
2022年 日本から間違って異世界に転生した99歳の老人の魂は、あろうことか伯爵家の美少女令嬢の体を乗っ取ってしまった。それは陰謀渦巻く貴族社会での覇権地位争いが生んだ暗殺が関与していた。
見た目は17歳の美少女令嬢、中身は熱中症で倒れ
た99歳の老人と、その友人の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-21 08:27:23
11692文字
会話率:56%
落ち目の貴族令嬢イレーネは、両親の借金を返すため、黒い噂の伯爵家に嫁ぐことになった。
しかし、結婚式の後から伯爵は姿を見せず、家令の青年トーレから二つの伝言を受けた。
一つ目は、この結婚は白い結婚であること。結婚したという事実だけが
あればよく、子供も養子をとればいい。
二つ目は地下室には行かないこと。それさえ守れば、屋敷の中で自由に暮らせばいいとのこと。
これ幸いと好きにするイレーネだったが、どうしても地下室が気になってしまう。
噂と地下室と伯爵と偽装結婚の真実は……?
※この作品は、『共通恋愛プロット企画』参加作品です。
※私、遥彼方の異世界恋愛プロットを使用しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-01 00:05:00
12563文字
会話率:46%
片田舎のダキヘラ村で平凡な生活を送る医術士ソフィアと商人(実質は雑用係)ルーカス。2人の生活は領主の息子シリルがやってきたことで崩れてしまう。シリルの目的は療養だが、実はかなりの“訳あり”だった!?
共に過ごしていくうちにすこしずつ変わっ
ていく3人。だが、彼らは否応なく大きな時代の波に飲まれていくことになる…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-11 19:31:03
129366文字
会話率:47%
訳あり伯爵令嬢、侯爵令息のわけあり結婚式の翌日のはなし。
最終更新:2021-05-09 16:30:13
4988文字
会話率:50%
訳あり伯爵令嬢、侯爵令息のわけあり結婚式の一日
最終更新:2021-05-05 16:02:31
4163文字
会話率:39%
訳あり伯爵令嬢のリリアーナは、10歳年上のスプリングフィールド侯爵、ウィリアム・ルーサーフォードと一年前に政略結婚で結ばれた。
旦那様となったウィリアムは、優秀な騎士でもあり王国の英雄だ。
だが極度の女嫌いで結婚前も含めて顔を合わせたのは三
度きり。初夜にはお飾りの妻でもなく、戸籍上だけの妻でいろと言われてしまった。
訳ありの自分を妻に迎えてくれただけでも満足なリリアーナは心優しい使用人に囲まれて平穏な日々を過ごしていた。心残りは実家にいる最愛の幼い弟のことだけ……。
ところが旦那様が訓練中に転んで頭を打って、まさかの記憶喪失に!!
そして、何故か記憶喪失になってしまった旦那様は急にリリアーナに興味を持ち始め、食事を共にしたり、ドレスをくれたり、さらに馬車では旦那様の膝の上?!
旦那様の優しさに触れ、無意識の内に惹かれていくリリアーナだったが記憶が戻ったら、きっと旦那様は私を嫌いだった気持ちを思いだして嫌いになってしまうだろうと信じきれずにいた。
そんな時、最愛の弟からの手紙が届かなくなり……。
記憶喪失になった騎士侯爵と訳あり奥様が使用人どころか王太子様まで巻き込んで本当の愛を見つける話。
*2018/09/16 本編完結
現在、結婚式編に向けて準備中
*本編は一人称で進みます。
*この物語はフィクションです。
*流血、暴力、虐待などの表現があります。
*無断転載は固く禁じます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-14 19:00:00
420654文字
会話率:47%