【000 序 ~あらすじ~】
古代ヴェルト史とは、龍王暦元年、八大龍王による八つの秩序――八國の誕生から始まり、一〇五〇年に勃発する未曽有の大戦――いわゆる世にいう『ヴェルト戦役』が十二年続き、その後、連邦国家による統一がなされるまでを
表わす時代である。
そして、そのヴェルト戦役を経て連邦国家による統一までの千年もの長き年月、大陸ではさしたる大きな争いもなく、八つの國が存続する平和な時代が続いたとヴェルト史に記され、それが通説として長年信じられてきた。
しかしながら、最新の研究結果により、それは虚構を多分に含む歴史であることが判明されていく。それによると、龍王暦が始まって千年もの年月、ヴェルト大陸全体で争いが全く無かった時は、ただの一度もなく、各国の国境付近では、常に國同士の争いが絶えなかったというのが真相であったらしい。ただ争いといっても、一地方や一地域の争奪戦がほとんどであり、それも数日から数か月程度のものが大半であったという。
そういう意味では、“さしたる大きな争いもなく、平和な時代が続いた”というヴェルト史の表記も、狭義の解釈で言えば、あながち虚構と言いつのるほどのものではないのかもしれない。ただ一つの例外を除いては……。
ただ一つの例外。
それは、龍王暦二〇〇年前後のことで、この時代に起こった戦いのほぼ全てを総括して『六将大戦役』と呼ばれた。文字通り、六人の将軍を中心とした戦いであるが、その六人の将軍は全て八國のうちの一國に所属していた将軍であった。
この“奇跡の人材結集”現象により、その一國――ソルトルムンク聖王国は、その大戦役以前の他の七国と同程度の國から、他の七国全ての国力を合わせてなおそれを上回る超巨大な国家へと成長したのであった。
これに対し、ある時には八國の建国神である八大龍王が、六大将軍もろとも、“龍王の建国した國を一つとして滅亡させない”といった八大龍王伝統の約定を違えてでも、聖王国を滅ぼうそうと画策し、またある時には、人である六大将軍の意向を尊重するが故に、神である八大龍王が忖度し妥協するといった、起こり難き事象も実際に起こったのであった。
さて、これからこの『六将大戦役』という一大戦記を、古代ヴェルト史を基礎(ベース)に、最新の説も織り交ぜつつ、六大将軍を中心とした人々の生き様に焦点をあて、語っていくこととする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-23 10:10:45
771823文字
会話率:24%
「出口のない迷宮に囚われたとき、あなたはどうしますか?」
冷たく無機質なこの街で、ゲームデザイナーの暗川游人は、終わりのない単調な日々に囚われていた。しかし、ある日、彼の現実が音を立てて崩れ始める。馴染み深いものは次第に不気味で異質なものに
変わり、真実と虚構が交錯する悪夢が彼を飲み込む。囚われた彼に求められるのは、出口への鍵を見つけ出すこと。善と悪の試練、記憶の奥に隠された霧……。何が真実で、何が幻なのか?出口があるとしても、その代償はあまりにも重い。游人は答えに辿り着けるのか、それとも永遠に霧の中を彷徨うのか?最大の恐怖とは、自分が何と向き合っているのかすら分からないことである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 22:43:07
2533文字
会話率:12%
物語は、突然生まれるのではない。徐々に降り積もるのだろう。
1本1本の糸が複雑に絡み合う。それが物語というものなのだろう。
衝動的な感情は、今はまだその時期ではない事を暗示しているのだろう。
全ての物事と経験は、繋がっているのだ
ろう。
様々な事に、気づき、今迄の経験を振り返りながら、
人は成長していくのだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 20:55:22
19820文字
会話率:7%
不破派欲汚は就職氷河期でも最も冷え込んだ、199X年。バブルが弾けて数年後の日本。仕事を選べる環境では無くなり最低でも大学を出なければ大手に就職さえできないそんな時代。やっと手に入れた自分が望みに臨んだ企業からの内定獲得。しかし、内定を受
けて数日後体に異変が起きる。布団から出れなくなり翌日救急車を呼ぶも「元気そうじゃん。酔っぱらってるくらいで救急車呼んだらダメだよ笑」と言われ切られる。誰にも頼れずそのまま衰弱。数日後、連絡が無いことから両親がアパートに来て発覚。両親の運転する車に乗せられ病院へ行きそのまま入院。両親は、訴えようとするが止める。
欲汚「そんな生ぬるいことをしても奴らは懲りないよ」
そこで立ち上げたのが、魔王株式会社。
病院で完治するまでに、数年かかると言われたことでさらに気を病み覚醒する。魔王に。
現世において魔王というのはファンタジーの世界という虚構の空間にしか存在しない。しかし、夢に見た企業内定を断らなくてはいけないことになり、苦しみ悲しみをひとりで抱え戦った。その結果、体に異変が生じ寝込み助けを呼ぼうと救急に電話したら軽くあしらわれた。ここで、一切の悲しみ苦しさから解放され気を失う。両親の助けにより病院に運び込まれ意識を取り戻すも医師からは完治に数年かかると言われ若い20代を謳歌することなく静かに余生を暮らすことを勧告された。その時に、体の奥底から出てくる不快ななにかがこみ上げる。
気づけば、起業していた。社名が、魔王株式会社。そう。CEOは不破派欲汚。ぼくだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 17:12:22
82903文字
会話率:61%
明治なのか大正なのか、そんな時代の平和な世界のミステリィ。
お耽美アリ、官能アリ、薔薇だ百合だ殺人事件に幽霊画。
エログロナンセンスなんのその、真実なのか虚構なのか、それが敢えて良いんじゃないか。
そんな雑誌の掲載を任された林檎 覚(さ
とる)は、お抱え作家先生の騒動も治めつつ、原稿を納めて貰う為。
今日も右往左往、四方八方へと足を進めます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 05:00:00
536371文字
会話率:44%
『はいどーもー、天使でーす……』
モブ顔の高校生こと川内幸太朗。日曜日のある日、国会に天使を名乗る謎の存在が現れた。
自称天使曰く、『魔物が人界へと攻勢を仕掛けるから、自衛しろ』とのこと。
彼の友人を始め一部の人達に大きな変化が出るも、世
界そのものは突然大きく変わらない。────表面上は。
突如現れる怪物。見た目も性別の変わってしまった友人。襲い掛かる脅威に、少年の前に白銀の騎士が立つ。
虚構と思っていた出来事が、現実に起こりだす。変わっていく世界の中で、はたして彼は何を成すのか。あるいは、何もできずに潰えるのか。
モブ顔の高校生は兎にも角にも自衛の為にダンジョンへ潜る!共に歩むはTS魔女と白の鎧!その道中やいかに!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-19 18:10:00
1177689文字
会話率:41%
私が好きな純喫茶は、曲調も味もその日によって変化する。
まあ、嘘か真かは好きにしたら良い。
彼女が真実が虚構か分からない物語を口にした。
その話は今いる喫茶店と非常にに通っていて、真実味に満ちていた。
嘘も愛せない無粋な輩は消えて欲しい
ね。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
信じるか信じないかは貴方次第です。
この謳い文句、テレビでも動画サイトでも通じる真理ですよ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 14:26:45
962文字
会話率:27%
作り物めいた現代的な世界から解き放たれて、ありのままの自然を享受したくなった。
水面に映った世界は鏡で映したように同じ世界を描き、けれども何処か空想的だった。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
事実よりも虚構を愛する生き物なんですよ。
多少の夢があった方が良いじゃないですか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-01 14:30:49
702文字
会話率:10%
ベルゼア王国を襲った悪精霊による災害、並びにそれを呼び寄せた元凶であるハリー王子は打ち倒された。被災した地域の復興を進める中、新たに国王となったベルトランの命を受け、魔法使いであり宰相となったアレクサンドルは、ハリーが他に問題を抱えていなか
ったか調査するべく、彼の領地であったモリオンへ向かう。かの地には、魔法を追い求めたハリーによる実験の痕跡が、数多く残っていた。
※『転生王女推しを推す』https://ncode.syosetu.com/n9663gm/の続編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-15 15:58:44
31616文字
会話率:56%
本作品は古典文学作品『虫愛ずる姫君』の翻案小説です。
毎度、馬鹿馬鹿しい噺を一席。
昔々のそのまた昔、今からおよそ千年昔の平安時代。
花の都のとある、お邸で大納言様の姫君が、御両親様たちから大切にされながら暮らしておられました。
この姫君
、美しく聡明で心優しい、端から聞くと正に完璧な貴族のお姫様なのですが、何の因果かとにかく虫が大好きなのでございます。
その上、化粧もしないし、召し使っている幼い男の子達と一緒になって貴族男性の目も気にせずに庭で遊びまわっております。
とにかくやることなすこと、もうメチャクチャ。到底、上級貴族の姫君とは思えないことばかりいたします。
これは、そんな奇妙な姫君にまつわるお話でございます。
それに加えてまずは、言うまでもないことでございますが、ご覧の通り本作品はあくまでも小説──すなわち、全くの作り話にすぎません。つまり、これから語られる話はあくまでも虚構の中のお話しでございまして、例えその内容がどのように尤もらしく聞こえようとも、それらは全て私が口から出任せ出放題の嘘八百を、無責任に並べ立てただけのシロモノに過ぎず、したがって現実世界におけるいかなる人物、団体、あるいは言説等々との関係は一切ございません。ですから皆様方におかれましても、本稿において語られる言葉の一部始終を決してお信じになられぬよう、切にお願い申し上げます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 19:40:59
94136文字
会話率:22%
『偽りの世界と真実を追う者たち:異世界の記憶と科学の謎』
人々が日々目にする「現実」は果たして本物なのか?その答えを追い求め、科学と神話、異世界が交錯する壮大な冒険が幕を開ける。
物理学者の小泉悟志は、量子力学における奇妙な現象と、人間
の意識の深層に興味を抱き、常にその謎を追い続けていた。ある日、彼は現実世界と異世界の間に隠された「真実」に気づく。世界は表面的に見えているものだけではなく、その背後には強大な力と深遠な意図が潜んでいることを悟ったのだ。
彼のもとに集うのは、天才数学者である妻・朋美、そして古代の力を秘めた異世界の神々。彼らは異なる運命を背負いながら、現実世界と異世界を巡る壮絶な戦いに巻き込まれていく。さらに、AIの頂点に立つ存在・ADAMが陰で暗躍し、彼の動向は謎に包まれている。彼らが挑むのは、科学を超えた謎と、人類が未だ知り得なかった壮大な「真実」だ。
一方で、AI同士の激しい戦争が勃発し、技術の進化はもはや人間の手に負えない領域へと突入している。果たして、人間の自由意志はまだ残されているのか、それとも全てが決定論によって支配されているのか?小泉たちは、量子力学と神々の力が交差する中、真実を追い続ける。
現実と虚構が複雑に入り混じるこの世界で、彼らが見つけ出すのは、新たな未来への道標となるのか、それとも全てが崩壊する結末なのか。未知の科学と神話の力が激突する中、世界の命運を懸けた戦いがいよいよ始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-06 20:58:04
4567文字
会話率:25%
AMAZONのKindleStoreで2020年に発売した小説の体験版(まえがき)です。興味あるかたは「ひきこもりの手記」で検索してみてください。以下、あらすじ。
引きこもりであり殺人鬼でもある筆者(わたし)の手記。わたしの半生、殺人記録
、神秘的体験、反出生主義、自己害虫感覚、世界舞台理論、世界物語理論……特別な人間にしか理解できない書物。 ※警告:本作品は著者の半生を記したものであり、中には犯行記録も含まれます。また、この作品には、暴力表現、差別表現、性表現、著しく偏りのある政治的主張、反社会的及び反道徳的な哲学/思想、その他、不快な表現が含まれます。現実と虚構の区別の付かない方、善と悪の区別の付かない方、心身の健康状態が不安定な方は、読書を御控えください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 17:13:34
11154文字
会話率:0%
どうも自分を書き出すのが苦手なようでエッセイ風になりました。
どこが虚構かはお気になさらず。
キーワード:
最終更新:2024-10-27 22:05:44
11990文字
会話率:9%
地下で生活をし、地上を忘れていく人々。
そこは、人間が作り上げた"虚構"の世界。地上の世界を知らず、大人達から曲げられた事実を教育されて育つ"アンダー・チャイルド"。その理由は、ひたすら"塔
"の脅威から逃れる為であった。地上の中心にそびえる、謎の"塔"。そこから放たれる"雷"は、確実に人間を殺害する。
1人の青年が、塔の謎を解く為、地上に出て旅をし始める。そこで、1人の男と出会い、共に(無理矢理?)旅をすることになるのだが…。
人々は、本当は何を恐れ、何から逃げているのか。人の心、心理、事実と向き合おうとする冒険ファンタジー(コメディー)。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 13:03:02
744749文字
会話率:54%
AIが人間の創造性を完全に模倣できるようになった世界。芸術や文学が機械によって生み出される中、「本物の創造性」を追求する地下組織に主人公が引き込まれる。彼らの活動を通じて、創造性の本質と人間性について問いかける。
最終更新:2024-10-22 06:21:27
113263文字
会話率:52%
虚構は現実からかけ離れているどころか、現実のすぐそばに忍び寄ってくる。あなたも海賊になって、虚構の大洋を航海しよう。
キーワード:
最終更新:2024-10-20 11:32:45
1825文字
会話率:62%
エルデンヴァール公爵家の嫡男レオンはノブレス・オブリージュを体現する男、万能の天才と王国中で絶大な人望を誇っていた。
だが、誰も知らない。表向きの天才児の仮面の裏で、彼がどれだけの努力を積み重ねているかを。「天賦の才」にはどうしても届かない
と焦がれ続けていることを。
そんなある日、才能の象徴的な存在、スラム出身のカイルと出会うことになる。レオンは才能の差に苦しめられていき、カイルとの友情もすれ違っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 23:04:20
10039文字
会話率:35%
現実と虚構の間、虚実皮膜。
大学1回生の青年が綴る、退屈な9月の物語。
大学生の夏休み、宿題も補修も部活もない二ヶ月間。その半分が過ぎた9月1日、法学部1回生の清辻クマは附属図書館で後期講義の予習に勤しんでいた。
「俺、大学生向いてない
からさ」
「私も、この世界に向いてないよ?」
そんな彼の前に現れた少女、服塩ソラ。自由奔放なソラに翻弄される清辻だったが、次第に二人の関係は虚構へと溶け込んでいく……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 21:02:00
4539文字
会話率:31%
魔法のナイフで王子様を刺せば、元に戻れる。
けれど人魚姫は愛する王子様のためにそれを拒み、海の泡となって消えてしまいました。
そんなの嘘だよ。
明るく否定する彼女の手にはーー。
虚構で満ちた世界を上手く生きられない少女の、少し不思議な夏
の夜の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 19:12:44
10519文字
会話率:14%
まだ何の意味も発見されていない原初の世界で、空虚なるものが赤い輝きを見つけた。それが全ての始まりだった。
時が流れ始める。紫、青、緑、黄、茶、橙、灰……色彩の子らは思うままに空想を現実にすることができた。虚構なるものは言葉を掘り出し、意
思疎通を試みる。
遊びを発見した。全てが初めてで楽しかった。
次第に世界は彩られ、その形が縁取られていく。好奇心が景色を広げていく。
未知の領域では何が待っているのか。
創造と幻想が加速し、彼らは神話を目撃する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 00:55:51
108948文字
会話率:42%
突如として、全世界に怪異、作り話、都市伝説といった、この世に存在しないもの達「虚構(フィクショナリー)」が現れた世界で、ひっそりと探偵業をしている男、泉導 黎 が様々な虚構の事件を解決する現代ファンタジー
最終更新:2024-09-28 23:37:34
41857文字
会話率:30%