大学生の佐京色葉は、初めての親友が出来た。
平日も休日も親友といられれば、それだけで満ち足りていたが、『親友』では足りない感情が薄暗く宿る。
今の関係を壊したくて。
壊したくなくて。芽生えた独占欲に蓋をして行動に移すことはなかった。
複雑な
感情を裏側に抱えた中で、色葉は過去に振った女性からストーカーをされたり、弟の恋人と出会ったことで、日常は徐々に変質してく。
停滞を望み感情に諦念するか、親友の終わりを望むか。
どちらを選んだところで――『親友』であることは変わらず。故に、苦悶する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-12 22:04:07
168453文字
会話率:46%
※短編連作の形でシリーズ化しました!
******
世間から『悪役令嬢』のレッテルを貼られた、淑女たちによる断罪組織……悪役令嬢たちの『黙示録』。
合言葉は、『やられる前に、即断罪』。
墓場まで秘密を守ることを誓った者だけが入会を許され、タ
ーゲットを滅びへと誘う。
その結束力は、血よりも固い――。
そんな彼女らが運営するアダルトな相談室……『まっくら懺悔バー』で、俗欲まみれの背徳シスター、マチルダが怪しく微笑む。
「当店をご利用のお客様に守っていただくことは唯一つ。嘘偽りを述べてはならない、ということだけ」
捏造? 隠滅? 未必の殺意? 知ったことではございません。
わたくしたちは元悪女令嬢……卑劣なやり口は、お手のもの。
――さぁ、不義者たちよ。
その顔を苦悶に歪ませ、後悔のうちに滅びのときを迎えるのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-10 19:54:47
12095文字
会話率:40%
世間から『悪役令嬢』のレッテルを貼られた、淑女たちによる断罪組織……悪役令嬢たちの『黙示録』。
合言葉は、『やられる前に、即断罪』。
極太パトロンのおかげで、資金繰りも極めて良好なこの闇組織は、墓場まで秘密を守ることを誓った者だけが入会を許
され、ターゲットを滅びへと誘う。
その結束力は、血よりも固い――。
そんな彼女らが運営する『恋愛相談所』に、義母妹にひどい仕打ちを受けている伯爵令嬢が駆け込んできた。
聞けば「義母妹と婚約者が共謀し、毒殺されそう」とのこと。
捏造? 隠滅? 未必の殺意? 知ったことではございません。
わたくしたちは元悪女令嬢……卑劣なやり口は、お手のもの。
――さぁ、不義者たちよ。
その顔を苦悶に歪ませ、後悔のうちに滅びのときを迎えるのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-01 07:19:18
8934文字
会話率:37%
愛とは、恋とは何か。
学生恋愛は遊びか。
誰かに決めつけられたって、それが想いを留める理由になるか。
思春の苦悶には人それぞれの答えが、きっとある。
人は誰かを好きになる。
今を生きる全ての人へ捧ぐ、浮世の深窓を覗く恋愛譚。
最終更新:2024-05-10 11:56:01
895文字
会話率:29%
ある日、世界の【死】は崩壊した。
脳機能が消失しようと、心肺が停止しようと、人は死ぬことができない。
人々は永劫とその器に魂を囚われ、ひたすらに苦悶を味わい続ける。
その結果、不帰者と呼ばれる怪物たちが誕生した。
不帰者は助けを希い、どうか
殺してくれと人々を襲い続ける。
不帰者は不帰者を生み、世界はどうしようもなく生に塗れていた。
そんな混沌と化した世界で、原罪の聖人が、世界の捩じれを正していく。
※不定期更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-11 20:07:08
395646文字
会話率:35%
冒険者には二種類いる。ドラゴンを倒したり、希少な魔物の素材を手に入れて大金を手にする者と、その日を生きるのに精一杯な者だ。
最終更新:2024-02-27 05:00:00
7706文字
会話率:11%
【ヴァーハルト監獄】
数多くの罪人が集められ、毎日のように彼らが拷問される苦悶の声が鳴り響く。
何百年間も恐怖の象徴として君臨し続ける、この世の地獄を体現したような監獄は、たった五人の大罪人が起こした気まぐれによって、わずか一夜にして崩
壊した。
世界に激震が走り、数百にも及ぶ罪人が解き放たれて数年後。
「竜の名を冠した酒場。そこでは、かの大罪人が店主をしているらしい」との噂を聞きつけ、その真偽を調査するために派遣された騎士アルファスト。
かつて悪逆の限りを尽くした大罪人を見つけ出すため、彼は従業員として酒場内部に潜入する。
しかし、そこで働いていたのは噂に聞く大罪人とは似ても似つかない、愉快で個性的な従業員ばかりだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 18:00:00
41276文字
会話率:44%
県内屈指の進学校に入学した古関黒斗は、波風立たない平穏な学校生活を送るはずだった。しかし古関のクラスに品行方正、完璧主義、誰が何を言おうが絶対的容姿を持ち合わせた幼馴染み、堀北清香の姿があった。古関は彼女との関係性を切るべく苦悶苦闘してい
るが、そんな古関をよそに接点が多く紡がれていく。
「幼馴染みに恋を落ちること?そんなのあるわけ無いだろ、そうだ、違う断固としてない。そんなデータないだろ、どこかのラブコメじゃあるまいし。」
――まあ俺の仮説ならば、幼馴染み=恋とは詭弁である
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-10 12:19:29
23814文字
会話率:50%
彼と過ごした17年を描いた「ワンスアイヤー」。2020年に完結したその後をこの小説では描いている。
彼は13歳年下の女性と結婚し、新しい人生を歩き始めていた。
一人残された「私」は、自分自身と向き合い、苦悶しながらも人生の歩みを進める。
そ
んな二人の1年を四季をテーマに振り返る折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-03 15:26:53
20426文字
会話率:0%
ある日、里の子供達を連れて村に食料を調達しに来た真樹は、訪れた長老の元で体術勝負を挑まれた。
「遠慮はいらん。本気で来い」老いた身とはいえ元忍び頭。戸惑いを見せる真樹に対し長老が先手から猛攻を仕掛けるもあっさりと決着。
そして長老は腰を押さ
えて苦悶の表情で言った。
「今日からお前が里の頭領。三井様の屋敷まで報告に行ってこい」
空は曇天。十七歳の若さで隠れ里の頭領となった真樹は、領主である三井に報告すべく、初めて一人で村の外に出る。
※このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
※この作品はアルファポリス様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-08 23:53:00
41937文字
会話率:42%
ある日いつものように登校していた中学一年生の西野愛斗は、木の上で苦悶の表情を浮かべる2年生の大石めぐみと出会う、2人はそれぞれのクラスで孤立しており、お互いに共通点を見出した2人はだんだんと深い関係になる、しかし主人公を取り巻く環境は最悪そ
のもので、ヒロインのめぐこと大石めぐみは主人公とどのような関係になるのでしょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-05 01:19:22
5567文字
会話率:75%
若狭直矢はごく普通の高校一年生。友人の瑠璃本詩織や吉波圭となんてことない日々を過ごしていた。
しかし、勉強は思うようにいかず、カラオケでは悪い点数を出し、挙げ句の果てには詩織に告白して振られてしまう。
思い通りにならない現実に苦悶する直
矢。
すると、夢の中にバニー・ユースと名乗る不思議な存在が現れて……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-20 11:08:55
31263文字
会話率:34%
美しいエルフ達の住まう国。
今この国は、オークの軍勢からの侵略を受け、徹底抗戦を続けていた。
誰もが懸命に侵略者達と戦う中、まったく別の、女性としては口に出すのが憚られる戦いを繰り広げる者達がいた。
王女、リーゼリーナ。
(あ、
あぁぁぁっ……! ご不浄がっ………ご不浄が、もうっ……我慢できません……!)
近衛隊長、シェリル。
(くぅぅっ! わ、私もっ……トイレに、行きたいっ……!!)
そして女王、ティアーレ。
(お願いっ……急いで……! お、お小水……漏れちゃう……!!)
エルフの民の誰もが憧れる3人は今、腹の中の小水が溢れてしまいそうになり、不安と苦悶で胸の中をいっぱいにしていた。
やがて戦いの波は、3人のいる女王の間まで押し寄せ――
可憐な王女は、凛々しき女騎士は、威厳を纏う女王は、オークとその身を襲う狂おしい尿意に、勝利することができるのか。
それは、読んでからのお楽しみ。
※pixivにも投稿しています。
※プロローグ、設定、本編の3話構成です。
※こちらはR15の【勝利編】で、後日R18の【敗北編】を投稿します。
※敗北編のNコードは、投降後活動報告にてお知らせします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-24 00:44:03
9404文字
会話率:22%
女子大生・香織は、人通りの多い街中を、苦悶を押し殺して歩いていた。
腹の中では、割引中だからと頼んでしまった590mlのコーヒーが、早く出せ出せと荒れ狂っている。
早くトイレに行きたいが、店で借りるのは恥ずかしい。
だが香織の膀胱
は、肉付きいい下半身に対して少々細身のジーンズに締め上げられ、先ほどから悲鳴を上げている。
我慢はそろそろ限界だ。
恥を偲んで、どこかの店で――
「あれ、香織さん?」
――あんな注文をしなければ。
――店のトイレの行列に並んでいれば。
――あの時、彼を揶揄ったりしなければ。
香織の末路は、変わっていたかもしれない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-14 01:16:29
5128文字
会話率:25%
『青薔薇の聖騎士』ロゼッタは、どうしようも無く込み上げる衝動に苦悶していた。
何度着ても恥ずかしさが薄れることがない青いレオタードの甲冑は、震える脚を惜しげもなく民衆に晒してしまう。
涙目に貼り付けた精一杯の虚勢は、今にも泣き顔に変
わってしまいそうだ。
自身の戦勝を祝う凱旋パレードの待っだ中で、ロゼッタは耐え難い尿意に襲われていた。
――これは、ジュエリアス王国の若き筆頭聖騎士、ロゼッタ・アズライトを襲った、金色の悲劇の話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-28 12:32:25
26206文字
会話率:11%
"ドッペルゲンガー"
それは、恐ろしい呪い。
出会えばある事をしなければ自分が死んでしまう。
24時間で、何が出来るのか。
少女達は考え、苦悶する。
呪いの全てを、解き明かせ。
(この小説を読む際はグロ表現にご注意
下さい)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 17:07:59
904文字
会話率:30%
パリピ同僚の苦悶の悲しみ。。(;´∩`;)゜
最終更新:2023-02-01 21:29:15
535文字
会話率:0%
オルブライト伯爵家の一人娘アンバー・オルブライトは侯爵家の三男ブランドン・オルコックと政略結婚した。
侯爵家側の要求はただひとつ。オルブライト家の財政管理をブランドンが行うこと、というものだった。
なのにそのブランドンはある朝、娘のような年
齢の侍女キャシーを連れて家を出た。
その夜、アンバーは使用人たちに命じて盛大なお祝いの会を開く。
なぜなら……。
商才がある、いや、ありすぎるゆえにアンバーは窮地に陥る。どう解決しようと苦悶していたその時、美しい客人の男がとある提案をする。
彼の驚きのプランとは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-30 06:00:00
131961文字
会話率:50%
主人公は、小学三年生の春野りょうた。大の昆虫好きである彼は、母親に殺されそうになったゴキブリを助け、学校に連れて行くところから物語が始まります。給食の時間、こっそりゴキブリにエサをやろうとしたところを、クラスメイトに見つかって、大騒ぎに。担
任の片山ひとみ先生から強く叱られ、虫の気持ちになって反省文を書いてくるよう言い渡されます。
りょうたの幼馴染の夏川ケイは、りょうたを気遣い、陰に日向に、彼を励ます存在です。そんなケイのアドバイスと、助けたゴキブリの霊力を借り、りょうたは、ハンミョウ、アブラゼミ、チャバネゴキブリと、3つの昆虫の生を体験することになります。
最初に体験したハンミョウの生では、寄生蜂に、身体に卵を産み付けられて、成虫になれないまま、苦悶の中で生を終えます。しかし、最後の時、りょうたは、自分の身体を喰いつくした蜂の子たちの巣立ちを見送りながら、まるで自分が産み育てた子供の旅立ちに立ち会っているような、そんな不思議な感慨を得ます。
次のアブラゼミの生で、成虫になる夢を果たしたものの、ライバルゼミに、2度もチャンスを奪われて、恋を成就させられないまま燃え尽きていきます。
そして最後のチャバネゴキブリの生で、りょうたは、子、孫、ひ孫、やしゃごに、やしゃごの子のらいそん、その子のこんそんと、6世代の子孫に囲まれ、ビッグファザーとしての生を謳歌します。
テーマは、「生ききることの大切さ」。
自分に与えられた生。それが、どんなに辛く、悲しいものだとしても、決してあきらめ
ることなく、最後まで必死に生きる。そんな昆虫(りょうた)の、賢明な姿を通し、生きる勇気と感動を、少しでも子供たちに伝えれたらと、リアル寓話の形式を借りて書きました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-25 09:23:19
24285文字
会話率:39%
ーーコレは、俺が異世界へ行く『前』の物語ーー
T県倉田市。高校生、斧田丈一は、薄暗く、細長く、複雑怪奇な地下で、怪物同士が戦う夢を見る。
怪訝に思いつつも、母、祖父と共に、家業である酪農の仕事を、少々人より多い腕力で、いつも通りにこな
す丈一。
幼馴染の養鶏場の跡取り娘、ボブカットと、ピンクのカーディガンを押し出すバストが特徴的な女子高生、戸松桜子と学校に行くと、そこでも睡魔に脅かされている生徒が頻発していた。
放課後、クラスメイトの美術部男子、玉野を上位カースト軍団の嫌がらせから助けた帰り道、街の人間までもが魘されている異常事態に、不安を募らせる丈一と桜子。
帰宅し、祖父が古い牛舎から帰って来ない事を案じ、桜子と共に向かえば、そこにあったのは地に埋め込まれたかの様なドア。
更に轟音がその下から響くと、唐突に開いたそれは、丈一を飲み込み、夢で見た空間、大迷宮、『ラビリンス』へと誘った。
現れる、山羊頭の巨人、バフォメット。
それを迎え撃たんとするのは、牛頭の巨人ーーーミノタウロスだった。
追い込まれるミノタウロス。苦悶の声が、祖父と重なる時、状況を把握した丈一は、助ける為に動き出すが、変身は解け、絶対絶命の危機に陥る、丈一と祖父。
それでも想う、『じいちゃんがミノタウロスなら、孫の俺もーーー』
乾坤一擲。地下迷宮を跋扈する怪物に、反撃の拳を打ち込んだのは、その腕力を完全に解き放った、雄々しい若牛だった。
祖父から明かされる、その身に宿る力と、与えられた使命。
使命だからか、責務だからか。それが、能動的なのか、受動的なのか、決められぬまま、ミノタウロスへと変身し、戦い続ける日々。
クラスメイトと関わる内に、戦いが守るべき日常とは何なのかを、考える丈一。
そして告げられた、幼馴染との、本当の関係。
現れる、最強の敵。
家族
友人
幼馴染
使命
雁字搦めの迷宮で、丈一が見つけ出した答えとは。
異世界は、ただ行きっぱなしという、訳にはいかない物語、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-29 17:00:00
65105文字
会話率:55%
消えては現れ、現れては消える黒い牛皮の財布。それが目の前にある時は、そのずんぐりむっくりした形は主人公に愛着と自分との強い絆を感じさせる。だが、それが姿を消すとき、主人公が味わう苦悶と慚愧は半端ないものだった。
2011年執筆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-22 09:42:53
24666文字
会話率:3%
高校生・取首優吾は苦悶していた。
文化祭での文芸部部誌の完売による盛り上がりに流され、先輩である古世羅麗美に寄せていた密かな想いを口にしてしまったからだ。
全速力で逃げられた優吾は落ち込みながら登校したが、放課後下駄箱に不思議な手紙が入って
いて……?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-20 20:29:37
1002文字
会話率:20%
―――――選べ。おぬしの運命を。自らの手で。
死にかけた少年は、”失敗作”と出会うことで命を救われる。
少年に与えられた能力は「魂」の力。
少年は死をも超越する苦悶を耐えて真実へと迫る。
”失敗作”の正体を知る時、少年は何を思うのか?
最終更新:2022-10-08 01:35:50
1152007文字
会話率:26%