戦後『古事記』『日本書紀』に記載されている日本神話などの物語や初代神武天皇から続く古代天皇系譜伝承は、戦前の国家主義及び軍国主義の象徴とみなされ、戦後日本の社会と大半の日本人からほとんど拒絶されている。そして特に初代神武天皇及び2代綏靖天
皇から9代開化天皇にいたるいわゆる「欠史八代」は架空の存在になったどころか『古事記』『日本書紀』成立直前に国家の歴史を延長させるために「無の状態」から「ビックバン」の如く創作されたという説が戦後の歴史学界と日本国民の常識となって今日にいたって久しい。
しかしその一方で、戦後も一貫して神武天皇といわゆる欠史八代の天皇の実在を主張する歴史学者がいたのである。
さて、戦後の古代天皇実在論者は架空論が主流となった今日までにどのような根拠で特に以下のことを叫んでいたのであろうか?
「そ、それでも……神武天皇は……実在した!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-19 12:44:00
51411文字
会話率:8%
古代日本では、鎮護国家の思想つまり仏教によって特に国内の社会秩序を安定させていくという考えが主流となり、当時の奈良大和の朝廷は法会という仏教行事を定期的に行っていた。
しかし古代日本の政治では、後に藤原道長が代表格といえる摂関政治を主導
してきた藤原氏が当時の政界で次第に力をつけていくことになる。当時の法会は、朝廷が主宰をする法会以外は各有力貴族が独自に行っていた。そのような中で藤原氏主宰の法会であり、『維摩経』を中心とした「維摩会」は藤原氏の権勢が拡大していくに比例して平安時代には藤原氏だけではなく朝廷つまり国家に対する法会に事実上なっていくことになる。
その「維摩会」が事実上の朝廷つまり国家に対する法会になっていく原点として、奈良時代以前後の藤原鎌足そして不比等、仲麻呂の三者と仏教との関わりを見ていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-03 13:17:25
16843文字
会話率:6%
日本古代史を研究していくうえで基本的な書物である『古事記』と『日本書紀』。その両歴史書の最初の部分に記載されている、特に初代神武天皇と2代綏靖天皇から9代開化天皇までの「欠史八代」までの古代初期天皇9代の系譜は両書が7・8世紀に編纂されて
いく過程で、当時の朝廷の立場を正当化するために「創作」されたものであることが通説となっている。
しかし筆者は、両書の該当記述を読むことを繰り返していくうちに、初代神武天皇から9代開化天皇までの9代そのものの実在・架空までは分からなくても、系譜伝承そのものが7・8世紀になって突然創作できるものではないのではないかと考えるようなった。
それをきっかけに、本作では上記の古代天皇系譜伝承そのものが古代に形成されて語り継がれてきたことに対して論じていこうと思った。
特に『古事記』『日本書紀』のいわゆる『記紀』に記されている古代天皇系譜伝承の「古代史的意味」についての一説が、また出現する!! ……であろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-22 13:45:12
43482文字
会話率:17%
結婚を機に山梨へ越して来た裕は、生々しい金縛りと共に、十二人の仙人と出会う。
それから彼女は、日本古代史を覆す、大いなる秘密に迫る事となる。
最終更新:2022-05-28 11:23:43
78253文字
会話率:0%
あなたはまだ、本当の巫女を知らない。十人の巫女が織り成す、驚天動地な本格舞闘巫女ノベル、ここに開幕!世にはびこる数多の巫女をぶっちぎり、萌えない巫女は、よく「燃え」る!
最終更新:2021-02-27 18:00:00
283460文字
会話率:38%
古代日本史は最高のひま潰し。そこの君も沼にはまってみないか?
というわけで思いついた限り、古代日本史に関するネタを投稿するところ。
このシリーズに共通するワード、それは「オオタタネコ」。
よっぽど神話通でもなければ知らないであろうこの謎の
男。
実は日本古代史を揺るがす超大物かもしれないのだ……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-12 22:00:00
128262文字
会話率:2%
【あらすじ】
トルコとは全然関係の無い歴史ミステリーを追って十余年。
トルコとは全然関係の無いことを調べていたのですが、偶然にもトルコ人の「東に行ったのが日本人になった」と言う伝承が本当だと分かったので、ここに記します。
【お知らせ】
8月1日まで毎日更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-01 07:00:00
19108文字
会話率:1%
日本古代 神話ファンタジー
神話時代の古代日本
高天原のエリートを自認する、美しき青年神アメノワカヒコは、
ふとしたはずみで天界の絶対権力者アマテラスに逆らった事から、堕天させられてしまう。
地上の国・出雲で、王だと名乗る少年シキヒコに出
会ったワカヒコは、
共に逃亡中の神ニギハヤヒの行方を探すうち、
アマテラスが天地に仕掛けた壮大な陰謀に巻き込まれてゆく……。
※「出雲古謡」の続編ですが、単品でもお楽しみいただけます。
投稿済みの古代シリーズと同じ世界観の物語で、多くの共通するキャラクターが登場します。
※過去に一度、同人誌として発表した作品です。
運営している歴史系自サイト、及び、他小説投稿SNSにも同作品を投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-15 22:00:00
113957文字
会話率:41%
日本古代 神話ファンタジー
神話時代の古代出雲。
杵築の郷長の末子である12歳の少年・シキヒコは、ある日、海で不思議な小人神・スクナヒコナと出会う。
それをきっかけに、シキヒコの周りに次々と奇妙な神々が集まり始め、やがては、なる気もなか
った出雲王の座をめぐる争いに巻き込まれてしまって……!?
※過去に一度、別タイトルで同人誌として発表した作品です。
運営している歴史系自サイト、及び、他小説投稿SNSにも同作品を投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-17 22:00:00
67879文字
会話率:47%
タイトルがわかりにくすぎるのでライトノベル風に変更しました。
日本神話を題材にしたライトノベル風ファンタジーです。
日本神話に登場するスサノオノミコトやクシナダヒメやヤマタノオロチが勝手な解釈で動き回りますが、勝手な解釈なので日本神話を知
らなくとも楽しめると思います。
高木スサノオという名前の20歳男子が主人公。
スサノオくんは、普通の大学生としての生活を切に希望してますが、そこらに漂う邪悪な気配が寄り集まって実体化した「バケモノ」が見えるという特異体質のために、落ち着いて青春を楽しむこともできません。
同じ体質の父親から、バケモノ退治のための浄化と結界のトナエゴトを習ってはいるのですが、その肝心の父親・高木龍吉は、8年前から行方不明。
「いったい俺はどーしたらいいの~」と嘆きつつも、父親をさがしに異世界へと旅立つはめに。
※以前に個人ブログにて公開していましたが、現在は非公開。
※セカンドライフというバーチャル空間内で「インワールドブック」という形式(セカンドライフの中だけで読める電子書籍のようなもの)で販売中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-05 21:57:33
138028文字
会話率:33%
自分の生を肯定することができず生きる価値を見出せない少年犬走(いぬはしり)は、行き倒れて死を待っていた際に一人の青年僧と出会う。
「この世からの逃げ場所がほしい」という犬走に、青年僧は「地獄への道案内を買う」と言い放つ。
青年僧を食いつぶす
であろう未来を予感しながらも、犬走は彼のあとについていく。
日本古代の世界観をベースとしたファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-02 15:07:07
12003文字
会話率:39%
万葉の昔。
歌詠みの才に恵まれた皇子と、豪族の息子が出逢い、惹かれ合う。
政争を背景にした、彼らの想いの行方と結末。
カクヨムさん、ノベラボさんにも掲載させていただいております。
最終更新:2016-01-08 17:23:22
4940文字
会話率:16%
人間社会に不安定をもたらす生き物……『霊』
その霊を退治する者達が『霊師』である。
古京天香(ふるきょうてんか)は、若き霊師だ。
しかし、彼女は、己の特殊な能力に戸惑い、忌み嫌っていた。
どうして、自分は他の霊師と違い、こんなにも辛い人生
を送るのか、こんなに苦しむのなら、いっそ能力なんか無い方がいい。
天香は、その能力を使わない生き方を模索していた。
しかし、非情にも天香を取り巻く状況は好転する兆しは見られなかった。
やがて、天香の一族と天香自身に、過酷な運命が降りかかる事になる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-31 20:34:32
342481文字
会話率:32%
神と人間が共存していた時代。
人は神を崇め、恐れ、感謝し暮らしていた。
山に囲まれた村で暮らす少女スズ。スズは黄昏時、不思議な少年と出会う。スズは問う「――誰そ彼(たそかれ)」と。少年は応える「…くく」と。
スズはある目的のために禁忌の山へ
と入ってしまう。
そこで村で出会った不思議な少年くくと遭遇するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-21 00:00:00
29671文字
会話率:37%
お酒大好き詩人田沼遼は少しは知られた詩人だが、たまに酒で体調を崩して、知人が経営する鎌倉海浜クリニックに強制入院させられてしまう。彼はこのクリニックの事を「別荘」と、呼んでいる。読書好きの彼ではあるが、乱読では退屈で達成感もない。そこで入
院のたびに、歴史の謎の究明などをして、作品とする習わしである。前回は日本書紀などに日本古代の謎を追い求めたが今回は、なんと全共闘を追い求める。作家の吉村昭氏は戦争体験者が死んだら戦争の事はもう書かないと言ったと聞いているが、体験者に聞けるならばたしかにドキュメント小説は良いものができる。田沼、実は全共闘吹き荒れるニチゲイ(日大芸術学部)で学生自治会の委員長だった。資料と自分の追想で「全共闘」とは何だったのかを明らかにする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-09 20:11:22
30191文字
会話率:54%