下味を付けて冷やしたお魚の切り身に火を通し、酒を振った後薬味と香辛料を加える。アルコールを飛ばしたら器に盛り付けて、まだ開店していない、灯りもつけていない客席へ出て席に着く。これはパートナーの好きだった味。娘は味覚が幼いのでまだまだ苦手だと
文句を言うが。生き写しのような娘には、早く大きく育ってもらいたい。独りで飲むには、この店は広すぎる。「「ほらレジーナ、そんな呑んでたらキッチンに立てなくなっちゃうよ。」」被りを振る。今でも、背後のキッチンから追加のおつまみを持ってくるんじゃないか、はたまた店の入り口のスイングドアを揺らして、朝一番の食材を抱えて入ってくるんじゃないか?そう考えてしまう。もう、ウサギのシリンに立つ事が出来なくなって十数年。毎朝のように…。
あらすじを書くつもりが本編開始30分前のエピソードを書いてしまいました。
本作は我々の住まう地球とは別の天体で、同じ由来を持つ太陽系第三惑星人の主人公、アセデリラ・アルマコリエンデたちが二脚起動兵器、ウサギを使いさまざまな戦場で戦っていくSFファンタジーになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 22:49:11
242190文字
会話率:53%
事故で歩けなくなった高校生・彩夏は、自暴自棄のままリハビリ専門病院での生活を始める。しかし、趣味の小説が思わぬきっかけとなり、再び前を向く一歩を踏み出すことに──。
そんな彼女の前に現れたのは、明るくて少し強引な美少女・凛。そして、毒舌だ
けれど憎めないAI搭載車椅子・ニア。
少しずつ距離を縮める“二人と一台”の時間は、閉ざされていた彩夏の心を静かに揺らしていく。
だがある日、凛が放った――衝撃の告白が二人を引き裂く。
「わたし、あなたに隠していたことがあるの」──その一言が、彩夏の胸に深い亀裂を走らせた。
身体も心も壊れかけた彩夏と凛。二人だけでは届かなかった声を紡ぐのは、いつもそばで支えるニアの存在だった。
AIと人間、心と心が静かにリンクするとき──止まっていた時間は、もう一度ゆっくりと動き始める。
――これは、“初めてのリンク”が生む、小さな再生と絆の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 20:37:15
42493文字
会話率:33%
辺境の茶園で育ったリェナは、家を追われ王都へやって来た。行き場もなく職を探す中、彼女が選んだのは“紅茶係”――一日一杯、王に茶を淹れる役目だった。冷たく無関心な王に向け、リェナは香りで語る。「この茶には、あなたの孤独の香りがします」。湯気と
香りに託した想いは、やがて王の記憶と心を少しずつ揺らしていく。母を失い、政を閉ざしていた王は、リェナの茶を通して過去と向き合い、未来を“選ぶ”覚悟を取り戻していく──。
「香りは、血よりも想いを継ぐ」
一杯の茶が運ぶ記憶と未来。香りを混ぜる“銀の匙”に導かれ、再び歩き始めた王と、それを支えるリェナの、静かであたたかな再生の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 22:37:27
7067文字
会話率:38%
「スーツの下は超エロモード♡
セクシー秘書、退勤後は脱いで発情…」
火照ったカラダが止まらない!
プリケツ揺らしてポールダンス披露♪
密着ランジェリーで常識人も理性崩壊
gleezy:jp7866
gleezy:https://gleezy
.net/z7820
Line:https://line.me/ti/p/G5r9r69ukQ折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-04 23:31:20
564文字
会話率:0%
結婚式を目前に、男は「果たすべき約束」を胸に街を彷徨っていた。
重く動かない身体に抗いながら、ただ、娘・文香のもとへ向かう。しかし世界はどこか異様で、人々は彼を認識しない。
やがて明らかになる事実――男・寿和はすでにこの世を去っていたの
だ。
それでも父である彼は、最愛の娘の晴れ姿を見届けようとする。
一方、式を終えた文香もまた、ふとした瞬間に感じる父の気配に心を揺らしていた。
夜、奇跡のように交わされる最後の対話。
別れと誓いを胸に、娘は新たな一歩を踏み出す――
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
自分への課題として書いたものです。
テーマは「忘れ物」。
私なりに極大解釈して、「忘れ物」から「未練」にまで強引に引っ張った感じですね。でも、生前に果たせなかった約束って、忘れ物みたいじゃない?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 08:14:57
2182文字
会話率:38%
いじめをきっかけに転校し、海外で過ごしていた少女・相澤久遠は、ある想いを胸に東京の高校へ転校してきた。
再会を願っていた幼なじみ・末廣悠は、かつて自分を守ろうとしてくれた大切な人。だが以前の彼とは少し異なり、どこか影を落としていた。
悠は
、心を閉ざしていた時に出会った先輩・乾志織に想いを寄せていた。
助けてくれた“ヒーロー”に恋した久遠と、救ってくれた“高嶺の花”に惹かれた悠。すれ違う想いが、三人の心を揺らしていく——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 01:46:08
1060文字
会話率:13%
静かな図書室の片隅――
誰にも読まれない一冊の古びた小説に、ある日、ふとした「手紙」が挟まっていた。
本を通じて始まった、名前も知らない誰かとの文通。
好きな本の話、何でもない感想、くだらない冗談。
ページの間で交わされた言葉は、少しずつ
日常に溶け込み、心を揺らしていく。
やがて手紙の主が卒業を迎え、物語は一度幕を閉じる――はずだった。
それから数年。
偶然再び手にした本が、過去と未来を静かに結びなおしてくれた。
本がつないだ、たった一つの「出会い」。
それは、手紙よりも優しくて、声よりもあたたかい物語だった。
言葉の余白に、恋が滲む。
『本と手紙と君と』――あなたの心にも、きっと届く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-18 17:28:27
3572文字
会話率:24%
喧嘩、孤独、不安――
ある曇りの日、少年・Cくんは心のやり場をなくし、家を飛び出した。
偶然ぶつかったのは、町で“偏屈博士”と呼ばれている風変わりな老人。
博士の導きで、Cくんは「人間はなぜ生きるのか?」という問いを皮切りに、次々と不思議
な対話へと引き込まれていく。
毎回出会う“哲学的なテーマ”――
「自由とはなにか」
「幸福ってなんだろう」
「正しさって誰が決めるの?」
「死ぬことと、生きることの違いは?」
その答えはひとつではなく、ただ静かに、深く、Cくんの心を揺らしていく。
日常の風景のなかに広がる、壮大な“思考の旅”。
それは、「大人になる」とはどういうことかを知る、小さな少年の成長物語でもあった。
※この作品はnoteとカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 19:57:00
2048文字
会話率:55%
「この世界では、名前を呼ぶと、記憶が壊れる――。」
語ることが、禁じられた世界。
火を灯し、香りを伝え、手で記憶を継ぐ。
それが、人類最後の“語り”だった。
惑星ネリス。
地球を捨てた人々がたどり着いたこの地で、かつて“語りすぎた文明”
は滅び、いま、人々は「語らずに語る」術だけを残して生きている。
言葉は記録されない。
名は呼ばれない。
詩は、火の揺らぎや、器の配置、香りの調合として、誰の声にもならないまま受け継がれてゆく。
火を灯す少女・セレア。
沈黙を祈る少女・ノイラ。
音で語る少年・ルオ。
語られなかった記憶と、封じられた詩を抱えた三人は、ある日、“語らずに震える記憶装置《レム・ステラ》”と出会う。
それは、かつて語り手《カタリル》たちが遺した、語れば壊れる記憶の器だった。
料理が詩となり、沈黙が物語を紡ぎ、
忘れられた子どもたちの涙が、世界を再び揺らしていく。
この物語は、「誰も語らなかった記憶」の記録。
そして、君の中で語りはじめるための、火種。
語ってはいけない世界で、それでも私は、火を灯す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 12:00:00
10059文字
会話率:7%
一途に愛する者、一途に執着する者、そして一途な愛を求める者。
社交界の白百合と称され、誰もが憧れる公爵令嬢、ルシア・ウェストウッド。
彼女の婚約者は、陽気で快活、誰からも愛される貴公子、エリオット・アシュフォード。
「定例のティータイム
以外は、互いに自由に過ごそう」
そう提案されたその日から、形式だけの婚約関係が続き、穏やかに放置される日々が当たり前になっていた。
そんな中、ルシアに長年想いを寄せていたヴィンセント・アルスターが現れる。
誠実で穏やか、学問に秀でた彼は一途な想いをまっすぐに告白し、ルシアの心を揺らしていく。
素直に好意を伝えてくれるヴィンセントとの時間が増える中、
放置していたはずのエリオットの完璧な仮面が、少しずつ剥がれ始める。
穏やかで寛容な婚約者の裏に隠された、抑えきれない独占欲と執着心。
一途な想いが交錯する三角関係の行方は——
※最終話のみ胸糞注意かもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 06:00:00
284026文字
会話率:26%
夢の中で彼は上半身を横に揺らしていた。
キーワード:
最終更新:2025-02-26 03:27:46
614文字
会話率:0%
祭りでにぎわう広場に、正体不明のたこ焼き屋台が忽然と現れる。
なぜか店主は見当たらず、鉄板の上に鎮座する大きなたこ焼きだけが、そっと湯気を揺らしていた。
興味本位で一口食べた若者は、瞬く間に身体を侵され、背中からタコのような異形の突起を生
やして絶命する。
やがて幾つものたこ焼きが生き物のように転がり出し、触手や棘を露わにして逃げ惑う人々へ襲いかかる。
悲鳴と血飛沫が広場を染め、誰も外へ連絡できないまま、阿鼻叫喚の惨劇は加速していく。
巨大な屋台そのものが歯をむき出す怪物と化し、炎や反撃をものともせずにさらなる獲物を求める。
外界との繋がりを断たれた広場で、生存者たちは焼け焦げた残骸と血の匂いに囲まれながら、終わりなき悪夢を目の当たりにする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-11 12:14:32
4213文字
会話率:13%
とある夜、仕事で帰りが遅くなった男は、疲れた体を引きずるように家路を歩いていた。ため息をつき、まとわりつく疲労感を追いやろうと、肩をぐるりと回す。そのときだ。前方を歩く人影が目に入った。
薄暗い街灯の下、その男は半袖短パンのいかにも部屋
着という格好だった。秋の肌寒さが漂うこの季節にしては場違いな装いだが、人それぞれだ。妙なのは、その男の歩き方だった。老人のように足を引きずりながら、ヨタヨタと進んでいる。歩きスマホかとも思ったが、両手はだらりと下がっていた。しかも、頭を少し揺らしている。
前をあんなふうにのろのろ歩かれると目障りだが、少し心配でもある。酔っ払っているのか、具合が悪いのかもしれない。抜き去りながら、ちらっと様子を見よう。
そう考えた彼は少し足を速めて追い越すことにした。そして抜き去りながら、ちらりとその顔を確認しようと、上半身を後ろに少しねじった。
「え……眠ってる?」
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最終更新:2025-01-12 11:00:00
1877文字
会話率:38%
「うー、おはよ」
『おはよー!』
「ねえ、今日もあれ、言ってほしいなぁ」
『えー、なにー?』
「ふふふ、あれだよ、あれ。ほら……好きって」
『えー、言わないっ』
「えぇ、頼むよぉ。それが一日の活力になるんだからさぁ、お願い! はい、五
百円!」
『わー、ありがとう! 好き!』
「ふふっ、へへへ」
朝、自宅にて、スマートフォンを見つめ、ニヤつく男。その画面には美少女3Dアニメキャラクターが微笑みながら小刻みに体を、特に胸を揺らしている。ピンク色の髪をしており、やたら胸を露出したメイド服を着て、可愛らしい声といった完全に男性を狙い撃ちにしたようなデザインである。
『ねーえ、アーリィね、最近髪伸びたなぁって思うんだぁ……』
「え、あー、そうだね。昨日はそうでもなかったけど、うん、伸びたね」
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最終更新:2024-07-14 11:00:00
1959文字
会話率:76%
「……して、お前か。見たと見たと騒いでいる者は」
「へえへえへえ! あっしでございます! あっしは確かに見たのでございます!
あれはあっしがちょいと、周囲を警戒中の仲間たちから離れ、川辺を歩いている時のことでした。
美味しそうな魚がゆらゆ
らとへへへへ、誘うように体を揺らしていて、あっしは思わず、じゅるりと舌なめずり、そしてぴょんと飛びついたのでございます。しかしもしかし、思いのほか深く、流れも急であっしはゴボゴボと、ええ泳ぎは得意でございやんしたが、あららお恥ずかし、流されちまったのでございます。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 11:00:00
1624文字
会話率:29%
祖母宅を訪れた少年が、夜の森で謎めいた果樹園と少女に出会う。そこに宿る不思議な力が、祖母や自身の心を揺らしてゆく。
最終更新:2024-12-10 16:05:21
2412文字
会話率:34%
有栖川家に仕える家政婦の恵美は、この町で囁かれている都市伝説を耳にする。それは赤い髪を揺らして、首を斬り落とすのだとか。果たして都市伝説の真相とは?
冴木&有栖川シリーズの短編第五弾。
最終更新:2024-11-06 19:00:00
18605文字
会話率:52%
泉を照らす日の光のように白い肌と腰まで伸びる銀髪を風に揺らして、大きな青眼をこちらに向け首を傾げたいた。
最終更新:2024-09-25 19:00:00
3307文字
会話率:22%
歴史が苦手なコロンが!同じく歴史が苦手ぬあなたに送る!難しくない歴史!
ちょうど500年前のイギリス貴族の物語り。
ヘンリー8世の第二妃の姉、メアリー・ブーリンの視点。
《 午前中のやわらかい光が部屋いっぱいに差し込み、開け放たれた窓か
ら入る風がレースのカーテンを揺らしている。
私は窓辺に椅子を移動させ、暖かな日差しを背に本を読むことにした。
静かで心地良い時間が穏やかに流れる。
暖かさに身を任せ微睡まどろみの中に落ち始めた時、普段から徹底的にマナーを守るはずの妹アンがノックもしないで私の部屋に飛び込んできた。
「お姉様!」
息を弾ませ頬を赤く染めてニコニコと微笑むアン。
そんな可愛らしい笑顔を見せられては怒るわけにもいかない。
「まあ…そんなに慌ててどうしたの?」
私はアンの乱れた前髪を、指先でそっと直してやる。》
運命に逆らうアンと、流されるメアリー。
500年後に笑うのはどっちだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-21 19:06:20
6891文字
会話率:20%
人魚に監禁されてからもうすぐ一年が経つ。
片方しかない尾鰭を揺らして泳ぐ美男が、その青年の飼い主であった。
修学旅行中に立ち寄ったオホーツク海で、歌が聞こえたと思った瞬間から青年の記憶は焼き切れている。
気づけば、青年はテラリウ
ムのような水泡の中にいた。
青年を海中に拉致し、監禁したのは『あやめ』という一人の美しい雄の人魚。
「今日から、おれが、かあいこちゃんの飼い主さんだから、ね。ね?」
最初こそ喰われる覚悟をした青年であったが、その人魚も他の人魚たちも思いのほか青年を溺愛し可愛がった。
「かあいこちゃん」
人魚は、青年を愛してそう呼ぶ。
「あやめ」
青年は、人魚を恐れてそう呼んだ。
五体満足で地上に帰りたい青年は、海の腹の中で新たな──全く不本意な──溺愛生活を謳歌する。
常識も価値観も人間とは違いすぎる人魚×平凡な人生を謳歌していたはずの青年
苛烈で激情的、非日常的な海の日常が幕を開ける。
────イかれた人魚ととある青年の海中監禁譚
・X(旧Twitter)より、ツイノベからの派生作品になります
・不定期更新となります
・基本的には一話完結型です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-20 22:16:27
57001文字
会話率:33%
本音をいえば働きたくはない小笠原由紀夫。
就職活動でも履歴書に、何も書くことがなかった。
志望動機はもちろん、「長所」「強み」「特技・資格」「アピール」「質問、要望」……なにもなし。
ほとんどの会社に見向きもされず、日本を代表するブ
ラック企業に入って激務とパワハラでボロボロになる。
社会の負け組となった彼はひどい目にあい続け、借金地獄で闇金融に追われる。
金に困って歩きスマホでヤバい仕事を物色しているうち、駅のホームで足をすべらせて線路に転落。目の前には高速の特急列車が迫る。
絶体絶命のそのとき――。
〈異世界勇者 緊急募集!〉
成果時代で高報酬、高待遇を用意。
ただし魂消滅のリスクあり。
の広告がスマホに表示された。
〈応募する〉をタップ、新たな世界への扉が開く……はずだったのだが、そこにも面接はあった。金髪で巨乳のミニスカ女神・ソフィーが行う勇者面接で由紀夫は史上最低点をマーク。
ここでもダメ人間のままなのか。
しかし由紀夫の土下座となりふりかまわぬオネダリ攻撃がワンチャンを生んだ。女神が、あまりにプライドがなさぎるユキオに心を打たれ、チート能力を与えたのだ。
冒険者・ユキオとなった彼は冒険者ギルドで美しすぎる精霊・アイシルと出会う。ミニサイズだが、バストはぷるんと上向き、キュッと締まったヒップでスタイルは抜群。おまけにいろんな種族との意思疎通ができる。
さらに抜群に可愛くて明るいウサギ族亜人・うさみみも専属奴隷としてゲット。
念願の大きな風呂つきの一軒家を買うと、みんでお風呂タイム。
冒険者ギルドの美人事務員ハルミも、自慢の大きなおっぱいを揺らして毎日訪ねてくる。
だが、それは毎日のように起こる事件を伝えるためだったが……。
やがて長い三角耳が特徴の長い髪の美しいエルフ・ルシアもユキオの仲間に加わる。長い髪の香りは甘い花のようだ。白い肌はツヤツヤに輝いていて、触れると優しく手になじむ。
ユキオたちの行く手には、闇夜で首を切り裂くモンスター、圧倒的な『黒魔法』で人々を殺戮する魔人が暗躍している。
ユキオは身を守るため、仲間を守るために戦いつづける。
やがて彼らが暮らすカラビア国にも、恐ろしい侵略国家の影が忍び寄る。
これは、社会から切り捨てられた男が、すこしだけ残っていたわずかな力で足掻(あが)こうとする物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 12:20:00
120575文字
会話率:34%
コスモスが風に揺れている。
同じ風が、あの娘の髪も揺らしている。
最終更新:2023-12-06 20:57:30
732文字
会話率:52%