大陸全土で巻き起こった世界大戦。
激化した争いの中、数多の国で血の雨が流れた。
「絶対に死んでたまるか……」
命からがら生き延びた兵士達。しかし敗戦国の兵達を待っていたのは、さらなる絶望だけだった。
勇猛に国を守らん
とする英雄達は一変。仮初の平和を知った民衆から戦争狂の咎人として疎まれた。
辺境のこの街にも、一人の男が戦犯者として捕まっていた。
__明晩、戦犯者を処刑する
死力を尽くし激戦を戦い抜いた男には、もう抗う気力は残っていない。無気力に尽き果て、ただ静かに最後の刻を待つのみ……
「私が助けてあげます」
ひょんな出会いから元傭兵の男は少女に救われた。
助けた見返りは何か尋ねる男。呪士を名乗る風変わりな少女から告げられたのは、予想もしないお願いだった。
__私のために死んでください!
少女は満面の笑みで、助けたばかりの男に死をせがむ。
少女の願いの意味を知った時、世界が大きく動き始めた……
死を探す呪士の少女と、死に呪われた男。だれよりも死に近い二人の出会いは、後に世界を大きく変えてゆく。
ファンタジー作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 09:09:55
471207文字
会話率:52%
おまえを王妃にする。
だが、おまえが国母になることはない。
のちに『戦争狂』と呼ばれることになる婚約者は、わたくしにそう言いました。
暴力にしか興味のない王子を国王に据えながらも、王国をさらに発展させる。それを目論んだ父――宰相と権力者
たち。わたくしは、王子の婚約者となりました。
まごうことなき、政略結婚です。わたくしは王国のために人生を捧げ、そして、その先で何が起きたのか、わかっています。
わかっている、のです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-31 21:00:00
37343文字
会話率:25%
この世界では魔法使いは弱い。
ごく一部の例外を除き、魔法を使うよりも剣で切った方が早いとされ、魔法使いは治療でしか活躍できないとされていた。
そんな中、「魔法兵」によって構成された傭兵団が台頭を始める。
その傭兵団の団長は13歳の少女――前
世で、別の世界でも傭兵をやっていて、戦死して生まれ変わった戦争狂。
彼女は、この世界でも大好きな戦争をするために、魔法を武器とする傭兵団を立ち上げたのだ。
「では夢のような戦闘を続けよう。ロマン溢れる魔法を主体とした戦闘を。
……ああ、君たちにとっては悪夢のような、だったかな」
※大変お待たせしました、ExtraStoryの連載を開始します! 今回は、毎週月曜・木曜18時更新です。
※この作品は「カクヨム」にも同時掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-03 18:00:00
1449348文字
会話率:41%
「ギュスターブ様、離婚しましょう!」
8歳の頃に、15歳の夫、伯爵のギュスターブの元に嫁いだ、侯爵家出身のフリーデ。
その結婚生活は悲惨なもの。一度も寝室を同じくしたことがなく、戦争狂と言われる夫は夫婦生活を持とうとせず、戦場を渡り歩いて
ばかり。
堪忍袋の緒が切れたフリーデはついに離婚を切り出すも、夫は金髪碧眼の美しい少年、ユーリを紹介する。
理解が追いつかず、卒倒するフリーデ。
その瞬間、自分が生きるこの世界が、前世大好きだった『凍月の刃』という物語の世界だということを思い出す。
紹介された少年は隠し子ではなく、物語の主人公。
夫のことはどうでもいいが、ユーリが歩むことになる茨の道を考えれば、見捨てることなんてできない。
フリーデはユーリが成人するまでは彼を育てるために婚姻を継続するが、成人したあかつきには離婚を認めるよう迫り、認めさせることに成功する。
ユーリの悲劇的な未来を、原作知識回避しつつ、離婚後の明るい未来のため、フリーデは邁進する。
※他のサイトにも投稿いたします折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-17 20:11:13
99295文字
会話率:52%
少年は、魔法の存在する異世界に『シグルズ』として転生した。『魔法』。世の理をねじ曲げる力は、それを持つものに圧倒的な力を与える。文明人としてそれが気に食わないシグルズは、世界をあるべき姿に正すべく、魔法を世界から駆逐する為の行動を開始する。
彼が転生したのは機械の国『神聖ゲルマニア帝国』。神により与えられた無双の魔法の才能によって出世し、現代日本の知識で最強の軍隊を作り上げるという計画である。しかし道は険しい。最大の敵は魔法の国『ヴェステンラント合州国』。シグルズの志とは正反対に位置する勢力である。圧倒的な魔導戦力を有するヴェステンラントに対し、彼はゲルマニアに次々と未来の技術を入れ知恵し、戦いを繰り広げる。やがて早過ぎる世界大戦に突入した世界は、どこに進んでいくのだろうか。蒸気機関の消滅を望むヴェステンラントの魔女クロエ。正義を渇望する『大八洲皇国』の征夷大将軍の晴虎と、彼に仕える巫女の朔(さく)。野望に燃えるゲルマニア総統ヒンケル。何だかよく分からない『ガラティア帝国』のスルタンのアリスカンダル。平和な世界を求める謎の少女リリー。戦争狂のヴェステンラント外務卿ルーズベルト。様々な志が闘争を繰り広げる中で、最後に立っているのは誰であろうか。魔法と近代文明の入り乱れる新たな形の戦争が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-11 18:03:24
2372836文字
会話率:65%
ティゲリアム王国にて勃発した第2王子ゲオルグのクーデターとそれによる帝国の侵略によって私の祖国は亡国の危機。近衛師団は全てクーデター軍に寝返り、屋敷に匿った王太子アウグストの命運も風前の灯火。
そんな中、私が蘇らせてしまったのは大昔の
祖先──“血塗れの剣魔女”の異名を持つドラゴンはおろか神様すら殺した神代最強の英雄。……にして大の戦争狂いである凶悪な魔女でした。
こうして蘇ったご先祖の魔女が剣と魔術で大暴れ。機関銃の射撃を跳ね返し、装甲車を吹き飛ばし、戦車を叩き切り、現代兵器で武装したクーデター軍と帝国軍の軍勢を千切っては投げ、千切っては投げ。
けど、お婆様。もう騎兵はいないんですよ。懐かしんでもダメです。後、無線機の使い方は私も分かりません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-06 20:11:25
86721文字
会話率:60%
人と魔が争いし時代。
敗北の末に魔王は死に、魔王軍は崩壊。
四天王の生き残り“ラインハルト”は残党を率いて、落ち延びる。
だが、“四天王最弱”と嘲られていた男は魔王の死を好機と捉えた。
世界を敵に回し、敗北した魔王。
その意志を継ぎ、さらなる闘争を望むラインハルトは、仲間の死の復讐をいう名目を掲げ、己の欲望のままに行動する。
そして、四天王最弱であった彼は大悪魔と契約することにより、悪魔としての絶大な力を手に入れる。
かくして、最弱を覆した最悪の四天王による人類への報復が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-10 20:11:23
337081文字
会話率:43%
名門ユウキ公爵家に仕える騎士ゲオルク・ファン・フーバー。しかし公爵家は、疲弊する地方の不満から兵を挙げ、政府の討伐軍に敗れて断絶してしまう。
エリートコースから一転、明日をも知れぬ浪人の身になったゲオルクは、公爵家の遺臣からある任務を受ける
。
『兵力不足を補うために、新たに傭兵団を組織して、その団長の任に就け』
騎士に劣る戦力の傭兵団を率い、運営に頭を悩ませながら、ゲオルクは自らの信念を胸に、果てしない戦場へ身を投じていく。
その先に待つのは、夜明けか、終焉か。
完結いたしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-19 12:00:00
559390文字
会話率:39%
初投稿です。よろしくお願いいたします。
最終更新:2018-06-02 00:29:31
327文字
会話率:0%
ごくごく平凡な会社員、西川千尋がなぜか過去の、しかもかの悪名高い「あの」軍隊に入隊してしまう稀によくいるおまいらの話
最終更新:2016-01-17 18:53:45
423文字
会話率:15%
2016年。世界中では、食糧危機、領地奪合、宗教論など、あらゆる理由での戦争が勃発している。先進国であり、戦争に対する悲劇を理解するとされている島国、日本では、ある興味深い実験が計画されている。
それは思春期の少年少女同士を、隔離された島
で戦争を行わせる――
『疑似戦争』――である。
日本全土の中学校から、幾つかの中学2年生クラスを選抜。3クラス合計120人での戦争。
和歌山の田舎で暮らす桜庭空のクラスは運悪くこれに選ばれ、疑似戦争委員会に拉致される。
逃げることは不可能。
戦闘以外の選択肢は無い。
次第に壊れるクラスの絆と。
彼らは何も受け入れられないままで、彼らは残酷な殺し合いゲームに巻き込まれていく――!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-26 22:28:55
5258文字
会話率:31%