氷の女神症候群《スカジシンドローム》――空気中に含まれる毒を吸うことで罹患する氷の病。症状は下がり続ける体温と寒気、それから外気の寒さへの耐性。患者の体温は日に日に下がり続けるが、たとえ普通の人間が生きられない体温を下回っても死ぬことはない
。
氷の女神症候群の患者が命を落とすのは、病の進行と共に体温が零度まで下がった時。完全に熱を失った肉体はみるみる凍りつき、最期の吐息と共に透明な氷へと変わる。
主人公のイヒカは隊商《キャラバン》で働きながら各地を回っていた。彼が所属するのは氷の女神症候群の治療薬と、その材料を扱う数少ない隊商。
治療薬はその希少性ゆえに高額となり、それを運ぶ隊商は頻繁に襲われる。
しかし隊商が止まることはない。自分達がやめれば同じ病で助かる者がいなくなる――かつて氷の病に侵された者としての責任と、過去への懺悔。
イヒカを始めとする氷に呪われた者達の、出会いと別れの物語。
■□第一章は毎日1話更新□■
※1章15万字前後、全6章予定。
※カクヨムにて公開している以下短編の長編版です。(内容的には本作の第一章終盤になります)
『白銀テイルフィリア』
https://kakuyomu.jp/works/16817330647686642456
※主人公達が正論っぽいことを言いますが、読み返した時に「どの口で言ってるの?」となる内容を目指してます。
※主要キャラが全員生き残ることは保証しておりません。苦手な方はお気を付けください。
※誤字脱字・日本語間違いの指摘はありがたいですが、それ以外に関してはこちらからお願いしない限り不要です。
©2023- 新菜いに折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 16:20:42
726516文字
会話率:57%
第1章 <征西編>
宿敵カルデイ帝国との数百年に及ぶ戦いの末、ランリエル王国はついに帝国を打ち倒した。ランリエル王国の次なる目標はバルバール王国。大国コスティラに接し、攻め寄せるコスティラ軍を幾度となく退けてきた小さな国である。ランリエル王
国稀代の名将サルヴァ・アルディナと、バルバール軍総司令官フィン・ディアス。知略をかけた2人の戦いの幕が上がる。
第2章 <皇国編>
国々に軍勢を進めたボルディエス大陸東域の若き覇者ランリエル王国第一王子サルヴァ・アルディナ。戦いは終ったと、彼はその統治に力を尽くしていたが、大陸にはまだ多くの野心を持つ者達がいた。覇道を目指す皇国の皇子。野心に燃える王国の宰相。自らの野望の為、彼らはランリエルは危険なりと唱え、大陸を戦乱の渦に巻き込もうと画策する。これも自らが招いた事か。サルヴァ・アルディナは新たな戦いに身を投じるのだった。
不定期更新
arcadiaにも第一部を掲載しました。
第2章からは登場する国数も増えますので要所要所に勢力図を掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 12:10:00
2474788文字
会話率:40%
ランリエル王国第一王子サルヴァはその才能を讃えられながらも、初陣において「まったく何もしないまま戦いが終わる」という失態を演じた。しかし、その屈辱により名将と呼ばれる者になってみせると誓いを立てる。
そして今、隣国カルデイ帝国の軍勢が同じく
隣国であるベルヴァース王国の王都を陥落させた。
その救援として出陣したサルヴァ王子の前に、各国の名将達がある者は敵として、ある者は友軍として王子の前に立ちふさがる。
愚者達の戦記の前。
ランリエル王国とカルデイ帝国との戦いの話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-15 14:07:01
180385文字
会話率:25%
「呪いにかかった司祭など役に立たん。出て行け!」
第六魔王討伐時に呪いを受けた光の司祭セロは、勇者バーバルからパーティーに相応しくないとして追放された。
いずれは賢者と目されていたセロだったが、呪いの持つ反転の効果で、光から闇へ、また賢
者から愚者へと変じつつあった。そんな折に、セロの婚約者である聖女クリーンは、かつて大陸に災厄をもたらした魔王こそ愚者ロキだったとして、セロを魔王認定してしまう。
結果、追放の上に婚約破棄の挙句、姥捨て山といわれる魔族の領地に強制転送されたセロは、そこで第六魔王の娘ルーシーと出会う。親の仇にもかかわらず、ルーシーから、抗い続けて戦うことを教えられたセロは――とりあえず、壊れた魔王城のリフォームと、トマト畑の世話をすることを誓ったのだった。
もちろん、セロは知らなかった。そんなまったりした生活が、いずれは勇者や他の魔王を打ち倒して、世界に覇を唱えることになるなど……
※トマト畑を育てるようなスローライフが始まるのはしばらくしてからです。それまでは、追放、婚約破棄から最初の敵撃破、そして勇者サイドといったふうにシリアスかつ「燃え」な展開が続きます。
※ステータスオープンや数値化はありませんが、便宜上、ステータス、スキル、アビリティといった術語は出てきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 11:00:00
1406493文字
会話率:40%
侯爵家の園遊会。その会場に乗り込んできたローランド第二王子は言い放った。「マチルダ侯爵令嬢との婚約を破棄する」と。その理由をローランドはマチルダの品格の問題だとして、次々と欠点を挙げつらねていくのだが――
当のマチルダはというと、「全くも
ってその通りです」と首肯する一方なのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-16 11:30:14
4851文字
会話率:45%
王国の最高学府の文化祭。その打ち上げをかねた社交パーティーの会場で、ペンテ第一王子は言い放った。「アンジア侯爵令嬢との婚約を破棄する」と。しかし、その指差した先には、肝心のアンジア侯爵令嬢はおらず――
なぜか、王国騎士団長の息子カンパヌラ
が仁王立ちしていたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-13 11:15:19
7397文字
会話率:33%
すべての生灵の終焉は死です。
そして、地獄は生灵が死後に向かう場所です。
「十八地獄」とは、階層的なビルや地下迷宮ではなく、十八の領域で構成された地獄を指します。
生命体が地獄に来る理由は、生前に犯した罪を償うためです。数字が大きい地獄ほど
、受ける罰も重くなります。
...
そして、「十八」という人は、第十八地獄に向かう必要があるのですが、どのような苦難を経験する必要があるのでしょうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 03:10:43
1938文字
会話率:61%
異世界に存在する二つの国家が、戦争に勝つ為の手段として異世界人を呼び出した。
『大成して死んだもの』である勇者と、
『しくじって死んだもの』である愚者。
これは、勇者と愚者と現地人が口汚い暴言やシモネタを垂れまくりながら、少しずつ自分の
生きて来た意味や理由、この世界で何を成し遂げるかのお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-09 02:03:44
385371文字
会話率:40%
異世界に召喚された。そして俺はざこだったから追い出された。街はほぼほぼスラム街、街の外は魔物がうじゃうじゃ、どうしてものかと思ったら、街で金目当てに殺されました。すると俺の能力【バックウォーカー】で召喚された瞬間に戻ってきた!しかし、何度
も何度も人に殺され、魔物に殺され、ついに十回目の死に戻り、この世界はクソだった。
俺は決意した、王城に寄生して死なないようにしようと、ループ系主人公を目指すのはやめようと。
死に戻りするだけの主人公、斉藤佑樹がお偉いさんに媚び売って何とかしようとする。しかし、彼の思惑どうりには進まない。王城も立派な戦地だったからだ。加えて、何もしてないのに戦果を得たり、いろんな人に告白してしまったりと、勘違いが止まらない。なまじか頭があるのでややこしくなっていく。結局どうなるのか?こいつは英雄か愚者なのか?果たして世界は救われるのか?これはしょうもない男が何とかして生きたいだけの話。
残酷な表現は多分ないけどつけてます、
投稿は不定期折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 19:30:00
26760文字
会話率:57%
奏矢ジュリは普段には普通の女子大生であるが、依頼があればその手に大型チェーンソーを持って、異形なる者どもに立ち向かう。
ジュリは普通の人間には手に負えない依頼を、警察や個人から請け負う。そしてが依頼あれば、様々な異形を相手にチェーンソ
ーが火花を散らす。
相手が死者であろうが、ゾンビであろうが、妖精であろうが関係なくたたっ切る。
ジュリはチェーンソーと体術を用いて、異形なる化け物どもの首を落とし、袈裟切りにし、蹴り飛ばす。
依頼のため、異形の怪物を狩るため、そして生き残るために、今日もジュリはチェーンソーを手に取る。
怪異を相手に、物理で突き進むスプラッタホラーアクション。
・『第1章 舞宇道村(ぶうどうむら)』
ジュリは依頼者である浦河智也とともに、舞宇道村を訪れた。
「妻を……リオをお願いします……」
智也はジュリに妻の救出を依頼する。
だが、村に着いて現れたのは、醜く腐乱した動く死体ばかりであった。
・『第2章 妖精博物館』
ジュリは兄とともに、警察より依頼を受ける。
依頼内容は「博物館に現れた妖精を殲滅して欲しい」。
ジュリは手に持った大型チェーンソーを大きく吹かすと、博物館の扉に手を掛けたのだった。
・『第3章 ガンプと呼ばれた怪物』
「なんで休みの日まで、働かなきゃいけないの……」
ジュリはため息を着くと、目の前で破られつつある扉を見つめるのであった。
ジュリは、友人と参加した合コンの二次会で、廃病院での肝試しに誘われる。
だがそこは”ガンプ”と呼ばれる、異形の怪物が住むという場所であった。
**************
・『第4章 水にストーカーされる女』
・『第5章 長いトンネル』
・『第6章 異世界より』
・『第7章 天国地獄診断機』
・『第8章 愚者のハーレム』
・『第9章 祝福されし仔ら』
・『第10章 人家(じんか)』
・『第11章 オルハ評議会』
・『番外編 色欲の悪魔』
・『第12章 血濡れの守護天使』
・『第13章 見える見えない』
・『第14章 初心(ウブ)と少女とチェーンソー』
・『第15章 舞宇道村:再』
・『エピソード:ジョン ひたひた、呼ぶ』
・『第16章 罪悪感』
・『第17章 W to E』
・『番外章:山の中で』
・『第18章 昏い海底より』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-07 20:48:26
337113文字
会話率:40%
それはいつか、神秘幻想が息吹く時代。
魔術は最早空想の産物ではなく、体系化された技術として人々に多大な恩恵をもたらしていた。
世界最大の交易都市マルクトで暮らす青年ヘイズは、今日も今日とて魔導士稼業。時に怪物を狩り、時に同業者たちと刃を交え
る。
しかし、そんな殺伐としつつも賑やかな日常は、ある事件を切欠に一変することとなる。同時にそれは、彼の数奇な運命の幕開けでもあった。
これは正義を掲げ、世界を救う英雄譚ではない。
己が願いのためならば、神さえ滅ぼさんとする愚者達の軌跡を辿る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 21:05:33
361144文字
会話率:30%
大陸の傍に浮かぶ島、そこには實族、匣族という特殊な種族の中枢たる貴族が暮らしていた。
それぞれ傀儡師、道化師と呼ばれる彼らは、大陸に蔓延る妖魔を討伐する力と役目を担っている。
島唯一の養成学校、蒐洲学院本部では将来有望な師の子どもたち
が日々訓練や任務に勤しんでいた。
そこに通う傀儡師のディノはある日、相棒の道化師、メドに契約を持ちかけたが、いつも通りすげなく断られてしまう。師にとっての契約は特別な意味があったが、メドはここ最近の学院の不穏な空気に当てられとても受ける気にはなれなかった。
というのも、毎日のように種族差別や虐めが横行していたことにより、弱者として扱われた道化師側の鬱憤が今にも爆発しそうなほどに肥大化していたのだ。図ったように起きた事件では道化師が傀儡師を襲い、ディノとメドがそれを止めて事なきを経たが、それをきっかけとして次々と問題が浮き彫りにされていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-05 16:32:12
68655文字
会話率:45%
大好きなVRMMORPGの世界に転移させられた佐藤健太
元の世界にまったく未練がないのでこの世界を楽しもうと意気揚々
このゲームはやり込んでいるから無双しちゃうよ?
最終更新:2024-05-05 00:00:00
56861文字
会話率:70%
魔力値が“異常”な青年は魔道学園に入学する。様々な身分、人種が在学する学園で仲間と共に学び合い、成長しする中で父の失踪の真実に辿り着く。世界の謎と闇に立ち向かう青年・ノルド。これは神々に嫌われし青年が紡ぐ神話の続き。
最終更新:2024-05-03 08:00:00
34885文字
会話率:18%
――彼の始まりは、ささやかな願い。
――誰もが求める『幸福』を願い、その中に身を置く事を望んだだけ。
――しかし、世界は彼から『幸福』を奪い闘う事を強いた。
――手に入れた居場所を、護りたかった者達を、託された想いすらも失い…
…彼は世界に別れを告げた。
――それでも彼は再び歩く事を選ぶ。
たとえ……己の中に残った最後の願いに殺されようとも。
作者 三月弥生/鉛缶 イラストsue
https://ncode.syosetu.com/n9786cz/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-30 22:24:18
600623文字
会話率:50%
世界の人口の1/4が失われると思われた流行り病から、治癒魔法で多くの人々を救った聖者サザン。
自らも病魔に襲われたサザンが命を落とすと、神はその功績を称えて6年後に聖者を地上に帰すと神託を下す。
しかし復活したサザンは、6年間の天界
修行で神をクソジジィ呼ばわりするほどに捻くれてしまっていた。
そんなサザンの使徒として神に選ばれたのが、「予言者」「賢者」「愚者」の3人。
まだ12歳で孤児院育ちのライルはなぜか「愚者」として選ばれるが、ライルが使う魔法はサザン曰く「人外規格」の、地上の人間としてはあり得ない位階のものだった――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-26 16:38:12
200682文字
会話率:38%
豊潤の時代が終わり、世界は煉獄の刻を迎えていた。
原始の掟と文明力の乖離は空転する歯車のように虚無を回る、回る、
機械兵士は休まず歩く、歩いて殺す、殺して回る、その殺戮は平等ではなかった。
大丈夫だ、人は平等に死体となれる。
ここは愚者
の楽園。賢しい者などいはしない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-22 01:14:25
370926文字
会話率:61%
ある日突然付いていた、作品への評価
キーワード:
最終更新:2024-04-18 21:00:05
397文字
会話率:0%
「この学園には、8人の異端者が居る」
新学期を迎えた星翔学園(せいしょうがくえん)。
早々に風宮竜(かぜみやとおる)は貧乏くじをひかされていた。
そんな中で突如として現れた少女、天上華恋(てんじょうかれん)。
自らを愚者と呼んでくる彼女は、
校内に8人の異端者がいると告げてくる。
「自らの手で自らの運命を捻じ曲げてしまう」という8人の未来を変えるため、協力を要請された竜はそれを承諾してしまう。
厨二病上等、歪めた現実(リアル)が未来を変える。
2つ名を手に、幸福な未来を目指す物語がはじまる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-09 20:12:58
9859文字
会話率:19%
夢、信念、向上心。いずれも持たないニートがいた。ある日、祖母宅にある小さな畑で趣味の農作業をしている最中に局地的な地震が地元を襲う。
地震とともに突如として倉庫にできた大穴。それはファンタジーで蠱惑的なダンジョンの入り口だった。
憧れ
と好奇心に背中を押され、その先は危ないと知りつつも着の身着のまま未知への一歩を踏み出した。
半年後、世界中で大規模地震が起こる。世界各地でダンジョンが見つかり、人々は新たな時代の幕開けを感じた。
ダンジョン革命がもたらすパラダイムシフト。
世界を揺るがす未知の力を手に入れたとき、小国と大国の均衡が崩れ戦乱の時代へ逆戻りする。
その頃、ニートはダンジョンにいた。あれからずっと迷子な大人だ。奇跡的に生きながらえたが、代償として人の見た目とはかけ離れたおぞましい怪物に成り果てた。
襲いくる牙。謎の鉱石。限界を超えてみなぎる力。
ニートは出口を求めて突き進む。体の変化に狂いながらも決して留まることはない。
大穴の先の自由を夢見て。
いざゆけ! ダンジョンの最奥へ!
これは頭のネジが外れたニートが愛されるべき怪物になる物語。それを観察する戯作である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-29 17:00:00
1353320文字
会話率:42%
資産家と愚者のやりとり。話題は「超富裕層の間で地下に豪邸を建設することがブームになってる」。ちょいパロディなショートショート。
ショートショート本文は1000文字弱。その後は、参考にしたAIの応答。AIの語りはとてもしっかりした内容で、
傾聴に値します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-27 21:55:52
2337文字
会話率:20%
愚者で弱者には、それなりのやりかたがある。
最終更新:2024-03-21 07:00:00
280文字
会話率:0%
愚者が必勝法を授かるなら、それを疑うな。
最終更新:2023-04-15 06:57:54
364文字
会話率:0%
千とひとつの夜明けと夜更けをむかえて。
最終更新:2023-01-18 07:00:00
299文字
会話率:0%
ここには愚者か強者しかいない。理由は単純。弱者は抗うことすら出来ず、賢者は早々に見切りをつけたから。
ここは境界域。怪人の蔓延る怪人域と、人が住む通常域の境目。人が人として生きられるので最低の領域。容易く怪人に落ちる悪意の境界。
悪意
が手招く怪人域、その入口。ここでヒーローは生まれない。死にゆくのなら、それは弱い己が悪いから。弱い己に気付けない愚かさが悪いから。
だからこそ、俺は怪人のまま、怪人を狩る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-19 17:00:00
43985文字
会話率:52%