五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十
九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。アルファポリス様でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-31 12:00:00
5486文字
会話率:29%
こことは似て非なる世。
人に代わり、鬼械と呼ばれる人形が不浄を祓うようになった時代――。
この物語は胸を焦がすような怒りから始まり、そして胸を焦がすような想いに気付いて終わる。
不浄を祓う巫覡士、オウビ。鬼の魂を宿した美しき人形、イズル
ハ。
巫覡士と鬼械。人と人ならざる者。
オウビにとってイズルハは共に同じ日々を過ごし、共に不浄に立ち向かう大切な存在だった。
二人の間には家族か、それ以上の強い絆があると信じていた。
だがその関係は、オウビの父の死を境に致命的な破局を迎える。
信じていた絆、思い出、その全てがまやかしなのだと仮面の男が囁く。
怒りと失意の果てに、オウビは己の胸にある本当の想いに気付くことなく、イズルハから目を背けた。
その想いにオウビがようやく気付いた時には。
それはもう、どうしようもなく遅すぎた。
これは後日投稿予定の長編『灰より出ずるは瑪瑙の鬼か』の前日譚。
そして一人の男の悲哀の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-21 18:00:00
7574文字
会話率:23%
その想いに気付くのは、たった一人だけ。
だから、ボクは旅を続ける。
人が抱く想いの行く末を見守る為に。
彼女が残してくれた最後の想いを知る為に。
この物語が紡がれるまで、ボクは決して忘れない。
※1話完結の短編集です。
(タイ
トル改変しました。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-26 14:07:48
179739文字
会話率:51%
南高校電算部二年の西川京子は、プログラミンクコンテストに出場するために、クラスメイトで幼馴染の高橋孝志と一緒に、駅前のベンチで深田しのぶを待っていた。大会に参加する沢山の高校生に混じって、如月女学院高等部の制服を着た二人組が京子の目の前を
通る。そのうちの一人が、京子に会釈をして行った。
一回戦がシードになった南高校は二回戦で宿敵西高校と対戦するが快勝し、京子たちは打ち上げと称して駅前のファミリーレストランに立ち寄る。相席をお願いされた相手は、今朝見かけた如月女学院の二人だった。京子に挨拶した方は、京子が憧れて居るプログラマー北山知佳の一人娘で、勝手にライバルとしていた北山郁美だった。彼女を見たしのぶは慌ててその場からすがたを消す。
郁美に惹かれる孝志にやきもちを妬き、郁美には勝てないと言い切るしのぶに腹を立てた京子は、部室を飛び出して駅前に出る。新しく出来たパソコンショップで孝志としのぶが楽しそうに買い物をしている姿を見て、京子は孝志への想いに気付く。その気持ちを否定しながら店を飛び出した京子は郁美に捕まり、綺麗な夕日の見える公園のジャングルジムでメモリースティックを渡される。
メモリーステックの中身は郁美のプログラムだった。それを見たしのぶが怒ったので、京子はそれを使わないと約束した。その帰りに、孝志を公園に連れて行った京子は、つい告白し、キスまでしてしまう。
郁美は強くて、例のメモリーを使いそうになったけど、孝志が止めてくれた。負けはしたけど、後味は悪くなかった。
大会が終り、郁美にメモリーを返した時、郁美が昔京子に負けて、それ以来、京子に勝つために頑張っていた事を知り、今度は自分が郁美を倒すと約束する。
※2005年ノベル大賞応募作品
(若干恋愛要素あり)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-09 22:34:20
29595文字
会話率:48%
杉本ほのか 十七歳。
好きな人に手作りチョコを渡すお話。
――本当の想いに気づけますか。
★15分程度で読めますので是非お読みください。
★タイトルの意味を、読み終えた際に再び楽しんでいただけたら幸いです。
★展開に裏切られる場合があり
ます。そういう意味で恐怖を盛り込みました。
☆どの部分で本当の想いに気付くか、気付けた方は感想など頂けると嬉しいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-02 03:49:23
9033文字
会話率:35%
人間と狼、両方の姿を持つ種族が生きる世界で、伝説の狼一族「アリオン」の最後の生き残りとして生まれたレイが、北の平原に暮らす平和な一族「トルン」に拾われて、長であるジェイドの養子になった所から物語は始まる。
容姿、能力ともに優れているレイは
次第にトルンの人々からは孤立していく。元々アリオンは孤独な狼で、むらでの集団生活には馴染めず、大人になるにつれさらに孤独感は増していく。
彼を実の息子として愛する両親との板挟みで苦しむレイを密かに想い続ける少女、リーザはある日、幼馴染のランの薦めであるまじないの力をかりて、レイに想いを伝えようとするが、失敗してしまう。そんな中、村の乱暴者のヴァントに強引に言い寄られているところを偶然レイに見られてしまう。落ち込むリーザにランはかえって良かったのだと慰めた。
そんな中、レイが村を出て行くことを心配した村の重臣たちの策略により、レイは村の娘の中から花嫁を選ぶことになる。苦悩しながらも、何故かいつか出会った娘のことが忘れられないいまま、直前になってそれがいつかヴァントに言い寄られていた娘のリーザだと知る。けっきょく花嫁としてリーザを選んだものの、自分の想いに素直になれないレイは、リーザとうまく接することが出来ずに彼女を深く傷つけてしまう。自暴自棄になった時、トルンの一族に大きな危機が迫ってくる。北の野獣のラングーンが南下してきたことを察知したレイが、ひとり北の渓谷でラングーンを迎え撃つ。激しい死闘ののち、ラングーンは死に危機は去ったが、レイも瀕死の傷を負い生死をさ迷う。その中でやっとレイは自分の中のリーザへの想いに気付くと、これからの自分の生きるべき道を見つけていく。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-27 17:26:46
56652文字
会話率:40%
獣人の国ビースト・キングダムの第二王子であるライムは、隣国アルテミアの第一王女シャルロットに想いを寄せていた。公募の選考試験を経て、シャルロットの近衛兵になったライムは、様々な紳士的な手段で、シャルロット王女に毎日想いを伝えようとするが、シ
ャルロット王女は王子の想いに気付く様子はなく、それどころか、ライムは、ただの可愛いペット認定されてしまう。それに加えて、シャルロットに大国ゼルメスの第一王子アンドレアとの縁談が持ち上がり、その時、初めて、ライムは、シャルロットの本当の想いを知り――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-09 20:29:34
5620文字
会話率:37%
遠い過去の記憶。そこは、碧い碧い海が広がる小さな神の島。
生まれる前から神に愛された少女は、不思議な力を持ち自然と対話でき、嵐をも沈めてしまう。
そんな彼女の淡い初恋は許されないもの。
悲恋を経て現世で再び出逢う二人の恋の物語。
第二十
二章は、二人が自分の想いに気付く?苦しさと共に・・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-07 19:00:00
209文字
会話率:0%
人生で初めて受け取ったラブレター。
その文面には、可愛らしい丸文字が並び、差出人の純粋な想いが伝わってくるようだった。
「春」と書いて「しゅん」と読む、宮原春。そんな彼が手紙を受け取った事から、物語は始まる。
手紙を受け取った
春は、放課後の教室で、同級生の花咲姫子と偶然出会う。
二人は入学当初からの知り合いで、姫子は、春に密かに想いを寄せていた。
しかし、不器用な姫子は、春の前では、いつも刺々しい態度をとってしまい、そんな不器用な自分が嫌いだったし、「普通」とは違う自分に劣等感を抱いていた。
こんな自分にも恋は許されるのだろうか。
姫子はつい、そんな事を思ってしまう。
そんな二人は、友人らや学校の行事などを通して、互いの想いを確かめ合い、すれ違っていく。そのなかで、春も自分が抱いている想いに気付く。
僕は花咲の事が——。
しかし、春はそれより先の言葉をなかなか言い出せなかった。
お互いの想いは繋がりそうになるのだが、春は最後の一歩が踏み出せなかった。
僕は、怖いんだ。
春は臆病な自分が情けないと思いつつ、前に踏み出す勇気はなかった。
彼には、終わりが見えていたから。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-31 18:00:00
204784文字
会話率:24%
恋愛にはいろんな形があるんだと思う。
私が彼と付き合っているように、他の人だってそれぞれの形で付き合ってる。
でも、彼ーー吉野くんは不思議な人で、付き合って結構経つのに私に手を出そうとはしない。なんでだろうと不安になって私は彼への想いに気付
く。
これは私と彼との、世界にとってはちっぽけだけど、私たちにとっては大きな話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-10 20:54:38
14722文字
会話率:53%
自分に向けられたものに意味が必要になった少年、尾崎蒼也。蒼也は引っ越した町で記憶の中にいた少女、加藤沙姫と出会い変えられる。そして、2人はお互いの心の中に生まれた想いに気付く。中学生の2人が創る爽やかでちょっぴり甘い恋愛小説。
最終更新:2016-02-01 22:00:00
2706文字
会話率:58%
午前授業の放課後。教室はあたし一人。マイブームとなっているクロスワードパズルを始めようとした。ページを開くと一枚の白い紙。手書きのクロスワードパズルだった。不審に思うも、面白そうと手をつける。
何から埋めようか。ペンは正方形の隊列に足
を踏み入れ始めた。その時だった。遠くから足音が近づいてくるー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-22 07:00:00
4059文字
会話率:56%
如月陸人は悩んでいた。巨大な猫のぬいぐるみを背負った鼠、背中に龍を飼う兎、手に目が生えた二枚舌の蛇に。更に次々と現れる謎の“生命体――鬼人に、自陣が奪われようとしていることに。
違和を感じることも、縫い合わせた欠片の脆さに、ちぐはぐに交叉し
た想いに気付くこともないまま、街が崩壊の一途をたどる。
変わりゆく日常に巻き込まれる陸人と三匹の、呪縛とは――――。
『俺のベッドを返してくれ‼』
※シリアスパートは他所の作家さんの子です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-03 19:46:46
5390文字
会話率:45%
貴方は、犯罪者の子。犯罪者と、その被害者の間にできた子。私の悲劇の、始まりの子。受け入れられなかったその子への想いに気付く、一人の母親。
最終更新:2014-05-09 19:16:46
2635文字
会話率:21%
幼女は決意をその小さな胸に、父の制止を振りはらって家を飛び出す。
自分の本当の想いに気付くには、幼女はまだ幼すぎた…。
幼女だから恋愛未満、友情未満。ならなぜ恋愛ジャンルにしたのか、それは幼女ジャンルが存在しないからです…。
最終更新:2013-10-06 19:54:29
3578文字
会話率:43%
小3の時に、大樹(ダイキ)に恋をした柚華(ユズカ)…
何回もダイキと両想いになったものの、ユズカは失恋を繰り返す。
ダイキの心は、どんどん乱れていく…
そして2人は中1になり、初めて自らの想いに気付く。
だが、幸せな2人にも別れの
時は迫っていた―……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-04 11:32:13
1929文字
会話率:20%
高校球児、総島大輔。
のんびりとただ楽しく野球がしたい。
だが彼は『天才少女』と出会う。変わっていく自分の中で、
彼は彼女への想いに気付くが、それを伝えようとは思わない。
今のままでいいなら、今のままがいい。
これはそんな高校野球の物語。
最終更新:2010-11-21 21:13:37
7557文字
会話率:10%
上野不忍池端にある茶屋、白木屋の跡取り竹次郎は十七歳。ゆえあって、祖父母の家に引き取られてきた。その竹次郎の想い人は、従兄弟の勘解由。だが勘解由は妻を娶り、竹次郎の恋は片恋に終わる。しかしそんな竹次郎を、影になり日向になり、そっと見守り支え
てきたのは、勘解由の弟、慶介だった。やがて竹次郎も、ふとした事が切欠で、自分の中の慶介への想いに気付く。が、時遅く、竹次郎は、材木商遠州屋に拉致されてしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-04-21 20:01:39
38397文字
会話率:37%