ある日、一都六県は関東平野とは呼べないほどの地殻変動を起こし、超立体的構造物、ダンジョンと化した。それから200年が経過する。ダンジョンから湧出する粒子、エリクシルと適合することで日本人は飛躍的進化を遂げた。適合者はまるでゲームのようなスク
リーンを立体的に起動し、能力値をパラメータ化して視覚的情報として得る。脳にまで達した者はスキルという能力を会得し、ダンジョン攻略に臨む。今や新時代に突入した日本では《冒険者》こそ人気な職業と認識されていた。
群馬ダンジョン近く、軽井沢の郊外に住む少年《折畳京一》は新たな日本の首都、西京都の政府の狗にならないために適合者であることを隠していたが、群馬ダンジョンから脱走したモンスターに昼飯を踏み潰されたことにブチ切れて、逆にモンスターの背骨を折り畳んで瞬殺したことで《スキル持ち》の適合者であることを自ら暴露してしまう。
養父に背を押されダンジョンに挑み、まだ誰も到達したことのない《東京》を目指すことになった初日、《配信者》である《五反マリア》を、《皆殺し姫》の異名を持つ《零鏡花》とともに助けたことで、京一の運命はまた大きく動き出す。
果たして少年少女たちはダンジョン最奥に到達できるのか。
最奥にある《東京》は、なにが待ち構えているのか───!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 07:10:00
606395文字
会話率:45%
家族を殺された過去を持つ「頼」と「神凪」。
二人は犯人に復讐するため、この世ならざる者が見える力と、ごく一部の人間しか扱えない“能力”と“スキル”を駆使して、「何でも屋」を開業する。
目的はただ一つ――仇を突き止め、倒すこと。情報を集め、依
頼をこなす日々の中で、彼らの前に立ちはだかるのは、異能力者、幽霊、化け物──そして、魔王や天使、悪魔といった存在。次々と現れる敵を倒しながら、二人は真相に近づいていく。だが、復讐を果たしたはずのその先に、彼らは気づいてしまう……。
これは、人の姿をした“断片”たちと、そして物語の“本当の主人公”に選ばれし者――※※へと続く伝記である。
良ければブックマークと感想お願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 01:05:18
16108文字
会話率:37%
(前編※完結)一回目の転移で力を手に入れ、二回目の転移で新しい名前を貰った元人間の異世界転移物語。
凶暴な獣たちがはびこる最初の異世界では、獣と食うか食われるかの死闘の日々を繰り広げていた。そしてその地獄から救い出すように二回目の転移が訪れ
る。魔法や魔物が存在し、召喚士が精霊をパートナーとするファンタジーのような異世界。舞台は、少女が儀式によって主人公を召喚し、人型精霊だと勘違いしたことから動き出す。これは精霊が大好きな少女と嘘つき精霊となった主人公の物語。※外伝も投稿中。外伝の内容は主にヒロインたちとの交流、後編では語らない物語の補完。
(後編)『妖精使い』のレインは冒険者として日銭を稼ぐ毎日を送っていた。そんな彼女に舞い込んできたのは巷で話題の『黒騎士』と呼ばれる化物の王の情報。レインは『黒騎士』を追うために協力者を求め、ひょんなことから『シラクラ』という名の何でも屋の門を叩くことになる。それが黒装束を身に纏い仮面で顔を隠す男――グレイとの出会いだった。※不定期投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 18:00:00
783554文字
会話率:47%
『妖精使い』のレインは冒険者として日銭を稼ぐ毎日を送っていた。そんな彼女に舞い込んできたのは巷で話題の『黒騎士』と呼ばれる化物の王の情報。レインは『黒騎士』を追うために協力者を求め、ひょんなことから『シラクラ』という名の何でも屋の門を叩くこ
とになる。それが黒装束を身に纏い仮面で顔を隠す男――グレイとの出会いだった。※不定期投稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 12:00:00
121772文字
会話率:45%
「喜べ、お前は次の魔力使用者に選ばれた」
「……盛大な詐欺か何かか?」
日本の男子高校生、細川裕は、地球上に五人しかいない魔力使用者に欠員が発生し、その枠を埋めるために選出されたことで異常な日常に身を投じることとなる。
旧知の依頼
人が訪れる何でも屋を運営し、雪女や幽霊の少女と出会い、堕天使や宗教組織を追う戦いを秘かに繰り広げ、最期には■職し……。
天使に魔法に妖怪に、クラスの少女とラブコメ展開!? これは後の伝説の始まり、やがて人知れず世界にも影響を及ぼす彼と、全ての始まりを描く物語。
※小説家になろう及びカクヨムで同時連載しています。またこちらは、過去に小説家になろうにて連載していた『気まぐれ魔法店』の改稿版です。改稿前よりレベルアップした、歴史修正済みの最新の情報でお届けしています。内容には物語が大きく変わるような改変はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-08 09:00:00
310942文字
会話率:48%
――「社会の腫瘍を切除する。これが俺の仕事だ」
高校二年生の影内物人。普段は一般的な高校生だが、夜には闇を切り裂き悪を絶つ暗殺者『ナンバー0』となり、今宵も任務を遂行する。
彼の所属する政府直轄の何でも屋であり機密情報機関『月陰』が
次に下した任務は、影内と同じ高校の同学年にいる『白星朱音』の護衛任務。彼女の父親『白星裕也』は有名な芸能プロダクションの重役で、その娘である『白星朱音』もまた有名女優の卵として世間で今、一番注目されている人物だ。
そんな彼女を誘拐犯や暗殺を目論む輩から守ってほしいというのが『白星裕也』の依頼だが、『月陰』にとってそれは口実に過ぎない。『月陰』が『ナンバー0』に出した本当の任務は『白星裕也』の内部調査。彼が芸能界を揺るがしかねない大犯罪を犯している危険があるとして、発覚次第、確実に暗殺することが『ナンバー0』の任務となる。
これは、暗殺者の日常と、その裏を描いた物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-30 18:00:00
4081文字
会話率:31%
主人公、東雲龍真は「三木谷高校何でも屋」に所属する高校二年生。
龍真の相棒的存在である西日虎太郎、情報関連などのコンピュータに精通している、何でも屋の情報担当の南春雨(みなみはるさめ)と共に、何でも屋を運営している。
時には頭を使い、時には
体を使い、様々な学校を取り巻く問題に立ち向かっていくーーーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-07 18:53:03
61471文字
会話率:35%
2021年────物語の歯車はゆっくりと回り始める。
舞台は北海道札幌。
この春に専門学生となった東堂 三春は地方の田舎の町から札幌へと引っ越して来た。
初めてみる高層ビルの群れとそれを彩る数多の光。
そして今までにあったことも無いような
個性豊かな人々。
全てが初めての三春は好奇心から何も知らずにこの街の『裏』に誘われ────数多くの人々を巻き込んだとある事件の幕が開かれる。
魔術、不死者、何でも屋、殺し屋、情報屋、犯罪組織────全てを巻き込んだ圧倒的伏線量で送る本格"群像劇"小説「The Rampage」シリーズ第一弾!!!
本作(一部)は既に完結まで書いています。
毎日夜10時(場合によっては朝8時と夜10時の二本投稿)にキリのいい所まで投稿予定です。
また、カクヨムで書いた読み切り版「The Rampage 2021 - The Beginning of the Rampage!!!」をご覧いただくと本編がさらに楽しくなると思いますので興味のある方は是非ご覧ください(読まなくても楽しめるようには書いています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-07 21:00:00
153751文字
会話率:33%
大野法律事務所を八王子に構える大野祐一郎と助手の堀宮は、裏世界で万屋として知られる男。法律、会計だけでなく、捜査や推理、殺しや潜入まで、金を積まれれば何でもやることが彼の商売である。
そんな彼の元に神奈川を領域とする組織から一つの依頼が舞
い込む。組織のお抱えの情報屋が消されたので、速やかに対処に当たって欲しいというものだった。
彼は依頼を承諾し、捜査にあたるのだが…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-05 18:32:01
4074文字
会話率:60%
ドベルニカ王国で何でも屋をやっている男エドはある日騎士学校の生徒である真っ白な少女メリルダと出会う。彼女は生まれつきのアルビノで日の下で暮らせない特殊体質ゆえに昼間は活動できず夜に行動する騎士候補生であると告げられる。
エドが何でも屋であ
る知ったメリルダは彼を昼間の情報調査員として雇うことにし、ここに変なコンビが結成されるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-22 01:44:12
4095文字
会話率:47%
『竜の鉤爪』世界共通の敵である。
暗殺、誘拐、情報、通称裏組織の何でも屋。
その組織のトップ10を「ナンバー」と呼ぶ。
一人一人の戦力、魔力は凄まじく、一人でひとつの国を滅ぼしてしまうほどだ。
その組織が新しい計画を進めているらしい。
最終更新:2021-05-12 18:11:00
2069文字
会話率:38%
「オープンストーリー」というゲームしか生きがいが無い会社員の主人公。どういうわけか、ゲームの世界に転移してしまう。この世界ではせめて色々な事をしていきたい。そんな感情からゲームの知識を基にモンスターの退治よりも情報の提供等を引き受ける何でも
屋を始める。果たして彼はどんな物語を紡ぐのか…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-07 23:23:38
9918文字
会話率:12%
この世界には"武力"と呼ばれる身体能力に直結した力、"魔力"と呼ばれる特殊な技を繰り出すための力、"神能"と呼ばれる一部の人間に与えられた特殊な能力が存在する。
神能対策部『GIN
』は、その神能と呼ばれる能力を持つ人間が、その力を悪用した場合に取り締まる為に作られた。
そんなGINに突如、何でも屋chameleon(カメレオン)から黒と呼ばれる人物抹殺及びその組織壊滅の依頼を受けるが‥。
現実世界で繰り広げられる異能力戦です。戦闘方法が能力だけでないところもぜひ楽しんでいただけたらなと思います。
また、この小説に登場する基本情報を下記に記載しておきます。
神武:"武力"を活用して生み出された業の名前。様々な型が存在し、"武力"に応じてその威力が向上する。
神技:"魔力"を活用して生み出された業の名前。神武同様様々な型が存在し、"魔力"に応じてその威力が向上する。
神化:武力・魔力のどちらのエネルギーにも値しない"神能"を発現させる方法。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-01 07:19:27
9257文字
会話率:41%
◆【 Kouは六芒星の力を手に! Ayaはトリガーを引く! 】
◆何でも屋でスナイパー、コードネーム・Aya(アヤ)は、小さい頃から情報屋Kou(コウ)を想っている。
けれども、Kouは仕事仲間としか扱ってくれないようだ。
事件が今日も飛
び込んできた。
怪奇文書がKou、Aya、むく、むくの学園へと巡って行く。
『組織J』とは何か?
『J』とは?
迫ったり追われたりしながら事件が展開してゆく。
むくの初恋は、どうなるのか?
Ayaの想い人とは?
舞台は海外へと展開する。
そして、かの国へ足をのばすことになる。
『Aya』というコードネームだけで生きてきた女性と、
青春を芸術で生きている『土方むく』という女性の
運命を切り開いていく様を描きたいと思いました。
Ayaとむく、二人は、それぞれに恋をしています。
日本から空をゆき、異国へも赴きます。
二人が、真に心を交わす友とは何だろうか。
『元気に生きていれば、よし!』
そんな、メッセージも込めました。
◆主な登場人物
Aya(アヤ):スナイパー。Kouとしか組まない。
Kou(コウ):情報屋。Ayaを守りたいが、武器はペンだと主張する
李凛(りー・りん):台湾の由緒正しき李家当主。
土方むく(ひじかた・むく):高一。美術部員。バレエが趣味。
ウルフ:土方むくの祖父。過去には特殊な仕事をしていた。
◆『ウルフ・マリア・美舞・玲・むく~受け継がれゆく血の宿命シリーズ』!
新たなる生きざまがここに!
☆
◆挿絵は、小説を書いた真白 小雪が描いております。
◆『カクヨム』様、『エブリスタ』様に掲載しております。原稿は異なるものとなっております。
『ツギクル』様へのリンクがあります。
◆改稿版です。
◆よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-14 19:33:53
111734文字
会話率:41%
アメリカ政府はSTARTERという特殊部隊を用いいて、秘密裏に暗躍する犯罪者達を捕捉撃破を行ってきた。また、各国とのやりとりで、STARTERは世界に支部が建設されその場所は各国の政府との交渉により秘密裏にされている。
STARTERとい
う組織は各国の軍事組織とは別枠とされ政府の何でも屋という略称で役人達は読んでいる。また、STARTERは国を股にかけて作戦を行う組織であるものの、表舞台には一切情報が公開されない。
その最中、アメリカ支部以下本部はインド海域に不法に建造された島を破壊すべくSTARTERに政府が命令を行使したことから物語は始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-24 00:59:19
524文字
会話率:55%
☆奇数節:「東都のアクセサ ―I’m Standing on the Center of Yourself」
東都のアクセサ、時宮計介の節。
新生日本国東都では、第三世代AI“導きの乙女:ジャンヌ”によって完全なる国民監視社会が形成され
ていた。
この世界の情報は全て“書物の塔:ライブラリ”に保管され、特殊国家公務員“アクセサ”だけがライブラリ全項への接続と閲覧を許可されている。
対象の未来を完全予測する装置“人工アカシックレコード”の開発によってアクセサにならざるを得なかった時宮計介は、その特殊な立ち位置からいつもおかしな依頼ばかりをこなす何でも屋と化していた。
そしてある時、超管理社会では起きるはずのない“失踪事件”の解決を依頼される。
失踪したのは新生日本国首相・麻生誠一郎の一人娘である麻生瞳。
彼女との出会いによって、それまでの公務員然とした規則正しく健康的でハードボイルドな時宮計介の日常は完全に崩壊し、中二病的なキメ台詞を叫びながら巨悪と戦うファンタジーワールドの幕が上がるのであった。
☆偶数節:「透明な世界 ―Catch Me, Not, Not-Me」
東都にある進学校・東都学園に通う女子高生・美園一花の節。
平穏不変だが温かみのある学生生活を送っていた一花であったが、ひとつだけ悩みを抱えていた。
それは、“恋”というものが良く分からない、ということ。
親友である絵里の恋バナを聞かされても、全然ピンとこないばかりか、まるで別の世界のおとぎ話を聞かされているような気がするだけであった。
しかし2学期になって転校してきた結城司をひと目見た瞬間に、それまで経験したことのない感情が芽生え、世界の見え方がまるで変ってしまった。
そんな特別な存在である結城司と一緒に“なんでも係”に任命されてしまった一花は、学園内に生じる小さな事件から大きな困難に至るまで、仲間と力を合わせて解決のために奔走するのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-07 12:00:00
52143文字
会話率:35%
国家特務機関、略称コクトク。そこは、日本の最高レベルの何でも屋さんが揃ったような所である。
その中でも、特別情報捜査課第五班、略称ゴトクは、コクトクの中でも一番雑務が多く、通称”雑用屋”と呼ばれる所だった。
春から工業系の学校に進学した高校
一年の高浜宗一は、中三の時のある事件を発端に、ゴトクに所属していたのだが、いたって平和だったゴトクも、次第に陰に飲み込まれていく…。
(この作品は、カクヨムでも連載中です。URL→https://kakuyomu.jp/works/1177354054884296672)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-31 18:46:10
37594文字
会話率:36%
【次回更新は11月14日(水)/水曜昼12時更新】
連合・枢軸両の共倒れにより、WWⅡが停戦状態のままで百年が経過した大日本帝国。帝都・新宿にて、仄宮秋流はある夜――を殺害する。直後拷問屋の男と刃を交え、自らも致命傷を負って彼女は十七年の
人生を終えた。終えた――――はずだった。
しかし彼女の願いとは裏腹に、秋流はある男によって強制的に生き返ってしまった。秋流を無理矢理黄泉路から引き戻したのは、金髪に碧眼、海の向こうの大地の香りを纏ったベルンハルトという吸血鬼。『万能の願望機』“聖杯”を身に宿し、その守護を司るというその男は、あろうことかその“聖杯”を二分し、秋流に分け与えることでその役目を負わせたのだ。そして彼は秋流に告げた。「俺は“聖杯”を守るためにお前を利用しただけじゃない。ただ、必ずお前の心を手に入れる」、と。
最高に好ましくない出会いを果たした両者は、しかし情報屋・七木遥の手助けを受けなんだかんだと共同生活を開始する。そして『新宿裏側の何でも屋』請負人の仄宮秋流と“聖杯”の守護者ベルンハルトは、その過程で様々なことに巻き込まれていくこととなる。女子高生とヒモ主夫、刀使いと吸血鬼、――――女と男、人間と人外。情報屋、拷問屋、極道の組長、化学教師、茨の少女、傾国の美女、英雄――――新宿の愉快で物騒な馬鹿たちが起こす騒ぎの中を、秋流とベルンハルトは一体何処へ向かうのか?
――――彼女と彼の織り成す帝国愛憎譚、ここに開幕ッ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-14 12:00:00
339517文字
会話率:40%
ここは魔王討伐後の異世界。
しかし、魔王が倒され平和を迎えた世界でも止まることはない。
異世界には当たり前にある冒険者ギルド。
冒険者ギルドのクエストに必要なレアアイテムの確認場所やレアモンスターの目撃情報はどうやって?
王宮には何故伝
説の武器が?
魔物も多いのに何で当たり前にある小さな村は襲われない?
など、何故が多い異世界情勢。
実はそんな問題を裏で解決している奴らがいたのだった。
これはとある異世界の、とある企業のありきたりな日常のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-31 17:33:59
24154文字
会話率:29%
“コミカルはシリアスよりも強し”
【あらすじ】
世紀末に起きた大地震の後、トウキョウは奇妙な才人の集う経済都市“ヘイロー”と化した。その徹底した実力主義の都市から零れ落ちた街で、トレーラーハウスを根城に、何でも屋として日夜奔走する冴えない青
年がいた。名は九十九・流<つくも・ながれ>。喫茶店で一息ついていた彼の元に、一部が破損している女性型アンドロイドが駆け込み助けを求めてくる。ヘイローの統治者である風真・礀<かざま・はざま>に古文書を届けてほしい、と。流されるがままに依頼を引き受けてしまう九十九だが、彼女から手渡された拍子に見てしまった古文書の奇跡によって、様々な災難が降りかかってくる──。
◆◇◆
【登場人物】
・九十九流(つくも・ながれ)……何でも屋を営む孤高の庶民派男子。ある事件がきっかけでコミカルパワーを覚醒させるが、あまり役に立っていない。漫画で義務教育を終えた25歳主人公♂
・ジュリア……九十九と同じ貧民街に住む喫茶『やろう』の店主で、九十九の世話をしてやっている。昼はカフェ、夜はバーを営んでいるが、九十九の仕事を仲介することも。アフロヘアの黒人♂♀
・モンジュ……礀に仕える100番目の秘書。古代都市の遺物であるコアボックスを原動力に活動するアンドロイドで、ある事件をきっかけに九十九の世話をするようになる。
・一ノ瀬紫乃(いちのせ・しの)……九十九の妹。孤児院にいた頃に一ノ瀬家に拾われ、幼くして孤児からお嬢様にクラスアップ。趣味のバイクであちこち回り投資からイケナイ情報まで売買している。毎週ゴミ出しするぐらいの意識で九十九を気にかける心優しい20歳♀
・ルゥナ=バレンティン……さすらいの旅人で、武道をたしなむ超人でもある。持ち前のフィジカルを生かしコツコツと色々な仕事をこなしヘイローに上京。ある事件をきっかけに九十九の世話係に転職。チョコレート色の肌に蒼い瞳をした謎の18歳♀ ※カクヨム様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-28 13:14:48
86368文字
会話率:49%
ここではないどこか、今ではないいつか。同盟軍と帝国軍は不毛な争いを長年続けていた。
人機と呼ばれる巨大な人型兵器を用いるようになった戦火は熾烈化の一途を辿っていた。
同盟軍の何でも屋と称されていたアンダードッグ小隊の小隊長である
ジョージ・
ヘイワードには、いくつかの能力と、それにまつわる知識があった。
自分は物語の中を生きていると自覚し、高次元から情報を持ち出す力。
物語の中で、自分達の運命はお約束……「フラグ」で決まると言う事。
そしてそれは、自覚していれば死の運命でさえ回避し得ると言う事。
部下を死の運命から救うべく、ジョージは自らの持つ力を活用する事を決めた。
フラグを回避し、滅ぶべき小隊が生き残った先に一体何が待つのか。
それは、彼の読むべき新刊には未だ記されていない。
※この作品はカクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-23 20:00:00
109070文字
会話率:67%