幼き日に生家を魔獣に襲われ、一人生き残った辺境伯令嬢のフェルシア。
時が経ち十八歳となった彼女は士官学院の最終年度を迎え、学内剣術トーナメントの四連覇を果たさんとしていた。そこへ突如思いがけない人物が来訪する。
それは己より先に目指
す栄光を打ち立てた秀才、王国陸軍少佐のライナス・オリヴィエであった。
―――…あの彼が、今更自分に何用だろう?と。
政敵でもある彼を前にし警戒心で張りつめる中、その話は突拍子もない提案へと転がっていく。
「私も機会がございましたら閣下のご指導を賜りたかったのですが…」
「君がそんな風に考えてくれているなんて光栄だ。私達はいつでも歓迎するよ」
会話の途中、何気なく社交辞令を返しただけだったのに。
いつの間にか決定していたのは……現場での特別実習…!?
慄くフェルシアは、断り切れずに一ヶ月かけて彼の待つ軍司令本部へと通うことになる。とある命を受け、自らも思惑を秘めながら。
そうして向かった先で彼女を待ち受ける運命とは…果たして?
※軍事風味ファンタジーです。恋愛的な進行はゆっくりめ
※三部構成予定
※三部目はムーンライト版でも投稿するかもしれません
《一部目について》2025/1/ ~ 公開中
・本編全十二章(全六十話)
・時々血肉表現があります(R15表記します)
・中世~近世前期ヨーロッパ風の令嬢ものですが、主人公は夜会等には一度も行かず、屋内や出先での描写が主となっております
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 14:46:46
299641文字
会話率:30%
七大国立中央魔術学院。それはこの世界において最高学府に位置する学院である。
その高等部2年生に、昨年度編入した凡人。モズ・ヘカーテは周りにいる、英雄としか思えないような友人知人に囲まれて、面白おかしく青春(?)を過ごしていく。
タイトルの
通り、学園モノとなっております。
カクヨム様にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 14:02:02
284002文字
会話率:43%
202×年、芸能事務所数社の社長によって男性ユニットによるエンターテイメント性を競うアイドルユニットリーグ「リーグオブ・ハイパーディメンショナル・アイドル」League of Hyperdimensional idol(LoHi) の結成が
発表される。
LoHiは事務所とジャンルを超えエンターテイメント性を高めることを目的とし、リーグ戦元年は、発起人である5芸能事務所からそれぞれ1組ずつ、歌唱(演奏)・ダンス・演技・お笑い等幅広い才能を集めたユニットグループが次々と参加を表明。 その後、リーグ初年度は、8ユニットで競われることが正式に決定した。
そんな中、芸能事務所「キャラランド」がLoHiへの参戦を表明、併せて参戦する男性アイドルユニットのメンバーをオーディションで集めることを発表した・・・!
※この作品は、AIアシストを活用しつつ、作者自身が加筆修正・編集を行い執筆したものです。
AIの利用に関しては、OpenAIのChatGPTを使用し、利用規約に則って制作しています。
ChatGPTの利用規約については、以下のURLをご参照ください。
https://openai.com/policies/terms-of-use
本作は、著作権法を遵守し、他者の権利を侵害しないよう配慮しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-23 10:12:31
46516文字
会話率:37%
時司巡(ときつかさめぐり)は制服にほれ込んで宮之森高校を受験して合格するが、その年度から制服が改定されてしまう。
すっかり入学する意欲を失った巡は、定年退職後の再任用も終わった元魔法少女の祖母に相談。
「それなら、古い制服だったころの宮の森
に通ってみればぁ?」「え、そんなことできるの!?」
お祖母ちゃんは言う「わたしの通っていた学校だし、魔法少女でもあったし、なんとかなるよ」
「だいじょうぶ?」
「任しとき……あ、ちょっと古い時代になってしまった」
「ええ!?」
巡は、なんと50年以上も昔の宮之森高校に通うことになった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 16:06:53
444948文字
会話率:44%
満17歳、現役高校生の髙橋白には向上心も夢もない。鬱屈とした人生の中で、心を開ける友人との、小さな幸せを大切にしていた。そんなある日、担任から心当たりのない呼び出しを受ける。要件は今年度から不登校になった女子生徒の家に資料を届けてほしいとの
ことだった。なんで俺なんですか?と聞き返したところ「お前がほとんどの授業を寝ていると報告があったから」だそうだ。別に寝ててもいいじゃないですか?と反抗するも、「お前帰宅部だよな?」と返されてしまう。「帰宅部でもいいじゃないですか?ほかの帰宅部だっているでしょう?」と強気に反抗するも「この学校部活入らないとだめだから。」知らなかったがそういうことらしい。「というわけでお前しかいない。」とまで言われてしまった。「先生が行けばいいじゃないですか?ていうか先生が行くべきでしょ?」負けじと俺も言い返す。「行きたくないの?」「はい」
第一章完結!!みたいな物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 04:05:45
38683文字
会話率:56%
菊井芙実乃は、小学四年の弟に呼吸器を止められ、命を落とす。
再び目覚めた芙実乃だったが、そこが元の世界でなく、魔力保持者になったとも知らされ、パートナーを呼ぶよう求められる。なんでもここは、年八千を超す異世界人を召喚する学校とのこと。魔
力保持者の声なら、言葉が通じる同年代の魂に響くのだそうだ。
その芙実乃の呼びかけで捕捉された魂がこの世界に迎えられた。
柿崎景虎だ。芙実乃は彼の美貌と人柄に尊崇の念を抱き、日本一の侍を呼べたと確信する。
しかし二人の身体能力は年度最低。劣等人種と判断し、担任は密かに憂慮していた。景虎が傷を負わない力場を周知させる模範試合に選出されたからだ。学校側はその試合を、トップの生徒による一方的蹂躙と無傷の最下位生徒を見せる、例年行事のつもりで行った。
そこで予想を覆す景虎。死なないはずのステージで対戦相手を殺し、蘇生に来た相手方担任の首をも刎ねてしまう。その光景を控え室で見ていた芙実乃と担任は、景虎を射殺すべく踏み込んだ軍人と対峙する。
絶体絶命かと思われたが、魔法でも異能でもない芙実乃の特性が軍人を止め、担任が景虎に非はないと中継で語ることで、二人は無事学校生活を送りだす。
パートナーの殺害を願うルシエラと親しくなるが、一方でそのパートナーであるクロムエルとも交流を持った二人。試合で彼を殺めかける景虎を見た芙実乃が咄嗟に力場を作り、結果、景虎に黒星をつけてしまう。
不相応な勝利だとクロムエルが返上を訴えると、審議のため景虎が上級生に呼ばれることに。異世界人差別の緩和を夢見る彼らを下し配下とした景虎が、考えていた計画の実現性を検証し皆に告げる。その内容は元の世の狙った時と場所へ魔法を放つこと。
それが叶うなら、芙実乃の死を天災に見せることができる。
弟や両親を世間からの非難に晒さないため、芙実乃は魔法に励む決意をするのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 12:00:00
740509文字
会話率:41%
秋田県立第三高等学校普通・理数科1年6組鹿平勝雄(かびらかつお)=僕は今年度から新設された委員会・生活委員会に「楽そうだから」というただそれだけの動機で入った。これで楽に平穏な高校ライフをエンジョイ出来ると思っていたのだが、現実はそうはいか
なかった。蓋を開けたら何とびっくり、生活委員会の仕事は校内の治安維持だった!まあ何も起こらなければ良いがそうすんなりとはいかず…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 21:00:00
87868文字
会話率:59%
『赤い月』から約10年が経ち、
主人公鳴渡が神園学園に入学し一位が経った。
今年度から本格的な訓練の始まりと過酷な『生存』競争に身を置く事になる。
これは『妖』蔓延る世界で平穏に生きたい
クソ鈍感男の華やかで血みどろな青春のお話。
最終更新:2025-05-20 20:00:00
385804文字
会話率:36%
2024年度オレンジ文庫ノベル大賞・二次選考通過作品
東町の野良猫達を占めるボス猫のクロは、しばらく餌にありつけず、空腹になりながら住宅街を徘徊していました。
そんな中、クロは高校生の一樹と出会い、おにぎりを食べさせてもらって飢えを凌
ぐことができます。恩を感じたクロは、一樹に恩返しをするために、一樹の飼い猫になる決心をします。
飼い猫のニャン太郎として一樹について行ってみると、学校でクラスメートにいじめられていたり、女の子に片想いをしていたりと、何だか問題だらけなようで。そんな一樹を幸せにすべく、ニャン太郎が猫なりに奮闘します。
果たしてニャン太郎は一樹に恩返しをすることができるのでしょうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 15:55:24
83210文字
会話率:37%
拓海のホルンの続編。
●前回のあらすじ
主人公、鈴木拓海はサッカー少年だったが、中学に入学しサッカー部内のいじめで不登校になってしまう。
ようやく登校したある日、同じクラスの吹奏楽部員の勧誘を受け、途中入部してホルンを担当。
全く経験し
たことがない人間関係、初めて触れる音楽の楽しさと厳しさ、音楽を通して内面を見ていくことで人とつながり直していく。
8月の吹奏楽コンクールはダメ金(=金賞受賞したけど、全国大会には行けない賞)となり、悔しさを味わい、より一層の努力を決意する。
●今回
文化祭、新人大会、定期演奏会など、年度内にあるイベントの中での変化と成長。
わりとよくある「男子」中学生吹奏楽部員の日常と成長と変化、周りの環境を描いた、ちょっとリアルなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 15:41:20
85500文字
会話率:20%
ここは「真・エターナルラブ~生徒との禁断の恋~」という乙女ゲームと同じ世界。
私はその攻略対象の妹。いわゆるモブだ。それはいいのだが、兄を含めた攻略対象四人とヒロインが盛大にやらかして、卒業を前に断罪された。おかげで次年度入学した私にとって
、学園は針の筵。おかげでボッチ街道まっしぐらかと思いきや、兄のせいで白紙になった私の婚約先の侯爵家嫡男――の、弟がなにかと絡んでくる。
***主人公は転生者です。ちょっと冷めた次期女伯爵の令嬢と、一途だけど不器用な侯爵家次男のお話。主人公視点の一人称。ハッピーエンドです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 14:12:27
30927文字
会話率:37%
明日が春の新年度という日曜日、暴走したトラックに轢かれそうになり、気がつけば異世界転生していた。公爵令嬢リナリア・アンネローゼ・フォン・アッシェンバッハに仕える下僕、トーマとして。
そして気がついてしまったのだ。ここが姉がプレイしていた乙
女ゲーム『アルケミア★ラブ~錬金術は恋も世界も救います!~』の世界であることに。
俺の主人リナリアは、ヒロインをいじめ抜くいわゆる悪役令嬢なのだ。こりゃ大変だと思いきや、なんかこのお嬢さま、俺にめちゃくちゃデレて来るんだが?
うっかり異世界転生してしまった下僕(モブ)と、悪役になりきれないツンデレお嬢さまの、ラブコメのような物語。
※モチベーションにつながりますので、ブクマ&評価して頂けると幸いです、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-13 17:26:50
291837文字
会話率:41%
――春、東北の街で。
38歳の独身営業マン・村上孝司は、新年度初日、いつもより早いバスで出勤した朝、交差点ですれ違った若い女性に心を奪われる。
やがて、その女性・原田みゆきと毎朝挨拶を交わすようになり、言葉少なながらも少しずつ距離を縮め
ていく二人。
みゆきは地元で就職し、1ヶ月の研修でこの街に滞在していた。彼女の母は病弱であり、みゆきは自らの将来よりも家族を優先して生きることを決めていた。
偶然の出会いから始まった関係は、やがて励まし合えるほどの温かいものへと育っていく。
しかし、別れの時は静かに、そして確かに訪れる――。
何気ない日々の中に宿る想い、言葉にできない優しさ、そして春にはまだ遠い小さな恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-10 16:52:52
7485文字
会話率:18%
第二の性が存在する世界。onlyは本気で好きになったotherとの性交でしか妊娠しない希少な性だ。分泌されるホルモンの関係なのだが、条件さえ揃えばonlyは相手が同性でも異性でも、男女問わず妊娠できてしまう。しかし条件が揃う方が難しく基本は
妊娠しにくい。故にレイプ対象などになり易く、伏せている者が多い。更には数が少なく優秀な遺伝子を有する者が多いのが特徴だ。だが、onlyを妊娠させられる性も存在する。それがotherだ。otherもまた男女問わず、同性異性問わず妊娠させることが可能だ。同じように希少である。
理化学研究所からの出向で大学で講師をしている向井理玖はonlyであることを隠して仕事をしている。自分の特殊な性について研究するため医師になり、研究員になった。人付き合いは最低限、印象に残らないよう当たり障りなく毎日を過ごす理玖だが、一つだけ楽しみにしていることがある。毎日午後二時、理玖の研究室に雑用のために来てくれる事務員の空咲晴翔との何気ないやり取りは、どうしてか理玖にとって心地が良い。きっと、距離感や雰囲気が理玖にとってちょうど良い。昔、実家で飼っていた犬と似ているんだと思う。晴翔との何気ない会話が理玖の唯一の癒しだった。
新年度が始まり、去年より晴翔との距離が縮まる中で、事件が起きる。窃盗事件に居合わせた晴翔に抱き締められた理玖が記憶が曖昧になるほど大量のフェロモンを発してしまうのだが――――――。
王子様系(ワンコ系?)年下事務員(実はスパダリ)×不器用で可愛い若き天才学者の両片思い、溺愛、医療系ミステリーBLです。
※【R15】ラベリングしていますので御自衛ください。
【fujossy・アルファポリス・エブリスタで連載中】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-07 17:20:00
155315文字
会話率:29%
さてさて今回は前年度にて本人の知らない間に増えていた莫大な借金返済のため、とは関係ない過去からの依頼を完遂するため最初はその調査から始める。
だけどその過程は酷く険しく虚しくなるものばかり。
そうしてなんとかたどり着いた場所で三度目の邂逅が
待っていた。
だがその邂逅は初見とは程遠く。
何度も『夢』として出会っていたという事実は否定したいが現実であり『夢』が現実と理解して光魔は三度目の交渉の場へと嫌々ながらも落とさせる。
果たして最後に手にいれているものは何だろうか。
そして今回、最後に残るのは何だろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 21:00:08
54261文字
会話率:9%
今年度、王立学園ではとある噂が流れ始めた。
『図書室に茶髪の妖精がいる』『妖精を見た者にはいいことがある』と。
本人はもちろん、人間である。ただ、自分が妖精などと呼ばれていることなど露知らず、度々図書室を利用していただけ。
真面目に本を読ん
だりもするが‥‥
婚約者に見つかるのを恐れて隠れるために。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 19:00:00
11208文字
会話率:62%
キャナリィ・ウィスタリア侯爵令嬢とその婚約者のシアン・フロスティ公爵令息の前に、昨年までシアンが留学していた隣国での友人が現れた。
その友人はロベリーと名乗り、シアン不在の時を狙い、キャナリィに何かと声をかけてくる。
キャナリィの幼馴
染み兼親友のクラレット・メイズ伯爵令嬢の「必要以上にキャナリィに近付くな」と言う忠告も無視するロベリーと何故かロベリーを受け入れるキャナリィ。
キャナリィの不貞の噂が学園に流れる中開かれた新入生歓迎のガーデンパーティーで、ロベリーに心惹かれた令嬢によってそれは取り返しのつかない事態にまで発展してしまう。
「で、まずはあなたが私に嫌がらせをする理由をお聞かせいだいても宜しいかしら?──」
キャナリィに近付くロベリーの目的は?
不貞を疑われたキャナリィは無事にその場を収めることが出来るのだろうか?
----------
覗いて頂いてありがとうございます。
全17話予約投稿済みで、7時19時更新です。
★「で、私がその方に嫌がらせをする理由をお聞かせいただいても?」の次年度のお話になっていますので、よろしければそちらもよろしくお願いします(๑•̀ㅂ•́)و✧折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 19:00:00
35043文字
会話率:23%
桜舞い散る私立六ツ葉学園、その荘厳なる校舎をまっすぐ見つめる一人の少年がいた。
彼の名は連城光太郎(れんじょうこうたろう)。
知る人ぞ知る、変態界の若きカリスマである。
幼い頃より変態としての英才教育を受けた光太郎だったが、彼の故郷であ
る『変態パラダイス村』は時代の流れに飲み込まれ、日本からその姿を消してしまった。
村長である彼の父親も、冤罪をかけられ行方知らずに。
おそらく変態を管理する国家機関『変態管理局』に囚われてしまったのだろう。
けれど落ち込んでいる場合ではない。
光太郎は、父親の監禁場所を探るため、『変態管理局』の情報を自由に入手できる『変態管理官』になることを決意。
その第一歩として、来年度から『変態管理官』育成業務を行うと発表したばかりの六ツ葉学園に通うことにしたのだ。
「やってやる! 変態仲間を集め、管理局に囚われている父さんを救出するんだ! そしてゆくゆくは俺の生まれ故郷である変態パラダイス村を復活させてみせる!」
明るい未来を夢見て、希望に燃える光太郎。
しかし彼は知らなかった。
――六ツ葉学園は変態管理局が目をつけるような、ハレンチの伏魔殿。
光太郎の心を惑わせる魅力的な変態少女たちが、びっくりするくらい、うじゃうじゃといるのだ!
※序章が終わるまで毎日更新(約17話)。それ以降は2日に1度の更新予定。
※「カクヨム」でも投稿中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-29 20:05:34
287272文字
会話率:42%
私、結城美咲(ゆうきみさきは)アラサーの会社員。独身で彼氏は居ない。
中堅の商社で営業を担当している。
今日は仕事が一段落したので、居酒屋でも行ってお祝いでもしようかと。
一人で。しかし……。
本作は武 頼庵様ご主催の「さいかい物語企画」参
加作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-26 20:00:00
4572文字
会話率:26%
人は忘れる生き物だ。どうしてこのように恵まれて、少なくとも飢えることなく生きることができているのか、誰もが忘れてしまった近現代。
主人公、有里瑠美(ありさとるみ)の生活する真楼市では人知れず、怪物が生まれ暗躍し、自己崩壊していた。
そんな事
は露知らず、今日もまた伯母に行ってきますと挨拶をつげ瑠美は家を出て、今日もまた親友と快く語らう。
始まった新年度、二年生という新環境に適応しはじめた五月の中頃の一番楽しい時期。
当然のごとく瑠美もまた青春を謳歌する一人であり、当然年齢相応の恋する少女。だった。
というのも理由は単純、忘れ物を取りに行った教室で、親友と想い人がいちゃついていたからだ。鳴る水音、悍ましいほどに甘い匂い。その上、アルミホイルまで外してしまった。相互理解のハウリングが2人を硬く結び止め、アルケーがその意識を統合し始める。カバンが落ちた。一人となりかけている二人が気付く。世界を広げようと迫る。既にその姿は異形へと変わっていた!
そしてひょんなことから魔法少女へ転身することに同意した瑠美は、相棒の杖さんと共に都市に巣食う闇の怪人達バッタバッタと薙ぎ倒す!
ここに、お転婆にしてお電波。異端にして堂々の、最強無敵の魔法少女が堂々推誕!!
それは舞い降りる一条の光、天の色の衣を纏う。見るからにな魔法少女。そして、杖が告げるは日常の終わり。これは緩やかに異常なこの世界を正すべく始まった、別れと出会いの物語である。多分。
――彼女は忘れない。魔法少女だけは忘れない。
といった感じで適当にやっていくなんとなし魔法少女です。あらすじに沿えるのかどうかもわからない恐ろしさ。
テーマは「王道魔法少女もの」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 18:00:00
39449文字
会話率:34%