父と二人暮しをしている青年レイは、
物覚えがつく頃からとある一室から出たことがなく、
外の世界を知らない。
父の作った料理をレイへと渡す小さな窓だけが
二人を繋ぐ唯一のものであり、
彼は父の姿すら見たことがなかった。
そんなある日、レイはパ
ソコンで調べた
自分の母親についての記事を見つける。
そこには驚くべき事実が載っていた。
そして父にある疑問を抱くようになる…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-26 10:09:26
273577文字
会話率:40%
誰が殺した それは「私だ」 若者が懺悔室で告白する 其処は中世辺りの欧州の教会
「愛らしい小鳥のようなメイド 秘密の恋 私の子供を宿してしまって
廻りから責め立てられて あの子は大きな川に飛び込んで‥いえ、その‥」
教会の中にある小さな小部
屋 小窓のある壁板に二つに分けられて
神父と懺悔をする者が小さな窓越しに話すのだった
「私が殺した 殺したようなものです ですから どうか あの子の為にどうかミサを
自殺は罪 死体はうち捨てられる このままではあの子は天国へ行けません」
しかし 実は男は・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-06 17:41:56
361文字
会話率:100%
一人用宇宙ポッド、Y-22298fは果ての無い暗闇とそれに浮かぶ小惑星帯、その間を縫うように抜け、孤独な航海を続けていた。
その座席に腰を沈める彼は、また一つ大きな欠伸をした。
自動操縦であり、地球本部からの指示通り動き、また定期的に
情報を送る。ゆえに彼は何もすることがない。口を開ける時は今のような欠伸かナッツを一つ、放り込むことくらいだ。
気が楽でいいが一人用ということだけあって、いかんせん狭い。
体を縛るベルトを外して立ち上がる気も起きず、手足を投げ出し、お情けで付けられた小さな窓の外をぼんやりと眺める。
それでも前にいたところよりはマシと思うべきか。
あそこは狭い上にぎゅうぎゅう詰めであった。そしてそれは、このための訓練だったのだろう。他にも毎日やりたくもないことをやらされた。体に針を入れられた。苦痛を与えられた。その繰り返しで変化がなかった。
これに乗せられた時はワクワクしたが、結局は似たようなものか。
自由が欲しい。でなければせめて変化が欲しい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-11 11:00:00
1294文字
会話率:36%
あれは、小学三年生の夏休み――。
家族でC県のS灯台へ行った時のことだ。
わたしは、初めて灯台の上まで上り、そこから眼下に広がる海を見た。
緩やかにカーブを描く水平線は美しかった。
しかし、そんなことよりも、わたしは、そこでとんで
もないことに気づき、目眩を起こして倒れそうになったのだ。
―― わたし、昔、こういう高くて狭い場所に閉じ込められていたことがある! そして、小さな窓から、同じような水平線を毎日眺めていた気がする……。
小学三年生にとっての「昔」って、いったいいつだ? ――と考えてわかった。
それは、前世の記憶だってことに……。(冒頭部分より)
中高一貫校の図書館に勤める水元咲桜里(みずもとさおり)は、異世界からの転生者だ。前世では、汚名を着せられ王都を追われたあげく、若くして亡くなった追放令嬢ルイーズだった。
今生を平穏に過ごしていた彼女だが、一冊のライトノベルによって、知ることのなかった過去が明らかになり、運命の相手との出会いを果たすことになる。
学校の図書館を舞台とした、異世界転生物語を交えた青春ミステリー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-15 23:25:35
28076文字
会話率:27%
人を殺めた後、収監されました。そこで見る小さな窓辺からは、山吹が見えておりました。
最終更新:2022-04-14 22:03:40
6298文字
会話率:20%
全ては小さな窓が始まりだった
最終更新:2021-09-30 01:49:53
218文字
会話率:0%
四角い部屋に小さな窓
他には何もないこの箱庭が私の世界の全て
小さな窓に住む彼等と私
騒音と静寂そして私という無
私が望んだモノは...
最終更新:2019-08-13 01:55:18
1595文字
会話率:0%
サンストーン王国に王位継承権第三位ダリア・サードニクスとして生を受けた。王と王妃、2人の優しい兄に可愛がられていた。大切に思うあまり、母はダリアを城の奥に大切にしまってしまったのだ。城の小さな窓から見える世界しか知らずに育つダリアは「自分が
死刑になる夢」を見てしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-10 23:54:03
7250文字
会話率:31%
自分が何故か笑っていて、それも、ゲラゲラ笑っていて、そんなことをふと思い出した。小さな部屋の小さな窓から、どんよりした空が見えたときだった。何かをこの窓の空みたいに、覗いたときかもしれない。理由はわからない、感触だけのことだから。
最終更新:2020-02-03 19:40:38
239文字
会話率:0%
森の片隅にある古びた塔。
人食いの魔女が住むと言われるこの塔の頂上の小さな部屋。
その部屋で静かに本を読む少女に
まだ幼さの残る少年は、問いかけました。
「あなたが塔の魔女?」
少年の名前はヨルン。
彼は救いを求め彷徨い、この塔へ
辿りつきました。
「いかにも……僕が悪名高い塔の魔女だよ」
魔女の名前はノエル。
救われる事を諦め、塔のてっぺんで永遠の時をただ静かに過ごす魔女と呼ばれる少女。
世界を拒絶した者、世界に拒絶された者。
深い森に囲まれた塔の頂上。
小さな窓と、安楽椅子と、本棚しかない、小さな部屋で、二人は出会い、静かに運命は動き出しました。
この物語は何年も昔にSSという方式で発表し、いくつかのまとめサイトに掲載された、
少年「あなたが塔の魔女?」
という作品のセルフリメイクです。
また、荒ら島さんの趣味部屋というサイトでも途中まで掲載しましたが、
今回、改めて小説という形式でこの場を借りて発表させていただく事にしましたので、何卒よろしくお願い致します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-29 23:07:38
18771文字
会話率:38%
人の夢を渡る“夢渡り”という特殊な能力を持つ俺は、ある日とても小さな窓を見つけた。夢の窓はその人の人との関わり方を表している。俺は、そのとても小さな窓を持つ人間が、どんな人間か気になって窓を覗き込むことにした。夢魔を名乗る少年と文学少女の夢
を通じた交流。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-26 18:12:55
3730文字
会話率:57%
一ノ瀬若葉は視野が狭い。部屋も狭いし心も狭い。
しかし、それでいいのです。と本人は自覚している。満足もしている。
というよりは気にしていない。
狭い部屋の小さな窓から空の色を眺めて日常を過ごすだけ。
が、その安定は身内によってあっけなく
崩れ去る。
崩れ去った先にあった日常で初めて見た空が彼女の狭い狭い視野にどう映るのだろうか。
そしてどう影響するのか、というような話し。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-26 23:23:11
31045文字
会話率:27%
あまり人と関わってこなかった僕が、
病院の小さな窓から、顔を出していた女の子に会いに行く。
彼女は、重い心臓の病気で、余命は一年と告げられていた。
そんな彼女が口にした「死にたい」は、本心から言っているように見え、その時の彼女はとても辛そう
な顔をしていた。
元気付けようと、僕は彼女に約束を交わす。
「病気を治して、一緒にデートしよう」
そこからはじまる僕と彼女の日々を描いた物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-06 16:00:00
13943文字
会話率:31%
剥き出しの僕が、セカイを知りえるのは、両手で持つ小さな窓口。
最終更新:2017-07-18 11:32:02
345文字
会話率:0%
不思議ね、偶然が続くね。
思いもよらぬ出会いとはこのことで。
私はあなたに出会って嘆くことを覚えた。
聞かせてよ、あなたの声を。
通う血の気、濡れた指、千切れてはためく髪。
ほら、空中に舞う、舞って、舞い上がる、果てしなく。
世
界は朧。
夢とは空気満ちる裏庭。
あなたに出会えてよかったとは言わないけれど、可能性がチカリと煌めいた。
愚かになった私はいつか、この小さな窓から跳び立つつもり。
私はあなたに出会って嘆くことを覚えた。
斑な祈り、キャリコ繚乱。
業火紅蓮少女ブラフ、先天的後継者の祈り。
少女と少年の話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-16 21:38:58
52394文字
会話率:32%
飛行機の小さな窓から見た世界。
あなたはソコに何を見るのだろう?
「ワタシ」は・・・
最終更新:2015-09-02 10:00:00
256文字
会話率:0%
小さな窓から覗くその子が私たちを応援してくれる!
私たち、君のために頑張るからね!
毎日会いに来てくれてありがとう!
最終更新:2015-03-09 03:46:15
1876文字
会話率:80%
表通りから細い路地に入り、何度か角を曲がった雑多で狭く薄汚い路地。そこは既に、表通りの喧騒とも無縁に思えるほど静かだったが、表通りの派手な明るさは殆ど無くて、逆に足元さえ覚束無い暗さになっていた。その片隅に、ほんの小さな窓があるだけの大きな
木製の扉、その扉の幅だけの間口のカウンターバーがヒッソリと佇んでいた。その店内は、今時珍しい電球色の間接照明で少々薄暗く、オーク系のブラウンな色相でシンプルな内装、楢の一枚板カウンターが店の奥から入り口へと伸び、店を客側とバーテンダー側とを分けている。バーテンダー側の壁に造作された棚には所狭しと、ウィスキー、ウォッカ、ジン、テキーラ、ラム、ブランデーとそれぞれの酒瓶が所狭しと並んでいる。そのカウンターの客側には、メタリックなハイチェアが七つほど並んでいる。それで満席なるほどの小さな店だった。この店から、この店に、この店で動き始めたのだ、今から語る物語が。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-29 17:23:55
200文字
会話率:50%
小さな窓を覗くひとの話。
最終更新:2013-11-28 02:03:11
239文字
会話率:5%
天才とは、凡人よりはるかに優れた能力が備わって生まれた者たち。
これはそんな天才たちの天才だからこその喜怒哀楽を描いた物語である。
「天才撲滅部」
千鳥南高校のとある教室の戸にそう書かれた貼り紙が貼られた。廊下を渡る生徒達が通りすがりに一
瞬だけ視線を向ける。それ以上のことをする者はいない。貼り紙を貼った生徒は満足げな表情で戸の中に消えていく。教室の中はひどく狭く六畳位の中に無理やり机と椅子が3つ、一角に一台のノートパソコンが置いてあるだけであった。生徒は戸から一番近い席、カーテンの掛かった小さな窓の真向かいの部長席に足を組んで腰をかけた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-02 13:15:56
4939文字
会話率:66%
家の天井にある小さな窓。昼間は気にもならない窓だが夜になると…
最終更新:2012-12-23 20:27:50
2194文字
会話率:46%