『ルナガディア王国の光、夜空を照らす“月”は、特別な存在となるであろう』
主人公、セレネフォス=三日月は『月の加護を受ける奇跡の子』だと、密かに期待され育つ。その理由は生後二日目に起こった髪色の変化、そして微弱の魔力を発動させ右手の
甲に月の紋章がうっすらと光り現れたことにあった。
月日は流れ――三日月が五歳の誕生日を迎える前日の夜に起きた、ある事件。狙われたのは、人並みならぬ力(能力・魔力)を持って生まれた三日月であった。その事件がきっかけで彼女は心に大きなトラウマを抱え、一部の記憶を失くしてしまう。
どこから情報が漏れたのかと、身の危険を感じた周囲の者たち。ともかく今は三日月の未来を守ることが先決であると考え、月の加護を受けた彼女はこれまで以上に固い護りが張られ、その存在は静かに隠されたのだった。
事件後は、記憶が欠けてしまっていることも影響しているのか、極度の人見知りと魔力コントロールが上手くできなくなった幼い彼女。ただでさえ大人顔負けの魔力を持つ三日月の力は扱えないと彼女自身も危ない。
そこで技術が安定するまでは……と、上級魔法士である母により魔力制限魔法をかけてもらうことを、余儀なくされた。
それから平穏な暮らしを送っていた彼女であったが、九年が経ち、十四歳となったある日。三日月はあの辛い思いをした心を再び夢に見てしまい、苦しめられる。『欠けた記憶(トラウマ)』がうっすら、少しづつ、自分の中に蘇っているのではないか、それがどんなものなのか、という不安と恐怖心。それ以上に、自身の内から湧き上がる、大きな何かを感じていた。
「このままじゃいけない」
誰からも知らされていないはずの宿命を自ら悟ったかのように、無意識に行動し始めた彼女は、過去の記憶(トラウマ)を思い出すために、その苦しみへあえて向き合うことを決意。まずは魔力をコントロール出来るように頑張ろうと王国随一の魔法科のある学園へと入学した。
そこで経験するたくさんの人との、出会い……そして、別れ。
心と力の成長を感じながら、大切な仲間との時間で手に入れた思い出を胸に。この物語は、変えられないそれぞれの宿命に今、力を合わせて立ち向かっていくお話です。
※すべての表現において完全オリジナルです。
※以前、投稿していた作品を加筆修正後、再投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 18:33:49
147404文字
会話率:39%
広島の片田舎に住む来栖家は、人里離れたポツンな農家である。農地は広くて生活も安定しているけど、敷地内にはダンジョンが2つも生えていると言う。
そんな町の自治会では、とにかく探索者が寄り付いてくれないと頭を悩ませていた。それもその筈、この
町の所有ダンジョン数は他の町と較べると軽く2倍以上。オーバーフローに対処する労力は相当なモノを必要とされるのだ。
そんな町の苦肉の策、探索者の誘致に無料の民泊案が浮上して――
とかモタモタしてたら、来栖家の敷地の裏庭に突然3つ目のダンジョンが爆誕!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 18:24:40
3620079文字
会話率:12%
私、シェリルは八歳の夏に前世の記憶を思い出した。浮気した夫と離婚し、ふたりの娘を育てるために苦労したオバサンだった私は、今回の人生ではしっかり勉強して、安定した仕事について、何があってもひとりで生きていけるようになりたいと思っていた。でも
悪役令嬢役だというローズマリーと出会い、ここがゲームの影響を受けた世界だということ。複数の転生者がいること。自分がヒロインだということを知らされた。そんなことを言われても私はそんなゲームは知らないし、恋愛には興味がないのに、男が寄ってくるのはヒロインの呪いなの? ゲームのラスボスだった王弟陛下だって、ちょっとは魅力的だし上司としては最高だけど、恋愛はしないわよ。転生したオバサンが、美人で優秀だけど残念な変人として活躍するお話です。略して「転オバ」をよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 18:23:05
375463文字
会話率:44%
人間と、多くの種族が存在する世界。
数年前、月獣(ルナリア)と呼ばれる、獣の外見を持つ亜人たちに革命が起こり、ひとつの国が興された。
その革命を指導した男――黄金のたてがみと白銀の毛並み、狼のような獣の頭部を持つ月獣は、最強の戦士であり絶対
的な君主として、新国家ルナグレアの王となった。
月獣王はより安定した国家を目指して、人間との交流を進めようとするが、種族間の偏見と差別により難航していた。
そんなある日、数少ない理解者である隣国ソルファリアの王に、彼はひとつの提案を受ける。
「自分の娘を妻にしないか」と。
王族が結ばれたとなれば、関係を強固なものにできる。
月獣王は、条件つきでその婚姻を受け入れるが……。
これは、孤独な獣王と太陽の姫が紡いでいく、不器用で、しかし純粋な愛の物語。
――――――――――――――――――
過去に短編として公開していた「月の獣は陽を抱く」を長編リメイクした作品となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 18:10:00
87064文字
会話率:54%
ありふれた高校二年生の俺、柳空には彼女がいる。
ただの彼女じゃなくて生まれたころからずっと一緒にいる幼馴染でもある彼女、堀井瑠奈
高校に入学してすぐに告白をして付き合うことになった。
このままずっと一緒にいて一緒の大学に通って就職して収入が
安定したら結婚して。
そんな夢のような未来を空は何の疑いもなく訪れると信じていた。
親友の藤田悟と彼女がクリスマスに腕を組んで歩いているのを見たあの日までは。
失意の底で過ごしていた空は始業式の日に学校では空が瑠奈に無理やり迫ったという噂が広まっていた。
いじめのようなものを受け家に帰ると母親にもその噂は回っており家を追い出されてしまう。
行き場がなく公園のベンチに座っているととある少女から声を掛けられる。
この時からすべてを失った少年の逆転劇が始まる!
※この作品はカクヨムにも同様のものを掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 17:03:13
311384文字
会話率:48%
主人公、高坂久登(こうさか ひさと)は現在、35歳のフリーランスの通訳。久登は一流国立大学卒業後に通訳案内士の資格を取って、フリーとして仕事をしている。現在は英語だけでなく、韓国語、中国語も通訳できることから、生活は安定して、同年代の男性の
3倍ほどの年収がある。家族は可愛い二人の娘と優しい妻。久登の人生は回りの人からは順風満帆に見えるだろう。しかし久登には驚くべき過去があった。13歳だった中2の時に、自分に対して凄惨なイジメをしてきた3人を下半身不随の大ケガを負わせたのだ。あまりにもショッキングな事件であり、新聞、ニュース等、世間を賑わせた。事件後、久登は18歳になるまで医療少年院にいた。職員たちの暖かい協力もあり、久登は人生をやり直し始めた。それと同時にイジメの報復をした相手を電話で挑発して、屈辱感を味あわせる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 15:31:19
203579文字
会話率:1%
「——僕は、……一体、何のために……生きているんだろう……って……」
希望の見えない陰鬱な世界、惑星エリシアに君臨する大国、アメリア連邦国。 その軍隊に所属する青年シンは、自身が描く安定した未来、その「最良の階段」を昇りゆくはずの未来を信じ
ていた。しかし、ある予期せぬ出来事が彼をそのレールから容赦なく脱落させる。次々と降りかかる不運は彼の心を砕き、やがて彼を深い絶望へと突き落とす。 彼は失意の底で、様々な人々と出会いを通して失ったものを少しずつ取り戻していく。
そしてシンは、この歪んだ荒廃した世界で、自身の生きる意味を問い始める……。ビルドゥングスSF。
※タイトルの意味は25話で分かります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 12:21:46
233384文字
会話率:37%
たった数分でさらさら読める!
流し読みでもおもしろい!
異世界転生した王女と新米冒険者の成長を描く異世界ラブコメディです!
〜〜あらすじ〜〜
「パンがなければ、ケーキを食べればいいじゃない」
このセリフを素で言う日が来るとは思わ
なかった……
前世で貧乏生活をしていた日本のJK『上島双葉』は、アンドレアス王国の唯一の王女、『マリナス・アンドレアス』として異世界転生した。
人生ガチャSSS、せっかく運で勝ち取ったこの地位を手放したくない!
しかし————マリナスにはもう一つの人格が存在した。
それは、現実世界でいくつもの暴力団を素手で壊滅させた最強の喧嘩屋————その魂が、転生したマリナスの体に乗り移っていたのである。
そんなとんでもない人格が、一人の駆け出し冒険者『クロ』によって引き出される。
その結果、マリナスは最強の冒険者である『勇者』に認められ、クロとバディを組み、勇者のパーティに入ることになってしまった。
お姫様として安定した生活を約束されていたはずのマリナスは、冒険者への道を目指す羽目になってしまう。
これは、マリナスとクロの二人が、冒険者として、あるいは人として成長していく物語————
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 12:10:00
148898文字
会話率:27%
202X年、日本列島は未曾有の国難に直面していた。紀伊半島沖で発生した南海トラフ巨大地震は、日本全土に壊滅的な被害をもたらし、広範囲を襲った巨大津波は沿岸都市を飲み込み、国土は一瞬にして焦土と化した。その地震の最中、太平洋の深淵に秘匿されて
いた旧時代の水爆が誘爆。それは単なる物理的な爆発ではなく、時空の構造を歪める特異点を生み出した。
混乱と絶望の中、台風が猛威を振るう嵐の夜、被災した紀伊半島沖の海上に、現代の常識を覆す巨大な船影が突如として姿を現す。厚い霧と稲妻が走る中、その船影は幻のように現れては消え、また現れるという不可解な現象を繰り返していた。それは、「時の間(ときはざま)」、すなわち我々の知る歴史とは異なる次元から現れた、「防衛強化型超護衛艦ヤマト」だった。
ヤマトは、核融合発電を主機とし、30mm12連装リニアバルカン砲を主砲に、連装対艦対地滑空弾発射機、連装レーザー対空火器、そして多数のVLS搭載ミサイルやドローン、航空機を擁する、圧倒的な兵器体系を持つ。その力は、地震で防衛能力が麻痺した日本にとって、まさしく希望の象徴となるはずだった。
しかし、その存在は**「時の間(ときはざま)」の不安定性に影響されており、ヤマトは重要な局面で突然消失したり、予期せぬ瞬間に再出現したりする**という不安定な特性を抱えていた。この予測不能な出現と消失は、日本政府や自衛隊にとって、ヤマトを戦力として完全に計算に入れることを困難にする。
日本の弱体化に乗じ、領土や資源を狙って周辺諸国が侵攻を開始する中、ヤマトは「時の間(ときはざま)」から現れた異界の守護者として、圧倒的な力で敵対勢力を排除していく。だが、その存在は諸外国に新たな警戒心を生み、国際関係は一層複雑化していく。
ヤマトの艦長やクルーたちは、元の世界への帰還を望みつつも、目の前の日本の危機に直面し、その使命と能力の限界に葛藤する。そして日本側は、ヤマトという不安定な「希望」にどう向き合い、国土を、そして国民の未来を守っていくのか。
**「時の間(ときはざま)」**を行き交う超兵器ヤマトと、絶望の淵から立ち上がろうとする日本の戦いが、今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 12:01:42
14794文字
会話率:33%
気付けば異世界に居た。
――岩井媛(いわいヒメ)は異世界に転移したのだ。
そうして女勇者と判定されて魔王討伐の任に就いてから一年後、母親の弟である叔父と異世界にて奇跡的な再会をした姪は行動を共に、二人で元の世界へと戻る事を目標にした
。
これは、いつか魔王を倒せたらいいなぁ位の感じで頑張る二人の冒険譚的日常物語です。
【更新】
“23/12/07”に〝前回の話〟を投稿しました。
“23/12/26”に〝最新の話〟を投稿しました。
【付記】
投稿を安定させる為、マイペースに公開をしております。
※執筆が遅いです。――但し人気が出てきたらより頑張るとは思います。
文才や作中の肉付きが拙い分、読み易さを自分なりに重視しております。
ご理解のほど宜しくお願い致します。m(_ _)m
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 11:20:00
59945文字
会話率:54%
――西暦20××年の某日、全人類は肉体年齢を五歳にされ現代社会を迎えた……。
老若男女問わず全ての人間が5歳時と同じ肉体となってから一年後、日本及び世界中の人々はまだ現代社会を維持し続けている。その幼い身体に人類の叡智と問題を抱えて日
々あくせくと、――働く。
新代社会の媒体は言う。
『去年の出生数は統計史上初となる全世界0人ですが少子化の心配は全くございません』
交通事故発生状況、著しく低下。
人口動態統計、著しく変動。
――地球温暖化は変わらず。
世界は今日も社会保障を立て直す為にちょこまかと、軽快に動き回る……――。
これは全人類の肉体年齢が五歳で統一された社会から一年後の、JKが身の周りで起こる出来事を若干傍観気味に語らう、――小さな日常の“女児情《リビング》”である。
【更新】
“25//”に〝前回の話〟を投稿しました。
“25/06/17”に〝最新の話〟を投稿しました。
【付記】
投稿を安定させる為、マイペースに公開をしております。
※執筆が遅いです。平常時、月2程度のペースです。
※題材を思い付いたら書く感じの楽なスタンスです。
――但し人気や意欲のある時には、より頑張っていると思います。
文才や作中の肉付きが拙い分、読み易さ等を日々試行錯誤しながら作者なりに改編(修正)をしております。
※各話分量を短くし他作品巡回など読者様が見易い内容を意識し構成をしています。
ご理解のほど宜しくお願い致します。m(_ _)m
この作品はフィクションです。
実在の人物や団体など、現実的体制や根拠仕様とは一切の関係がありません。
ご理解の上、ご覧ください。
※[読者の反応]では[★×1]のみを[応援]として扱っております。
気軽に[あしあと]を残していただければと、これ幸いです。('ω')
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 12:24:58
15140文字
会話率:52%
――帰宅途中に事故で死んだ四十代中年の会社員、異世界に転じて生まれ変わる。
その際に女神より与えられる恩恵は幼少期から憧れていたドラゴンに成る事を決める。
が、どうせなら竜の中の竜――バハムート――になろうと胸が高鳴る思いで決定し浮
かれていたのも束の間成熟するには100億年の時が必要と分かった。
「え、それって――先に世界が滅びてね?」
これは思い掛けず異世界に転生し夢物語であった竜に生まれ変わる事ができた中年男が願いを成就させる為の、永い成長記録である。
【更新】
“24/12/17”に〝前回の話〟を投稿しました。
“24/12/28”に〝最新の話〟を投稿しました。
【付記】
投稿を安定させる為、マイペースに公開をしております。
※執筆が遅いです。月1程度のペースです。
――但し人気が出てきたらより頑張るとは思います。
文才や作中の肉付きが拙い分、読み易さを自分なりに重視しております。
ご理解のほど宜しくお願い致します。m(_ _)m
この作品はフィクションです。
実在の人物や団体など、現実的体制や根拠仕様とは一切の関係がありません。
ご理解の上、ご覧ください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 18:09:32
137932文字
会話率:38%
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失わ
れていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 10:50:00
312497文字
会話率:54%
ファンタジー……?安定の見切り発車。暇潰しにどうぞ。
最終更新:2025-07-04 08:58:42
2060462文字
会話率:70%
その日、俺――リオ=グランティスは、魔術師として人生最大の分岐点を迎えていた。
「お前さぁ、魔法って、なんかこう……地味じゃね?」
そう言い放ったのは、俺の師匠、アリステア=フェンブラム。
王都でも五指に入る魔術師なのに、なぜかいつも笑
いながら無茶ばかり言ってくる変人である。
そして、俺は今、その変人の前で困り果てていた。
「師匠……何度も言ってますけど、魔法は繊細な術式構築と精神集中が――」
「いや違うって。お前の魔力さ、繊細に扱ったら逆に不安定になるんだよ」
「だからって剣で魔法を撃てって、無茶すぎません!?」
俺の手には、長剣。
本来なら剣士が使うはずのそれを、師匠は「杖の代わりに使え」と言い張ってきた。
「いいじゃん、剣で魔法撃つとか。浪漫!」
「師匠、それはロマンであって、理論じゃない……」
だけど、アリステア師匠は真剣な顔で言った。
「リオ、お前の魔力は普通じゃない。杖じゃ流しきれない。だから“出力制御”のためにあえて鉄を通せ。剣身が抵抗になって、魔力が安定する」
「……それ、学会で発表したら怒られるやつでは?」
「うん。だから発表してない。お前だけに教える、禁断の奥義だ」
禁断って自分で言ったなこの人。
でも――俺もわかっていた。
普通の魔法の打ち方では、俺の魔力は制御できない。
それでも諦めきれず、俺は魔術師を目指してきた。
「剣を杖に……か」
重みのある剣を両手で構える。
魔術師が扱うにはあまりに武骨で、不格好な代物。
だが、確かに手の中に収まるそれは、杖よりも――何かしっくり来る感触だった。
「いけるかもな……」
そして、次の瞬間――
「《フレイム・ブラスト》!!」
俺は咄嗟に剣を振り下ろした。
ズガァァァァァン!!
周囲の地面が爆発四散した。
魔法が、剣から放たれた――それも、明らかに規格外の火力で。
「う、うそだろ……マジで撃てた……!」
剣の先から吹き出した火柱は、訓練場の模擬岩を余裕で粉砕していた。
それは、確かに“魔法”だった。
「……これ、魔術師として誤解されないですかね?」
俺は――“剣で魔法を撃つ魔術師”としてやっていく。
そしてこの選択が、後に王国中の魔術師や剣士、貴族や王族までも巻き込む大騒動になるとは――このときの俺はまだ、知る由もなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 08:10:00
6573文字
会話率:42%
ワールズダスト第三作目。
彼は砂の大地に降り立ち異世界ワールズダストを歪めるナニカを探す旅に出る。数あまたある原因の一つへと女神アミールによって送られた地で彼は何を見るのか……。
地球と世界の危機を救ったユウヒは、政府やら政府やら政
府に便利に使われる毎日にストレスをためていた。そんな折、アミールからワールズダスト世界周辺の安定化に成功したと言う報告が入り、ユウヒの世界との間も安定化が進んでいると言う事で、また異世界ワールズダストに冒険へと向かう。
育兎と兎夏に後を任せ、諸々の人たちに手紙を残した彼は異世界ワールズダストへと旅立つ。次なる彼の目標は三つ、ワールズダスト最大の大陸中央に広がる砂の海は特殊な地形と地磁気の異常で外界と隔絶され、砂の海には大小さまざまな国が点在し、現地の人々はそこを【巨人の砂場】と呼ぶ。大きな反応の中に二つ小さな反応が見られると話すアミール、しかし巨人の砂場は神の目に対する妨害がされているらしく、彼女も詳しい場所などは分からないと言う。今回も足で探すことになったユウヒに、アミールは足を用意したと自信満々で彼をガレージに案内する。
女神アミールの次なる願いにより砂の地に降り立つユウヒは、そこでこれまでにない出会い、別れ、暴走を経てワールズダストの記憶に触れる。女神アミールの求める危険物の回収を成し遂げた時、彼は新たな境地に至る。これは神の領域に足を踏み入りかねないユウヒと可笑しな世界の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 06:10:00
777861文字
会話率:53%
運悪く事故死してしまった高嶋浩輔(タカシマ コウスケ)20歳、男性。彼が次に目覚めるとマーガレットという名の少女の姿になっていた!彼は一緒にいた冒険者たちと共に迷宮都市と呼ばれる街に着き、そこで様々な出会いをする。かわいいもの好きな魔法使い
、ウサミミ兄妹、鍛冶屋のドワーフ少女…etc。そして、迷宮都市の主たるダンジョンマスターと出会った彼に告げられた言葉は……「君の体には、君とその体の元々の持ち主である少女の魂が入ってるよ。」「……え?」女の子の体で無茶する気は元から無かったが、そういうことなら尚更傷なぞつけられねぇ!早いとこ持ち主に戻す方法見つけないと…!あと、いつ体を返しても良いように交友関係作っておいて、お金もある程度貯めとかないと……!というわけでそれらを叶えられる場所、迷宮都市の冒険者ギルドで働くことになった浩輔。彼はマーガレットに体を返す方法を見つけることが出来るのか!?そしてマーガレットに安定した生活が出来る環境を整えられるのか!?
※小説を書いて投稿するのは初めてです。なのでいろいろミスがあったりするかもですが、温かい目で見ていただけると嬉しいです。必ずハッピーエンドにします。バッドエンドがお好みの方は他の方の小説をお読みくださいごめんなさい。異世界ほのぼの日常生活ものにする予定です!
☆追記・1
ガールズラブのタグは、保険です。
主人公は男性、ヒロインは女性です。それっぽい描写が入るため入れております。
ご期待させてしまった方には申し訳ございません。
☆追記・2
分かる人には分かる…というネタが多いです。
もちろん知らなくてもお楽しみいただけるようになっているはずですが、その点もご了承の上でお読みいただけますようお願い申し上げます。
☆追記・3
1話につき大体3000文字〜9000文字ほど、後の方の話ほど長くなっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 22:00:00
2637133文字
会話率:49%
狭間と呼ばれる世界のある一角。
そこは世界同士の境界が曖昧で、他の世界のものが流れ着く。
狭間は常に不安定で、様々なものをひずりこんで、狭間に落とす。人も物も関係なく。
狭間に引き込まれたまま、生活する人々もおり、そこでの生活は
狭間に落ちてきたものを利用しながら生活している。
狭間は村一つ分のような狭さではなく、集落がいくつがあるくらいには広く、そこではそれぞれが日々、苦労と幸福を感じながら生活を送っている。
その狭間を舞台に、6人がそれぞれの目的のために旅をする。生まれも育ちも全く異なる6人は出会い、別れ、そしてまた出会う。6人が辿る道の先にあるものとは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 20:00:00
515011文字
会話率:45%
初登場で死にかける女の子 赤井チカ17歳
3人の姉弟とシングルマザーの母のために公務員で高給取りで安定した職に着いたつもりだったけれどもうすでに死にそう!
綺麗な回し蹴りで助けに入る女の子 朝霧リンネ17歳
破壊モンスターで精神年齢一桁!
暴力が私を守ると本気で思っている変人。
戦闘時も改造制服を着る女の子 愛澤モモ17歳
ピンクのツインテールと可愛くデコったハンドガン、くるっと上がったまつ毛は基本装備!社交的なのにリンネには厳しい。
誰にでも化けられる女の子 梅月ルリ17歳
モモとは息ぴったりの戦いができるのに他の人には人見知り。
あんたそれでチームワークはどうする!
4人を率いるおっさん隊長 不動キョウジ35歳
強面に細フレームのメガネで武装したゴリラ。
リンネの後見人で手のかかること承知で隊に入れた苦労人。
化物から国の安寧を守るための防衛庁特務部。
その機関に入った赤井チカだったが思ったよりも危険な仕事でまぁ大変!
しかも共同生活までするんですか!?え、基本のペアはこの子と?
私やっていけるのかなぁ…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 19:02:45
87896文字
会話率:40%
嘘つきSubこと、天馬司。司はある日病院でSubと診断される。医者に信頼出来る相手と適度なPlayを行った方が精神も安定しますので、まずは相手を探してみてください。と、言われる。司はステージへ向かう途中類と出会い、類と一緒にステージへ向かう
が着いたところでコマンドを言われてしまい、類にSubとばれてしまい――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 18:26:25
1440文字
会話率:3%
モトキス王国の王太子妃としての未来を約束された少女、リリエ・エーディット・クラヴァード。
彼女の婚約は王国の安定のために決められたものであり、自身の意思が反映されることはなかった。
顔も知らぬ王太子との結婚、王妃教育に明け暮れる日々。
そ
んな中、彼女の住むヴァルタリア領では鉱山の収益減少や不可解な金の流れが問題視されていた。
しかし、それは単なる財政問題ではなく、やがて彼女を巻き込む王宮の陰謀へと繋がっていく。
ある日、王太子から派遣されたという護衛騎士が彼女の前に現れる。
彼は常に人懐こい笑顔を浮かべ、誰にでも気さくに接する少年だった。
端麗な容姿と柔和な態度で、城内の者たちに自然と受け入れられていく。
リリエは彼を信頼するようになり、次第に領内の不正を共に探るようになる。
だが、それは単なる金銭の問題ではなかった。
彼女自身の存在が、ある者たちにとって"王国を揺るがす鍵"であると知ったとき、運命の歯車は大きく回り始める。
策略と陰謀が渦巻く王宮の闇の中で、リリエは**王妃としての未来か、それとも……**と、決断を迫られることになる。
***同名義でアルファポリス様(最速)、エブリスタ様で先行配信しています!***折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 12:00:00
61295文字
会話率:48%
【最初にドーン!】
現代の地球にて、突如、[神のデスゲーム]が執行されてしまいます。
日本の、とある女子高生が、ひょんなことから、タイムループしたり、ジョブチェンジしつつ、終末に挑んでいく事になりました。
世界中を巻き込んでの、異形の者
たちや人類との戦いの果てに、彼女らは未来を変えられるのか?!
それとも全滅してしまうのか??
といった、あらすじです。
【続いてバーン!】
本編は、現実世界を舞台にしたファンタジーです。
登場人物と、一部の地域や企業に団体などは、フィクションであり、実在していません。
出来るだけグロい描写を避けていますが、少しはそのような表現があります。
一方で、内容が重くならないように、おふざけを盛り込んだりもしていますが、やや悪ノリになっているのは否めません。
最初の方は、主人公が情緒不安定気味になっておりますが、落ち着いていくので、暖かく見守ってあげてください。
【最後にニャ―ン!】
なにはともあれ、楽しんでいただければ幸いです。
それではこれより、繰り返される時空の旅に、お出かけください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-03 07:00:00
421461文字
会話率:37%