「あなたってば、いつもそうよおぉぉ! 子供の世話も何もかも全部、全部、あたしに押し付けて、もおぉぉぉぉぉぉ!」
朝の目覚ましアラームにしては壮大すぎる、まるで世界の終わりを告げる警報機のような妻の声量に、おれは『また始まったな』と思いな
がら、コーヒーを一口すする。
「なによ……なによ! うんざりって顔してさあ! もおぉぉぅ! うんざりしてるのはこっちのほうよおぉぉ! おおおおおおぉぉぉ!」
壁と肌がビリビリと震える。妻はその見た目通り、オペラ歌手か何かだったかな。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-16 11:00:00
1347文字
会話率:52%
池袋を拠点《きょてん》とする大人の音楽教室で、歌唱や合唱(ゴスペル)を指導する三十代前半の男性ボイストレーナー白髪《しらが》サトルが、仲間である教室受付スタッフや、クライアントでもある生徒達との出会いを通して繰り広げられるヒューマンストー
リー。
7年前、池袋教室に赴任したてのサトルの元に、音痴と声の小ささに悩む少年と母親が訪れた。懸命に原因を探るサトルと、新たな可能性に気づいていく少年の姿に涙する母親。少年の成長につれて、やがて判明する少年の困難な環境。自身の驕りが招いた危機に向き合うサトルと、勇気を振り絞った少年が起こした奇跡とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 07:40:00
22501文字
会話率:58%
「開口一番重たい身の上話をしてきたヒステリック被害妄想女」
「受け答えすらまともにできない中卒引きこもりすっぴん女」
「住所特定、職場特定をまったくインモラルだと思っていないメンヘラ地雷系女」
「自己中利己的声量バランスバグ女」
会社員、
玉山 悟はマッチングアプリにて10連敗に喫していた。
業績優秀、容姿そこそこ、20代にして年収500手前のエリート街道ましっぐらだった玉山は、母親から地元での見合い話を提案されてしまう。今更地元なんかに帰ってなるものかとマッチングアプリを始めたものの、そこは一癖二癖では説明のつかない化け物の巣窟だった。
「こんな思いをするぐらいなら親にどやされた方がマシだ!!」
度重なる憤怒の末アンインストールを決意するが、その直前にマッチングしたのはまさかの典型的な美少女。下心の抑えがきかない10連敗男こと玉山は、11連敗目に王手をかけてしまうのであった……。
しかし、その美少女は今までの化け物共とはなんだか様子が違っていて……?
全8話予定の短い作品ですので、気楽に読んでいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-25 17:00:00
26846文字
会話率:42%
キャンプファイヤーと言えば、フォークです。
最終更新:2023-01-26 11:00:00
325文字
会話率:0%
〈ロリババア×追放されたポンコツ魔道士〉
初冬の風が吹き込む大通り、そこに高低ふたつの泣き声が響き渡っていた。
片方は銀髪の少女。あざとすぎるほどに完璧に、可哀想に可愛らしく泣き声をあげる。万人が迷子だと気付き、万人が手を差し伸べ
るような姿。
もう片方は荒れ果てた風貌の魔道士の男。諸事情を経てパーティを追放されたその男は、少女の横に腰を据えていた。
そして少女に負けじと、低音の桁違いの声量で泣き声をあげる。
この異常な邂逅をきっかけに、異様な二人の生活が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-05 16:34:57
7709文字
会話率:24%
日本でバリトン歌手としてデビューし、オーストリアの音楽の都ウィーンで世界一と呼ばれる音楽家としてこの音楽界君臨したドイツ人と日本人のハーフのイケメン――ノアは久しぶりの日本の生活を堪能していた。
一か月後にはベルリンに旅立たなければ
いけない。本当はずっと日本に居たい――彼の実態はこの多忙の毎日に疲れを見せていた。
そんな時、彼は深い眠りから目覚めると体が可愛らしい女の子へと変化していた。
かつての大きな声量を支えていた体は小柄になり華奢で小さな体に。声もあの太くてずっしりとしたモノではなく高くてか細くて綺麗な声に。おまけに相棒は異世界へと旅立ったようだ。
じゃあ、もう、音楽家の仕事できないから今度はアイドルとか目指してみよう! あ、声優としてみたい! Vtuberとかもやってみたい! そんな行き当たりばったりの女の子としての第二の人生が始まった……
※本作品はTSF要素がありますので苦手な方は控えてください。TS大好物な同士諸君……お待ちしています。
※主人公つえ―モノです。苦手な方は控えてください。最強になりたいみんなはぜひ見てください!
※残酷描写は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-29 07:00:00
110412文字
会話率:48%
他人の心を見る魔法。それは使い手の意思に関係なく発動し、他人が心で思っている言葉や感情を見てしまう魔法です。この魔法は、歴史上でも片手で数える程度しか使い手がおらず、詳細が不明でもあります。
この魔法が使える私、アイリス・ハーウェイは、家
族からバケモノとして扱われ、毎日のように虐げられて育ちました。そのせいで、私は人間不信になり、他人が嫌いになりましたわ。
そんな私は、お姉様に押し付けられたパーティーに参加していたのですが、人がいないバラ園で休憩していると、パーティーの主催者であるディヒラー家のご子息様、レックス様に声をかけられました。
声をかけられた時、私は魔法の才に優れる我が家の血が欲しくて、私に言い寄ってきただけかと思ってました。実際に、今回のパーティーの間だけでも、九人の殿方のお誘いをお断りしてます。
ですが、私の想像を裏切るように、レックス様はこう仰いました。
「俺は君に惚れてしまった! 一目惚れだ! だから……俺と結婚を前提に付き合ってくれ!!」
……信じられますか? 私、この方とは初対面なんですのよ? しかも、心の声も同じような事を仰っていたので、この告白に嘘偽りはありませんでした。
この声量も心の声もうるさ――いえ、賑やかな彼との出会いによって、ずっとバケモノとして虐げられていた私の人生は大きく変わりました。毎日のようにレックス様は私に会いに来てくれて、愛してくださいました。そんな彼に、私は惹かれていきましたの。
それは幸せでもありましたが、同時に私を虐げてきた家族との最大の争いになるきっかけになるとは――私には知る由もありませんでしたわ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-01 20:10:37
58416文字
会話率:58%
ある日、人の世界は終わった。地下深くより現れた魔物と、その魔物さえも屠る生き物達によって。しかし人の世界は終われども、人の命はまだまだ続く。
七年前の災禍を生き延びた少女・有栖川継実は、文明の滅びた世界で生き長らえていた。ただしただの荒廃
した、原始に回帰した世界ではない。
数億キロワットの電撃を放つ犬、都市をも粉砕する大声量で鳴くカエル、無数のレーザーを放つチョウ――――超常の生命体が大繁殖し、世界を滅ぼす力が野生に満ちる。そしてその中で生きる継実の身にも、人智を超えた力が秘められていた。
そんな暮らしの中で、ある時継実は『生き延びた人間達が集まっている』場所の存在を知り……
能力バトル&冒険メインのお話です。
拙作『彼女は生き物に好かれやすい』の続きとなっていますが、本作単体でもお楽しみいただけるように書いております。
https://ncode.syosetu.com/n4047cq/
第一章は本編の七年前の話。第二章から本編時間開始となっております。
全十四章予定。月一章投稿予定なので、完結は来年七月です。気長にお楽しみください。
『ハーメルン』『カクヨム』にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-19 00:00:00
1212973文字
会話率:28%
藤田:
この物語は僕が学校の可愛い女子全員と付き合う、そんなハーレムエンドまでを綴る物語である。
大河原:
おいおい、妄想世界ではって注釈つけなきゃだめだろ。夢を見るな、高校は大学受験をするまでの猶予に過ぎない。
藤田:
あぁ?恋愛マス
ターである俺ができるっていったらできるんだよ。
大河原:
恋愛漫画を大量に読んでいるだけでもらえるその称号に果たして意味はあるのか。
藤田:
うるせー。
大河原:
言葉数では確かに俺の方が多いが、声量的にはお前の方が確実に大きいぞ。
藤田:
はいはい、もういいですわ。あらすじを説明するからね。改めまして、この物語は3年という長くも短い青春を過ごす、男女5人の話です。
大河原:
あ、俺は、中学校の時にヒロインの一人と付き合って卒業と同時に別れたのね。で、高校にもう一人のヒロインと仲良くなたわけ。その子は、中学校時代、眼鏡をかけてた地味っ子だったんだけど、華々しく高校デビューをして一躍人気者の仲間入り。そんな二人のヒロインに翻弄されているところに、三人目のボインちゃんが登場して、もう俺の日常はどうなっちゃうの!?
藤田:
俺の嘘に乗るなよ。なに、いちご100パーセントみたいな設定をぶっこんでんだよ。……なあ、この調子で大丈夫か。
大河原:
そうだな。女の容姿をいちいち設定するのが面倒だから、このスタイルを採用しているとバレなきゃいいけど。
藤田:
だって、いらないでしょ。髪がきれいだの、消え入りそうなほど白い肌だの、巨乳キャラが胸を強調する度に主人公がムラムラするの。
大河原:
この物語は、藤田君による悪逆非道なハレンチ行為を私が成敗するまでの話である。
藤田:
そんな物語じゃねーよ。あれだよ。
大河原:
ああ、あれか。じゃあ、せーの。
藤田、大河原:
オ・レンアイ!
※この物語は、放課後、二人の男子高校生が他愛もなくしゃべるだけの話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-10 01:48:40
4401文字
会話率:28%
魔王が世界の実験を握ってから数十年。この世界は対魔王軍として、冒険者が派遣されるようになった(レベル制)。そんな冒険者の中でも、エルフと人狼の組み合わせタッグが巷で噂になりつつある。そう、マネマネとこんにゃくである。マネマネ(エルフ)、こん
にゃく(人狼)である。ちなみに、マネマネは魔法使いで、こんにゃくは羊飼いである。そんな二人がレベルを着実に上げていくと、ふと自分の声量が変わっている事に気がついた。マネマネは小さく、そしてこんにゃくは大きくなっていく声の大きさに、レベルが関係あると仮説を立てたにも関わらず、二人の目の前には謎の気持ち悪いモンスターが…!倒したら秒でカンストしてしまった二人は、やはり声量が極端な事になっているのに気づく。…また、他のステータスもバグっている事にも気がついた!これじゃロクに戦えなくね?つかクソ弱くね!?とーーーーッ!マネマネとこんにゃく、正反対の二人が繰り広げるギャグファンタジーアクションストーリー!ここに開幕ーーーッ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-14 04:32:22
6131文字
会話率:17%
「なんで、いつもそう自分勝手なんですか!! 一度くらい…… たった一度くらい!! 俺の意見を聞いてくれたっていいはずだ!!」
シロが感情を抑えきれずにカナタに怒鳴る。
この手の話をカナタと相互理解に辿り着いたことはほとんどない。
そう
頭の片隅では分かっているが、今日は珍しく折れることができなかった。
「ここはおれの軍団だ!! 文句があるなら今すぐ抜けろ!」
カナタも負けじと張り合うような声量で返してくる。
「っ!!」
頭から冷たい水を浴びせられたかのようだった。
『抜けろ』その言葉が意味すること――それは、言わば”お前に価値はない”と言われたのも同義だった。
その言葉は心に鋭く胸に刺さった。たった一言、ほんのたった一言が、今まで俺を生かしてくれた心臓を一瞬で打ち砕いた。
その言葉を言われることを常日頃からひそかに恐れていた。
いつ言われる、今日にでも言われるんじゃないか――と頭の隅のチリのように日々共存していた。
一瞬の静寂。カナタも頭に血が上ったようで、先の発言を撤回するそぶりはない。
お互い賢いはずだ。だがそれも冷静であればこそ。
制御の利かない感情のまま互いを言葉の刃を差しあってしまった。
「……わかりました。今までありがとうございましたっ」
後ろ髪を引かれる思いで泣きそうになりながらも、シロは言い切りカナタの前から立ち去る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-31 19:18:27
73332文字
会話率:26%
『大勢の人達に届く声量と、聞き取りやすい綺麗な発音と、人々の心を動かす演技力。
これらを全て兼ね備えた存在とは?』
新人声優、山田真弓は念願のアニメヒロイン役を得るも、無理な生活がたたって死んでしまう
もし生まれ変わってもまた声優になり
たい、声を武器にして生きていきたい・・・
彼女の最期の願いを神は聞き届けた・・・しかし・・・
これは、新人声優の主人公が異世界転生して、声優のスキルだけを武器に、色々な役を演じて、ファンをたくさん作って、歌とか歌ったりもして、ファンクラブも出来たりして、最終的に自分の名前の国が出来るような人気声優になるお話です。
※この作品は「アルファポリス」でも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-20 21:00:00
276472文字
会話率:43%
辺境伯令嬢のカノン様の巻き起こす事件について、護衛であるオクトが、皆さまに数々の事件の内情を語ります。カノン様は普通の人とは違い、体が頑丈で本気で放つ声量は人を軽く超えています。そんなカノン様をご両親と共に、このオクトが蝶よ花よと育ててきま
したが、あまりに甘やかしすぎたのか、少々わがままに育ってしまいました。そんなカノン様が通う学院が長期の休みに入った時に、偶然聖歌隊と出会い、そこに幼少の頃より色々と張り合ってきた幼馴染のシンフォニア様がいました。カノン様は対抗心から聖歌隊へ入りたいと言い出します。なんとか宥めたと思っていると…… 短編を連載版にしたものです。ゆっくり投稿していきますのでご了承ください。実際の楽曲を題材にしているので、曲の軽い紹介も後書きに書いてあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-08 19:23:22
85014文字
会話率:28%
辺境伯令嬢のカノン様の巻き起こす事件について、護衛であるオクトが、皆さまに数々の事件の内情を語ります。カノン様は普通の人とは違い、体が頑丈で本気で放つ声量は人を軽く超えています。そんなカノン様をご両親と共に、このオクトが蝶よ花よと育ててきま
したが、あまりに甘やかしすぎたのか、少々わがままに育ってしまいました。そんなカノン様が通う学院が長期の休みに入った時に、偶然聖歌隊と出会い、そこに幼少の頃より色々と張り合ってきた幼馴染のシンフォニア様がいました。カノン様は対抗心から聖歌隊へ入りたいと言い出します。なんとか宥めたと思っていると……この先の事が知りたい方はこの短編をお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-16 16:29:42
18476文字
会話率:27%
「これ、義理チョコだから」月山は周りに聞こえるぐらいはっきりした声量で、彼に話しかけた。声をかけられた彼――築館は紫のブックカバーをつけた本から目線を離して、彼女を見た。
最終更新:2019-02-15 00:30:06
1345文字
会話率:39%
詩の最期にある線は最低文字数になるまでのかさ増しなので無視してください
詩とイラストのフリーマガジン「表現したいわたしたち(第1号)」に掲載
( http://p.booklog.jp/book/104929 でWeb版が読めます)
「余
裕は無い」「kissはチョコの味」と共に第12回文芸思潮現代詩賞 入選
あと現代詩人の和合亮一さんに「独特な風が吹いている」と褒められました。
裏話をすれば、これは大学で「エネルギーと科学」という授業を受けていたときにパッと出てきた詩なんですよ。私は専攻が方言学のモロ文系学生なのですが、教養科目として科学系の授業を一つは取らないといけなくて受けていたんですけど、まぁ~その教授ったら授業の仕方が下ッッッ手糞ブリュリュリュリュで。声量は普通なんですが話し方が独り言というか他人に届かない、耳に入ってきてもそれは意味を持つ音としてではないって感じでして。本当に自分がしたい研究をするために大学教授になったんだなって丸見えなタイプ。そんな教授の授業だからそもそもヤル気なんて無くて、もうダル~~~っと受けてたんですよ。そんななかでパッと、たぶん1秒もない瞬間の中で出てきたのがこれ。
そのころ福満しげゆきの『僕の小規模な失敗』を繰り返し読んでいたし、その影響もあるかも。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-29 15:08:09
200文字
会話率:0%