「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アントニアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アントニアの不行跡や不品行をあげつらい
、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアントニアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アントニアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アントニアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で。メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品は小説家になろうのほか、アルファポリスでも公開します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-06 18:00:00
19158文字
会話率:51%
リリー・コニーズは己の人生に絶望していた。
リリーを罵り批判し、「教育してやっている」とふんぞり返る婚約者トレインに嫌気が差しているのだ。父はすでに敵(婚約者)の手に落ち、リリーの味方はいない。このまま結婚してボコボコにされて人生を終えるの
?
その時リリーに手を差し伸べたのは教員のルイーズ。アシスタントのノアとともに、リリー・コニーズの地獄からの脱走計画が今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-10 18:00:00
20940文字
会話率:34%
剣を何よりも愛していたアリエル。しかし、令嬢らしくないと両親に呪いをかけられ、剣を取り上げられた。家の為、国の為と、王太子の婚約者になり、淑女たらんとしていたアリエルだが、卒業パーティで婚約破棄されてしまう。自分の兄すら糾弾してくる姿に、も
はや味方はいないと思ったアリエルに手を差し伸べたのは、王太子の思い人である筈の聖女だった。************女同士の友情止まりですが、生産元が百合豚です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-23 18:29:38
11421文字
会話率:31%
国一番の裁縫上手を、王太子の正妃にする。その御触れで、国中の乙女たちが条件である婚礼衣装を縫い上げた。男爵令嬢のリラも憧れの王子様と結婚できるチャンスだと、婚礼衣装を縫い上げた。だが、そんなリラに待っていたのは、いつもリラの物を奪ってばかり
の年子の姉ベルが、リラの婚礼衣装を自作と偽り、王子様と結婚する結末。そして花嫁修業にちょうどいいのだから、と無理やりリラを王宮に連れて行ったのだ。実家ではリラに嫌がらせを受けていたと嘘を吐いたベルのせいで、リラは否応なく孤独になり、ベルが縫うべき、結婚式の贈り物もろもろさえ押し付けられる事に。誰も味方はいない、心安らかなのは窓辺で縫物をしている時だけ……そんなリラの話し相手になってくれたのは、姉の我儘で季節外れの薔薇を部屋に届けに来た、よれよれの服を着た庭師だった……
割とオーソドックス感のあるざまぁ系ファンタジーを目指しました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-18 18:00:00
9022文字
会話率:38%
俺、桜間怜央には幼なじみである女の子、遊佐勇那がいた。
彼女は俺にとって、勇者のような存在だった。
そんな彼女と毎日を過ごす中、俺達は突然異世界に飛ばされることとなる。
辿り着いた先は王宮。
異世界には俺と共に召喚された人達がいた。
それは俺と勇那を含めて四人。
皆は自分の職業を確かめる為にステータスプレートを開く。
勇那は勇者だった。まぁ、現実世界でも勇者のようなやつだったから納得できる。
で、そんな俺はというと⋯⋯魔王。なるほど、よさそうな職業だ。
今回の旅の目的は魔王の討伐だ⋯⋯っておかしいだろ!?
魔王って俺じゃねぇか! え、なに!? 周り全員敵なの!?
なんでいきなり敵陣からスタートなんだ!? しかも、勇那と戦うなんてやりたくねぇし! 戦う理由もねぇ!
絶対、俺達は生きて元の世界に帰る! その為にはなんだってやってやる!
というわけで、最悪の状況から始まる異世界魔王生活が始まった。
頼れる味方はいないしバレたら死亡! 極限状態で俺が取る行動とは!?
──これは、魔王と勇者が世界を救う物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-21 15:39:53
117294文字
会話率:53%
異世界に転生した……と思ったら……
なんか変な場所で昔話を聞かされて、ダンジョンマスターとしての力をもらった。その異世界は勇者も魔王もいる世界。どっちも恨みあってるけど何故か狙うは僕。
神曰く、人族も魔族も全力で殺しにくるから死にた
くなければ全力で頑張れよ、ということらしい。
この世界に味方はいない。たった1人の陣営なのだから……
……しかし、みんな敵なのはおかしくないか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-07 07:40:17
18132文字
会話率:3%
少女をかばって死んだ青年ヤマトが転生したのは、既に12人の勇者が死んだ異世界だった。
13人目の勇者として奮闘するも、国は滅んでるし、味方はいない。
3万の魔族の軍勢に皇女と二人で戦う!?
最終更新:2022-09-08 17:11:07
26205文字
会話率:50%
「マーガレット、君との婚約は破棄する。僕が真に愛しているのは、君の妹だ」
子爵令嬢である私、マーガレット・ドーランは、婚約者であるクレイグ・クローカーに婚約破棄を言い渡された。
彼は、私の妹であるリズに誘惑され、断れなかったらしい。
「
理解できた? お姉さまは、捨てられたのよ。私に婚約者を奪われて、どんな気持ち? 悔しい? 悔しいけれど、それを表に出さないように、必死に堪えているのでしょう? あぁ、なんて惨めなのかしら」
高らかに笑う妹。
それを見て、笑顔の両親。
リズに甘い彼らは、彼女が幸せなら、それでいいという考えなのだ。
誰も、私の味方はいない。
しかも、私が奪われたのは、婚約者だけではなかった。
なんと、私のお店の経営権まで奪われてしまったのだ。
何もかも奪われ、私は屋敷から追放された。
生活していくためにはお金が必要だけれど、お店の経営権まで奪われてしまった。
妹たちは、私から奪ったお店の利益で私腹を肥やし、私は文無しで家を追い出された。
こんな理不尽、許せるはずがない。
だから私は、新しいお店を作って、妹の客を奪うことにした。
奪われたのなら、奪い返すまで。
あなたたちの利益は激減することになりますが、これは商売なのですから、文句はありませんよね?
この作品はアルファポリスにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-10 20:48:04
36853文字
会話率:16%
王様ゲーム。それは運良く「王様」になった人物が、他の者たちに様々な命令を下せる夢のようなゲームである。……本来は。しかしその王様ゲームが、仕組まれていたものだとしたらどうなるか? 亀戸譲に味方はいない。敵は姫路マリア女王様とその配下。王様の
命令が絶対である以上、譲がマリアとイチャイチャするという命令を拒むことは出来ないのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-01 12:00:00
4450文字
会話率:35%
侯爵令嬢キサラは婚約者である公爵令息ロステオから、日々冷遇されていた。ずっと我慢していたキサラだったが、ロステオの一言で我慢の限界が訪れた。キサラの反撃が今始まる。
最終更新:2021-12-24 18:04:00
3754文字
会話率:50%
生まれた時から精神的虐待を受けてきた子どもがいた。
彼は全てを諦めて、全ての前向きさを無くしていた。
ただ、それでもまだ、全ての気力と意地と感情を無くしたわけではなかった。
彼は不運だ。
基本的に味方はいない。
誰も正しいことを教えてくれな
い。
基本的に親も出来事も理不尽だ。
この話でそれが覆ったわけではない。
この話で、何か前向きな結論が出たわけでもない。
それでも。
彼が大人になるために、この出来事は必須だったのだろうと思う。
苦くて苦くて涙する日。彼はほんの少しだけ大人になった。
はっきりとした結論が出る話ではありません。
爽快感もありません。
それでも、読まれた方に何かが残れば幸いです。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-09 23:18:33
15049文字
会話率:14%
みんなから、嫌われている。僕の味方はいない。
そう思い込み育った第一王子のデイヴィッド。
しかし、ある日、頭を打ったことで不思議な力が使えるようになる。
『え、息子がイケメンすぎて、どうすればいいかわかんないんですけど?』
『我が弟ながら、
お母様の遺伝子で完璧に育っちゃって接し方がわかんないわよ!』
『嗚呼!緊張して、デイヴィッド様とお話するとどうしても嫌味ったらしくなってしまうわ。』
『うふふ。デイヴィッドルートが一番萌えるのよね。』
↑!?
何かに気付いたデイヴィッド。さぁ、これからの運命や如何に!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-22 20:09:58
11255文字
会話率:27%
舞台は第三次世界大戦後、戦乱の世に逆戻りした地球
戦艦、ロボット、戦闘機、戦車etc……なんでもアリのふざけた戦場
主人公は中佐、そこそこ偉い……ハズ
でも顔だけ若い上司とかカイゼル髭の上司とかに前線に送られちゃう
主人公達の運命やいかに?
味方はいない事の方が多いけど、彼等は今日も全力で頑張ります!
…………割りとお気楽に
「よっしゃいくぜ突撃だ!」
「いや俺達砲撃がお仕事だから!」
こんな感じのふざけた会話満載でお送りします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-28 16:02:43
54157文字
会話率:69%
アイツに奪われてばかりで味方はいない...もう何も奪わせない誰にもアイツにも立ちはだかるものは...
最終更新:2018-02-21 04:00:00
1066文字
会話率:42%
「世界が嫌だった・・・。人間が敵だった・・・。もっと言えば、俺の味方はいないし、作りたくもなかった・・・。」
現実世界で自殺を図った少年カシイは、空に建物と島が浮かび、ドラゴンとワームとライオンが混ざったようなキメラが空を飛び、空は
青い空と赤い空が混ざっている、摩訶不思議な世界で目を覚ました。
―――きっとこれが煉獄であると悟ったカシイは、数日後とある理由から少女を探すため森に入り、様々な障害から苛立ち、左腕を左に薙ぐ。するとそこに突如、ゲームでよく見る"メニューウィンドウ"が現れ、チュートリアルが出てくる。
するとそこには一文の文章が書かれていることにカシイは気づく。
"セーブポイントはお好みでお願いします♪"
―――これは自殺する程に世界が嫌になった少年カシイが、異世界空間でセーブ&ロードを駆使し、時にだらだら、時に急いで、時に立ち止まり、時に突き進んでと生きていく冒険譚。
そして少年は、この世界に転移した理由を、様々なことから徐々に知ることとなる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-01 20:20:39
152794文字
会話率:37%
ある日家に帰った佐藤大(サトウダイ)するとそこには父と母と妹が血を流し倒れていた。
誰が殺したんだ!僕はそれが気になり一人で調べることにした。周りに味方はいない。全員敵だ!!
登場人物
主人公 佐藤大(サトウダイ)
中学2年生 男 中学生
齋藤涙飾(サトウルカ)
年齢不明 女 警察官
※順次増えていきます※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-24 22:04:34
987文字
会話率:36%
普段と変わらぬ日常を過ごしていたはずの高校一年生霧島 雄二は、ある日、異世界に存在する帝国によって剣と魔法の存在するファンタジー世界へと勇者として召喚されてしまう。だが、勇者とは名ばかりで、実際は王国との戦争と、その後の魔人領制圧の際に
帝国兵の身代わりとなって戦わせられる奴隷だった。首に取り付けられた奴隷の首輪によって逆らうことを許されない雄二達は皇帝の命に従って召喚された際に与えられたステータスを強化していく。だが、他のクラスメイト達が持つ強力な職業とステータスに反して、雄二だけは一般人並みの平凡な職業とステータスしか与えられなかった。その結果、帝国に不用と見なされた雄二は、帝国兵の手によって殺されそうになる。親友の手を借りて運よく生き残ったものの、雄二の体はすでにボロボロだった。味方はいない。助けも来ない。絶望的な状況の中、魔物がひしめく世界を生き残り、帝国へと復讐の牙を突き立てるために雄二が踏み出した道は――。
さらに、帝国が勇者召喚を行ったという情報がもたらされた王国は、帝国に対抗するため同じく勇者召喚の儀式を行うこととなった。勇者同士の激突という、かつてない壮絶な争いが予感される戦争までの期日はすぐそこまで迫っている。囚われた幼馴染達を取り戻すため、帝国にとって最凶最悪の存在となった雄二が牙を剥く!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-11 00:00:00
273152文字
会話率:32%
最低から始まるSF風ラブコメ愛憎劇。
今から数百年後、人類は新たな惑星に入植。国々が乱立し領土争いも佳境に差し掛かり、森の国レオモレアでは王の選定で陰謀渦巻く事件が起こる。
そんな中、体育会系女子(一応姫)は嫌われ者の美形サイレント男子
(幸薄)へのスパイを命じられるが、ターゲットとは雑談もできない。味方はいない、仕事はできない、体育会系女子(一応姫)は任務を達成できるのか。
この作品はカクヨムにも別のバージョンで掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-17 11:35:06
172986文字
会話率:58%
ワガママで高飛車で美人な令嬢、マリア様の"とりまきその1"が私の立ち位置。
今日もマリア様の為に害悪を排除します。
全てはマリア様の為に。
…なんてね。そんなわけ無いじゃん。あーあ、ホントくだらない。アホらしい。つまらな
い。イライラする。
毎日毎日飽きもせず王子にアタックしちゃってさ。後でフォローするの誰だと思ってるんですかね。
まぁ、こっちも利用出来る限り利用させていただくので構いませんけど。
――――――
自分の目的の為には相手も利用する主人公なので共感しづらい部分もあるかと思います。
途中、少々内容が重く(黒く)なります。ですが後々明るくなっていく予定です。
人名、地名等はフィクションです。
初投稿です。どうぞお手柔らかによろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-16 00:00:00
18604文字
会話率:17%
今日も刀を抜く。
誰の為でもない、己の為に。
敵はヒーロー。
味方はいない。
組織の謀略にも関心を持たず、ただ戦う。
死神は今日も『死』を見せる―-――――
最終更新:2013-12-01 02:21:08
4202文字
会話率:34%