「お前は王子に相応しくない」
そう告げられて城を追い出された聖女ゲルダは庶民に身を落とす。
国の為に、何より王子の為に命を捨てて働いてきた彼女を庇う者は誰一人いなかった。
誰もが身一つで出て行く彼女を嘲笑う。その中には新たな聖女に抜
擢された少女もいた。
しかも彼女はゲルダに代わって王子と婚姻を結んだというではないか。
一応、棲み家となる家を与えられたが、ゲルダはそのまま城下町を出て行ってしまうのだった。
とある街に落ち着いたゲルダはその日から浴びるように酒を呑むようになる。
彼女を過去の聖女と知る者達は“酔いどれ”と呼び、笑うのだった。
そして彼女には誰にも打ち明けていない秘密がある。
それは前世の記憶を失わずにこの世へと生まれてきた事だった。
「いやぁ、城から出されたお陰で誰に気兼ねする事なく酒を呑む事が出来るわい。王子サマサマだ」
前世では免許皆伝を許された剣豪にして酒豪だったヒルダは今夜も大酒をかっくらう。
このような日々を過ごしていたが、いつしか身の周りに不審な気配を感じるようになる。
一計を案じて気配の主を捕らえてみれば、なんとそこには見知った顔が……
「今、王子様の御身が危ういのです。何卒ゲルダ様のお力添えを」
自分に成り代わって聖女となった少女の訴えにゲルダは如何なる判断を下すのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-02 00:51:08
894277文字
会話率:40%
幕末、有名を馳せた数々の志士たちがいたが、全く無名でありながら、幕末期において天下無双と言われた剣客が居た。その名を「仏生寺弥助」という。
剣はめっぽう強いが、字も書けない無学な男であったが故に、時代に名を残すことが無かった無頼の剣豪の活
躍を描く。
時は文久2年、舞台は品川。
高杉晋作ら長州藩士による品川御殿場にある英国公使館焼き討ち事件に絡んで、幕末最強の男、仏生寺弥助が活躍する活劇。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-27 00:00:00
136736文字
会話率:36%
忠臣蔵――――世に有名な赤穂浪士討ち入り。吉良家の兵として戦い、討ち死にしたとされる剣の達人・清水一学は、名を一生一学と変え密かに生き延びていた。
事件から二十年後、赤穂浪士を義士と讃えるとある宿場に、死んだ筈の剣客が訪れる。
江戸時代
を舞台にした歴史のイフ短編です。史実に忠実ではありません、エンタメとして楽しんでいただければ幸いです。
カクヨムにも同じ小説を投稿しています。https://kakuyomu.jp/works/16816452219844072212折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-07 20:14:02
20786文字
会話率:39%
高校デビューで運動部に入った白野孝介(しらの こうすけ)は、慣れない練習の疲れからか熱中症であえなく帰らぬ人となる。
そして神様的存在に転生させられた先は、超常的な魔剣の栄えし異世界――――だが、その中でも屈指の嫌われものの触手使いであった
。
かつて世を乱した淫魔をスレイする為に生まれた触手魔法は、今では忌み嫌われる厄介者。
天下に憚る日陰者で、ついてきたのはぽんこつ師匠。
職なし、身分なし、おまけに触手の才能なし。
そんな最悪の環境の中、シラノは世の触手使いの名誉のため《触手剣豪》として立ち上がると決めた――――。
捨てるは命。ここぞ死地。
相対するは数多の魔剣。相手にとって不足なし。
――――――魔剣、断つべし。
※猥褻はない
※申し訳程度のクトゥルフ要素折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-23 16:12:34
1122059文字
会話率:37%
社(やしろ)置丞(おきすけ)は剣術道場と寺子屋を営む剣客である……表向きは。
異能を持つ母、剣豪の父……その間に生まれた彼は、異能を受け継いだ剣客。母が死んだ原因となった“お役目”が、母の死後何年も経って忘れていた頃に彼にも降りかかる。
抗いようのない『その血の定め』に、彼はそれを背負う事を決め、生まれ育った屋敷を隣人の幼馴染に任せて旅立っていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-23 11:50:49
5997文字
会話率:42%
異世界女剣豪剣客譚─序章─
最終更新:2022-02-19 11:00:00
3826文字
会話率:34%
時代劇にSF的ガジェットを加えて綴る、時代小説シリーズです。時代劇とSFの融合といえば大抵の場合、SFが主になってしまうものが多いように思います。本シリーズはどちらかといえば時代小説の側を主として、仕掛けに気付かなければ一見普通の時代小説に
見えるかもしれないような手法で綴って参る所存であります。普段時代小説なんて読まない、っていう方にも読んで楽しんでいただければ大変嬉しい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-17 20:00:00
117654文字
会話率:29%
魔法による近代化文明が成立し始めた世界に転生し、その世界で長峰・禅二郎という少年に生まれ変わった青年は、銃と魔法が主流となりつつある世界情勢に反発するように、刀鍛冶を目指す。
しかし、禅二郎はその圧倒的な剣技と短気で情け容赦の無い性格から、
裏社会での用心棒稼業である『剣侠』として名を馳せていく。
禅二郎は『近代の波』に晒さらて変わり行く時代の中、自由気ままに自らが望むまま生活していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-02 06:00:00
4729文字
会話率:15%
呪術により現世に蘇った、豊臣方の武将や足軽。
「怨霊武者」と呼ばれる過去の亡霊が溢れ、堺県の市街地は恐慌状態に陥った。
この事態を重く見た人類防衛機構極東支部近畿ブロック堺県第2支局は、管轄地域全体に戒厳令を発令した。民間人は強制避難を
命じられ、第2支局に所属する全ての特命遊撃士及び特命機動隊曹士にはスクランブル出動が要請された。
堺県第2支局所属の特命遊撃士にして、堺県立御子柴高等学校1年B組が誇る三剣聖が一角、淡路かおる少佐もまた、スクランブル出動に応じた特命遊撃士の1人である。
怨霊武者が徘徊する戒厳令下の市街地を、2つお下げに結んだ黒髪を揺らしながら、淡路かおる少佐は1人進む。武将・剣豪クラスの怨霊武者を狩るために。
遊撃服の腰間に差した太刀の銘は「千鳥神籬」。都市防衛の任務のために鍛えられ、テロリストやカルト教団員といった数多の悪を、正義の名の下に斬り捨ててきた業物である。
だが淡路かおる少佐の行く手には、真田十勇士が筆頭・猿飛佐助や二天一流の宮本武蔵といった、名だたる強敵達が立ち塞がるのであった…
(※ 未成年者の飲酒シーンが登場しますが、当作品は現実の未成年の飲酒を推奨した物ではありません。当作品はフィクションであり、現実とは別の歴史を辿り、現実とは異なる法律が施行された日本が舞台です。フィクションと現実を分けて考えて下さい。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-19 19:17:54
14875文字
会話率:19%
これは玉の輿なら芹沢学園と呼ばれる女子高で、玉の輿を狙って熾烈で苛烈な争いを繰り広げる女子高生たちと、
人斬り(辻斬り的な意味で)、百人斬り(性的な意味で)、二刀流(SとM両方いけると意味で)と呼ばれた少女、黒江狂花のハーレム作りのソドムと
ゴモラ、アドンとサムソンで120日の栄えの剣客物語である。
なお本作では同性愛が多々登場しますが決して揶揄するものではありません。
マジョリティであろうとマイノリティであろうとあらゆるセクシャリティは個人的人権と同じく神聖にして侵すべきならざるものであります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-11 21:55:00
467文字
会話率:0%
死んだ剣豪たちは「剣界」という異世界に異動し、剣を磨く。
はずだった!!
現代のマンションの裏路地と剣界が接続されると……………
剣豪たちは現代の人を斬って、斬って、斬りまくる!
その剣豪たちから人々を守るために戦う謎の流派・鳥義鎧聖
流の遣い手・中2の時掛守。
壮絶な殺人剣を振るう普通の少年・僕。
剣界に降り立った宮本武蔵、。
三人の視線から送る剣戟あり青春あり人情ありの現代剣客小説。8/11連載再開折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-01 18:03:30
30751文字
会話率:41%
元服前の少年と、鬼と呼ばれた剣豪の剣法遊び。
目には狂気、技は殺法。少年、その心は何を見る。
老齢の元人斬りはかつての自分を重ね合わせ、ただ剣を振るう。
田之倉天膳と四条吉之助。
二人の運命は今、交差しようとしていた。
時代小説どころか小説すらほぼ読まない作者のお話です。
歴史にも疎いので時代考証ずたぼろです。
文法作法もほぼほぼ知らず、段落空けすら投稿前に気づく始末。
そんな私のバーチャル江戸剣風記録を、よろしければお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-17 18:37:06
9229文字
会話率:16%
評伝「左近太」に書いた曾祖父「左近太」の、欠けていた剣技の具体を示しているかもしれない、新しい資料に行きあたりました。『百魔 續篇』(杉山茂丸 著)──国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」で発見。1926年(大正15)12月25日(昭
和に改元される前日)、大日本雄辯(弁)會(現在の講談社)から発行された書籍です。波瀾万丈、狂瀾怒濤にして有為転変、そして快刀乱麻。軍記物の講談を聴くというか、歌舞伎を観ているような、目眩くドライブ感にあふれる筆致──天下の稀&奇書と呼ばれる同書にインスパイアされ、引用と妄想の果てにまとめた話です。
拙著ブログ『軽はずみ備忘録』、ブログまとめサイト『WEB版・軽はずみ備忘録』掲載原稿を一部改訂しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-27 15:56:46
16589文字
会話率:2%
幕末から明治にかけて、備前の国岡山に、独自の二刀流を操る剣士がいました。明治を代表する剣豪のひとりと云われる奥村左近太(おくむら・さこんた)です。1884年(明治17)から1895年(明治28)まで10年あまり、明治天皇の御前試合を含めた数
々の撃剣試合で、負けることのなかった男。亡くなるまで丁髷を落とさなかったという、生き残ってしまった「さむらい」の話です。
拙著ブログ『軽はずみ備忘録』、ブログまとめサイト『WEB版・軽はずみ備忘録』掲載原稿を一部改訂しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-25 18:59:17
18258文字
会話率:3%
神代の世界は過ぎ去り、魔法が刀剣に敗北し、剣が銃弾に砕かれる時代に生きたある剣豪の物語。
時代遅れの剣豪闘士の物語。
最終更新:2015-08-13 01:40:23
3992文字
会話率:11%
12年の長きに渡って、人間と魔族は一進一退の攻防を繰り広げている。魔族『カルゼ帝国』はこの数年の劣勢から一転。圧倒的な個の力を生かし、人間側『諸王連合』へ破竹の勢いで進行を進めている。
死霊と称される剣鬼がいる。著名な剣客や剣豪で知られる軍
人と立ち会い、それを尽く切り尽くした『人間』。死霊はゆく先々で死を振りまいていたが、その道に、魚取りがうまいと評判の少年ヨーランの道が重なる。
死霊と少年の剣の先にはなにがあるのか、人間と魔族をも巻き込む、その一刀の先には。
(過去にブログに乗せた短編の長編化になります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-07 00:31:05
1806文字
会話率:2%
学校でも家でも独りぼっちの女子高校生、高橋美咲。
彼女の唯一の生き甲斐は、人形作りだった。
その日もインターネットの通信販売で仕入れた材料を用いて一人、人形作りに励んでいた。
十体の木製のコケシ。
美咲は悩んだ末に、幕末の偉人達をモ
チーフに絵付けを行う。
しかしその晩、美咲の身に何とも不思議な出来事が起こる……
彼女の作った、小さな新選組や小さな維新志士。
彼らの存在が、美咲の心にどんな影響を与えるのだろうか?
孤独な少女と小さな偉人たちが織り成す、はちゃめちゃファンタジー?
和風? 古風? 現代風? 史実?
恋愛要素も無ければ、歴史的要素もほとんど無い!
とにかく、細かいことはお気になさらず……軽い気持ちで最後までお付き合い頂けたら本望です。
≪追記≫
短編を予定していましたが、上手く文章をまとめられずに結局は連載になってしまいました。
長く続くか、短めに完結させてしまうかは未定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-22 08:26:59
9910文字
会話率:40%
戦国時代、終わりの見えない戦いを人々が繰り広げていた頃。
一人の若き剣客の新右衛門は相棒である鷹の望月と旅をしていた。
旅の途中のとある町で新右衛門は行き倒れの女性を助ける。
この出会いが二人の運命を大きく左右する冒険の始まりだった。
最終更新:2013-06-08 09:00:00
1474文字
会話率:9%
鬼丸泰一《おにまる・たいいち》は三十四歳の警察官。
ある日、癌の宣告を受けた泰一の前に、ルナとソルという二人の美少女が現れ、襲いかかってくる。だがそれは泰一の腕前を試すためであり、二人の本当の目的は泰一に覇剣戦争に参加してもらうことだっ
た。
覇剣戦争とはなにか? それは古今東西の名剣がナンバーワンを決するためのバトルロイヤルである。
名剣とはなにか? それは意志を持ち、人の姿に変身することもできる特別な剣のことだ。
ルナとソルは名剣であり、泰一の腕を見込んで自分たちを使い、覇剣戦争を勝ち抜いて欲しいと願ったのだ。果たして泰一は――?
古今東西の伝説の剣が勢揃いする現代剣豪小説、ここに開幕!
――なおタイトルは『せんのつるぎのはをきそえ!』と読みます。『せんのけん』ではありません。
また本作は『カクヨム』と『Arcadia』でも公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-20 10:00:00
123308文字
会話率:52%
江戸時代初期。剣での仕官を志す二人の若者は、辻斬りをして腕を磨いていた。目指すは、吉岡憲法(清十郎)に勝った宮本武蔵だ。しかしそんな二人がある夜、京の町で恐ろしい目に遭う。実話? 伝説? (*他所でも掲載していますが、転載に問題ありません)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-20 06:41:09
3510文字
会話率:40%