◇
突然人の頭上に数字が表示されたら、皆は何を想像するだろう。
ある人は集団幻覚をまず訴えた。ある人はそれは努力の数字だと怖がる子供をあやした。ある人はそれは才能の数だという説を提唱した。
それから数十年、未だに真相は明らかになっていない
けど……確実に言えることが一つある。
その数字が『0』の人間に、存在価値はないということだ。人間というものは、数字は高ければ高い方がいいと思いがちなんだそうな。
レベルゼロである主人公は周囲から馬鹿にされていた。それでも冒険者になる夢を捨てられず、己の肉体を鍛え続けてきた。
冒険者育成学校の中でも最底辺、そんなある日、こんな声が聞こえてきた。
『――アチーブメント・陰を極めし者を獲得しました』
アチーブメント? なんだそれは?
その瞬間、謎の魔物たちを率いた魔族がやってきて、こう告げる。
「これより、人間狩りを始める」
魔族が連れてきたのは魔大陸の深部にしかいないような強敵ばかりだった。
立ち向かう人類。または蹂躙される人類。
「む、無理だ……こんなの、勇者か何かの仕事じゃないか!」
だが奇妙だ。主人公だけは襲われない。誰もが横を素通りしていって存在自体が消えてしまったかのようだ。しかし、そんな好機を逃すわけにはいかない。
主人公は魔物の背後から一刺しし、殺す。いとも容易かった。
防御力も攻撃力も無視した一撃とは、これほど恐ろしいとは。
「俺にだって、できることはあるんだ……」
そんな作業を繰り返し、ついに魔物を殺しきる。
『――アチーブメント・魔の天敵を獲得しました』
「この世界にそれが必要なら……俺が、勇者になる」
◇折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-12 20:18:59
8190文字
会話率:45%
優しい性格だが〝冒険者育成学校〟内で最弱で、同級生にいじめられていた少年ロス(大分天然)は、ある日、モンスターに襲われて心臓を食べられてしまった。
が、親代わりの叔父によって、〝伝説のドラゴンの核(コア)〟を心臓代わりに埋め込まれて命
を救われた。
甥を助けるためとはいえ、禁忌を破ってしまった叔父は、ロスに本当の事を言えず、〝魔導具〟を埋め込んだのだと嘘をつく。
真実を知らないまま、〝伝説のドラゴン〟の力を得て最強になったロス。
幼少時代に両親を亡くした自分を育ててくれただけでなく、命まで救ってくれた叔父に楽をさせるために、すごい冒険者になる事を夢見る彼は、いじめっ子たちを無自覚に倒し、モンスター相手に無自覚に無双し、挙句の果てには、魔王をも無自覚に灰にする。
これは、心優しい元最弱の最強少年が、未だに自分は最弱のままであると勘違いして、敵側から見るとちょっぴりサイコパスな言動をしつつ、襲い来る敵を全て蹴散らし、無自覚なまま世界を救ってしまう物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 18:32:24
30642文字
会話率:36%
〝人間が扱える武器〟としては世界最強の剣である〝元女神剣(ゴッデス・ブレード)〟は、女神によって生み出された直後、女神が人智を超えたその馬鹿力で調子に乗って振り回したせいで、折れてしまう。
死亡した剣は、女神によって、とある村娘の〝眼鏡〟
として転生させられる。
ドラゴンに襲われて自分以外の村人を皆殺しにされた彼女――アネスは、〝両親の仇を討ちたい〟と訴えて、まずは冒険者になる最短ルートである〝冒険者育成学校〟への入学を目指す。
必死に勉強しつつ、アネスは王国騎士団団長から戦闘訓練を受け、偶然出会ったエルフの少女とドワーフの男性から、それぞれ弓矢の扱い方と爆弾の作り方を学ぶ。
努力が実を結び、アネスは、無事〝冒険者育成学校〟への入学を果たす。
前世の能力を引き継いだ上で転生した〝眼鏡〟は、持ち主であるアネスが死ぬ程修行して強くなり過ぎてしまい、全然〝剣〟としての能力を使う機会がない。
そして、三年後。
もう直〝冒険者育成学校〟を卒業するアネスは、最終試験に臨む。
その内容は、〝ダンジョンでのモンスター数匹の討伐〟。
アネスの実力ならば特に問題なく達成出来ると思われたが、入学直後から彼女を馬鹿にして嫌がらせをし続けて来た貴族のコルムが、今まで一度も嫌がらせが成功していない事を逆恨みして、取り巻き二人と共謀して、アネスを襲撃する事を目論む。
そして、いよいよ、最終試験当日を迎える。
(※〝眼鏡(元剣)〟である〝ぐーちゃん〟の視点で物語は進みます)
(※全部で15,000文字くらいです)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-01 19:10:00
14353文字
会話率:42%
「我がパーティに魔力支援しかできない無能は不要! よって貴様を追放処分とする!!」
僕――イシュアは、そんな理不尽な理由で追放された。
世界の希望を背負って立つはずの勇者によって。
マナポーターとは魔力不足のパーティに、魔力を供給
するパーティのかなめとも言える重要なジョブである。
「僕がいないと、すぐにこのパーティは魔力不足でまともに戦えなくなります。考え直すべきです」
「黙れ! 落ちこぼれの分際で口答えをするな!!」
そうして追放された僕であったが――
「待ってください! イシュア先輩!」
追いかけてきたのは、なんと勇者パーティの聖女・アリアであった。
彼女は冒険者育成学校に通っていたときの後輩である。
「先輩に見捨てられたかと、すごい後悔してました」
「勇者パーティはどう考えても、先輩のおかげで辛うじて持っていたようなもんじゃないですか!」
アリアは涙ながらに訴えかける。
勇者はあろうことか、パーティメンバーに黙って僕のことを追放したらしい。
「私、先輩に付いていきます!」
「あんなリーダーに付いて行っても未来はありませんから」
アリアはきっぱりと言い切り、僕と旅を続けることの望むと明言。
こうして聖女様との旅が始まったのだった。
一方、勇者パーティには修羅場が訪れていた。
勝手にイシュアを追放した勇者は、メンバー全員に責め立てられていた。
イシュアがパーティを支える重要人物であることを、勇者以外はみんな理解していたのだ。
それでも勇者の権力を笠に着て、強引にAランクパーティーの攻略を進めようとする。
しかしメンバーが2人抜けて、すぐに魔力が枯渇する勇者パーティにそれは叶わない。
――勇者パーティには、どこまでも暗雲が立ち込めているのだった。
※別サイトにも投稿してます
※水曜日/日曜日で週2回更新
***
01/20 ジャンル別 日間ランキング 2 位
01/20 総合 日間ランキング 4 位
01/24 ジャンル別 週間ランキング 3 位
02/13 ジャンル別 月間ランキング 4 位
02/13 総合 月間ランキング 8 位折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-19 07:00:00
176872文字
会話率:42%
エルリック冒険者育成学校。
かつて魔大陸の瘴気を払った勇者の名を冠する学校では、冒険者を育成するためのダンジョンを有していた。
そんなダンジョンで怪我をした人で賑わう保健室。
ここには女神と天使と呼ばれる2人の人物がいた。
女神と呼ばれるの
は保健室を担当している女医のエリー。
天使と呼ばれているのはエリーの助手を務めるイズ。
生徒達から人気を二分しているこの2人にはとある秘密があり……学園のトラブルを解決する男の娘とTS女子の日常譚、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-15 00:00:00
211307文字
会話率:38%
臨時講師として招かれた冒険者ギルド職員が、実在の魔剣士の事例を元に、都立冒険者育成学校初等科の児童らへ冒険者の心構えを解く話。
最終更新:2022-05-09 02:56:08
2459文字
会話率:42%
裏で活動していた魔法社会が2020年ごろに表に出現して二十年。世界は、魔法と言う概念を受け入れ発展していた。そんな中、日本最高峰の冒険者育成学校である沖野宮高校に、一人の少女が入学する。
……が、まあ、難しいことはこの際どうでもいい。
元気
でアホっぽくて、かわいらしい美少女がなんか頑張っているのは尊い。要するにそういうことである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-11 22:56:01
31861文字
会話率:47%
冒険者育成学校で落ちこぼれ、『遊び人』のマリエッタ。
しかし、密に上級職の『聖者』を目指していた。
しかし、王子を助ける為に、『聖者』を諦める事に、
冒険者としての未来を失い、絶望のマリエッタ。
しかし、王子を助けた事で、王宮の上級女官
に?
更に、王妃に望まれて?
もふもふを愛するマリエッタの成り上がり物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-12 09:46:51
51461文字
会話率:22%
主人公シンは、1度目の転生で腐りきった世界に転生しその世界を修復した。魔王になりきり悪逆非道な人間たちを抹消し、ほぼ1から世界を作り直した。
女神は、その行動をみた神々が功績を認めシンを2度目の転生をさせると言ったと伝える。だがそれは女神
のウソで、本当の目的は他にあった。
それを知らずにシンは転生させられ、新たな異世界に、二度目の転生をする。
赤ん坊として転生し15年。育ての親に学校に行かなければこの世界の冒険者にはなれないと言われ、シンは仕方なく冒険者育成学校へ入学する。
だが、そこで待ち受けていたのはシンも想像していない事だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-28 23:04:15
32585文字
会話率:0%
「だるい」「つらい」「めんどくさい」が口癖。
「風呂」「睡眠」「あったかいご飯」が人生の三種の神器。
怠惰な少年・ケビンは、冒険者育成学園をダントツビリの成績で卒業した。
在学中は、生徒・教師ともにバカにされ続けるような、全テスト赤点
ギリギリ、退学寸前の大問題児だった。
就職先は一応は、冒険者。だけど、そのメンドくさがりな性格が災いして、全く仕事を頑張ろうと思えなくて……。
ケビンの成績が悪すぎるのには、とある隠された理由があった。
冒険者ギルドで一回り年下の美少女・ヒナリアとの出会いをきっかけにして、眠り続けていたケビンの才能が日の目を浴びることになる。
バカにしていた連中は、全員が目玉が飛び出すような大暴れ!
働きたくないけど、働かざるえなくて……、大成果をあげてしまう。
怠惰すぎる少年の無双な日々が見られる冒険譚である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-14 20:00:00
48373文字
会話率:29%
冒険者を目指す16歳以上の少年少女が通うことのできる【冒険者育成学校】
とある理由からそこへ通うことになった少年、アルト・アルファス。
ただ普通の学校のような授業を受けるだけでいいと思っていたアルト。
しかし、彼を待ち受けていたのは想
像を絶するような授業で!?
これは、冒険者を目指す少年達の冒険譚折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-27 21:46:07
16559文字
会話率:42%
迷宮都市ハニーブルク。
その街の冒険者ギルドと冒険者育成学校の近くに位置する喫茶店『蜂蜜の砦』。
彼、間藤修はその店のマスターをしていた。
そんなある日、彼の日常は一人の常連客が持ち込んだ、一つの黒い魔石がきっかけでどんどんと破綻し
ていく事になるのだが──。
これは、元Sランク冒険者が経営する喫茶店『蜂蜜の砦』での日常の物語。
……のはず。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-05 13:12:40
73742文字
会話率:21%
これは冒険者育成学校を卒業したばかりの新人冒険者レイヴ=ソレッドと妹のイリス=ソレッドの二人がダンジョンの高みを目指す物語。
最終更新:2019-11-17 22:43:24
2545文字
会話率:36%
冒険者育成学校を首席で卒業し、天才ともてはやされていたクロース・シュベルティーは、世には勇者という、理不尽を絵に描いたような存在がいると知る。その存在はあまりに大きく、道を踏み外した勇者は世界を大きく狂わせる。クロースはあることをキ
ッカケに、勇者を抹殺していくことを決意した。
圧倒的理不尽をに立ち向かう、クロースの冒険が始まる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-03 03:17:27
1653文字
会話率:55%
王立冒険者育成学校で巫術学を教えるコンコンは“のじゃロリ金髪キツネ巫女BBA先生”と慕われる半神だった。
今年も卒業生を無事に送り出した彼女だが、式典から帰宅しようとしたところで二人の学生につかまってしまう。
彼らには“のじゃロリ金髪キツネ
巫女BBA先生”に、なにやら相談事があるようなのだが……。
キュートな狐系ヒロインの教育(?)ファンタジー!
※卒業シーズンなので卒業をテーマにして書いてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-10 13:38:20
16460文字
会話率:53%
ダンジョンと呼ばれる強力な魔物達が暮らす恐ろしい地下迷宮。
最も深いと言われるダンジョンは、冒険者達が全力で攻略し、現在32階層!
しかしそれはまだそのダンジョンの100分の1程度でしかなかった……
そんな最も深いダンジョンの最下層に住んで
いる少年が、ある日冒険者育成学校に入るため、地上に向かう!!
指一本で魔物を倒せる男の子が地上に出たらどうなってしまうのか!?!?!?!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-12 21:11:52
15429文字
会話率:59%
『貴方の冒険者としての適性は0です』
冒険者に憧れる健御勇は冒険者学校入学資格試験当日、冒険者としての適性は無いと告げられる。
悲嘆に暮れ、地道に冒険者になる道を模索する中とある少女と出会う。
近未来の日本で繰り広げられる冒険者候補生達
による異能力ハイスクールファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-09 00:01:56
9126文字
会話率:36%
不慮の事故にあった少年は目がさめると不思議なことに身体が小さくなり元魔王を祖母にもちそんな魔王を倒したと世間で英雄と呼ばれた元勇者を祖父にもつ
『アル=ルークリオ』に生まれ変わってしまっていた。
そんな魔王である祖母の尻拭いのため冒険者育成
学校に入り勇者をめざすことに・・・・。
様々な人に修行をつけられその実力は魔力量無限の規格外になっていた折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-17 23:00:00
18680文字
会話率:49%
魔物が蔓延り、ドラゴンが支配する。そんな世界で人類に残された最後の地「テウルギア」
冒険者と魔術師が集うこの街に新たな冒険者が一人。
少年の名前はリアム・バージェス。
テウルギア唯一の冒険者育成学校クーヴレールを首席で卒業した彼。し
かし、そんな彼に貼られたレッテルは「スーパールーキー」や「期待の新人」等ではなく、同期に魔術師がいないが故の「大凶作の八十期生」
世間から真っ当な評価を得ることなく、ただ恩人との再会を果たすため、リアムは力を求める。
彼は一体なにかを手に入れられるのか、そして、なにかを失うことになるのか。
「あなたと私が目指す先にあるのは同じもの」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-17 18:27:48
127950文字
会話率:47%
剣と魔法が当たり前の世界にてー。
「俺は、あいつから大事なものを取り返すんだ。」
決意を胸に、一人の男を探す少年。
「あいつに会うつもりはない。」
少年と会うのを避け続けている男。
これは、二人の主人公が織り成す物語。
すれ違う彼らの譲
れない思いが、交差する...。
...という、魔法学園で教師に扮する男と、その学園に入学してきた生徒の少年によるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-17 20:38:34
318文字
会話率:31%
神喰 クビキ《かんばみ くびき》は死んだ。
女性のスカートに気を取られて死んだ。
死んだクビキに、自称神様が提案をする。
《ゲームのような異世界に転生しませんか?》
自称神様から説明を受けた、異世界にはステータスが存在し、【ステータスポイ
ント分配システム】という、ゲームのようなシステムが存在するという。
異世界の住人は皆、七つのパラメーターにポイントを振り分ける。
str 『strength 力・物理攻撃力を表す』
def 『defense 硬さ・防御力を表す』
int 『intelligence 知力・魔法攻撃力を表す』
men 『mentality 精神力・魔法防御力を表す』
dex『dexterity 器用さ・命中率を表す』
vit 『vitality 体力・スタミナを表す』
agl 『agility 素早さ・攻撃速度を表す』
生前、つまらないと感じていた生き方を改め、尖った生き方をしようと決意するクビキ。
『俺はstrength(力・物理攻撃力)しかポイントを振らない。他はいらない。《strを上げる》以外のボタンは全て消してくれ』
しかし、彼は気付かなかった。物理攻撃を当てるために、dexterity(器用さ・命中率)が必要だという事を。
そして彼は異世界に旅立つ事となる。
こうして異世界(二アスティ)の世界に誕生したクビキは、エルミラント夫妻の一人息子として、大事に育てられた。
幼少期に冒険者育成学校に通い、たくさんの知識を習得するうちに彼は最大にして最悪の真実を知ってしまう事となる。
『どんなに巨大な力(strengthポイント)も、命中率(dexterityポイント)がなければ当たらない』
絶望にくれるクビキだったが、打開の余地はあるとの情報に光明が差した。
そして話は彼が18歳になった現在に戻る。
様々な旧友と再会し、新しい武器に出会い、新しい仲間に出会う。
少しずつ成長していく彼の攻撃が、モンスターに当たる日は来るのだろうか?
strengthのみを上げ続けた彼に待っているものとは?
壮絶なノーコン脳筋異世界転生の幕が上がる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-19 12:16:24
40793文字
会話率:40%