見てしまった。見たくないものを、見てしまった——
一週間ほど前に仕事上のトラブルで噂が流れ、耐えられずに退職した帆野俊(ほのしゅん)は、明日死ぬ人間の死が見えてしまう。その時に、相談に乗ってもらった友人である早海琳(はやみりん)が死ぬことを
予言される。レストランから出て公園に行きつくと、そこには一人の人影が。一瞬にして早海が倒れる中、襲った人間を追う特殊事案調査事務所と名乗る浅霧由惟(あさぎりゆい)という人物が現れる。特殊事案というのは、「人には言えない訳ありな事情を抱えた人のためにある調査事務所」らしい。そんな浅霧も、「人から避けられる」という奇妙な能力を持つ。そんな死ぬ人間が見える男と避けられる女が、怪異の真相を探るため、共に調査していく。
※β版となっている章は、今後伏線のためのシーン追加など、大きな改稿の可能性がある内容となっております。読んでいただいても構いません。もし、変わった場合は具体的な内容を活動報告にて、お知らせいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-22 07:00:00
144819文字
会話率:55%
「嘘だ…こんな…」
灰色の石壁に覆われた薄暗く肌寒い部屋の中、僕の目の前に置かれた巨大な水晶珠に映し出されるのは、人の住む街が破壊しつくされた「地球」
炎から逃げ惑う群集。襲い掛かる異形の怪物。応戦する各国の軍隊。
怪物に降り注ぐ弾幕
はにわか雨のごとくぱらぱらと弾き返され、怪物たちの怒りを増すばかり。
そして、既存の兵器では傷ひとつ付けられぬ怪物に向けられたのは諸刃の剣。
怪物が占拠した街に落とされた光の玉がすべてを焼き尽くすところで映像が途切れる。
「預言書」が見せた数年後の未来。僕は自分の産まれた世界を犠牲にして異世界(ここ)を救ったという。
僕は叫んだ。
「こんな結末は望んでいない!」
光を発しなくなった水晶球のそばに佇んでいた小さな人影が動く。
「落ち着け小僧!あれはわしが最初からヒントをすべて教え、必要な物を渡したら何故かああなってしまったという「もしもの世界」の話じゃ」
真っ黒なゴスロリ服に身を包んだ少女がそう答えた…。右目を光らせて。
「だから、ヒントは与えないことにしたのじゃ。小僧、すまぬ…」
ドスンと鈍い音と同時に頭に強い衝撃を感じ、僕の意識は遠のいていく。
「記憶を消させてもらうぞ」
---
週末の昼下がり、ファストフード店からの帰りに運転していた車ごと異世界へと呼び出された僕。
目の前に広がるのは灰色の石畳、そして見たことも無い巨大な西洋風の城。人影の無い王宮の中庭でハンバーガーを食べようと包みを開いていたとき、突然目の前に現れた女の子。
彼女は自分を「糧」として食べてほしいと言い出した。
そして自分の命と引き換えにこの世界を救ってと懇願する。
謎の「預言書」が絶対的な力を持つ王国で、魔導具もろくに使えないおよそ勇者らしからぬ主人公がいろんな女の子に振り回されながら、最悪の結果にならない道をノーヒントで探しつつ、異世界を満喫します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 19:00:00
4526710文字
会話率:35%
「妖」。人の世に住む異端の存在。人と妖が生きるこの世で起こる不可解な出来事には決まって妖が関係していると言われている。しかし、一般人には妖は見ることができず、その存在に気が付くこともできない。
その妖を祓い、人の世に調和をもたらす存在が
「陰陽師」である。
「倉宮晴人」は普通の高校生だった、ある日までは。
その日、晴人は子供の頃の夢を見た。京都にある父の実家に遊びに行った日の夜のこと。桜の木の上に座る人影を見た晴人は何となく話しかけに行って・・・。
そんなある日の出来事を夢に見たのが前兆だったのかこの日は普段感じない嫌な感覚を朝から感じていた。何とか高校へ行く準備は整え、家を出たが、気配は増す一方でどうにか振り切ろうとするが、遂には周囲を囲まれてしまう。
気配の正体は大量の妖で彼らは何故か晴人を狙っていた。妖達が一斉に襲いかかった直後、晴人を守るように無数の斬撃と炎が妖を薙ぎ祓った。たじろぐ晴人を守るようにして五人の「式神」が姿を現し、晴人を抱えてその場を後にした。
倉宮家の別邸に一時避難した晴人は式神「朱雀」から父「晴信」からの手紙を受け取った。中には倉宮家がどういった家なのか、晴人が狙われる理由、五人の式神についてが書かれていた。手紙を読んだ晴人は自身の身を守るため、陰陽師について考えるため、そして何より自分を主と呼ぶ式神達について知るために陰陽道を学ぶ塾「青霊堂」に入学することを決めた。
陰陽の道を学んでいく内に自身の血と妖に狙われる訳について知った晴人は式神達と共にどうやって迫りくる脅威を退け、自らの運命と向き合うのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 01:09:35
126735文字
会話率:29%
大人気アイドルのライブで知り合った彼女は、俺の目の前で『喰われた』。
たった独りでチケットを手にやってきた、人気急上昇中のアイドルグループ〖Muse!〗の結成1周年記念ライブ。そこで俺は、そのチケットを見て話しかけてきた女子高生風の女の
子と知り合った。
お互い同じライブをぼっちで見に来た同士ってことで名前も名乗り合わぬまま仲良くなり、席が違うから一旦は別れたけれど、ライブ終わりに姿を見かけて再び声をかけた。今見たライブの感動を語り合いたい彼女に促されるまま歩き出したその時、言いようのない不安感に襲われる。
「おい、君!」
「えっ?」
彼女が振り返った瞬間、さらにその向こうから現れた大きな口だけの異形の怪物が襲いかかり、彼女の脇腹を食いちぎった!
「いたい……わたし、死ぬの……?」
どう見ても致命傷だった。ひと目見てもう助からないと分かってしまう。
「死にたくない、か」
そこへ突然現れた黒づくめの謎の男。
男は言う。「“人形”として浅ましく生きるか、人として尊厳をもって死ぬか、最期に選べ」と。
そして男の背後に現れた6人の人影。それは先程までステージで躍動していた〖Muse!〗のメンバーたちだった⸺!
彼女たちは何者なのか。あの化物は何なのか。
訳も分からないまま拉致された俺は、彼女たちの“マスター”として、共に戦いつつひとつ屋根の下で彼女たちと共同生活を送ることに!?
◆スクエアエニックス様より2017〜2021年に配信されていたスマートフォン用タップアクションRPG『プロジェクト東京ドールズ』の二次創作として書いていた未発表作品を下敷きに、作者独自の世界観と設定で新たに再構成したオリジナル小説になります。
設定の一部を二次創作から流用しているため若干似通った部分がありますが、盗作等ではありません。ただしなろう運営及びスクエニ様よりご指摘を頂いた場合には削除するかも知れません。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。どの作品も独立しているのでそれぞれ単品でもお楽しみ頂けますが、合わせて読めば二倍楽しいです。多分。
◆この物語はフィクションであり、実在の人物、団体、企業、国家などとは無関係です。また法令違反や暴力行為を推奨するものではありません。
◆なろう限定公開となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 19:00:00
433121文字
会話率:50%
社会人2年目のOL、中倉蓮華。
同期にも恵まれ、仕事もやりがいがって日々充実している。
たった1つ、忘れられない過去を抱えているだけ。
そう、「過去」だったはずだったのに。
変わらない毎日。
帰ると家の前に人影。
目の前にいるのは、まさか
のテレビの向こう側の人ーー?!
「過去」が「今」に変わる瞬間。
一つの恋も動き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-17 08:00:06
116644文字
会話率:49%
高校二年生の黒丸景虎《くろまるかげとら》と白鷺《しらさぎ》エリスは、互いに互いが人生唯一のオタ友。憎まれ口を叩きつつも、辛い高校生活を互いを頼りに、なんとか過ごしていた。
だが、二人で行った生まれて初めてのオールジャンル同人誌即売会の帰り
、行きがかり上ラブホテルに泊まり、目覚めると世界は一変していた。ラブホテルの中は廃墟のようになり、周囲には人影一つなく……
太っていた体はどうしてか、すっきりスリムに。
自分たちと世界に起きた異変の謎を解くため、二人のキモオタ陰キャが、静まりかえった東京の中でサバイバル!今日から使える防災知識と非常食グルメ、そしてラブコメです!
※※※※
セルフレーティングで残酷描写、性描写あり、としましたが、それを目的としたものではないです。ツンデレオタク友達があほあほカップルになっていくまでをじっくりねっとり書きます。毎日19時更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-16 19:00:00
239427文字
会話率:52%
(1980年代オカルトブームの頃)M県S町で起こった連続連れ去り事件は『昼間の神隠し』とワイドショーを賑わせていた。隣県の葉狩小学校で教師をしている辻は他人事と思っていたが、クラスの堀井俊介が行方不明になる。
オカルト好きの俊介はM県との
県境付近にある曰く付きの祠に向かったと思われた。しかし、一週間後にM県S町の交番で保護される。俊介は一週間の記憶がなく、彼の鞄に残っていたフィルムを現像すると山奥の祠と黒い沼、そして斧を持つ怪しい人影が写っていた。
■1955年黒い沼の出現から始まる異界寄生生物の侵食を8千字以下で書く短編ホラー【それ】シリーズ#7
※エブリスタ、noteにも公開折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-11-14 15:24:35
7894文字
会話率:57%
「月の落ちない世界で」
三樹乃章平、16才。
三樹乃は、放課後のアルバイト先、大空商会に遅刻しそうで焦っていた。
しかし、非情にも1分の遅刻。
大空商会の嵯峨に三樹乃は冷たく説教される。
そして、仕事の依頼。
三樹乃はある交番の模型を
造り始める。
そして、その模型であるはずの中に、何と黒い人影が?
三樹乃章平に、謎の人物、鷲尾水樹。
橿原の依頼を受ける松平。
大空商会の嵯峨。
それぞれの思惑が導く先は?
「月が落ちる」とは?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-13 21:09:58
18703文字
会話率:28%
森に人影がひとつあった。
その人影は噂にきいた[幻の場所]を目指す。
しかし彼女のその行動によって大きく運命が変わることを誰も知らない。
注意事項
・東方に絡んでいるため戦闘が多くなります。怪我や死などの描写が苦手な方はおすすめしません
最終更新:2024-10-23 18:14:06
11978文字
会話率:74%
霧の森を守る、水の魔法使いエディ。
ある日突然、大雨が森を襲い、エディは川を流れる人影を見つける。
川から引き上げると、それは傷だらけの女の子だった。
記憶を失ったダルシーと名乗る少女と、エディは共に暮らし始める。
しかし、ダルシーは火の
悪魔に追われていた。
ふたりは少しずつ、この森の正体、そしてふたりの過去を知ることになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-23 12:45:41
56872文字
会話率:40%
君堂律夫は中学最後の春休み、暇に飽かせて夜の散歩をしていた。入学予定の高校、その脇の路地で身長を超える塀を軽々と跳び越えて校内に侵入する人影を見た。尋常ではない身体能力だった。
入学初日SFマニアのクラスメイト非田七尾と友人となる。彼は
趣味が高じた偏見から同じクラスの女子「邑﨑キコカが怪しい」などと言い出し、律夫は「そんな訳ないだろ」と溜息をつく。だが次の日から七尾は学校に来なくなった。
クラス委員長の桜ヶ丘桜子が声を掛けてきた。「ちょっと調べてみない?」と夜の学校に誘うのだ。そして・・・・
基本、一話完結の連作になります。各話がちょっと長めですが、読んでいただけたら幸いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 10:01:18
277705文字
会話率:31%
これは私が夜、一人で帰り道を歩いていたときの話です。仕事が遅くなり、辺りは静まり返っていて、ほとんど人影もなく、嫌な気配が漂っていました。
「なんだか怖いなあ……」
背筋に悪寒が走り、私は後ろを振り返り、そしてすぐにまた前を向き直し
ました。
「早く家に帰りたい……」
恐怖で息が詰まりそうになり、肩に掛けた手さげバッグの持ち手を強く握りしめて、歩調を早めました。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-10-17 11:00:00
689文字
会話率:40%
ある夜のことだった。女のアパートを友人が訪れた。二人はビールで乾杯し、仕事の愚痴や恋愛の話で盛り上がっていた。だが次第に話題は、友人が最近行った霊スポットの話へと移っていった……。
「それでね、噂のトンネルに入っていったら……」
「い
や、やめて、怖いんだけど……」
「目の前にぼんやりと人影が浮かんできて……」
「そういう話、苦手なんだってば……」
「それが、アァァ……アァァァ……ってうめき声を上げながら……」
「やめて、もう嫌……」
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最終更新:2024-10-11 11:00:00
1905文字
会話率:87%
深夜、ある一軒家の前に揺れる人影。それはくねくねと動き、急にピタリと止まり、何かをジッと見つめている。そして、立ち去ったかと思えば、また現れる。その現象に悩まされていた女は、この夜、その人影に近づいた。そして……。
「あの……」
「ん
、はい?」
「ちょっといいですか……?」
「はい、何でしょう?」
「いや、あの……どうして毎晩、うちの防犯カメラに向かってピースしてるんですか……?」折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-31 11:00:00
1557文字
会話率:94%
クラスの人気者でサッカー部の高校三年生の柴崎匠と一人で本を静かに読む水嶋花凛。共通点のない対照的な二人に思いきや……放課後、偶然出会った本屋で『パステルライド』という作品が好きと知り、そのことをきっかけに二人は仲良くなり、匠はやがて恋心を
抱くようになる。そんな矢先、花凛は、2023年12月22日、終業式の日にいじめを苦に飛び降り自殺を図った…と世間ではなっていたが、実は匠は落ちた花凛を見下ろす怪しい人影を目撃していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-15 18:00:00
63593文字
会話率:50%
伊田藤吾は、ある朝、登校すると、遠方で刀を打ち合わせて戦っている人影を見る。
その日をさかいに、藤吾のまわりでは、格闘技の部活の生徒や先生が襲われる事件が
勃発する。
藤吾は、幼馴染の美雪とともに、誰が何のためにそんな事をしているのか、調べ
始めるが、
その途中で、歴史上の人物である剣豪たちに遭遇する。
伝説の剣士たちとの、不思議な邂逅。
そして、剣豪たちの戦いに、いやおうなく藤吾たちも巻き込まれてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 07:42:47
95120文字
会話率:25%
人生で大切なのは、金でも権力でも腕力でも名声でも美女でも豪邸でもない。
僕はファミリー・レストランで働いている高校生だ。店の駐車場で、誘拐事件が起こった。被害者は、常連客の女の子だった。手がかりのないまま、いたずらに時間が過ぎていく・・・
。
仲間の一人が、犯人らしい人影を目撃した。それをきっかけに、僕と仲間たちは、事件解決のために立ち上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-01 18:23:05
15369文字
会話率:23%
何度歩いたかわからない道を灰神楽夢幻は歩いていた。
今までは居なかった中性的な白髪の子供。なくなったものを取り戻すために奔走する凜。鈴音という謎の人物と謎の人影
遭遇する運命の仲間。宿敵。
無駄なことはない、全てが必然の世界。
残酷な世界の
運命に抗う転生ではない異世界物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-13 19:30:00
163657文字
会話率:35%
貧乏な家庭に生まれた辻堂要は将来家族を養うため、幼い頃から人一倍勉強に励んできたが高校に入学する日の朝、謎の人影に攫われ勢いのままに超有名お嬢様学校、聖クリスティ学園に入学させられてしまう。
お嬢様だらけの中、騒がしくも忘れられない要の青
春が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-07 20:04:30
24870文字
会話率:48%
Aさんの学校の校庭には人影が立つという。
最終更新:2024-08-31 04:14:39
1490文字
会話率:4%
ブラック系でアットホームな会社に勤める黒社勤。そんな彼はいつも通り残業ハッピーな帰宅の途中にとある人影を見つけた。フラフラとして危なっかしいそんな人影。思わず助けるとそれは……。
最終更新:2024-08-19 06:06:55
4770文字
会話率:54%
風情の街・京都。ありきたりな駅の改札を抜け、人影の少ない路地を辿ったそこには、古き良き古民家が店を構えている。
ここは、小料理屋『鈴蘭』。今日もお客様がその店の鈴を鳴らす。
「いらっしゃいませ!」
『幸せの料理』をコンセプト
に提供するこのお店は、今日もお客様に笑顔をもたらします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-16 04:05:11
7385文字
会話率:61%