かつて、世界は大いなる光に満ち溢れていた。神の加護を授かり、聖なる力を源として栄えたエルドラ帝国。世界の西半分を統治したこの大帝国は、西方世界に光の導きをもたらした。
しかし、東の国々はエルドラに従わなかった。東方人は文明を持たぬ未開の
蛮族であり、聖なる力を用いた帝国の統治を好まなかったのである。
やがてエルドラ帝国は、東方世界に対する攻撃を開始した。最初の遠征は成功をおさめ、帝国領土は大きく広がることとなる。
ところが、光の導きはそれ以上続かなかった。東方の国々は、エルドラに対抗するため集結し、一つの国を建設したのである。長きに渡り西方世界を脅かした巨大国家「クテュルク帝国」の誕生であった。
クテュルクの抵抗は凄まじく、第二回の東方遠征は大失敗に終わることとなった。この時、多くのエルドラ兵士が、聞くに堪えない残酷な方法で処刑されたという。ある者は火刑に処せられ、またある者は手足を切り落とされ、夥しい死体の山が、戦地のあらゆる場所に築かれた。
以降、エルドラ帝国は遠征を中断し、東西の境界に強固な防衛線を築き上げた。エルドラとクテュルク。かくして、二つの大帝国がにらみ合う均衡状態が、長きに渡り続くこととなったのである。
この均衡を崩す歴史的大事件が、あの忌まわしき「魔王」の出現であった。突如現れた魔王の計略により、エルドラは一夜にして崩れ去ったのである。一方のクテュルクは魔王に追従し、闇の一勢力として命脈を繋ぐこととなった。
世界は闇に覆われた。魔王は、西と東の狭間にある巨大な渓谷に拠点を築き、かの地を「ゴズグルの谷」と名付けた。自然豊かな渓谷は一瞬にして、禍々しい瘴気を放つ死の谷へと変貌したのである。
しかし、魔王の覇権は長く続かなかった。エルドラ帝国滅亡から三十年。帝国の復興を目指して立ち上がる、一人の若き英雄が現れたのだ。彼はエルドラの聖剣を右手に、西方諸国を駆け巡り、共鳴者を募って巨大な軍隊を作り上げたのである。
そして遂に、英雄は魔王を討ち滅ぼした。世界に再び光が差し込み、人々はエルドラ帝国の復活を期待した……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 23:47:37
36780文字
会話率:58%
この世界、ステラには国が一つだけ存在する。国の名も世界の名前同様、ステラ。
この世界ステラが小さいわけではない。世界全てが一つの国なのだ。
そんな広大な土地を治めるのは『ポラリス』と呼ばれる羅針盤(王)と、その下につく『十二星座』と呼ばれる
十二人の臣下。その十三人を合わせてこの世界の『トップ』と呼ぶ。
ポラリスはこの世界に存在する四つの属性魔法全てを操ることが出来、更に上に立つ人間性も必要である。そして十二星座全員が認めた者しかなれない。この世界を治めるからには、条件も厳しくなるというもの。
そして十二星座は、それぞれの星座を襲名している人物から代々受け継がれるものである。ただし、それぞれ何かに秀でていなければならない。(まあ、主に戦闘面であるが)
そんな世界ステラで、初代に次いで有名な世代があった。小さい子から老人まで皆が知る世代。その名も『××の十二星座』。
その世代のことは小説や絵本などになってまで後世に根強く伝わっているくらいなのだから、相当の人気だったのだろう。
何故そこまで有名なのか。それは十三人とも美形揃いというのもあるが、この代の十二星座はとにかく世界が平和であることに力を注いでいたからだ。だからこそ、国民は当時の彼らを讃える。
これはその『××の十二星座』の時代のお話である。
───
※主要キャラ十二人は全員主人公が大好きです。しかし恋愛要素は多分無いと思われます。
※最初の『十二星座編』は主人公を抜いた主要キャラ目線で進みます。主人公目線は『一章』からです。
※異世界転生者(異世界語から現代語に翻訳できる人)はいません。なので物の名前は基本現代と同じです。
※一応主要キャラは十三人とも一人称が違います。分かりやすく書けるようには努めますが、誰が話しているか分からなくなったら一人称を見ていただけるとなんとなく分かるかと思います。
※一章よりあとは、話数に続いて名前が書いてある時はそのキャラ目線、それ以外はマロン目線となります。
※アルファポリス、カクヨム、ノベプラにも重複投稿しています。
※なろうに投稿し始めた時点で、他サイトで投稿していた時の題名と少し変わりましたが、中身は変わりません。他サイトでも題名を変更し、統一させました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 18:00:34
118484文字
会話率:52%
一つの国が侵略と革命によって二つに分裂した。
「北アクワ」
「南アクワ」
二つの国は理想の違いにより長い戦争の時代に入る。
南のアクワは奇妙な術をあやつり敵を燃やし尽くす。
北のアクワは機械の力を操り敵を粉砕する。
最終更新:2024-05-06 11:19:03
369143文字
会話率:31%
疫病、戦争、天災。世界の文明は衰退し、漏れることなく日本も同じ道を辿る。そして混沌の戦乱を経て、九州は独立した一つの国になった。
これは、その独立から十数年後の話である。
平和を謳歌する九州のとある国に影が忍び寄る。じわりじわりと浸食する者
達から、九州を守るため、そして己の復讐のため、名もなき少女と少年と、そして一人の中年が旅に出る。それはそんな、平和と復讐を書き留めたある物語である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-29 19:52:44
9687文字
会話率:48%
最盛期は世界のほとんどを支配した大光帝国の滅亡後、大光帝国は十六の国に分裂し、覇を競っていた。その内の一つの国である杞に李范という若手の将軍がいた。彼の目標は天下統一し、平安の世を実現することだった。
最終更新:2024-03-28 11:57:04
1320文字
会話率:34%
世界の東の端には平和に人々が暮らす大きな島があった。これはその島の平和を乱すものを退治しながら旅をし、その島がいずれ国となる礎となった女性と、不思議な生い立ちと力を持った男の話である。
最終更新:2024-03-24 15:46:58
2225文字
会話率:12%
一つの国に統一された地球の王
その王が目指す先の未来を担う若き才能あふれる少年少女の物語。
最終更新:2024-03-18 23:35:51
620文字
会話率:47%
人間として現代に転生した主人公最上星夜は、高校に通っていた。
何事も無い日常を謳歌していた星夜だが、突如教室内の足元に魔法陣が現れた。
その魔方陣は勇者召喚の魔術であり、星夜を含めた教室内の生徒と教師は異世界へと転移させられた。
転移した先
は、世界テランという名前の世界であり、そしてその世界テランにある一つの国家である聖国イースファルトであった。
そして星夜は異世界で冒険をしつつ、かつての……。
ありきたりな最強ものの王道ストーリーです。
そしてもう一つの作品『超越者の冒険録』( https://ncode.syosetu.com/n1219gr/)の話と繋がっています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-07 12:00:00
50808文字
会話率:44%
平和。
世界中を探しても、そう言い切ることの出来る場所は存在しない。
――十年前、地上に生きていた生物の全てが思った事だろう。
魔族による地上への侵攻、それは災害のように世界中の国々を恐怖へと陥れ、その災禍はあらゆる地域に傷跡を残し
た。
しかし、そんな絶望を押し退け【平和の国】と呼ばれた国が存在する。
四つの島を結ぶようにして、一つの国を形成し、【龍脈】と【母なる木】によって平和を守り続ける島国。
通称【火ノ希】。
人々が平和を享受する中、平和の国を脅かそうとする者が再び現れることを、火ノ希は人々はおろか、世界中が知る由もない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 12:55:27
1718文字
会話率:36%
ーーー魔獣とは、こんなにも美味しいのか。魔力はこんなにも多彩な味がするのか。やはり食事。美味しい食事こそが全てを解決するーーーー!!
一つの国とそれを囲むように四つの大陸が存在する世界。東の大陸の小さくも豊かなリューン王国に生まれた末の王
女レナエステは、10歳の誕生日を目前に一緒に育った従兄弟とともにとある理由で攫われかける。
どうにか逃げ切った先は魔物、魔獣溢れる北の大陸。雪に魔物にと死にかけたとき、銀髪の魔法使いに拾われる。
連れてこられた先で知ったのは魔法使いの食事事情。食事こそが人生の生き甲斐と思って生きてきたレナエステは、その生物とは思えないほど生活感のない食事事情に衝撃を受ける。
彼女が飢えるのが先か、敗北(精神的な死)が先か。食べられるのならば魔力だって食べる。少女の命をかけた食育が始まるーーー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-05 22:26:31
7045文字
会話率:23%
幾百年余りの時を経て、再び隼真公国との交流が再開した。
対岸の大陸国・武国の一役人を務める雷史伝にとっては、この知らせは待ちわびていたものだった。
長期休暇を取りいざ隼真へ。
「五つの州、四つの島、三つの人種、二つの言語、一つの国」とかつ
て謡われた隼真への旅を機に、史伝の人生は一変する。
未知の地で生まれた友情、海賊との会合、公爵への謁見、大陸の異変、異世界からの来訪者…
全ては天帝の御心の儘にして、それ知るは武帝只一人なり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-14 00:54:16
3023文字
会話率:31%
魔神の力を宿した若者達が集められたとある育成施設。
国立富士宮学園
現実世界から隔離されたその施設では、国の存亡を賭けた兵器の開発が進められていた。
かつて一つの国を壊滅にまで追い込んだ魔神を体内に宿した青年、宇童ヒロト(うどうひろ
と)もまた、そうした目的の為に連れてこられるのだった。
異能の力を有する学生同士の争い。また、暗躍する組織、敵国を交えた三つ巴の闘いが始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-29 01:27:13
47645文字
会話率:23%
世界は今だ終末へと向かっている。宇宙から飛来した乖獣達による大虐殺と、異常な天変地異によって地球の文明は崩壊してしまった。生き残った人類は、一つの国『トロイア』を作り上げ復興をすると共に、全て取り返す計画を開始する。戦士候補生の日本人ぽんで
は、日々『学園』での鍛錬に励みながら老体の里親と暮らしていた。ある日の外訓練時に、髪に花を飾る一人の少女と出会う。この日を境に混沌とした世界に光が灯り、止まっていた時間が再び動き出す!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-20 16:36:00
4422文字
会話率:32%
遥か昔、大陸は戦火に覆われ幾多の国が滅びた長き戦いに人々は疲弊しきっていた。
そんな長き戦いの時代に終止符を打つものが現れた。聖剣を作りだし、それを振るい大陸の争いを納めやがてその者達は一つの国を作り王として即位した。
その者達を人々は祝福
と感謝の意を込めてこう呼んだ。聖剣に愛されし王、即ち「聖王」。そして聖剣を創りし王妃「聖妃」と。
そうして戦乱の時代は終わり大陸に平和が訪れて1000年の月日が流れる。
1000年の長き時の中で人々の中にも古の「聖王」と同じように聖剣を扱えるもの、「聖妃」と同じように聖剣を創る者達が現れた。
アリウス王国はその現象を「聖王」と「聖妃」の加護であるしその者達に力の扱いを学ばせるために「聖剣学院」を創設しその者達を「聖剣使い」、「聖剣錬成師」と呼んだ。
そして、そんな学院に王位継承権を持つ王女が居たが、王女は学院の生徒たちにこう呼ばれていた。「魔剣しか創れない落ちこぼれの王女」即ち‶魔女〟と。だが、ある日そんな彼女に一人の編入生が声を掛けた。
「俺に、魔剣を創ってくれないか?」
これは、聖剣が使えない少年と魔剣しか創れない王女の共に往く二人の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-22 14:00:00
15004文字
会話率:63%
磊落高校3年4組の生徒33人と教師1人が異世界転移し、一つの国が滅ぶまでの三日間を生活する話。
最終更新:2023-06-23 15:47:06
319905文字
会話率:24%
魔界の、ある一つの国を統べる王が死んだ。
千年も昔のことだ。
人間と魔族、相容れない両者は生きる土地を均等に分割していた。しかし、それを否をする者たちが現れる。
敢えて均等にせずとも、土地の配分は力量で決めてしまえばいいと言う者
。
或いは自我を持つ生命体として、分けることなく共存すべきだと言う者。
信念の分断は争いを生む。
最初は同種族間に収まっていたそれも、最終的には世界戦争へと発展した。
その結果が、魔王の死であり、二つの世界が繋がることはなかった。
というのが建前の話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-11 18:18:38
6173文字
会話率:34%
時は冒険者時代の末期、都市国家は一つの国となり、冒険者は軍へと引き抜かれるか執拗に抑圧されていく時代、しかしそれでも冒険者を続けるという強い意思を有する者たちが確かにいた。
冒険者の一人リオは幼少の頃より夢であった冒険者となったものの世の
流れは変わり冒険者の数が縮小していき、緩やかに歴史の中へと消えていく運命を感じていた、そんな中、時代の流れに動じない新米冒険者クリンが彼のパーティの仲間になって――。
これは冒険者というものに全てを懸けて捧げて足掻いた者たちの話。
カクヨムでも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-11 10:00:00
9919文字
会話率:60%
とある大陸にひとつの帝国が存在した。その帝国は堕落の末に分裂し、四つの国へと姿を変えた。それと同時期に身体が炭化する謎の病"黒炎病"が一つの国で流行りだす。医者であるロミナント•グッドナイトはその国へと向かう途中、砂漠の
真ん中で倒れている1人の詩人と出会った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 00:20:47
5972文字
会話率:40%
初投稿なので下手ですが、暖かい目で見守っていただけると幸いです。
ここは大きな星、その星には大陸があったその大陸のうちの一つの国のある森で少女エリカは目を覚ます。しかし目を覚ますとエリカは記憶を失っていた。「取り敢えず記憶が戻ると良いな
」そんな能天気な事を思いながらゆるく冒険していこうと考えたエリカ、果たして少女は記憶を取り戻すのか、取り戻せないのか、もし記憶が戻ったとして何が待っているのかは分からない。そんな分からない事だらけでも例え目的がなくても冒険していくエリカの物語。
まったり冒険しているのが最初は多いです。
暇つぶし程度に読んでいただければ嬉しいです
最初の方は文字が少なめ(後で纏めるかも)
月に3〜4回は投稿できそう?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-10 21:38:27
98515文字
会話率:59%
これはとある時代、無数の国が乱立している剣も魔法もファンタジーもある異世界でのお話... その中の一つの国に旅人が来国する。 旅人は入国を済ませると、衛兵に必ずこう伝えるのだ。 「この国で使われている最も広く、早い通信手段で、以下の
三つのことと俺の泊まる宿の住所を国民に伝えてくれ。」 一,俺が一ヶ月この国に滞在すること 二,俺は来国した国で何でも屋をしていること 三,何でも屋としての依頼は泊まっている宿で行うこと これは、謎多き旅人と、それを取り巻く依頼人が織りなす嘘と事実の物語。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-02 23:40:43
854文字
会話率:32%