「悪いのだけど、別れて欲しい。僕が愛しているのは、ラジルニーニャだけなのだ。君のように教養もない女性ではなく、賢くて強くて美しい完璧な女性なのだよ」
久しぶりに帰って来た、金髪碧眼威圧夫スペードは、自宅のリビングで妻の私ダイアナ、夫の
父クローバー、夫の母ハートにこう言い放った。
さすがに子供のサマンサとエドウィンは、部屋に戻していたが。
クローバーは怒りで顔を真っ赤に染めた。
「馬鹿者が! どれだけダイアナが、この家に尽くしたと思っているんだ。恥を知れ!」
ハートもそれに続く。
「そうですよ。子供達はどうするつもりなの?」
窘めるように、伝えてくれた。
それでも彼は堪えた様子はなく、「元々結婚が早すぎたんだよ。ダイアナは15才で嫁いできた。確かに可愛いかったけれど、それだけだろう? 碌に学ぶこともせずに公爵家に嫁いでも、ただ足を引っ張っただけだろう。社交さえ蔑ろにして」と、私を責め立てた。
本当に私は、こんな人が好きだったのだろうか?
私が何をしているかを、調べもせずに愚かだと言う。
確かに私は、外出を控えていた時期がある。
エドウィンが頻繁に熱を出していたからだ。
でもそれは子供が幼かった頃だけで、
二人が3才になる頃からは状態は落ちつき、社交界に復帰していた。
逆に何故知らないのだろう?
長女は13才、長男は10才だ。
後2年で、デビュタントもあるというのに。
そして今、公爵家の事業を切り盛りしているのは、この私だ。
義父母は申し訳ないと言う顔をして、私を泣きそうな顔で見ていた。
そんな顔をしなくても大丈夫ですわ。
覚悟は決めておりましたから。
「解りましたわ、旦那様。ただ1か月だけ時間を頂きたいのです。間違いなく出て行きますから」
真摯に伝えれば、夫も折れてくれた。
そこからダイアナ達の奮闘が、開始されたのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-08 09:47:56
21594文字
会話率:26%
「チェンジカード」
人類は、新たに開発されたこのカード型装備を使い、謎の怪物、ディザードと戦っていた。
特定怪物対処委員会に所属する風神(かざがみ)は日々ディザード退治をしていた。しかし、突如襲来したディザードは今までとは別格の強さを持ち、
委員会を半壊させられてしまう。
自分の実力ではこのディザードは倒せない…
そう察した風神は、委員会で使用禁止となった強化装備、スペードエースのチェンジカードを使う。
その一枚のカードが、全てを変えてしまうとも知らずに...折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-08-06 03:06:21
3646文字
会話率:67%
カルタと神経衰弱は似て非なるゲーム。
最終更新:2024-07-22 07:00:00
270文字
会話率:0%
魔術を用いて全世界を巻き込んだ最後の戦争『大魔戦争』。
その戦いで最も活躍した英雄セウロ・スペードが過ごした、一年間の候補生時代を本人や周囲の人物の視点から全20話で紡ぐ候補生編。
※本編はハイファンタジー小説です。異世界転生モノで
はありません。
※Episodeごとに視点人物が変わる群像劇方式で書かれています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 21:00:00
200965文字
会話率:22%
あまり裕福ではない子爵家の娘であるアリス・ポートリエは、第一王子二コラ・ラスペードの婚約者であった。
この婚約には二つの理由があった。
一つは、アリスが優秀な子を産む魔女の娘であるから。
もう一つは、国王陛下がニコラの婚約者に直接アリスを指
名したから。
しかし、王宮に住み込みで妃教育をしていたアリスの元に母親の危篤の報せが届く。
傷だらけになってポートリエ邸に戻ったアリスは、そのままアリスと夫に見守られて亡くなる。
そうしてアリスは母親から一冊の手帳を託された。
そこにはクルーズトレイン クレセント号に乗車した切符と、地図には赤い✕印が……。
魔女である母親の死と自分の婚約の謎、そして父親の病気の治療薬の手がかりを探すため、彼女はクレセント号へと乗り込んだ。
期限はニコラとの結婚式がある三か月後──。
母親を亡くしたアリスが父親を救うために、クルーズトレイン(豪華列車)に乗り込んで旅をしながらもなぜか婚約者であるニコラに溺愛されるお話です。
※他サイトでも公開予定ですが、小説家になろう様先行公開です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-05 19:03:41
22992文字
会話率:41%
高校生になったばかりの白星雪音はいつもと変わらず静かな路地裏を歩いていた。
いつも静かなはずだった路地裏には2人の話し声とヒールの音、BARと占い屋を経営していると言う謎の女性「スピカ」に声を掛けられた雪音。
星の導きで雪音のことを占いたい
と言うが、
「星の導き」に深いトラウマを抱えている雪音は拒絶する。
「貴方は絶対に私の店に来る、星の導きは裏切らないわ」
12星座と過去のトラウマが導く雪音の運命は?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-15 20:51:27
1142文字
会話率:62%
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終
わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-20 21:00:00
213134文字
会話率:46%
エリーナはとある事件によって地方へ送られた元皇女。皇族への復権と引き換えに出された条件は超難あり男との政略結婚だった。
相手は常に狼の仮面を被った蟲狩り、ライナス・スペード。
蟲狩りとは蟲という異形の魔物から人々を守る部隊のことである。
決
して素顔を他人に見せない冷酷で気難しい男と評判だった。
エリーナはなんとかライナスに気に入られようとするが、「お前は形式上の妻だ」と突き放されてしまう。
ライナスはエリーナにも決して素顔を見せることはなく「素顔が見たければ真の妻になれ」と冷たく言い放つ。
それでも誰も知らない土地で生きる為にライナスとの夫婦の情が生まれるように努力するエリーナ。
やがて二人は甘い言葉など交わさずに、わずかな視線の動きや仕草で互いの気持ちを理解し、会話するようになる。
それはまさしく静かに恋をするようであった。
風変わりな執事長とやたら腕っぷしが強い侍女に囲まれながらエリーナとライナスは徐々に互いに惹かれ合うが、ある事件が起きる・・・・。
タイトル通り、甘々というよりは少し大人の恋になるかな、と。蟲という魔物も出ルのでファンタジー要素もあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-05 20:37:10
55790文字
会話率:31%
この世界には四つの国がある。
そして、四つの国には色と|形《スート》がある。
スペードは青の剣。
ハートは赤の聖杯。
クラブは緑の棍棒。
ダイヤは黄の貨幣。
それぞれの国には13人の守護者がいる。
|13番の王《キング》、|12番の女
王《クイーン》、|11番の兵士《ジャック》この三人をトップに1から10の|数字持ち《ナンバー》がいる。
この順番通りに権力を持っている。
でも強さは違う。
|2番《デュース》が一番強くて、|3番《トレイ》が一番弱い。
そして私はスペードの|3番《トレイ》。
スペードの国に生まれて、スペードの国宝の時計に選ばれた最弱の|数字持ち《ナンバー》。
そう私、スカーレット・キングストンは最弱なのだ。
前作では大変お世話になりました!
誤字脱字の常習犯でございますので、ありましたらお知らせください!!(´;ω;`)ウゥゥ
読み直ししても気が付けないのです……。
これは異世界の恋愛なのか、ファンタジーなのか、自分で判断できないので、とりあえず、恋愛要素は少ないかな?と思いましたのでハイファンタジーにしましたが、違うと思ったら教えてください!!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-05 19:15:26
30230文字
会話率:48%
ハート、スペード、クラブ、ダイヤ。
顔の見えなかった4人の交わらなかった接点が交わる。
最終更新:2023-01-17 22:13:38
6813文字
会話率:57%
大学生の男女4人がクリスマスパーティーのために集まっていた。
その中の男性の一人がストーカー被害をうけているらしい。
このお話は『小説を読もう!』『小説家になろう』の全20ジャンルに1話ずつ投稿する短編連作です。
舞台や登場人物は別ですが、
全ての話に化け猫屋敷?が登場します。
このお話はXI様『真・恋愛企画』参加作品です。
既設の小説『クローバーとハートのお手伝いロボ応募』の登場人物が出ますが、前作を知らなくてもお楽しみいただけます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-23 00:00:00
4402文字
会話率:52%
スペードキングダムの公爵令嬢ソリティアは、華やかな舞踏会場で突然婚約者のダイヤ王子から婚約破棄を告げられる。
会場中が驚きざわめく中でもソリティアはいつも通りポーカーフェイスを崩さない。そんな彼女の心の中は実は――。
最終更新:2022-12-03 19:28:46
1000文字
会話率:28%
魔法の小箱が誘う、転生。小箱はお店と変化して、その持ち主はお客を待つ。お客が引くカードは、そのお客の人物評価。スペードのエースは最高のカード。誰が引くのだろうか? 持ち主はあるときは少女、ある時は大人の男性。姿を変え、店を変え、土地を変え、
永遠に繰り返すかのような変転の行きつく先は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-17 06:00:00
5529文字
会話率:35%
とある国の侯爵家の次男、アルビン・エスペードには婚約者がいた。婚約者の名はライラ・ディアモント。アルビンは彼女と結婚をしたくなかったので、婚約破棄を検討した。なぜ結婚したくなかったかの理由は大きく二つ。一つ目に彼が結婚をいいようにとらえてい
なかったこと。二つ目に、いつもライラが自分と会っているとき不機嫌そうにしており、マナーがどうとか、婚約者の扱いがなっていないとかで怒られるからだった。だから、彼は婚約破棄をしようと思って検討をしたのですが…
※アルファポリス様にて公開させていただいたものに若干の加筆修正を加えた改稿版となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-14 22:01:56
7692文字
会話率:34%
この世界には四つの王国が存在する。
クラブの紋章を持つ国・クラーバ
ダイヤの紋章を持つ国・ディアマンテ
ハートの紋章を持つ国・スピリット
スペードの紋章を持つ国・ミチュ
これら四つの王国を四大王国と呼ぶ。
そして、四大王国の国境に切り札の森
がある。
この森にはジョーカーという怪物が存在していた。
そして、ジョーカーの脅威から王国を守る王国騎士がいた。
王国騎士は全部で十三人いる。
そして、四大王国騎士最強である四人のA(エース)がいた。
切り札に起こった異変、役が持つ謎。
彼らに訪れる困難をどう乗り越えてゆくのか…
ーーーーーーーーーー?
初めて作った小説なので、拙い部分が多々あると思いますが、楽しんで読んでもらえたら嬉しいです。
この作品は、「Pixiv」・「アルファポリス」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-23 17:00:00
75164文字
会話率:47%
アマリリス・スペードゥイスは前世の記憶がある。彼女は基本無関心。そう、自分に対しても。
だって、前世では何をやるにもママが口出すから自分で考える必要がなかったのだ。ママがダメだって言うならやらないし、こうしろって言われたらそうするよ。だって
その方が楽なんだもん。
そんな彼女が転生し始めて自分の意思で頭で考える。自分と向き合いながら不器用にも生きていく成長物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-28 10:15:09
31765文字
会話率:20%
クラス替えで居場所をなくしてしまった少女は、ある日、おかしな夢を見た。自分が幼いアリスとなって不思議の国に迷い込む夢だ。しかしその世界では事件が起きていて、『アリス』と書かれたダイイング・メッセージによって、危うくトランプ兵に連行されかけ
る。難を逃れた彼女は、同じく夢を見ているというスペードの2と共に、事件の謎を解く冒険に旅立つのだった――。
この作品はカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-21 20:00:00
36219文字
会話率:47%
カードゲーム喫茶の看板娘と彼女にいつも勝負を挑んでは負けてしまう少年のひとときの話。
最終更新:2021-01-25 21:49:15
992文字
会話率:50%
〈めくられたハートのジャックは,隣のスペードのクイーンを見つめていた。〉
主人公の僕・羽鳥士郎(はとりしろう)は、クラスメイトの剣崎姫花(けんざきひめか)のことが好きだった。
僕は自分の想いを伝えるため、彼女が入院している病院を訪れた。
そこで、どういう流れかトランプゲームの「神経衰弱」をすることになり、ゲームを通してお互いの気持ちを打ち明けていく。
そして、お互いの距離が縮まったと思った矢先に起こる衝撃のラスト。
〈僕は、現実で起こっていることを何一つ理解できないまま、手の中のカードを握りつぶした。〉
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この作品は「デイリーポータルZ」内で行われた「書き出し小説大賞167回秀作 自由書き出し部門」にて選出された上の書き出し文からイメージを膨らませて、連載小説として仕上げた作品となっております。
デイリーポータルZ:https://dailyportalz.jp/
書き出し小説大賞167回秀作発表:https://dailyportalz.jp/kiji/kakidashi167折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-10 18:13:47
1561文字
会話率:40%
主人公・三津谷葉介は学園全員異世界転移の際、まともなスキル特典を全く貰えなかった。
日々の生計をたてるにも、スライムを狩るのすら苦労するありさま。最弱魔物にボコられて毎日が一文無し。宿無し、飯無し、故郷無し。しかしある日、桁違いに格上で目
を合わせるのすらはばかられる、同級生の美少女(そして悪女)・城ヶ辻綾子を完封したことで物語は動き始める。
葉介の隠されたスキルは”革命”。それは限られた強者に対峙して初めて発動するスキル。まるでトランプゲームのように、最強のジョーカーにだけは勝てるスペード・スリー。これさえあればエルフにも、ドラゴンにも、魔王にも完勝できる。そんなピーキーすぎる能力で、どうにか異世界の荒波を漕いで進むお話。
(集団転移もの。基本的に主人公雑魚なので内政メイン。若干ハーレム要素あり。複数人の女性と仲良くなります)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-07 18:00:00
670996文字
会話率:58%