生涯を共にすると決めた彼が二度死んでから、八十年もの月日が流れた。
彼を生き返らせる為に“迫害の地”へ逃げ込み、新薬、新たな魔法の開発をがむしゃらにし続けるも上手くいかず、全てに行き詰っていく。
喜怒哀楽の感情を無くし、薬の副作用で
二十四歳の若さを保ったまま、八十年もの時を消費した魔女『アカシック・ファーストレディ』
そのアカシックは、要の薬草が切れたので採取をしに行くと、針葉樹林地帯で捨てられていた人間の赤ん坊と出会う。
二つ目の罪悪感を背負いたくないが為に捨て子を拾い、淡々とぶっきらぼうに育てていく魔女のアカシック。
そして捨て子を育てていく内に、不本意ながらも寄り添える者達が増え始め、独りだったアカシックの心境が徐々に変わっていく。
時には捨て子に励まされ。時にはウェアウルフに論され。時には黒龍に激励され。遠回りな道のりで新たな事を学び、忘れていた過去を思い出し、闇に堕ちていた心が少しずつ浄化され、失った感情を取り戻していく物語。
ぶっきらぼうで不器用な一人の魔女と、拾われた捨て子の一生の一部を。
カクヨム、ノベプラでも連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 19:14:39
1189204文字
会話率:50%
主人公グリシュは人間が奴隷、ウェアウルフのような姿のサナタ種族が生物の頂点である国で、仲間たちとともに、人間が生物の頂点になれるのだろうか。
最終更新:2025-01-23 21:50:44
1469文字
会話率:26%
平凡な高校生、罟弖 叡司(あみて えいじ)はある夜、隣の洋館に謎の美少女が引っ越して来るのを目撃する。
引っ越して来た美少女の正体はヴァンパイアだった。
ヴァンパイアの少女・夜伽 美桜(よとぎ みお)は、叡司の先祖である叡司郎と結んだ約束を
果たすため、隣の家に引っ越して来たのだ。
叡司郎の子孫である叡司とその家族を守り、100年前に封じた邪神の復活を阻止する、それが美桜と叡司郎が結んだ約束だった。
邪神復活を阻止するため、ヴァンパイアとウェアウルフそして人造人間、三人の怪物少女達の戦いが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 12:00:00
30069文字
会話率:49%
蛇ノ目碧(じゃのめ あおい)は大学生の兄と一緒にマンションに住んでいる。その隣には同級生で亜人の美少女が住んでいた。
学校で凄まじい人気を誇る可愛らしいウェアウルフ――――月宮美歌と、花より団子ならぬ、色恋よりゲームな碧。学校で目立って
いる少女と、目立っていないし目立ちたくもない少年。
関わるはずのない二人は、お互いに衝突事故を起こして出会う。
そしてその翌日の夜。二人はまた出会い、普通の友人として関係を深めてい――――
「そうだ、蛇ノ目君の部屋に泊まればいいんだ」
「気は確かか?」
「あれ!? 結構いいアイデアだと思ったんだけど!?」
――――くはずだったが、このウェアウルフ、碧を相手にする時のみ距離感がバグっている。
衝突事故からエナジードリンクを購入しにコンビニに行ったことから始まる蛇と狼の交流。
エナジードリンクを買いに行ったり、ゲームをしたり、食生活についてドン引きされたり、エナジードリンクとお菓子を買いに行ったり……ゲームとエナジードリンクは切っても切れない関係なのだ。
距離感がバグっている狼少女美歌と、距離感バグ被害に遭う少年碧。
蛇と狼の妙な交流が今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-07 09:00:00
28856文字
会話率:51%
かつてこの世界には多種多様な種族が存在していた。だが今では人間だけが増殖し、他は減少を辿る一方。しかし、かつての世界を支配していたと言っても過言ではない王国ノワフィレイナを率いていた種族:吸血鬼の末裔が反撃の狼煙を上げようとしていた。
そん
な世界でかつて吸血鬼と共に最強の名を恣にし、同じく吸血鬼と共に王国を率いていたウェアウルフの血を引くユーシスは、かつて共に人間に立ち向かったはずの吸血鬼の末裔と対立状態にあった。それは人間のテラを守る為。
何故、吸血鬼の末裔はテラを狙うのか?何故、ユーシスはかつてノワフィレイナを滅ぼした人間を守っているのか?
これは、それぞれがそれぞれの何かを守る為の戦いである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-18 19:00:00
109414文字
会話率:52%
『御伽』。吸血鬼、鬼、ウェアウルフ、オーク...妖怪や悪魔などといった人ならざる者は総じてそう呼ばれていた。だが御伽と一言に言ってもその種族は様々。特殊な力を有している種族も多くその殆どが、人間と比べ身体能力が高いものの種族単位で言えば人間
が圧倒的数を誇っていた。
そんな御伽は世界にとってすでに常識でありそれ故に人と御伽は現在では共存関係にあった。だが人間を下等だと見下す種族も少ないわけではなく対立による争いを防ぐため御伽のための町も造られた。それに加え世界には、御伽を排除しようとする組織『A.I』、逆に人間を排除しようとする組織『GOD』なども存在し完璧な意味での共存は実現していなかった。またその他にもいくつもの過激派組織が存在しておりそれらに対抗すべく政府は警察とは別にEOCBという組織を結成する。
そんな世界で受け継がれ続けてきた『桃太郎』の名を父親から受け継いだ主人公。しかしその一族はただ『桃太郎』という名を代々受け継いでいるわけではなくその名と共にある意志が親から子へと引き継がれていた。それは主人公も例外ではなく彼もまたその意志を成し遂げようとしていた。
そんな意志と『桃太郎』の名を受け継いだ主人公は護衛・警備から人探しなど手広く行い御伽だけではなく過激派組織をも相手にできる企業AOFを立ち上げた。AOF設立後に3人の仲間をスカウトしてから本格的な活動は開始された。そして主人公は一族の意志の為、情報を集めながらも日々AOFに訪れる依頼をこなしていた。
※この物語はフィクションです。実在の団体や人物と一切関係はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-13 19:00:00
112411文字
会話率:54%
ヒーラーにとっての最重要呪文である《完治》を覚えられなかった神官トム。自らの才能の限界を悟り、信頼する仲間たちと惜別して新たな一歩を踏み出す。そこで天真爛漫な人狼(ウェアウルフ)の少女と出会い……。転生でもチートでもないファンタジー冒険譚。
厳しい世界における優しい人々の物語。
アルファポリスにて同タイトルで先行連載しています。書き溜め分がなくなるまで毎日更新予定。
9月いっぱいまで投票受付中のファンタジー大賞にもエントリーしております。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/668119599/475578293折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-07 18:00:00
111691文字
会話率:47%
《吸血餽―ヴァンプドール―》
……それは、少女の生き血を吸うことでしか生きられない少女たち。
彼女たちは《狼餽―ウェアウルフ―》と呼ばれる
異形の存在を殲滅するため、
帝國陸軍特務機攻部隊・通称《野犬殺し―ストレイドッグカーネイジ―》として
闘う。
そんな彼女たちに「兵糧」として与えたれたのは
《花荊―はなよめ―》と呼ばれる少女たちだった――。
——が、二宮衣蕗(いぶき)は吸血鬼だが、吸血が苦手。それには理由がある。
「ごっごごごごごごごごごご、ごめんっ! ……や、やや、やっぱり嫌だったか?」
「……いっ、嫌とかじゃないの! ……私、こういうの慣れて……ないからっ!」
吸血には性的興奮が伴うのだ。
幼馴染みの篠蔵蒼緒に《花荊―はなよめ―》になってもらったものの、上手く吸血できそうにない。
一方の蒼緒は、幼い頃から衣蕗に淡い気持ちを抱いていて…?
ちょっぴりえっちな吸血鬼百合イノセントストーリー
完成済み(10万字程度)で毎日1話ずつ投稿していきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-14 12:02:28
115060文字
会話率:32%
公爵令嬢であるアンジェ・レイクアッドは嘆いていた。【人狼(ウェアウルフ)】となった自分の姿を隠すため、漆黒のベールで顔を隠し分厚いドレスを身に纏いながら。彼女は魔法学園に通う成績優秀な生徒だった。創立記念日のパーティーの際には、国の王子から
告白される予定だった。だがパーティー当日人間から獣になってしまい、王子の腕を噛みちぎってしまう。その影響で王子との婚約は破棄。家の名は地に落ち、学園の者にも屋敷の使用人にも冷たく接していたせいで味方は誰もいなかった。絶望に包まれるアンジェは身投げしようと思い出の湖を訪れる。そこで出会ったのは、人狼の少年ゼクスだった────。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-09 22:00:00
46767文字
会話率:50%
最強のウェアウルフである小麦と、最弱のヴァンパイアである光琉が、呪いのルビーである血酒石とその持ち主を探すお話。
最終更新:2022-11-29 12:10:54
501137文字
会話率:56%
魔法が発達した世界で、魔道士志望者のユーグはある日ウェアウルフの奴隷、ルウにひとめぼれをして買ってしまう。
意図せず同棲(?)生活が始まるが、研究ひとすじで女の子とろくに関わった事がないユーグは、ルウに振り回されながらも幸せな日々を送って
いくが・・・・・・?
カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-01 00:00:00
219914文字
会話率:56%
魔法も、精霊も、魔物も、特殊能力も、当然のように存在するアウターワールド。そこは魔物国家ヘイヴンによって支配され、人間達には生きづらい世界となっていた。
ヘイヴンを治める魔王・ルータンにはたった一人、人間の男が仕えている。彼の名はエフ
ト、またの名を勇者殺しだ。
ルータンの命を狙うべく、異世界より転生する勇者を単独で倒し続けた彼は、いつしかアウターワールド最強の男となっていた。
それが世間に知れ渡ろうものなら、ルータンによって確固たる支配力を得ていたヘイヴンが揺らぐ可能性もある。ましてや彼女はプライドが高いため、人知れずエフトは己のレベルを隠し続けた。
しかしエフトの気持ちを知らないルータンは、彼の後任にウェアウルフのセレイネを推薦する。エフトが人間である以上、魔物よりも短命で勇者殺しの任を長く続けられないと考えたからだ。
無論エフトはそれを極端に拒んだ。もはや勇者のレベルは、エフトに呼応するが如く上昇している。加えてアウターワールドでは発現しない、強力なスキルを持つ者まで多くいる現状。勇者は自分以外に倒せないことを悟っていたのだ。
故にエフトは、ルータンの提案を聞き入れず勇者の討伐を淡々と続けた。セレイネがヘイヴン城で待機する日々は流れるように過ぎていった。
そんなエフトが恋人の命日で、ヘイヴンを離れたある日のこと。一人の勇者が異世界より転生した。ルータンはこれを好機と捉え、エフトには一報も入れず、セレイネ率いる暗黒騎士団に勇者討伐を命ずる。
その勇者のスキルには、恐るべき秘密が隠されているとも知らずにーー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-03 08:29:09
124158文字
会話率:51%
青春を夢見る様で冒険活劇の様相を呈し、魔法物ファンダジーな皮を被り、恋愛に現を抜か
させようとしては。目標を見言い出したいと足掻く───いや。これはイチャコメです。舞
台が異世界で魔法とかもあっちゃうけど、ただのチャコメです。
ま
たこの作品は「エブリスタ https://estar.jp/」にも掲載する予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-16 19:00:00
281879文字
会話率:31%
幻想界と呼ばれる魔法世界の学校に通う、不本意ながら魔力を持ってしまった主人公・高崎大介。
現実主義、非科学否定派な大介の周りには、そんな彼を振り回す強烈キャラ達がいた。
友人だけでも大変なのに、先輩達にまで好かれて絡まれる始末。
苦労性な同
志のドラゴンがいたかと思えば、いつの間にやら子ドラゴンを育児していたり?
ヴァンパイアの護衛が出来たかと思えば、ウェアウルフ族も参戦してきて?
平穏が音を立てて崩れていく中で、果たして大介は平穏な幸せを得られるのだろうか。
はたまた、この世界に準じてしまうのか!?
友人や先輩や魔族三大種族や幻獣達に振り回され、魔法世界の変異に巻き込まれながら、大介は次第に成長していく――
異世界と現実世界を行き来する、魔術学園ものファンタジー開幕!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-07 21:01:26
566292文字
会話率:33%
ここは、魔導と科学の勢力がしのぎを削り合う国。
フリーの情報屋ヴィア・ヴィルは旅をしながら、魔狼ルプス・ディモを追っている。
魔狼とはヒトとケモノの境界を自由に行き来する、かつてこの世界に蔓延っていた亜人である。
その生き残りが彼の
少年時代に、幼なじみのステラ・アグリの首へ牙を突き立てたのだ。
彼は情報屋の商材である情報と、風景を紙に写し取る機能のある道具――魔像機――を武器に、国内で渦巻く陰謀や、廃れゆく大地を見つめる。
彼の進む道の果て、青い瞳には何が映るのだろうか。
(7月いっぱい毎朝8時更新、全31話)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-31 08:00:00
157194文字
会話率:34%
ウェアウルフの村を追われたスーパーロボットのガオが、異世界でハーレムしたりダンジョン攻略したり色々して勇者王になる!!
最終更新:2021-06-16 00:53:59
941文字
会話率:25%
魔法都市カディンギル。
その魔法学園の生徒バラールは世界的にも珍しい魔法を身につけた憑依魔法使い。
ウンディーネのプリュイ、ウェアウルフのフローズヴィトニル、バラールと同じく人間のユカ。
充実した学園生活を送る四人の知らない世界で、
バラー
ル本人ですら使いこなせないレア魔法の秘密を探る恐ろしい暗躍が始まる。
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昨年に引き続き第8回ネット小説大賞に挑戦します。
予定より半月遅れでとりあえず完成。
ここから締め切りまでブラッシュアップの予定です。
いただいたアドバイスをもとにギリギリまで読み返して修正します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-17 22:22:25
127298文字
会話率:16%
魔法都市カディンギルに暮らす主人公バラールは魔法学園の生徒。
転入生のウンディーネ、プリュイの影響を受けたバラールは諦めていた憑依魔法の力を手に入れる。
数少ない友達の一人であるウェアウルフのフローズヴィトニルや、プリュイを通して友達にな
ったクラス委員ユカと共に学園生活を満喫するバラール。
憑依魔法やその応用、発展を駆使し、魔法生物教師ヘイバオの暴挙を通してバラールは徐々に成長していく。
この作品は以下のサイトにも掲載しております。
http://blog.livedoor.jp/kubohareo/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-18 17:42:24
54749文字
会話率:19%
生きる意味を見失い、余命宣告をうけた永遠(とわ)は、ある晩ヴァンパイアのクリスチャンと出会う。
クリスチャンは過去の出来事のために、永遠ともいえる月日を孤独に過ごしていた。
永遠はクリスチャンに自分の命と引き換えに、三ヶ月間、共に過ごすこと
を要求する。クリスチャンにとってその取引は己を苦しめるだけのもの。それでも二人は愛し合うようになり、互いに想い合うが故に傷つけあう。
日本からスコットランドへと舞台が移ると、美貌のウェアウルフや亡霊までもが登場し、永遠の残り少ない人生は平凡なんてものとはかけ離れていく。永遠はクリスチャンの意地悪な母親や元婚約者に苛められ、ついには謎の脅迫状までもを手にすることに…。
これは永遠とクリスチャンの儚くも美しい最後の記憶の物語。
注)「魔法のiらんど」でも黄昏アオで同小説を投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-30 19:41:52
122571文字
会話率:41%
あの小さな教会での事件から遡(さかのぼ)ること十数年。後の青の枢機卿エウロギウス12世と灰色の教団の司教アキレスは、聖都のサピエンティア神学校での日々を過ごしていた。3大貴族の後継者には全く興味のないエウロギウスの目的は腐敗した聖都と中央聖
教会を改革し、教皇となること。平民の生まれであるアキレスはそんなエウロギウスと神学校の宿舎でルームメイトになった。エウロギウスと幼馴染であるセレステとソフィアも神学校と肩を並べるマギア聖学院に在籍。いち早く卒業した年上のセレステには縁談が持ち上がっていた。しかし、エウロギウスはその婚約者にある疑念を抱き調査を始める。
○本作は『槍の王』シリーズの第2部となっています。第1部の『記憶を失った修道女と地下室の少年』は完結しており、上の『槍の王』のリンクから御閲覧頂けます。時系列的に言うと、第2部が先なのですが、世界観やプロットは第1部から読むと分かりやすいと思います。どうぞよろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-17 16:46:21
40359文字
会話率:44%
「あいつは神なんかじゃない。あれは正真正銘の悪魔さ」
神を名乗る男、フェリックス・ドルビニーは、あまりにも多くの人間を弄んできた。
自らが殺した者に聞こえの良い条件を持ちかけ、騙し、怪物として生まれ変わらせ、野に放った。そして、放たれ
た怪物達によって、更に多くの者を不幸にしてきた。
しかし、そんな悪魔に翻弄され、それでも力強く立ち上がる者達がいた。
この物語は、別々の道を進む以下の3名の視点で進んで行く。
一人。滝本倫太郎は、ある日突平穏な日々を奪われ、そしてウェアウルフとして転生させられた。自分は人間だと信じ、それでも日に日に正真正銘の怪物へと変化する自分の心に苦悩する。しかし、彼は信じ続けた。人間も怪物も、皆が平等に幸せであるべきだと。
「こんなの間違っています。人間も、怪物も、皆が同じ心を持っているんだ。どちらか片方がもう片方の幸せを踏み躙って得る幸せは、本物の幸せじゃない!」
一人。日野悟は、3年前に竜人へと転生させられ、3年の間に自分が怪物である事を受け入れた。彼は怪物であるが故に、人間に常に命を脅かされ続ける全ての怪物達が受ける理不尽な仕打ちを悲しんだ。そして人間と袂を分かつ事を決心し、志を同じくする多くの怪物を束ねる存在となった。
「俺は魔王になる。強い者も、弱い者も。心優しい者も、残忍な者も。美しい者も、醜い者も。その者が怪物ならば、俺は皆を受け入れる。そして必ず、人間に脅かされる事のない、俺たちの楽園を創り上げてみせる」
一人。オレリア・メルローは、キャラバン隊の一員として育った人間の少女だ。彼女も他の人間同様、怪物を恐れて育ってきた。しかし、ある出来事を切っ掛けに、彼女の怪物を見る視点は大きく変わる事となった。怪物には人間と同じく、理性が存在する。他者への愛情の精神がある。その事に気がついた彼女は、怪物の心を詳しく知りたいという好奇心で満たされる事となった。
「確かに私は、怪物との意思の疎通に成功した。みんなは怪物は人間と全く別の存在と言うけれど、私はそうは思わない。彼らにはきっと私達の知り得ない何かがある。だから、私は彼らの事をもっと知りたいの」
三人の物語は交差する。皆がそれぞれの道を進み、そしてこの理不尽な世界に変化を風を巻き起こす事となるのだろうか。はたまた、無残にも悪魔の手によって打ち砕かれてしまうのか……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-06 19:07:24
29597文字
会話率:48%
武器商人マゼンタ・ディラ・セカンドは、シアン・ディラ・セブンと共に店番をする。そこにやってきたのは人狼狩りだった。
最終更新:2019-05-23 21:00:00
6543文字
会話率:62%