この物語は、チート能力と前世の記憶を持つ少年レイが、もふもふの従魔たちとのんびりほんわかな日々を送る、コミカルで楽しいお話です。同時に、家族愛や絆も深く描かれます。
主人公レイは、金髪緑眼で色白、まるでエルフのような外見を持つ4歳児。彼は
フレイ神の血筋を引くユングリング家の子孫でありながら、平民として暮らしています。4歳の誕生日の朝に祝福が確定し、ぼんやりと前世の日本の大人の記憶が蘇ったレイは、内面は大人であるにもかかわらず、対外的には幼児として振る舞うというギャップを抱えています。
彼の最大の願望は、食べ物への強い執着と、自然とモフモフに囲まれてのんびり暮らすことです。そのため、日常生活では料理やお菓子作り、便利な生活道具の作成に勤しみます。大人たちが頭を抱えるような大変な事態に直面しても、「そんな大変なことになってたの? ま、いっか」とケロッとしているのがレイらしさ。精神は大人なので、みんなになるべく迷惑がかからないよう、美味しく便利で楽しい日々を送ることを心がけています。
たまに邪神が現れるという「ゆるふわなトラブル」に見舞われても、レイが無自覚のうちに一瞬で鎮圧してしまうといった、コミカルな展開が物語を彩ります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 18:10:00
152014文字
会話率:38%
異世界に生まれ変わったは良いものの、転生特典などはなくただの村人1になったらしい。
特技もないのでぼんやり生きてたら幼少期に突然死亡フラグが立った。原因は飢饉。村人らしい。そして前世知識も使うこと無くフラグは速攻で回収された。
また死んだと
思ったら、異世界で産まれるところへ巻き戻り、同じ村人生が繰り返される。死んらまた赤ん坊からのループだ。セーブポイントもない。
死にゲーみたくその都度対策をして、成人できるとこまではきたが、また失敗しまう。今回の人生は天寿を全うできるだろうか。出来れば平穏な終わりがいい。ついでに兄弟達のいる故郷も守りたい。
ループ人生で獲得した経験を糧に、なにも持っていない村人なりに動き回るぞ!
・・・とかやってたらいつの間にか弟の友達が俺のことを「ボス」と呼ぶ。
えー、どうしてこうなったんだっけ?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 12:00:00
21997文字
会話率:14%
「結婚後は別居という形でも構いません。いえ、寧ろそうして下さい。私は一人でも問題ございませんのでお気になさらず。ただ、代わりにお金は十分にご準備下さいね」
にこにこ。と、笑顔で頷いた令嬢を前に辛うじて笑顔を見せた自分を褒めて下さい。
「や
っぱり城下じゃないと流行もエステもお付き合いも遅れてしまいますでしょう? そうしたらご迷惑をお掛けしてしまいますわ。そんなことはとてもできません。ですので私、こちらでしっかりとお勤めを果たさせて頂きます。勿論、こちらにいらした際には最優先にお相手して差し上げますのでご遠慮なく」
それ、どこの娼婦? と、言ってしまいそうになったのを飲み込んだ。
「社交に疎いと伺っていますから教えて差し上げますけれど、女性にはお金がかかるものなんですのよ? その点、あなたなら十分に尽くせる筈だから期待しております。家柄がイマイチなのは引っ掛かりますけど、お金という強い武器をお持ちですし許容して差し上げますわ。感謝は結婚後に目に見えるものでお返し頂ければ結構です」
ちーん。もう言葉も出ませんでした。
格式高いお金持ちの家に生まれ、美しい女性と結婚することが男性のステータスのこの世界で、一財産築いた成金伯爵家の令息は令嬢達から狙われまくる日々を送っていた。断っても断っても申し入れは止まらず、しかも皆上から目線。
うんざりな毎日を送っていたある日、それはそれは地味な令嬢に引き合わされた。二人は逢瀬を重ね、少しずつ距離を縮めるけれど周りはそっとしておいてくれなくて…。
彼が成金貴族になった理由と経緯。
彼女が地味な理由と侍女との関係。
王太子殿下に呼び出されたり、親が発狂したり涙したり。
使用人から「ぼんやり坊ちゃん」「暇人」と言われる彼の本当の姿。
噂と真実は誰のせい?
評判と事実は何の為?
やがて公の場に姿を現した二人に、見下していた周囲は変化する。
自分の信じるものを貫き、優しさや礼儀を忘れなかった二人がやがて幸せを手に入れる物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 07:20:00
51019文字
会話率:47%
──君の歌はその人が頑張りたいと思っているなら必ず届くよ。
夢を追う高校生の夕輝が仲間と共に音楽で最高の舞台を目指す物語です。
現在下書き46話、12万2000文字あります。
最後までのプロットも一応完成済み!
週2〜3話更新目標です。
【あらすじ】
高校二年生の春、暮橋夕輝は懐かしい夢を見た。子供の頃の記憶の欠片。まだ焦燥に駆られ夜闇をひた走る前、まだ日が暮れる前の頃の記憶。
夕焼けを背に窓際でお姉ちゃんが何か言っていた。お姉ちゃんはなんて言っていたんだろう……。
夢から覚めた放課後の教室でぼんやりと考えていると微かに歌が聞こえた。その歌に惹かれ屋上へと向かうとそこには夕染まりの舞台で一人歌う少女がいた。
それはまだ青い春の暁を知らない長い夢の始まり。二人の出会いが少しずつ世界を変えてまだ知らない明日へと続く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 06:10:00
29861文字
会話率:14%
名前も、帰る場所も、忘れてしまった。
けれど、温かいカクテルの湯気の向こうで
“誰か”の笑顔だけが、ぼんやりと浮かんでいた。
記憶をひとつ取り戻せば、ひとつを失う。
そのバーでは、それがルールだった。
苦い過去も、ほどける約束も、
罪を
含んだ優しさも——
グラスの底には、静かに眠っている。
思い出すたびに、何かが欠けていく。
それでも彼は願う。
「もう一度、あの人の名前に触れたい」と。
温もりが残るうちに、
まだ呼べなかった名前を、そっと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 21:00:00
2543文字
会話率:31%
25歳一般兵
そんな平凡な肩書きと共に平和な時代をただ生きていた
アルダ・バルベルデは今日もぼんやりと過ごしていた。
だが、日常がいつまでも続くとは限らない。
環境は突然変わるものだから。
キーワード:
最終更新:2025-07-16 18:13:36
4356文字
会話率:23%
フルダイブ型VR装置が発明されてから50年。
当初は研究機関や大企業でしか扱えないような高額なものであったが、技術革新によりようやく一般家庭にも手が出せるほどにコストを抑えることに成功していた。
市場が広がればそれを狙って多くの企業が各種サ
ービスの提供を開始した。
時代はVR空間へと移行し始めていた。
ワールドレボリューション社が開発したVRMMOゲーム『究極幻想譚』もその1つである。
####
日本のごく一般的な家庭に生まれた照元 晃(てるもと あきら)は生まれながらに目がほとんど見えなかった。
眼鏡を始めとした各種補助器具を使っても世界がぼんやりとしか見えない晃は、姉が全財産はたいて買ってきたVRデバイスで初めてモノを見ることが出来た。
その姉が勧めるままVRゲームを始めた晃はそこでリアルでは手に入らない新たな人生を歩むことになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 18:12:38
158396文字
会話率:34%
「其方が雨水《うすい》の孫か、よう来たな」
開いた口が塞がらない...とは誇張した言い回しだと馬鹿にしたことがあった。でも、実際目の前に真っ白の子供がまるで自分の部屋だと言わんばかりに迎えられたら驚くしかないだろう...
「雨水の孫にし
ては大きいのぉ、時雨《しぐれ》はもう50手前か、なら妥当か...お主、知っとるか。時雨が赤ん坊の時はずっっっと泣き止まなんで雨水と若葉が必死に機嫌取っての、特に...」
子供が急に近づいたかと思えば、じいちゃんとばあちゃん...そして父親が子供の話を延々と早口で話し始めた。小さい体を必死に動かしてる姿は女が見たら可愛いと言うだろうが、今は25時だ。
都内から県を跨いでの長旅で体力を使い果たしたからか、じいちゃんとばあちゃんの長話に付き合ったからか、頭がぼんやりしてきた。
子供が布団の上から移動した隙を見計らい、横たわる。
ゆっくりと瞬きすると、まだ熱中して話してる真っ白の子供の姿が映った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 15:01:16
72925文字
会話率:62%
サボりがちな作者がせめて週末だけでもぼちぼち頑張ろうとする執筆ドキュメンタリーです。
時間をおいてリアルタイムで更新していきます。
書いてる証拠として書きかけの作品を載せたり、載せなかったり、
雑談を書いたりして、僕が執筆するのをぼんやり見
守るという連載になります。
略して「週ぼち」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 01:10:00
307890文字
会話率:9%
「ここは……」
目を覚ました男は、重たいまぶたを擦りながらゆっくりと周囲を見渡した。どこかで見たことがあるような、無機質な待合室。白く塗られた壁に、整然と並んだプラスチックの椅子。市役所のロビーのような空間で、彼はその椅子の一つに腰を下
ろしていた。
自分の意志で座ったのか、それとも誰かに座らされたのか。その記憶すら曖昧だった。まるで夢の中にいるように思考はぼんやりとしていて、現実感がない。
だが、それでも男は、ここがどこなのかをおぼろげながら察した。
ここはどうやら、死後の世界らしい。
正面に並んだいくつかの窓口。その上には、『天国』『地獄』と書かれた看板がそれぞれ掲げられていたのだ。
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最終更新:2025-07-15 11:00:00
1913文字
会話率:50%
「お待たせしました。次はあなたの番です。あちらへどうぞ」
その声を聞いた瞬間、夢から覚めるように、意識が徐々にはっきりしてきた。彼は瞬きしながら周囲を見渡す。
そこは、役所の待合室のような場所だった。高い天井、無機質な白い壁。椅子に腰
かけた人々は誰一人として話さず、ぼんやりと虚空を見つめている。時間が止まったかのように、空間全体に沈黙が染みついていた。
自分がいつここに来たのか、まったく思い出せない。ただ、彼はずっと前からここにいた気がしていた。何時間、あるいは何日、何年も。そう、ここ天国で……。
「どうも、こちらの台の上に手を置いてください。あなたの現世での経験や積み重ねた徳をもとに、次の転生先を決めます」
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最終更新:2025-05-15 11:00:00
1365文字
会話率:54%
――象だ。
晴れた日の午後、ぼんやりと窓の外を眺めていると、空からゆっくりと降りてくるピンク色の物体が目に入った。
思わず身を乗り出して凝視すると、それはピンク色の象だった。象は優雅に空を舞いながら、羽のようにふわりとビルの前に静か
に降り立った。
心臓がドキドキと鳴る。信じられない。夢みたいだ。
象は穏やかな目でこちらを見上げると、まるで「こんにちは」と言うように鼻を軽く持ち上げた。
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最終更新:2025-04-10 11:00:00
1268文字
会話率:25%
主人公の、ヤマダタカシ、40歳、人生に疲れ果てて、浮浪者生活を、していた。
ある日、タカシはいつものように、テトラポットで、ぼんやりと、夜光虫の、淡い光を見ていた。
眩い光に包まれ、タカシはそのまま意識を無くした。
気が付くとそこは、真っ
白な空間に浮かぶ、4畳半の畳の上で、神様がちゃぶ台でお茶を飲んでいる。
「ヤマダタカシ君、君は儂が酒のあてを買いに、下界に降臨した時に、
次元震に、巻き込まれて、死んだのじゃ、この世界とわ違う世界で、
記憶を持ったまま、勇者にでもならないかね?」
「ん、ムリ~生き物を、殺すのも、殺されるのも、いやなので、輪廻の輪に、送ってください」
戦闘力はレベル1、その他はチートの、15歳、心の中は、40過ぎの、ヘタレオヤジ、
面白、可笑しい仲間たちとの、異世界の旅。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 17:13:06
944986文字
会話率:33%
原稿料未払い、作品無断使用は当たり前……。
無名漫画家の絶望と挫折、諦めと忘却。
無名がゆえに差別される職業……、
卑賎な自己と相克に打ちのめされ、
どんなに刻苦勉励しても、
結果がすべての世界では
評価されない。
ただ、見下されるだけ
!
無名漫画家は寝転んで吠える。
辛酸に満ちた漫画道、
マッチ1本の明かりほどの小さな才が
揺れまくる……、
誰かに認められたい……、
悔しくて、悔しくて、
寝返りを打って、のたうち回り、
枕元に栗の花一輪、二輪……、
毎日が悶々とした不愉快な目覚め。
そして、また陽は昇る。
希望はいまだ見えず。
足元に蠢く黒い絶望。
売れたい、
ヒット作が欲しい、
……浅い感情だけだが
絶望の底をぼんやり照らす。
成功は自信、失敗は経験と
呟いては立ち上がるが、
時は残酷なり。
金なし、宿なし、人脈なし、
歯はぬけ、毛はぬけ、魂ぬけ……、
寂寞の思いと裏腹に、
心の奥から地獄の窯を
煮詰めたような憤怒の感情。
見下され続けた負け犬根性の
熱量だけで書き上げた7万文字。
こっそりと生きた証に墓石としてここに置く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 12:26:21
50677文字
会話率:12%
現代日本でトラックに撥ねられ、気が付けば中世ヨーロッパ風の異世界に転生していた少年・カナタ。ぼんやりしていて馬車に撥ねられかけたところを、たまたま通りがかった少女エリーに助けてもらう。
「……あんた、これからどこに行くつもり?」エリーに
尋ねられ、「ぼ、冒険者ギルドを探していたんだ。そ、その……依頼を受けようと思ってさ」異世界モノのセオリーに則って答えるカナタ。
「……どこの? この街には、三カ所あるけど」
こっちは異世界転生したばっかりなんだから! そんなこと知るわけ無いだろ!
無双も、ハーレムも関係なく、うまくいかないことだらけ。それでも、少年は冒険を通して、成長を重ねていく。口の悪い相棒エリーと駆け抜ける、カナタの異世界転生の日々が始まる。
完結まで、毎日更新予定!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-14 12:00:00
325074文字
会話率:31%
……大魔女ミゼルが亡くなって10年。
魔女の召使いだったリーゼは、年を取らなくなる魔法×城を出たら死ぬ魔法を掛けられていた為、城中に引きこもりながら、ぼんやりと時を重ねていた。
『そろそろ、私も死ぬのかしら?』
そんなことを考え
ながら、趣味で取り寄せている恋愛小説だけを楽しみに生きていたのに、ある日突然、この国の王太子殿下・シエルが城に押しかけてきた。
「この城は、私のものだからね」
そう宣言して、強引に城での生活を始めてしまったシエル王太子と家臣たち。
どうやら、シエルはリーゼの暮らす城で「何か」を探しているようで……?
リーゼの深い知識に、シエル王太子は素直に感動して、二人は次第に打ち解けていくものの……。
コンプレックスの塊を抱えているリーゼは、彼の優しさに引け目を感じてしまう。
そんな時、緊張状態にいる隣国の王が、シエルを訪ねて城にやって来ると打診があって……。
人生を諦めている魔女の召使い×空気を読んでしまう優しい王子様
二人が出会った時、止まっていた時間が再び動き出す。
両片思いの恋愛ファンタジー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 21:24:50
142014文字
会話率:31%
【え?わたしの文通相手は同僚のステキなお姉さまだったのでは…⁉】
王宮侍女ロアナは思いがけない断罪にみまわれようとしていた。
彼女がつくった菓子が原因で、美貌の第五王子が害されたと騒ぎ立てる王子の母。
だがロアナには、顔も知らない王子に
自分の菓子が渡った理由がわからない。
けれども、敬愛する主には迷惑がかけられず、処罰を受けいれるしかない。
そんな彼女を救ったのは、面識のないはずの美貌の王子様で…?
お菓子づくりが趣味の平凡な侍女と、小悪魔系王子、無自覚系ツンデレ王子、寡黙ぼんやり系王子、三人の甘党王子様たちのラブコメです。
※他サイトさんにも投稿予定折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-12 07:26:39
132280文字
会話率:20%
自分のやりたいこと分からなくなってしまった中学生の少女、美琴。
今日もただぼんやりと過ごしています。
虚しい気持ちを何とかしたくて、美琴は夏休み、何か決心をするようです。
キーワード:
最終更新:2025-07-10 20:09:25
2109文字
会話率:17%
あらすじ
大部屋の床には、無数の死体が山と積み重なり、どす黒い血の海が広がる。その凄惨な光景の中、ガレサイラス・スコープは、返り血で染まった黒のダブルスーツを纏い、死体の山の上に静かに腰を下ろしていた。
口にくわえた黒の革手袋をゆっくり
と外し、器用に煙草に火をつける。フゥー、と紫煙が吐き出され、血生臭い空気に溶けていく。
「今日もこんなに殺したのか」──その独り言には、疲労か、それとも虚無か、判然としない響きがあった。彼はただ、ぼんやりと広がる血溜まりを眺めていた。
裏社会を牛耳るスコープ家の長男であるサイラスにとって、これは日常の一コマに過ぎない。しかし、この殺戮の先には、父の引退パーティーを巡る家族の悲劇、そして宿敵ジェノサイド家との避けられない戦いが待ち受けているのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 09:04:40
15719文字
会話率:35%
大陸中央煌国。
うちは貧乏なので16歳で嫁に行けと言われている。そして明後日16歳。つまり私は近いうちに誰かの嫁になる。
誰だろう? 長屋の年頃の男性? と思っていたのに衝撃的な結婚お申し込みが来た。
上級公務員の家系、卿家の跡取り息子か
らの結婚お申し込み。
竹細工職人の3女、貧乏長屋娘には2度とない幸運な縁談。両親は結婚お申し込みの日に、よろしくお願いしますと頭を下げた。
ぼんやり、覇気がない、もたもたした娘だから誰も嫁にもらってくれなそうと困っていたらしいのに、無事にお嫁に行けることになった。
お相手は卿家跡取り息子ロイ・ルーベル。
そろそろ結婚しようと考えたので、そろそろ嫁に行く娘を探し、さらにその中でルーベル家の求める条件に合う娘を選んだという。
条件は家事一切を任せられること。手足の悪い義母の世話を出来ること。健康なこと。跡取り息子を産めそうな娘。子が産めない場合に養子をもらうことが出来る家であること。
母は6人の子を産んだ。娘は5人。私も子が出来やすいだろうし、子が出来なくても姉や妹達の誰かしらから養子をもらえるだろう、と言われた。
結婚お申し込みでは美しい簪を贈られ、結納用の着物一式を贈られ、指定された花嫁授業後には花嫁道具一式も贈られた。
簪以外は本来嫁側が用意するものらしいのに全て相手持ち。
身分差があり、うちは得しかないという不思議な縁談。
こうして、私リルは苗字のない平民から卿家ルーベル家の嫁になった。
☆★
とにかく「リル」が良い。どちらかというと無口な息子が、祖父母にも父親にも自分にも逆らったことのない息子が、毎日、毎日、毎日、毎日、毎日、こう言った。
「他の娘なら、誰も嫁にもらいません。母上が家を守り続けて下さい」
体の悪い母親に一生働けとは恐ろしい脅迫文句を思いついたものだ。なぜ卿家の嫁が貧乏長屋の馬の骨なのか……。
【15Rは念の為です。山も大したオチもなく、ライバルの登場もなし。主人公が幸せな生活を送っていきます。ほのぼの暇つぶし系恋愛話として書きました。30話くらいで終わる予定です】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-10 01:10:07
2215924文字
会話率:49%
突然の交通事故で、青年は命を落とした。しかし、完全に消え去るどころか、ぼんやりとした非現実的な空間で目を覚ました。そこには、見慣れた物理法則など存在しない。そこで彼は、威厳と神秘を漂わせる美しい女性、この次元の支配者である女王リリアと出会っ
た。リリアは彼に、別の世界への転生の機会と、新たな旅を始めるための力を選ぶ権利を与えた。強大な力を秘めたきらめく光線を前に、彼は何も選ばなかった。ただこう言った。「君を選ぶ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 23:11:43
158544文字
会話率:42%
病に侵され、一人寂しく世を去った香里 世梨香(こうり せりか)と言う名の日本人女性は、気づけば見覚えのない場所で、見覚えのない人達の列をぼんやり眺めていた。
そうこうするうち、如何にもお役所の人間と言った人物が近づいてくるのだが、何とそ
の背中には黒い、だけどこうもりのではなく、小鳥の翼がついていた。その男性からの指示に従ってゲットした数字の掛かれたカード。どうやら後はこの番号でどうこうするらしい。流れに身を任せるまま辿り着いた場所で意味不明の手続き(?)の後、担当者達と話した結果お願いされたのは、最早手遅れになりつつある……いや、既に壊れてしまった世界【セントマレンシスタ】への転生…。
更に更に魔王討伐でも、聖地巡礼でもなく、ゲームしててくれ……だった。
こんなの、転生するしかないでしょう!? 拒否る人っている!?
さて、それから先はどんな日々が待っているのやら……
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
※作者創作の世界観です。史実等とは合致しない部分、異なる部分が多数あります。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体等とは一切関係がありません。
※リアル都合等により予告なしで更新不定期、且つまったり進行となっております。
※まだまだ至らなかったり稚拙だったりしますが、生暖かくお許しいただければ幸いです。
※御都合主義がそこかしに顔出しします。設定が掌ドリルにならないように気を付けていますが、もし大ボケしてたらお許しください。
※誤字脱字等々、標準てんこ盛り搭載となっている作者です。気づけば適宜修正等していきます…御迷惑おかけしますが、お許しください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-07 17:25:38
97214文字
会話率:24%