人々が『異能』と呼ばれる特殊能力が使える世界。
世界各国では、異能を使って世界の平和を守る『ヒーロー』と呼ばれる人々が、治安維持のために今日も活躍していた。
日本のトップヒーロー『イレイサーマン』もその一人だったが、見た目も能力も地味な
せいで国民人気はゼロだった。
しかも人気の無さが間接的な原因となって、ヒーローをクビになってしまう。
クビになってもヒーローを続けたい彼は、心機一転、海外進出して一からヒーロー活動を始めるのだった。
ーーーこの時、日本中のほとんどの人は知らなかった。
日本の犯罪の99.9%が、彼の活躍によって事前に防がれていたことを。
自然災害が起きても、死傷者がゼロで建物もほぼ損壊していないのは、彼の活躍によるものだということを。
イレイサーマンがいなくなった日本は、徐々に崩壊していくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-23 06:00:00
92454文字
会話率:36%
「性欲がなくなったら、女の子たちが優しくなった。」
でも、それって──俺の中身を見てくれてるってこと?
大学院生の葛城達生(かつらぎ たつお)は、薄毛治療薬の副作用で“性欲ゼロ”になった。
欲望を失った途端、なぜか女子たちに好かれはじめ
て──
でもその関係は、どこか歪で、壊れやすかった。
モテているはずなのに、心がどこか満たされない。
果たして「本当の恋」は、欲の先にあるのか、それとも──
性欲ゼロ×逆ハーレム×裏切りと癒し。
欲望と孤独を描く、異常系ラブ・ドラマ、ここに開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 22:55:23
6797文字
会話率:32%
冴えない会社員・健太は、同僚の美咲に密かに想いを寄せていた。ある日、ごく普通のワイヤレスイヤホンから、冷徹な男性の声が聞こえてくる。その声は、健太を理想の男に変える「パーフェクト・デート・コーチ」、略してPDCと名乗り、健太のファッション、
ヘアスタイル、スキンケアから、美咲とのデート中の会話のトーン、目線、仕草に至るまで、全てを指示し始める。
PDCの完璧な指示に従う健太は、見違えるように垢抜け、美咲との初デートも大成功。二度目のデートも順調に進み、美咲は健太の変化に惹かれていく。しかし、健太の心にはPDCへの依存と、もしPDCがいなくなったらという不安が募る。
そんな矢先、PDCからの指示が途絶える瞬間が訪れる。焦りからイヤホンが耳から外れた時、健太はPDCの声が、実は自分自身の内側から湧き上がる「空耳」であり、変わりたいという強い願望が生み出した幻だったことに気づく。戸惑いながらも、健太はPDCが最後に語った「真の魅力はあなた自身の中に」という言葉を胸に、自分の言葉で美咲に気持ちを伝える。その言葉は美咲の心に響き、健太は真の自信を手に入れる。
PDCはもう聞こえないが、健太の中に根付いた変化と、美咲とのより深い関係が描かれ、彼の人生が確実に変わり始めたことを示唆して物語は幕を閉じる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 20:35:43
6608文字
会話率:37%
地球が『音楽』に侵略され5年。人類の人口は半分以上に減っていた。そんな中、彼『永見奏(通称:カナデ)』と『唐草岳(通称:タケ)』はある計画を企てていた。それは、『音楽』の1人を攫うという計画だった。
「おじゃましま―――ス!!!」
そこへ、
『ダブルネックギター』を持った一人の女性『キリュー』が2人の前へ颯爽(?)と現れるのだった――…。果たして、カナデ。タケ。キリュー。そして、手懐けた『音楽』は『オンガク』を使い、反撃することはできるのか。
OVA『フリクリ』にすごくインスピレーションを受けて書いています。話の長さは1本のアニメ映画くらいの予定。そこまで長編にはならないと思います。大体1日1話で、書き溜めがなくなったら3日に1話くらいになるかもです…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 18:00:00
33372文字
会話率:54%
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtub
er《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 18:00:00
206990文字
会話率:40%
切なくて、どこか色っぽくて。笑って泣ける、愛情と友情の感動ストーリー。
―― あなたは一人ではない ――
すらりとした見た目で、元運動部の筋肉質。長い人差し指で眼鏡を持ち上げ、理路整然としたショウジ。
その風貌からも、「淡々としていてク
ールだ」と周りからは評されるが、実際は大きな難問を抱え、強引に夢の世界へ落ちる日々を過ごしていた。
大学で出会った友人、純粋無垢で天然ボケな遊の発言に、「何を言ってるのかわからない」とたびたび固まりつつも、居心地の良さを覚えていたある日、遊の紹介で、ひとつ年上の先輩、力也と会うことになる。
指定場所は、【ウィンク・ハート】なる喫茶店だった。
まるで洋館のようなアンティーク調の店内。窓から差し込む太陽の光。サイフォンから漂う、コーヒーのいい匂い。
人知れずロマンチストでもあるショウジは、ウィンク・ハートに胸が高鳴り、おおらかなマスターともすぐに打ち解ける。
そして、力也と対面を果たすことになるのだが……。
【※以下、ネタバレを含みます】
力也を目の前にしたショウジは、息をのんでしまう。
華奢な身体、さらさらの黒髪、長いまつげと、黒い瞳。白い肌に、柔らかそうな唇。
甘くて、濃厚で、上品な、いい匂い。
穏やかな声と、優しい微笑みで挨拶をされ、全てが自分と異なる力也を前にし、ショウジは今までに感じたことのない衝撃が体に走ってしまう。
しかし、力也は微笑みの裏でトラウマを抱え、うまく眠れない日々を過ごしていた。
光を失う黒い瞳、寂しそうな眼差し……。心配するショウジだったが、ウィンク・ハートで開催される小さなコンサートで、力也の歌声を聴くことになる。
僕を月に連れて行って――――?
力也の清らかな歌声と、身をよじって歌う艶っぽさに、鼓動が高鳴るショウジ。
俺が守りたい。そう思いながらも、会うたび、声を聞くたび、あと少し、もう少しと、力也に近づきたくなる自分に戸惑ってしまう。
「この感情を解いてしまって、力也さんに会えなくなったら嫌だ」
月に近い力也の家で、その愛しい寝顔を見守りながら、気持ちを偽ろうとするショウジ。
だが、友情に熱く、正義感の強い遊に諭され、励まされ。
ショウジは自分が抱える偏見と難問に向き合い、力也に思いを伝える決意をする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 23:50:00
226367文字
会話率:41%
混沌の淵(カオス)
それは話題のVRMMOだ。このゲームの「自分だけの世界を完成させる」というコンセプトの通り、ゲーム自体は同じ世界でするが、プレイヤー1人ひとりがみる世界や発生するイベントが違う。NPCには一つ一つ名前があり、AIも搭
載されていて、細部までが凝っているところにも熱意が感じられる。
……が、しかしだ。この作品は無理ゲーに分類され、数多のゲームオタクの心をへし折ってきた。断じて、クソゲーではない。ここ大事!
持ち味の高い観察力以外は平凡な少年、天里 蒼のイキシアとしてのヘルヘイムが始まる。
>カクヨム様でも連載中です。
───どうしても忘れないの
───ねぇ、教えてよ。貴方の答えを
───▩▩▩
夢から覚めなければいけないのは、夢が現実じゃないから、夢が都合いいだけのものでしかないから。じゃあ、もしその理由がなくなったら? 例えば、夢が現実になったら? 夢が都合のいいだけのものじゃなくなったら?
少女は今日も夢の中で生きていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-19 13:00:00
84596文字
会話率:51%
例えば、世界から色がなくなったら、あなたはどうしますか。
キーワード:
最終更新:2025-07-17 10:49:09
526文字
会話率:0%
「……お姫様じゃないわ」
そう言って母の腕を滑り落ちたマリアベル。
溢れんほど注がれるはずだった愛情もまた、その瞬間全て失った。
心を壊し自分を見る事がない母親と、母を選びながらも娘を捨てきれない父親。
行き場のない思いを抱えたまま成長
するマリアベルへ手を差し伸べたのは、優しい祖父母とその向こうのまだ見ぬ世界だった。
※ストーリーの後半部分に恋愛要素を含む為恋愛タグをつけています。
書き溜めた分を少しずつ投稿しますがストックがなくなったらペース落ちるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-08 17:00:00
141516文字
会話率:35%
突然の事故? 心理下では気のまざった人類あきらめどころ内外つね予言染み歳月奉る塩梅のあいだふたたび想到しや根。100%で満たされしきった浸食で注意をしなくなった倉卒へ侮りしfeeling(人類命脈)アソビ築く生涯にマインドが気のまざりしな
くなったら当面。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 22:49:43
1890文字
会話率:0%
紫峰灯、恋人なし、友達少し、無趣味でひきこもりがちの二十三歳、社会人二年目。
高校卒業前から両親にお見合い結婚を強要されていた灯は、大学合格を期に実家から逃げ出そうとする。しかし、当然に両親は灯の逃走を許してはくれなかった。紆余曲折、灯は「
両親からの援助は受けず、一人で生活できなくなったらすぐに実家に帰る」という条件の元、どうにか実家を出ることに成功する。
大学を卒業し、社会人になってからも両親の束縛は続いた。「両親に仕送りができなくなったら実家に帰る」という新たな条件が追加され、灯は実家に戻りたくないという一心で仕事に明け暮れていた。
そんな彼女は、ある日、成り行きでストーカーに襲われていた美丈夫を助ける。灯が助けた青年、潮木大河は人懐っこいゆるふわビッチでゲイのモデル。衝撃の出会いから、灯と大河が親友と呼べる関係になるまで時間はかからなかった。
大河の兄で歪んだブラコンを突き通す海洋生物学者の潮木流星は、弟と仲の良い灯に目をつけ、騙すかたちで自分の仕事の助手になるように仕向ける。
その仕事というのは「人型異生物保護管理機構」、通称「異保管」の雑務手伝い。さまざまな特性を持った人間に似た人間ではない生き物――異人の生態を守るという秘密裏の仕事だった。
灯は流星の思惑通りに彼の助手という立場に収まり、同じく異保管に所属する絶世の美貌を持ったオネエの人魚、ネルとともに仕事に当たることになる。
しかし、流星から灯に課せられたのは異保管の業務だけではなかった。流星は灯が金銭的に困っていることを助ける引き合いに「弟と人魚が恋に落ちるのをとめてくれ」と願い出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-01 07:30:00
213564文字
会話率:45%
当たり前に過ごした日々が
当たり前に過ごせなくなったら
キーワード:
最終更新:2025-07-01 06:59:17
222文字
会話率:0%
道筋が分からなくなったら
ルーツをたどる
キーワード:
最終更新:2025-03-26 21:03:08
221文字
会話率:0%
大学3年生の久瀬幸大は目つきの悪さがコンプレックスなだけの、どこにでもいるようなお人好しの青年だった。
ある日、自分のお気に入りの穴場スポットで同じゼミの霧島雪の秘密を知ることになる。
それは、世界に数人しか症例のない不治の病。
「ねぇ、
私がいなくなったら、ちゃんと忘れてくれる?」
限られた時間を、二人で穏やかに過ごす物語。
消えゆく彼女と、残された彼との恋の記録。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 14:09:06
85782文字
会話率:39%
中国から言わされた可能性すらあるという。
なんでかっていうと石油備蓄減らせるから。
なくなったら台湾っとれるじゃん簡単に。
これはもう関税とか米の輸入じゃなくて石油を米国から輸入する交渉しなきゃでしょうがよ。
こないだロに行ったあべちゃんの
奥さん通じてロからも石油買えよ。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-06-15 16:44:29
287文字
会話率:0%
薄暗くも、どこか懐かしい、夏の終わりのような空気。
古びた木造の部屋、畳の香り、障子の外に揺れる夕陽の赤。
小さなちゃぶ台を挟んで、ひとりの子どもが座っている。
和服に身を包み、長い髪、笑ったような顔。けれど、どこか透明で、触れられない存
在。
「……もう、いっちゃうの?」
子どもは問いかける。けれど、その声は空気を震わせる音ではなく、頭の中に直接響いてくる。
「きみがいなくなったら、また……ひとりになるのかな」
子どもの目が、すこしだけ揺れる。悲しみとも、寂しさとも、言えない何か。
「きみは、ぼくを……ちゃんと見てた?」
……どうして、その問いが胸に突き刺さるのだろう。
君はなにも言えない。ただ、この場所が終わってしまう予感だけが、確かにある。
ふと、子どもが微笑む。
「じゃあ、さいごに――」
その瞬間、君の頭上から、奇妙な声が響く。
「……カァァ……」
鳥のような、風のような、何かの鳴き声。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 23:41:55
506文字
会話率:35%
恋愛ゲームの世界に転生していたと知ったのは、冤罪で断罪される日。何も用意してないし、時間もない!
怪しいのは義妹のララエル。お前、転生者だろ?
修道院に閉じ込められるのは知っていた。だっていなくなったら困る聖女だから。うん、逃げよう、そうし
よう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-14 12:00:00
9725文字
会話率:26%
玄幻:女尊修仙界の白い月の光の星落ち別れた愛恋!
叶瑶、もしもいつか君が僕を愛さなくなったら、必ず僕と言ってください。僕は君の世界から離れ消えます。
叶瑶と一緒に過ごして三百年、彼は彼女に黙って去る準備をしていた。
「システム、私はこ
の世界から離脱します。」
幽冥殿で、林笙は低い声でシステムを呼び出した。次の瞬間、金色の物体が空気から飛び出してきた。
システムが機械的に言った:【1379番の宿主、世界からの脱離を申請、システム処理中……】
三分後。
金色の光が再び一閃し、システムが言った:【申請成功!宿主は三百年前に任務を完了し、世界からの脱離は遅延しています。残り一ヶ月でこの世界を完全に告別できます。】
林笙は頷いて、了解したことを示した。
その後、金色の光は消え、幽冥殿内は再び暗闇に包まれた。
広大な殿内は静まり返り、冷たくなった彼の生誕を祝う料理が一つのテーブルに残され、微かな香りを漂わせていた。
彼は小さな声で侍女を呼び、この料理の並んだ卓を片付けるよう命じた。
ちょうどその時、外から物音がして、叶瑶が扉を押し開けて入ってきた。
殿の中では蝋燭の火すら消えておらず、林笙は一人で窓辺に座っていた。揺れる灯りの中では彼の表情がはっきりと見えず、叶瑶は彼が怒っていると思い、慌てた表情で急いで彼に駆け寄り、抱きしめた。
外では人を殺すことすらためらわない上古の女魔王が、今や指先で包み込むような優しさで、林笙を精一杯優しく宥めていた。
「阿笙、ごめんなさい。今回の怪我が重くて、閉関している期間が少し長くなってしまったの。」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-11 18:02:41
67729文字
会話率:25%
『当たり前だと思われていることがそうじゃなくなったら』について考えるのが好きな衛藤聖理は、高1の夏休み、父親の伯父からの招集により、田舎にある別荘へ訪れる。
しかし、別荘に彼の姿はなく、その上別荘に閉じ込められるという事態に陥ってしまう
。聖理は同じ場に集められたいとこたちや、個性的な客人たちと共に彼を探しながら外へ出ようと試行錯誤する。
けれどその屋敷に来てからというものの、階段がないのにいつの間にか辿り着いている地下室、鍵などないのに開かない扉、いつになっても明けない夜…など、あり得ないことが立て続けに起こる。
何故そのようなことが起こるのか、彼女たちを呼んだ彼はいったい何者なのか、何故ここに自分たちが呼ばれたのかー。何もかもが不明な状況の中、突然『姿の見えない何か』から、外へ出るために10のミッションをクリアするように要求される。
混乱する聖理たちなどはお構いなしで、さらに、その何かは聖理たちに、10のミッションを終える時までに、自分が出す質問の答えを各々出しておくようにと言い残す。その質問とは
『現実だと思っていた世界が、本当は夢の国だったら君たちならどうする?』
見知らぬ場所に閉じ込められた6人は、ミッションをクリアしながら各々の答えを出そうとするが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-09 18:39:36
142359文字
会話率:18%
北条直孝が、受験日に前原優子(雪女)と出会い。添い遂げる話。
直孝は、受験に失敗するが、第二希望の自動車科に合格を果たす。
自動車科で、イジメを受けて。引き篭もりになり。静岡の田舎に飛ばされる。
祖父と祖母の温かな見守りの中で、田舎に慣れ
親しんだ矢先に、祖母が他界した。
母親の孝子は、憔悴しきった権蔵爺さんをホームに入れて、直孝を川崎に連れ戻すつもりだった。
直孝は、1年の猶予を貰い、権蔵爺さんを世話しながら、軽トラを改造した。
タイムマシーンを作って、過去へ行き。
自分の人生と、祖母の珠江を病院へ連れてゆく、一心でタイムマシーンを、完成させたのだが。
異世界へ飛んでしまった。
異世界のバレバレーの村で、小さな土地を買い。
簡易的なプレハブ小屋を、地球から運び。暇な獣人達と組み立てて。
『小さな映画館を作った』
100円で、2週間レンタルして。バレバレーの住人から銀貨を頂いた。
映画館の売店で、ビールを売り。
紙が貴重な世界で、トイレットペーパーを販売した。
やがて、異世界のお金は貯まったが、叔父の貯金が尽きかけて。
異世界の果物を、関税も検疫も通さずに、日本に持ち込んだ。
『ハル・ベリー』と名付けて。
長野の山奥に有る、二つ星レストランに送った。
カカオの実程の大きさで、縦長の真っ赤な果実。糖度が30を超えていて、甘い香りがする。
世界のグルメがこれを食べに集まった。
もう一つの事業に、異世界老人ホームを作った。
影村会長の提案で、引退した議員を異世界に招待した。
老人ホームは、気前良くスタートして。老人達の懐が、怪しくなるとサービスを減らした。
地球の家族は、伸び伸びと羽根を伸ばし。それぞれで、失踪届を出した。
突然、雪山で死体が見つかり。遺族には、保険が下りた。
全てが、影村会長の立案だが。
影村会長は、獣人をペットのように扱い。気に入らなくなったら、殺害していた。
直孝は、5匹目の獣人が殺害されて、関東影虎組と戦争を起こした。
それはそれは、静かな戦争で。エルフの力を借りて、影虎組の本部を影村会長ごと爆破させた。
影村の後釜に座ったのが、朝熊と言う男だ。
朝熊は、直孝に100億の融資を願い出た。
担保として、愛人との間に出来た、前原優子を差し出した。銀幕のスターだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 17:29:25
108172文字
会話率:34%
人は過つ。
それは必然だ。遺伝子に刻み込まれた必勝法。それを駆使した者のみが生き残った。
だがそれが本当に正しいのか?偶然の産物に支配された積み重ねが最も正しい選択だとそう言えるのだろうか。
しかし人はそれに反することができない。
論理、理屈、予想、勘。その全てがそれを否定しようとも、抗うことはできない。
人類は弊害として究極的な利己主義に囚われ続けている。ほんの些細な日常が失われることを恐れるあまり、簡単に他者を犠牲にする。
それが些細な日常ではなくなったら?今度は自意識を侵されようとしたら?
選択肢にあるのならば、やはり世界を犠牲にするのだろう。
人類は利他主義を敬愛する。決して叶わぬことへの羨望を抱く。泰平の最中、見せかけのそれに安堵する。
それらを理解しながらに人類はただ、緩やかに破滅を見つめている。
どうすることもできないのだ。それは調和を説き続けて今に至る歴史が証明している。
だからこそ。
人の条理に縛られぬ存在。
歴史が語るイレギュラー。
統一された絶対意思。
究極的に完成された利他主義。
人類を統べる××が必要なのだ。
××を妄信すればいいのだ。
××の元で平和の虚像を共有すればいいのだ。
そしてそんな××が隣人になれば虚像は永遠になると。
そう確信している。
だから私は。
××を創ることにした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-22 19:15:36
36800文字
会話率:39%