機道ユウは既に世界を救っていた。
20年前地球外より飛来した謎の隕石『サイバーメテオ』は、世界中のあらゆる機械を暴走させ人類の積み上げてきた文明を蹂躙した。
機道ユウは6歳の時、それをたった一人で止めたのだ。彼は天才だった。
その後ユウは奇
跡の動力機関『ディバインエンジン』を開発し、その恩恵によって人々は世界を復興させた。
余りにも偉大な功績にユウのことを神と崇める者も少なくはなかった。彼が18歳の若さでこの世を去った時は、世界が悲嘆に暮れ、それを信じられない者もたくさんいた。
だがその1年後。世界に再び危機が迫り、同時に実は機道ユウが生きていたことが判明する。
ディバインエンジンを悪用し世界を蝕む邪悪を前に、人びとはもう一度彼に救いの手を求める。
だがユウは言い放った。
「俺は人間が嫌いだ。世界を救ったのは間違いだった」と。
世界を救ったはずの少年の正体は、他人の不幸に同情も感傷も抱くことは無い最低最悪の冷血漢だった。
彼にいったい何があったのか。そもそも彼はなぜ世界を救ったのか。
世界はまた救われるのか。人類に未来はあるのか。
カギを握るのは機道ユウが自ら組み上げた一台のオートバイ。神秘の心臓を持つそのマシンに奇跡が起こり魂が宿る時、止まっていた物語が動き出す。
始まる一人と一台の旅路。この戦いはきっと神話になる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-30 19:51:52
129113文字
会話率:40%
仕立屋の庸介のもとに妹の真菜穂から依頼が入る。婦人服を作って欲しい。依頼主当人は真菜穂の新婚の夫・新伍だった。困惑する庸介だが、助手を務める稔はやる気を見せる。稔と庸介、新伍と庸介。優しくやわらかな想いが絡み始める。
最終更新:2024-11-30 10:24:39
44059文字
会話率:32%
世界初の原子爆弾が投下された都市、広島。戦後間もなく、一度は灰となった広島から世界で最も過酷なレースと言われるマン島TT、そして世界最高峰の二輪レース、WMGPに挑まんとした者たちがいた。
当時広島は復興も全国に比べ遅れがちで、日本で最
も生活の苦しい土地だと言われていた中、無謀だと誰もが思った。その無謀な挑戦を決意したのは広島に本社を置く重工業メーカー、SSDこと宍戸重工。
しかし、戦争の傷は戦後のレース界にも大きな影響を及ぼし、多くのレーサーが出征し還らぬ人となった中、女子選手によるレースが盛んになる。日本も例外ではなく、SSDもまた、数少ない男子選手を他のメーカーに取られてしまった中で、女子を中心に募った。
集ったのは、7人の少女。
これは、一度は灰になった広島から、不死鳥の如く世界へと挑んだ者たちの、青春群像劇である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-29 14:46:04
336282文字
会話率:19%
聖歴2016年。
夏休みが終わり、新学期が始まった。
翔紅学園第一自動二輪部1年一ノ瀬千迅と速水紅音も、秋に控えている新人戦に向けて更なる技術向上の為に日々練磨していた。
彼女達の時間は、留まる事を知らずに刻まれて行く。
最終更新:2024-11-26 17:00:00
223573文字
会話率:27%
ラリマー領の城郭都市ウェス・アドニスには『アドニスの二輪花』と呼ばれる美しい姉妹がいた。
しかし、年に一度行われる祭で姉システィナは婚約関係にあった領主の息子コンラッドから「二人で街に下りよう」と誘われて共に抜け出した後、誘拐されてしまう。
数時間後助けられたものの、傷物になった令嬢にはもう何の価値もない。社会的にも精神的にも殺されたシスティナは半年後、妹マイシャから「私、家の為にコンラッド様に嫁ぎます」と打ち明けられ、失意の中で自室から身を投げるが――
失望した女性がとある縁で生きながらえ、何もかも失った状態から辺境の田舎村で子ども達や旅の魔獣使いと出会い、少しずつ立ち直っていくお話です。
※この小説はカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 17:53:26
318934文字
会話率:34%
オリヴィア・シェルニーと、ヴェローナ・シェルニー。
社交界に咲く二輪の花は、かつてシェルニー家の宝石と呼ばれて“いた”。
キーワード:
最終更新:2024-08-01 09:00:00
1911文字
会話率:40%
ツーリング中、目的地までの海岸沿いの道路が台風で通行止めになり、迂回した山間部でも激しくなった風雨で進めなくなった私は、ジムニー乗りの男性の家に泊めてもらう事になった。
最終更新:2024-07-09 19:56:48
14868文字
会話率:47%
林道で道に迷った私は、古いバイクに乗る謎のコスプレ美女に出会う。彼女が言うにはこの先に若い娘が困ってるという。怪しさを感じながらも進んで行くと。春の林道の不思議な体験談。
最終更新:2024-04-28 22:28:50
13514文字
会話率:43%
二輪ロードレースの頂点WGP。
その中でも最も排気量の小さなバイクで争われるMOTOminimo《モトミニモ》は、他のクラスとは違った進化を遂げ、独自の人気を確立していた。
軽量で非力なマシンを駆るライダーたちは、自転車レースのように
チームを主体として、集団で風を避け合い、エースライダーを中心に他のライダーがアシストとして走るという独特のチーム戦術が発達してきた。そしてもう一つの特徴は、主役のライダーの多くが体重の軽い女性であった。
このモトミニモに、女王として君臨するエレーナと、彼女の率いるレーシングチーム、通称『ストロベリーナイツ』。
そのチームのライダーの一人が怪我で出場出来なくなったために、急遽GPアカデミー練習生であった愛華が代役に抜擢された。
憧れのエレーナのチームに加われることに緊張と不安を抱きながらも、なんとかチームに役立ち、認められようと懸命に愛華は走る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-15 09:28:40
1483062文字
会話率:29%
バイク乗りの光と影。今回は影の部分について書いていこうと思います。
最終更新:2024-06-13 18:58:24
4429文字
会話率:4%
大型スクーターについてのあれこれ。
最終更新:2023-12-13 22:46:00
3056文字
会話率:0%
二輪車を賛美するエッセイです。
最終更新:2022-04-07 12:15:38
2270文字
会話率:0%
『猿の惑星』の「猿」は、monkeyではなくapeである。ホンダの二輪車には、これらのほか、ゴリラもある。
最終更新:2024-05-23 07:01:11
338文字
会話率:0%
藪本英二。
俺は彼女が寝取られた。
それから俺は絶望して帰って来たら...何故か昔、一緒に風呂に入ったりしていた姉妹が居た。
親父と姉妹の母親が再婚していた。
そんな俺を慕う姉妹を見ながら俺は...どうあるべきか考えた。
最終更新:2024-02-05 16:21:22
1754文字
会話率:40%
冬、推薦で大学への合格を受け取った少年は、受験勉強が本格化する前の習慣に倣って地元の山へ二輪で漕ぎ出した。以前と同じようにショルダーバッグに荷物を詰め、以前と変わらない人々とすれ違い、以前と変わらない見知った道を抜ける。そしてほんの少しの
将来への不安を胸にまたその畔に辿り着いた。
通ってきた道を対岸に眺めながら古い財布をバッグから取り出すと、少年は進路を決めた悦びと地元を離れる郷愁でないまぜになった心中を吐露し始める。財布を相手にしたさながら自問自答のような対話を経て、想い起こしたのは財布をくれた祖母の言葉だった。
恐れでも悲しみでもないもやもやは晴れた訳ではなかったが、何度も通った山を登りに少年はまた走り出す。
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本作はgithubで管理し、note及びカクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-06 07:59:30
4572文字
会話率:37%
「二輪車 (バイク)での27,000メートルは」を上の句にしている短歌です。 文字数を埋めるためにお見苦しい点はあると思いますが、ご容赦ください
最終更新:2024-01-02 18:00:00
548文字
会話率:0%
繰り広げられる戦争。
最悪の兵器が落とされた都市で出会った、高齢の男性から託されたのは、薔薇二輪…
最終更新:2023-09-24 09:00:13
1145文字
会話率:11%
ワインディングダンス第三弾!
最終更新:2023-08-24 09:36:00
9658文字
会話率:17%
バイク乗りの青春物語。
最終更新:2023-08-24 07:40:20
5707文字
会話率:11%
走り続ける二輪霊の僕。
お供え物に手を出して巻き込まれる騒動の物語。
最終更新:2023-05-31 08:40:19
4517文字
会話率:41%
二輪霊、僕の日記3
ハーレー に乗る女に遭遇する。
関わらないようにしていたのだが
最終更新:2022-08-01 09:41:57
4915文字
会話率:50%
二輪霊になった僕のツーリング日記 2
最終更新:2022-05-06 09:29:23
3939文字
会話率:31%
■あらすじ
平安の頃。
出家僧 源環は飢えで死にかけている。おそらくは今晩が最後の夜だろう。
環の友、藤原時沙が草庵を訪れて思い出を語り始める。手元にはニリンソウの花。
環が時沙を裏切った理由は何なのか?
最後の夜に二人は分かり
合えるのか?
■登場人物
源環(俗名みなもとのたまき、僧名げんかん)
主人公。世捨て人の僧侶
『宇部の乱』に加担した罪で出家
都の外れ、本寺に近い山に籠もり
飢えで死にかけている
藤原時沙(ふじわらのときすな)
源環の友
『宇部の乱』鎮圧の功労者
藤原祥家一族の筆頭
源環を出家へ追い込んだ張本人
高津名女房(たかつなのにょうぼ)
時沙にツレない性悪にして才女
後に時沙の正妻となる
宇部兼依(そらべのかねより)
古代の氏族、宇部一族の筆頭
藤原家に不満を持つ氏族と組み、
『宇部の乱』を起こすも
藤原時沙に討たれ滅びる
■花言葉
二輪草(ニリンソウ)
「友情」「協力」「ずっと離れない」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-09 01:38:26
8966文字
会話率:36%
脚の動かない少女・レイラとそのメイド・アンナはある目的のために旅をしている。
それは、この時代の科学ではどうやっても叶えることができない願い。
魔法のあるこの世界で、けれども彼女たちは魔法使いではない。
だから彼女たちは望みを叶えるために
長い長い旅に出ることにした。
彼女たちが持っているのは側車付き二輪車と銃、そして車椅子。
それらを頼りに旅を続けるが、魔法や竜が彼女たちの旅路を阻む。
すべての障害を退けて、目的を果たした先に彼女たちは何を得るのか。
※この作品は過去に投稿した作品のリメイクとなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-22 17:38:12
30918文字
会話率:43%
新宿にある探偵事務所でマシンガンによる乱射事件が起こった。犯人は不明。探偵事務所に居合わせた一家三人の内、父親は死亡。母親は意識不明の重体。唯一怪我のなかった娘「小鳥遊アリス」は、今際の際に父が残した言葉に従い、掃きだめと呼ばれる日本にで
きたスラム「スウィープ」を訪れる。裏社会の人間が跋扈するスウィープにおいて、父は週休七日を掲げる何でも屋「エルピス・リーラー」を頼るように言ったのだ。
初めは乗り気でなかったエルピスだが、父の名を出すと態度が変わった。エルピスと共に事件現場の探偵事務所に戻ると、「NS」と記された薬を見つける。それは、父と母の隠された過去と、世界中から恐れられる殺人鬼に繋がるものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-25 18:31:25
100097文字
会話率:43%
「こいつを届けてほしい、できればここに書かれた日までに……」
隣のおじさんから謎のお願いごとをされた高校を中退した僕は預かった古い一台のバイクと共に北海道へ渡る。
届け物の先は白い猫と小学生もいる姉妹が経営する港町の小さな宿。
年下
好きの女子大生や自称旅人に自殺志願者、濃すぎる常連客に翻弄されながら人付き合いの苦手な僕はなぜかそこを手伝わされるはめに。
僕の二輪と走る青春の風は爽やかなものではなくやや暴風気味である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-18 18:00:00
31614文字
会話率:37%
「洋子、世の中にはまだ貴女の知らない事が沢山あるのよ」
幼馴染が送ってきた自動車学校の入校申込書には何故か普通自動二輪の申し込みに印がしてあった。免許を手にして、しかしその数か月後、幼馴染は逝去してしまう。身を切られるような悲しみを時間だけ
が薄めて行った。
やがて月日は流れ、洋子は就職する。男性社会の中で、女性だからって理由で負けたくない。洋子は業務に励むが、自分の不注意で同僚を怪我させてしまう。
同僚の代わりにお手伝いとして参加したのは、洋子にとって初めてバイクのレースだった。レースが終わり、ちょっと体験のつもりでバイクに跨ったのに。。。
「洋子さんがバイクに乗る理由って何なんですか?」
素朴な質問を受けて、彼女はこう答える。
「胸がドキドキするの。快感ってやつ? もう病みつきね」
※この作品は
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-14 15:25:27
165378文字
会話率:62%
瀧本麗奈は生粋の雨女、あだ名はレイニー。大学の自動車部二輪部門に所属しているが、一年のときに付き合っていた彼氏がバイク事故で死亡してしまった過去を持つ。そんな彼女が同じあだ名の青年と出会う。彼は偶然にもクラブの後輩だった。
「私は虹を探し
ているの。光が織りなす芸術的な風景を探しているの」
しかし真実は違った。
「あいつは日下部の魂を、幽霊ライダーを探して走っているんだ」
先輩ライダーが呟く。
「死んだ人間のことを忘れろとは言わない。いやむしろ忘れちゃいけない。でもそれは引きずるんじゃなくて、区切りを付けて胸の中に大事に仕舞っておくものさ」
彼女は死んだ彼氏を思い出に変えられるのか。立ち直ることができるのか。
※この作品はインスタグラム田代夏樹 instagram.com/natsuki.tashiro に掲載予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-28 21:59:37
115866文字
会話率:71%