サンファンバティスタ号に乗りスペインに渡り帰還しなかった仙台藩士瀧上嘉蔵から数えて一六代目の海彦は嘉蔵不帰還の謎を抱えていた。それは瀧上家にとって代々の解けない謎であった。海彦は帰還しようと思えば帰還できたのに不帰還とは、残された家族の悲し
みを顧みない嘉蔵には人間としての欠陥が在ったと捉えていた。その結果、嘉蔵は偉大ではあるが、尊敬できないに繋がっていた。そんな折に嘉蔵の子孫と名乗るマリアからの手紙が舞い込む。日西友好協会の招きで仙台に着いたマリアは四百年前の仙台とお正月を体験する。マリアは嘉蔵を尊敬していた。美人で聡明なマリアに一目惚れした高二の海彦は戸惑いながらもマリアへの想いを強める。マリアも海彦の優しさに触れ、切っても切れない関係の強さを確かめてゆく。マリアの唄は抜群だった。楽器が得意な海彦はバンドを組もうと提案。快諾された海彦は音楽の路に進もうと決意して曲を創り、カラオケテープを帰国したマリアに送り、唄を吹き込み、それを家族に披露。父親の海太郎から「大学に行って歴史を学べ。墓を守れ」と認められる。優しくも頑固な海彦は嘉蔵への認識を変えられずしてマリアとの関係は何時もギクシャク。軽音楽部に所属している海彦は正月明けの音出しにマリアの要望であった学校案内を兼ねて参加。マリアの挨拶と唄に静まり返る部員たち。マリアから「佐々木薫子に警戒を怠るな」と忠告。薫子は海彦を誘惑。かろうじて誘惑から逃れた海彦。ある日学校から帰ろうとした海彦に橘南が声をかけた。「海彦。話できる。時間ある」。南とは小五の時に学校の屋上で一枚の毛布にくるまっていた。二人は屋上から荒れ狂う黒色の津波を震えながら見つめていた。両親を喪った橘南は会津若松の祖父母の元に引き取られて行った。話すのは小五の時以来。橘南は海彦が通うであろう高校を予測して祖父母を説得。独り仙台に戻って来た。橘南は海彦に告白。健気な南に心惹かれる海彦。「マリアとは切っても切れない関係。私とは切ろうとすれば直ぐにでも切れる他人の関係。だから遠くて近いマリアを気にしていないんだ」。嘉蔵が暮らしていたアンダルシアのコリアデルリオの『ハポンの会』から招待状が届いた。揺れる橘南。海彦は嘉蔵不帰還の謎を解き晴らすチャンスと決めるも、海上保安庁に勤める海太郎がオホーツク海で国籍不明船から銃撃を受け生死を彷徨う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-17 20:00:00
153449文字
会話率:21%
基本毎日、空いても一日の頻度で更新予定。
陰謀によって妹を殺され、パーティーからも追放を受けた主人公が自分の持つ力を暴走させて大型巨人やドラゴンなどに体を変貌、憎い王国を滅ぼす話です。
主人公一人に対して、防衛戦争を行う悪の王国の物
語。
戦闘は対人と言うより対建造物、対軍団との戦いを主眼に置く予定です。
もちろん勇者パーティーに復讐をしますが、正直ざまぁでは済まないぐらいにするつもり。
良かったら読んでみて下さい!
愛する妹と共に田舎から出てきた青年、アルスは「獣化」のスキルを持って魔王討伐の為に勇者パーティーへと参加を果たした。
「癒やし」のスキルを持つ妹と共に魔王討伐の使命に燃えるアルスだったが、いざ所属した勇者パーティーは国王や教会の大教皇と陰謀を企んでおり、やがて捨て石として追放を受ける。
目の前で妹をも殺されたアルスは自らの力を暴走させて復讐を誓い、たった一人で大陸最大の王国を滅びに向かわせるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-01 00:11:39
100366文字
会話率:41%
昔、幾人かが力に目覚めた
その力は人知を超えたモノであった
あるものは海を割り
あるものは嵐を呼び
あるものは大地持ち上げ
あるものは荒れ狂う火をその手に収め
あるものは死を放ち
あるものは死から蘇る
その力はいつしか覚醒と
覚醒を持つ者達は覚醒者と呼ばれるようになった
覚醒者はその名を轟かせた
しかし、各覚醒者達はその力をもってしてこの世の全てを治めんと勢力を築き、互いに争った
度重なる戦争によってあらゆる文明は滅び
幾年の時経て、ついに戦争は終わりを迎え、新たな国が作られた
そしてその国もいつしか衰退し、静かに滅亡していった
そうして覚醒者もこの世から一切姿を見せなくなった————————————————————————————————————————————————————————————
2018年 日本
科学・情報通信技術が発達し、高度な文明が築かれた現代の裏側で、大きな何かが動き出そうとしていた…………
これは、覚醒の力を持った者たちの物語
彼らがどこへ向かい、何を得るのか、それは進んだ者にしか分からない折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-14 20:33:19
3123文字
会話率:41%
「シンディ・カレンベルクよ、お前がそのような欲深く嫉妬に狂う性悪女とは、思ってもみなかった。この場でお前との婚約は、破棄させてもらおう」
カレンベルク侯爵家の滅亡は、ラークシュタイン王国第二王子の婚約破棄宣言から始まった。
侯爵家滅亡
には、王太子とデガッサ伯爵家姉妹の計略があった。
家族を失い、カレンベルク侯爵家でたった一人取り残されたシンディは、隣国の王子の力を借り、王家とデガッサ伯爵家への、完全なる復讐を実行する。
(R15程度でグロいシーンや残虐なシーンが出てきます)
※公募用に書いているので、10万字前後の作品になる予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-12 08:48:56
131428文字
会話率:35%
盗人の少女はによって、怒り狂う船乗りの筋肉が膨張し、暴走する物語です。
最終更新:2021-06-05 18:22:34
2930文字
会話率:40%
死の瀬戸際に現れた神を名乗る者に助けを求めた主人公は救いの代償を聞かずに契約を結んでしまう。
結ばれた契約によって、感情を奪われようとしている事を理解した主人公は拒絶し、抵抗し、怒り、そして狂う。
世界のルールに叛いた主人公は憤怒の大罪をそ
の身に背負わされる。
主人公は決意する。例え火に炙られようと水に溺れようと、何度死んでも必ず失われた感情を奪い返すのだと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-05 04:02:52
1460文字
会話率:0%
深い森でひっそりと暮らす少女。少女があるとき手負いの狼を助けたことから、歯車は狂う。狂ったのは、だれの歯車か。湖のほとりに咲く、赤色と水色の花。とおい昔の、物語。(※一部、獣姦に相当する描写があります。予告なしに残酷な描写が入ることがありま
す。苦手なかたは回避してください)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 18:00:00
36908文字
会話率:23%
表紙の上に二文字のタイトルが乗っている本に美しさを感じます。
夜行、絶唱、望郷、告白、白痴、雪国。
例を出すと切りがありません。
しかし、最近はやたらと長いタイトルがトレンドのようです。
その中でも、表紙に美少女のイラストが印刷され
ている、いわゆるライトノベルに多いような気がします。
しかもその中には本の内容がほとんど書かれているような、もう本文を読む必要が無いのではないかと思うようなタイトルもあります。
正直そんな本のタイトルに嫌悪感を抱いています。
見たことのある字体で、読むこともできるけど、言葉の意味はほとんどわからないし内容もしっかり入ってない。
そのような本を時間をかけて読了するのが楽しいのに。
しかし、趣味と言えどもこんなものを書いている人間ですから、少しくらいはプロの真似をしてみたいのです。
それを踏まえてこのタイトルです。
二文字の言葉に狂うほど執着している私の気持ちを表しています。
文字で二文字か、音で二文字かは問いません。
「文字」という言葉は、書いても、発音しても二文字です。素晴らしいです。
純文学、ミステリ、エッセイ。色々なお話を大量にここに置いていこうと思っています。
ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字は問いません。とにかく目で見て「あ、二文字」となればいい。
とにかく私の好きなことだけを書きます。おもしろいかつまらないか、タイトルと関係があるかはどうでもいい。
とにかくサブタイが二文字ならいい。
とにかく二文字の言葉を思いつく限り、頑張って書いてみようと思います。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2021-05-29 12:02:08
1946文字
会話率:8%
・アルファポリスキャラ文芸月刊(2020/9)人気順21位、日間(2020/9/26)9位
・エブリスタ青春ジャンル日刊ランキングで2020/8/22に63位、8/6に69位
禁断の移籍。それはサッカー選手の宿敵のチームへの移籍を意味し、移
籍元のファンは時に荒れ狂い怒り狂う。
天才キーパー神白樹は幼少時からスペインの超強豪サッカーチーム、ルアレ・マドリーダの下部組織に所属しており、ファンに愛されていた。だが神白は15歳で、ルアレの永遠のライバルチームであるヴァルセロナSCに移籍する。
18歳になった神白は、ヴァルセロナの下部組織の年齢別カテゴリの頂点、フベニールAに所属していた。そして試合に出場し、PK戦に臨む。しかし神白の目の前に、怒れるファンが投げた豚の頭が落下する。ファンから逃げて、スタジアム内のチャペルに逃げ込む神白。そこで慶長遣欧使節団の末裔の少女が天から舞い降りてきて……。
温厚篤実で努力家ながらも過去の移籍が原因で心の闇を持つ青年が、神秘的な美少女との出会いを通じて自分の殻を破り成長する様を描きます。
(作者はサッカー経験者で、海外サッカーの大ファンです。サッカー物で新人賞一次も数度通過しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-28 23:01:25
80303文字
会話率:14%
病気により余命一年と宣告されたクラスでも人気者の君、橋沢美沙。
彼女の病室へ毎日お見舞いに行く僕、坂下翼。
日常を病室で過ごす中で二人は不思議な関係になっていく。
「君と一緒にいるといつも調子が狂う」
そんなセリフを
吐きながらも翼は健気に彼女と接していた。
友達でも無かった美沙の事を何故翼は毎日見舞いに行くのか。
橋沢美沙と接する中で翼の価値観は大きく変わっていく……。
恋人でも親友でも無いただのクラスメイトの翼はある目的を持って橋沢美沙の元へ赴いていたのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-23 21:32:50
7799文字
会話率:25%
夏のある日、家族と一緒に古屋敷にキャンプに来ていた。
その時に起こった事件で、運命が変わってしまった。
そしていつしか、選ばれし者しか見ることの出来なかった怪物が。
全人類、見ることが出来るようになった。
怪物達が見えるようになって
から、怪物達は変わっていった。
そして人間達も変わっていった。
ここで生きる者たち全て、怪物を視野に入れて生きていかなければならなくなった。
怪物によって人は殺される。
そんな残酷の中、生きて、希望を見捨てず、今までの生活を取り戻さなければならない。
この荒れ狂う世界で。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-20 22:39:54
3246文字
会話率:30%
女学校に進学が決まった百合。
突然の父の死により女学校進学をあきらめようとするが、父の親友の南条隆夫が援助を申し出る。
南条家に居候することになった百合、南条の息子隆之が思いを寄せるも、百合は義理の兄である風丘祥一朗を忘れることができない。
百合への思いが空回りする隆之と、気持ちが揺れ動く百合。
隆之に恋い焦がれ、嫉妬に狂う黒沢恵梨香が百合の殺害を思い立つ。
南条家恒例の狩猟大会の日に、百合の暗殺を企てる恵梨香であったが、思いがけないアクシデントで百合が行方不明になってしまう。
百合を助けたのは、山に潜伏していた思想犯の栗田健作であったが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-07 15:38:50
2701文字
会話率:49%
世界は異様に包まれた
世界は徐々に白となっていった
世界の滅亡に追悼を
世界の誕生に祝福を
最終更新:2021-04-28 20:18:13
595文字
会話率:0%
彼はどこからともなくやって来る。 つんつんとした明るい茶色の髪、線を複数引いただけで表せられそうな目、ちっちゃい鼻、猫のように柔らかな口。 締まりのない顔つきで、どこかゆるやかな雰囲気を醸し出す。 シンプルなデザインの白いローブに身を包み、
のんびりまったり、自由気ままに旅をする。
そんな彼は掃除屋さん。 荒れ狂う戦乱の世の中を、愛用のデッキブラシで掃除していきますよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-20 16:53:11
193179文字
会話率:52%
主人公青葉晴輝はある日突然過去へと戻る。クソッタレな現実とおさらばし、自分の人生のピークと呼べる中学時代に戻れた晴輝はあの頃の後悔を全て無くし、楽しい未来を送れるようにすることを決意する。
最終更新:2021-04-06 21:14:12
44346文字
会話率:45%
世界が終わりを望んだから、少女は世界を終わらせた。
これまで生まれ変わりを、"輪廻転生"を繰り返す事で魂を成長させてきた人類。
前世の記憶をリセットしつつも、魂の名残を継承しながら成長を続けてきた人類。
そんな人類の中に、輪廻転生を繰り返しながら人々を救い続ける一人の男がいた。
男はある転生時に殺されそうになっていた"少女"を救おうとして失敗。悲惨な死を遂げてしまう。
その事件がきっかけで世界は崩壊。
無の世界にたった一人、死にかけの少女だけが取り残された。
世界崩壊後、気が狂う程の苦難を乗り越え神の力を得た少女は、新たなる世界創造に成功。かつて自分の事をを命がけで助けようとした彼と二人っきりの、楽園のような世界を生み出した。
……はずだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-03 21:13:21
20502文字
会話率:46%
触れた物を全て金に変える力を手に入れた王の気が狂うのに、そう長く時間はかからなかった。
最終更新:2021-03-30 22:49:16
1243文字
会話率:22%
高校三年生の進路はとても大事!
なのにちょいと問題ありな奴がとんでもない進路希望を出して来やがったもんだから…………
最終更新:2020-05-22 19:03:55
1907文字
会話率:85%
気付けば俺は全裸に剥かれ、火で炙られ、踊り狂う部族民に囲まれていた――何コレどういう状況?
これは部族に順応してしまった俺が、ウッホウッホと喋り始めるまでの物語。
*全3話+エピローグです。狂気の沙汰とも言える演出があるので、お楽し
みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-28 17:11:50
13973文字
会話率:20%
私の八歳の誕生日に、目の前で母が首を吊った。
母はいつも微笑んでいた。
父が外で愛人を囲っていても、屋敷で存在を無視をされていても、使用人に軽んじられていても、父の両親になじられても、母は優しく微笑んでいた。
※序章は「愛に狂う」の連作短
編集です。
続編であり本編でもある物語を執筆し始めました。
宜しかったら、感想・評価・ブックマークをしてくださると、泣いて喜びます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-22 11:13:29
101302文字
会話率:43%
私の八歳の誕生日に、目の前で母が首を吊った。
母はいつも微笑んでいた。
父が外で愛人を囲っていても、屋敷で存在を無視をされていても、使用人に軽んじられていても、父の両親になじられても、母は優しく微笑んでいた。
最終更新:2019-04-21 11:12:16
2036文字
会話率:38%
31○○年この魔法もスキルも何も無かった世界の形は崩れ去った…人々が望んだ訳では無い…人々は自分たちの楽を求め技術を進化させ…時には争った…そして…平和を求め平和を作り上げた彼らは上へ至り過ぎたのかもしれない1人の神はこの時技術に恐怖を覚え
人類を滅亡させようとしているそして技術進歩もまた仕方ないと思っている神達が彼らを止めるために地球のもの達を神の使者として邪神狩りを始める折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-17 19:03:15
18406文字
会話率:88%