物流センターを支えるベテラン作業員、中村義彦。卓越した技術と指導力で信頼を集めていたが、家族を支える重責と現場のプレッシャーが彼を蝕んでいた。効率化を掲げた新システムの混乱がさらに負担を増大させる。
新人の田中誠司は、中村の影に潜む疲労と
葛藤に気づきつつも、何もできない自分に苛立ちを感じていた。ある日、中村の限界が露わになり、彼はついに退職を決意する。
「仕事は人生の一部でしかない」という中村の言葉が、田中と読者に問いかける――守るべきものは何か?仕事と人生の狭間で揺れる人々のリアルな葛藤を描く物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-22 19:04:05
4463文字
会話率:24%
「結婚しよう」と言ったのは彼だった。
いわゆる、ゲーム結婚だ。
彼とはオフ会などで数回会ったこともあるし、ゲーム内では同じギルドに所属していて、それなりによく知っていたので「いいよ」と彼女は答える。
それから。
2人のリアル結婚を
知ったギルドマスターが「こっちでも結婚式やろうよ」「せっかくだからお祝いしよう」と言った。
日付は新パッチ〈ノウアスフィアの開墾〉が導入される日。パッチ導入の1時間前だ。
その日、丁度オンラインだったギルドメンバー達と、セレモニーらしきものを行った。
仲間達は以前有った〈ジューンブライダル〉の衣装や装備アイテムやらを色々集めて、|結婚衣装《ウェディングコスチューム》と|結婚指輪《マリッジリング》を彼女と彼に渡す。
彼女は「ありがとう」と嬉しそうに|結婚衣装《ウェディングコスチューム》に着替え、彼も「わざわざする必要ありますか」と澄ました態度だったけれど、|結婚衣装《ウェディングコスチューム》に着替えてくれた。
ギルドメンバーの作ったケーキやご馳走を並べて、みんなに祝福してもらって。スクリーンショットも撮った。
さああとはパッチの追加を待つだけだ、なんて状態だったのに。
気付いたら、ゲームの世界に居た。
※この作品は橙乃ままれさんの「ログ・ホライズン(N8725K)」の二次創作作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-21 12:25:24
99797文字
会話率:38%
大学の新入生・佐藤タダシは、希望に満ちたキャンパスライフを夢見ていた。しかし現実は、陰湿ないじめと孤独な日々だった。そんなある日、道端でセミナーのチラシを配る謎の青年に声をかけられる。「心を解放し、真理を見つけよう」という言葉に引き寄せられ
るように参加したセミナーで、タダシはカリスマ的な存在である“ハイネ”と出会う。
“ハイネ”が率いる「真の会」は、社会の落伍者や孤独を抱えた人々を救う慈善団体として評判を集めていた。しかし、表の顔とは裏腹に、組織は不気味な儀式、資金洗浄、さらには失踪事件にまで関与しているという噂が囁かれていた。
「真の会」に心酔し、次第にハイネの忠実な信者となっていくタダシ。しかし、組織の深部に足を踏み入れるほど、その正体が持つ闇に気づき始める。一方、数々の失踪事件や不可解な殺人を追う警察は、「真の会」とハイネの正体に迫っていく。刑事たちの群像劇と、タダシの心の葛藤が交錯する中で浮かび上がる、ハイネの究極の目的とは。
裏の顔を暴き出すのか、それとも深みに引き込まれるのか。タダシの選択は、彼自身の運命を大きく変えることになる——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 18:11:54
12584文字
会話率:48%
私立福庭南第三高校に入学した紫垣隆二は、オカルト的な話に首を突っ込みたがるクラスメイトの菰田美緒と知り合う。
美緒が起こす行動はことごとく奇妙奇天烈だ。
学校中の窓という窓を開け放したり、右手の小指を切ってそれをおまもりにしたり、苔
の生えた地蔵にツヤが出るほど磨きあげたり⋯⋯とにかく頭がおかしいのである。
その不可思議な行動が目立つ一方で、美緒は部員を集めて「オカルト研究部」を作ったり、他校の生徒とショッピングに出かけたり、心霊スポットを巡ってみたりなど、普通の高校生としての青春も楽しむのであった。
彼女の行動にやたら振り回されている隆二は、普通の部活に入って、普通に恋人を作って、普通な青春を過ごしたかったと希いつつも、これはこれでと、彼もまた学園生活を謳歌するのである。
もちろん、怪異や都市伝説たちに巻き込まれながら⋯⋯。、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 13:01:23
9234文字
会話率:20%
国に囚われた父を救う為に旅を続ける少年アイス。かつて【神童】と呼ばれた彼は、あらゆる術を使いこなし、剣を持てば比肩する者がいないほどの技量を持つ。
そんな彼が出会ったのは、神の加護を持つ人間――【神持ち】と呼ばれる存在だった。
国と闘う為に
、首尾よく【神持ち】である彼女たちを仲間に加えていくアイスだったが、そこには大きな問題を孕んでいた。……そう、彼女たちは膨大な力を持つが故に、常識に縛られない存在でもあったのだ。自由奔放な彼女たちが起こす問題を解決していくアイスだったが、彼だけが気付いていない事がある。周囲の人間は、笑顔で非常識な行動をする彼こそが――最大の危険人物だと思っていたのだ……!
今日もアイスは無自覚に暴走する―― 『よし、ここは〔死人に口無し〕といこう!』
※三部くらいから主人公が無双(暴走?)し始めます。
※一章は仲間を集めてクーデターを画策。二章は仔猫をフードに忍ばせて仲間と一緒に世直しの旅(?)をするお話です。
※2018年11月12日(月)無事に完結しました。
※序盤は重めですが、全体的にはほぼコメディで構成されている作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 20:05:44
971291文字
会話率:16%
「俺が君を愛することはない」
「構いません。この結婚が旦那様のためになるのでしたら、結婚も、私のこともお望みのままにご活用ください」
誰にも望まれずに生まれてきた侯爵令嬢・ティアナ。
当然愛情など向けられず、孤独の中で育った彼女に待ち受け
ていたのは、自国が戦で降伏したことで、戦勝国である敵国の辺境伯に戦利品として嫁ぐという過酷な運命だった。
それでもティアナは運命を受け入れる。
どうせどこにいても同じなら、せめて誰かの役に立ちたい。
そう考え、英雄と称えられる裏で“悪魔辺境伯”と呼ばれるアレックスに嫁いだのだが…。
「私は、旦那様のお役に立てていますか?」
「役に立つ、立たないではなく自分のために生きろ」
「私が怖い、ですか?」
「……あぁ、小さくて、細くて、触れたら壊れてしまいそうで怖い」
お互いが戸惑う中で始まった生活だったが、共に過ごすうちにティアナはアレックスを、アレックスはティアナを知り、その心に触れれば触れるほど、ティアナは徐々に自分の“本当の感情”を取り戻し、アレックスの気持ちも次第に変化していき…?
これは、似たもの同士の孤独な二人が互いに失っていたものを拾い集めて、やがてかけがえのない宝物になる、愛と幸福の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-19 20:00:00
115672文字
会話率:44%
【あらすじ】
——ある日突然、家族が何者かに殺された。
寂れた神祠・八岐神社で孤児として育てられた少女【桜華】は、突如として何もかもを失った。絶望に打ちひしがれた彼女は自害を試みるが、唯一自身と共に生き残った友に止められ、生きて復讐すること
を誓う。喪失によって開いた穴を埋める方法は、仇討ち以外に見つからなかったのだ——。
※1本作は私の過去作「天ノ恋慕」の設定の一部をピックアップ、拡大改変したものです。
※2本作は基本的に一人称視点ですが、場面によって変わることがあります。視点変更の際は、本文中に下記のように表示します。
・◇◇キャラ名◇◇:そのキャラ視点
・◇◇◇:三人称視点
【主要登場人物】
〇桜華(おうか)
十七歳の少女。綺麗な桜色の長い髪を馬尾結で束ねていて、目は透き通った濃い紫色をしている。背丈は五尺四寸強。赤ん坊のころに「高祠之国(こしのくに)」の桜並木の下で拾われ、「八岐(やまた)神社」にて孤児として育った。だがある時、八岐神社は何者かの襲撃を受け、桜華は家族のように思っていた孤児仲間たちを亡くした。それ以来、報復を目標にして生きるようになる。何よりも家族や仲間という存在を大事にするが、その中でも小町に対しては並々ならぬ情を抱いている。好物は豆大福。自称、お淑やかな美少女。
〇小町(こまち)
十七歳の少女。黒曜石のような黒い髪で、長さは肩につかない程度。目は透明感のある淡い青色をしている。背丈は五尺三寸弱。赤ん坊のころに八岐神社の鳥居の前に捨てられており、孤児仲間に加わった。襲撃から生き残り、桜華と共に報復を誓う。小町もまた家族や仲間を大事にする。昔なじみの桜華のことは特別に思っているが、素直な想いを口にすることは滅多にない。好物はみたらし団子。勝ち気な性格でありながら、甘えん坊でもあるという二面性を持つ。
〇大河(たいが)
享年四十歳の男性。黒髪の散切り頭。幼少期を孤児として過ごした経験から、辛い思いをする子供が少しでも減るよう願っていた。自身が宮司を務める寂れた神社、八岐神社に孤児を集めて育てるという活動に生涯を捧げた。優れた剣の腕前を持っていたが、八岐神社襲撃の際は子供を守る責務のために敗北してしまう。愛用していた刀には、とぐろを巻いた蛇の装飾が施されている。時に優しく時に厳しく孤児たちを育てた。
※カクヨムでも連載中
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 19:00:00
423372文字
会話率:60%
何故か転生していたクリスは穏やかな幼少を生きていた。手にしていたものが消えてなくなることに気づいたときから消すのが楽しくなって早三年。消えたと思っていたものはじつはそこにあった。
これからは、たくさんのものを集めていく。物も運命も。
最終更新:2024-12-18 08:24:30
448084文字
会話率:49%
――忘れないでください、星々の瞬きとその罪を
仲間たちが強いから、俺は強くならなくても良いし、強くなる気もない!
普通の男子高校生、田仲伊吹。
下校中の彼を襲ったのは不運な出来事!?
助けてくれたらしい少女ノジャと、強すぎる仲間たちと異
世界で大冒険!最初から、強くてニューゲームしてる仲間たちの心配はしなくて良いみたい。
「どうやったら、元の世界に帰れるんだよ! 家に返してくれ!」
この作品は、「イマジン〜私たちが共存するための100の方法〜」の準備号です。本編とは違う所もあるので、本編を読む予定がある方は頭がごちゃごちゃする可能性があります。
「イマジン」本編から30人以上のキャラが登場!?キャラがわちゃわちゃしてる小説が好きな方向けです。短期連載。
※イマジン本編の内容とは関係ありません。
※本編とキャラの設定が違う場合があります。
※本編開始までの肩慣らしです。
「イマジン」本編は、田舎者ファンタジーで、異種族恋愛モノです。たまにBL表現があります。
本編はバトル要素、グロ表現がありますが、準備号にグロ表現はありません。たぶん。
〜イマジン本編の予定のあらすじ〜
1 杏奈編
山の近くにある村に住む猫耳族の少女、杏奈。
弟の皐月、父の友人のチィランと暮らしていたが、とある出来事により、皐月と共に村を出ることになる。その時に出会った少年、アキラに着いてこられつつも、生活をするために旅をすることになる。
2 リチャイナ編
火星のとある国のとある村に住むリチャイナ。幼なじみと穏やかな日々を過ごしていたが、ある日、旅に出ていた父親から助けて欲しいという手紙が届き、父親の元へ行くことになる。幼なじみや、途中で出会った仲間たちと、旅をする中で、世界を救うために奮闘する。
3 カルメ編
とある世界のとある村に住むカルメは行方不明になった父親を探すために一人で旅に出る。その途中で出会ったみゆうと、リンと共に、頼れる仲間を集めて、世界を揺るがす敵と対峙することになる。
「イマジン」本編には、他にも主人公はいますが、主要の主人公はこの3人です。
※キャッチコピーは友人に依頼して考えてもらいました。
カクヨム、アルファポリスでも連載中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-18 08:06:28
105649文字
会話率:53%
【完結を前提とした長編の書き方をしてます】
目覚めると超可愛い婚約者とキスしてた。
物語でも極悪非道が心を入れ替えて正道を行くって話、よくあるだろ?
でも人生そんな簡単じゃねぇよな。
俺の現状って……まあ、詰んでるのよ。
物語とかだったら、
割と簡単に皆に好かれて婚約者とも仲良くなって、幸せに真っ直ぐ進んで、良いなぁとか思う訳よ。
そんで過去の記憶が無くて、よく分からないゲーム設定とかいうよく分からない記憶があって、状況はさっぱり分からない。
しかもこの記憶、役に立ちそうで微妙に使えない。
その記憶で言えば相手は俺を嫌ってる。
そんな中、その婚約者の大公国から1人の聖騎士が暗殺者として送られて来た。
それ、ポンコツ駄メイドだぞ?
始まるポンコツVSシリアス(シリアス不利)!
それでも自分の詰んでる状況をなんとかしようと情報を集めてみれば、まあ詰んでる詰んでる。
あらゆるところが詰んでいた。
極め付けは、アレ?
この世界、詰んでますやん。
そもそもハバネロ公爵とは。
主人公チームのメンバーの1人、ユリーナの婚約者であり、彼女を地獄の底に叩き落とした張本人。
悪の限りを尽くす暴虐な覇王。
ゲーム屈指の嫌われキャラ。
そんなイメージ。
「詰んでますやん」
果たして愛しの婚約者のハートはゲット出来るのか!?
そもそも生き残れるのか!
超ハードゲームな人生に落とされた公爵。
頼るは強靭な己の能力のみ!!
公爵として目覚めた俺は!?
今、壮大になってしまったドラマが始まる。
ダークではない。
繰り返します。
ダークファンタジーではありません。
バッドエンド?何それ?
【3章】にてついにネタバレしてますが、実はゲーム転生ではありません。
この作品はカクヨムが先行しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 22:50:26
180899文字
会話率:18%
いじめられたことが切っ掛けで不登校中の少女、成海は男性同士の恋愛に熱中するオタク腐女子。一方、突然転校してきた転校生は、学校中をにぎわせるほど美しい容姿を持ち、成績は学年トップ。抜群の運動神経を備えた完璧な優等生として注目を集めていた。
あ
る日、少年は、担任の先生に頼まれクラスメイトの成海の元へ学校の配布プリントを届ける係を請け負うことに。しかし、人間不信を拗らせた成海にとって、突然やってきた見知らぬ少年は恐怖の存在でしかない。 きっと、嫌がらせに来たに違いない。頑なに心を閉ざす成海だったが、結局、一緒に勉強することになってーー。
『何があっても、俺がきみをまもるから』そう、きみは言ってくれたけど、わたしだっていつかは自立しなくちゃ!
自分の容姿に自信がないぽっちゃり少女が自分なりに成長する…だけの話じゃない、美少年と紡ぐ腹黒(?!)青春ラブストーリー‼︎
※主人公は痩せません。
※暴力表現や、いじめ表現があります。
※舞台は現代日本ですが、ICT教育が普及した後の中学校を想定しています。連絡物やテストは電子化されてる設定ですが、紙の教科書やノートの使用がまだされている描写があります。また、作者自身がICT教育への解像度が低いため、多分に想像も含まれます。その点を合わせて、フィクションとしてお楽しみください。
*★*―――――*★*―――――*★*――――
※【カクヨム先行公開中】
https://kakuyomu.jp/works/16817330664367241645
※その他、各小説サイトにも連載しています。
Alanhartの小説作品では、二次創作活動を容認しています。
二次創作を楽しまれる方は、トラブル防止のため下記のURLにガイドラインを設置していますので、必ずご一読いただくようお願いします。
【二次創作ガイドライン】
https://www.notion.so/bkumbrella/9abe5dc489c24a228e8e79d3a63f1f92?pvs=4
【X:@MagicalActors】
https://twitter.com/MagicalActors
小説のフォロー・Xのフォローをお願いします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 16:30:00
472888文字
会話率:44%
私、ローズは、母親が経営する洋裁店で、馬車馬のように働かされていました。
従業員から嫌がらせも受け、熱したアイロンを当てられ、頬から胸にかけて、大きな痣が残ってしまいました。
しかも、「気持ち悪いから、人前に立つな」と言われ、ひたすら陰働き
を強いられました。
一向に待遇が改善されないまま、ついには外に追い出されてしまいます。
売れ残った衣服を掻き集めて、荷車を引いて、路上販売するよう命じられたのです。
寒風が吹き荒れる中、子犬を拾って一緒に暖を取りつつ、路上で衣服を販売しました。
それなのに、官憲に言いがかりをつけられて、お金を没収されてしまいます。
不幸続きで、子犬を抱いて寒さに震えていると、ふいに優しいおじいさんが現われ、暖かい暖炉に、寝所と食事を提供してくれました。
衣服も買ってくれて、碧石のネックレスまでくれたのです。
ところが、幸運は長続きしませんでした。
私が喜んで洋裁店に帰ったところ、お店はもぬけの殻。
なんと、母親が大金を着服して夜逃げしていたのです!
しかも、私は債権者に捕まり、親の借金のカタとして売り飛ばされ、競りにかけられてしまいました。
さらに、脂ぎった商人に目をつけられて、競り落とされそうになったのです。
そんなとき、いきなり美青年が現われ、私、ローズを競り落とそうと、大金を投げ出してくれたのですがーー!
※ざまぁ系のストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-12 14:10:00
15653文字
会話率:19%
音楽の王国に、姉妹の可愛いお姫様がいました。
ところが、姉姫は生まれつき口が利けません。
当然、歌も唄えません。
母親である女王は、「出来損ないも良いところだわ」と嫌って、妹姫ばかりを可愛がります。
姉姫は楽器も触らせてもらえず、雑用ばかり
を命じられ、下女部屋で寝起きする生活を強いられてしまいました。
ところが、王宮から漏れ聴こえるハープの音色に魅せられて、音楽に興味を持ち、壊れたハープを手に入れると、熱心に演奏し、多くの聴衆を集めて〈音神姫〉と称されるほどになりました。
母親である女王は、そんな姉姫を利用しようと考えます。
妹姫を表舞台に立たせて、陰で姉姫にハープを弾かせて、「妹姫が演奏した」と思わせようとしたのです。
帝国の皇太子の前でも、同じように演奏させ、結果、妹姫を皇宮に送り込むことに成功しました。
ところが、妹姫はハープを上手に弾けません。
じつは姉姫が演奏していたと知り、皇太子は激怒します。
音楽の女王は、口の利けない「出来損ない」の姉姫が、〈音神姫〉と称されるほどの名演奏家とバレて、皇宮に呼ばれることが許せません。
とうとう刃物を持ち出し、泣き叫ぶのを無視して、姉姫の指を根こそぎ切ってしまいました。
実母による、あまりに酷い仕打ちに、帝国の皇太子のみならず、他の王国のお姫様たちも憤慨しーー。
※ざまぁ系のストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 14:10:00
11488文字
会話率:20%
ラニ・フェリオスは勇者の末裔だった。世界に厄災を招く存在である魔王の討伐のため、各地を旅しながら仲間を集めていく冒険譚。
なんて単純な話ではなかった。世界には何かが隠されている。勇者とは何か、魔王とは何か、神とは何か、人間とは何か……、世界
には自分たちの知らない何か大きな謎がある。これはラニ達自身と幾千年の過去を知るための旅である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-11 11:25:19
3658文字
会話率:49%
主人公、百田鬼武は病気で入院している小学生の義妹の入院費を稼ぐ為に昼は大学へ行き、勉強。夜は工事現場でバイトするハードスケジュールを送っていた。だが、クリスマスの夜に悲劇が起きる。信号無視の車と衝突し、意識を手放した彼が次に目覚めると身体は
赤子となっており、側には両親と見られる大人がいた。女の頭には人間にはあり得ない2本のツノが生えていた。彼は異世界転生をしてしまったのだと気づく。
鬼人族と言われる種族に転生した彼はアルバルトと名を与えられ、第二の人生を歩む事となる。魔物が蔓延る異世界で魔王が復活。父親の身体に乗り移り、世界の破壊を繰り返すのを止める為に彼は仲間を集めて旅をする。
鬼人族の幼馴染や親を失った獣人族、女神の祝福を受けた選ばれし聖女、敵である魔族の子供等を引き連れて彼らは決戦へと望む。果たして勝つのはどちらの陣営か。人種の対立、魔族の襲撃、裏切り者の存在などを薙ぎ倒して今日も前へと突き進む。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 22:40:02
607550文字
会話率:42%
妖精と魔法の国、フェアノスティ王国。
絵に描いたような貧乏伯爵家に舞い込んだ一通の求婚状。
それはうちとは雲泥の差の富裕侯爵家御当主からのもの。
幼少のみぎり、王宮で貴族の子女を集めて開かれた茶会で結婚の約束をした者です
ずっと思い続け
ていた貴女に、今こそ正式に結婚を申し込みたく――――
滔々と綴られる愛の言葉に、受け取った伯爵令嬢オーロラ=バーリエは戸惑う。
手紙にあるような約束をした覚えも、はたまた王宮の茶会に出席した覚えもない。
相手は格上の侯爵家(しかも大金持ち)。結婚したらとんでもない玉の輿なのは間違いない。
かといって身に覚えもないのに「はい私です」などと嘘をつくなどできはしない。
丁重に『すみませんが人違いです』とお返事をした。
だがその翌日、侯爵ご本人が訪ねてきた。
「君は私の探している相手ではない」
………何言ってんの、この人
「……ええ、はい、人違いですので」
「だが、私は貴女と婚約したいのだ」
………だから、何言ってんの?この人
よくある訳アリ契約結婚、のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-09 15:20:02
183472文字
会話率:38%
GW明けの登校日。遅刻寸前の日部春哉は通学路で一人の女子生徒とぶつかる。
その女子生徒は突然の転校生……などではなく、同じ二年二組のクラスメイトである美郷清姫だった。顔が隠れるほどの長い前髪。教室で一切会話をしない姿勢。そんな風変わりな
彼女はクラスで異端児扱いされている。
このどこかで見たことがある王道展開は、全て清姫によって仕組まれていたことで、彼女はとある目的のため協力者を探していた。
清姫はなんと『魔女』であり、魔法を扱うことができる。
彼女には使ってみたい魔法があった。現代において魔法は運を操作するもの、引き寄せの法則的なものが主流となっているが、清姫が使いたいのはそういう類の魔法ではなく、「箒で空を飛ぶ」「黒猫と話す」と王道なものである。
しかし、これらの魔法は非常に燃費が悪く、使うためにはリア充エネルギー(俗称・RJエネルギー)と呼ばれるエネルギーを大量に消費する必要があった。
このRJエネルギーは、現実生活が充実していると自然に溜まっていくもので、魔女に限らずあらゆる人間の体に蓄積していく。
清姫は陰キャの自分では収集できないRJエネルギーを、春哉に代理で集めてもらおうと画作していたのだった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-06 21:13:44
109944文字
会話率:55%
家の裏山には、何百年も前から祀られているという、小さな祠がある。小高い丘に上ると、まるで降リ注ぐような星空が、キラキラと瞬いて兄妹を包む。そしてその手には「星の欠片」と言われる宝石の原石のような美しい塊が握りしめられていた。人生について悩み
始めた兄は、ある時を境に星の欠片集めに没頭し始める。小さいころ、初めて見た石の輝きに心を奪われ、2人はお互いの石を交換して、大切にしまい込んでいた。何かに取り憑かれたように、星の欠片をかき集める兄は、裏の祠へ向かったきり、消息を絶つ。残された妹は、兄の面影を求めて旅立つ決意をするのだった。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-12-04 18:58:56
6984文字
会話率:22%
扱いに困った、特に物語でもなんでもないものたちを集めて置く場所。
最終更新:2024-12-01 05:01:47
18036文字
会話率:2%
結城 水(ゆいらぎ いずみ)は内気な少女であるが、勉強が出来ないために地元で一番の不良校、西が丘高校に入学することになる。 西が丘は部活動への加入が強制である上にその全てが武道系の部活であり、暴力と恐怖が支配する弱肉強食の世界である。 生徒
たちのあまりの凶暴さに教師陣は怯え、学園で頼れる大人は誰一人として存在しない。 そんな過酷な状況下で彼女は仲間たちを集めて新しい部活を創設する。 しかし、様々な困難が彼女たちを襲い、毎日学園でのサバイバル生活を送る事となる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 18:45:45
19908文字
会話率:21%
男は気が付くと川辺で倒れていた。
男は記憶を失い、自分の名前すら思い出せない。
持ち物どころか衣服を1枚も身に纏っていない彼に記憶を取り戻すための手がかりはなかった。
そんな男の目の前に現れた少女……名をフィナ。
素性のわからない男
を保護という形で同行を許すフィナ。
名無しでは不便と思ったフィナは、記憶が戻るまで仮の名を男に付ける……彼女が好きな花の名前である……サクラと。
そしてこの大陸……心の大陸には心なき死人……屍しかばねがあちこちで人や動物を襲っている。
屍は無魂むこんの鏡かがみというこの世界の秘宝がとある理由で割れてしまい、生と死のバランスが崩れたことであの世の魂が中途半端な形でこの世に出てきてしまった、いわゆるゾンビ。
人並み以上の怪力と再生力を持つ屍は首を落とすか頭を撃ち抜く以外に倒す手段はない上、倒しても時が経てば再びこの世に蘇る。
彼らを完全に還すためには、各地に散らばった無魂むこんの鏡かがみの欠片を集めて元の鏡に戻すしかない。
屍たちを再び還すために、フィナは欠片を探して各地を転々としている。
またサクラは……謎の老婆から1本のナイフを譲り受け、雑魚程度なら無双できるようになり、恩人であるフィナの命を守ることを誓う。
闇を晴らす希望を求めて戦い続ける2人の運命とは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-26 23:45:08
58513文字
会話率:43%