かつて、『白妙の羅刹』と恐れられた陰陽師がいた。
人が踏み入れられぬ深淵に、ひっそりと佇む巨大な桜の古木。それと共に住まう一人の女の名を、紫苑と云った。
傾国と称された比類なき美しさをまといながら、その所業は残虐非道。沙羅双樹の如き
純白の衣は返り血を浴び、累々と横たわる屍が女の無慈悲さを顕す。鬼をも魅了する凄絶な笑みを刷き、漆黒の蝙蝠でこの世界に終焉を呼ぶ。
――まさに羅刹。
人々に忌み嫌われ、貶められ、地に堕ちた女。誰一人、その意味を知る者はない。女が壮絶なる生涯を駆け抜け、願い、己の命を懸けてまで得たかったものなど――誰一人、知らぬ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-07 23:01:01
400659文字
会話率:45%
朔良(さくら)は高校三年の冬、友人たちと訪れた年越しカウントダウンイベントで突然、異世界に呼び寄せられた。
その世界の陰陽師から「力のある者の封印を解き、その者の力を借りよ」と言われ、封印を解きに行ったが……。本編終了後の「if…後日譚」を
描いた話です。
2015年に執筆予定の長編小説を飛躍しすぎ+フライング気味で試しに書いてみました。
ネタバレにならないように気を付けながら書いているつもりですが、鋭い方にはバレバレかもしれません。
本当に長い休息の後なので、本編はぼちぼちと書き進めていきたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-31 22:34:31
3446文字
会話率:29%
時は平安…朱雀天皇の御世。
その頃の都は魑魅魍魎の跋扈により政の機能が低下していた。
事態を憂えた帝は陰陽寮に事態の収拾を指示し、命を受けた陰陽寮は安倍晴明に一任した。
それと同じ頃、叡山では一人の僧侶がこの事態に疑問を持ち始めていた。
僧侶の名を良源。
良源は原因を探るべく、数年前に保護した養い子・維将(これまさ)とともに都へと降りる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-01 00:45:52
135984文字
会話率:41%
これは、一応…おそらく……きっと…。
私こと、尾ノ上桜(おのうえ さくら)の華麗なる素晴らしき高校生活の青春の1ページの話――になるはずである。
うん。たぶん、そうなる……よね?
これは、花の女子高生というのに、全くキャピキャピとした若
さが足りない―――見た目は高校生、中身はおばさん、という残念な女の子と完全無欠のパーフェクト男性教師と二人を取り巻く人々の喜劇である。
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別主人公の【過去編①】「世にも奇妙な猫物語」完結しました。(12/31)お付き合いいただき、ありがとうございました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-31 01:32:05
73846文字
会話率:55%
芦屋家は先祖代々室谷町を守護する陰陽師の家系。その跡取りである満月は、天皇陛下より『木綿』を若くして授かっていた。
ある日、町を護る4本ある柱が一本無くなり、町は負の妖気が漂い出す。その結果、町は犯罪が多発する。
この状況がまずいと悟
った満月は調査を開始するも、開始したその日にある魔術師と対峙する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-22 01:29:58
15843文字
会話率:42%
遥か昔、ある『国』において妖魔対戦と呼ばれる異種族間で勃発した戦争を止めたモノがいた。
そのモノは神を扱き下ろし、精霊を友とし、妖魔を家族と言い、霊達と遊ぶという種族の垣根を捨て去った存在だった。
そのモノの死後、『国』の神々は決して忘れぬ
ようそのモノをこう呼ぶようになる。
魂の絆と縁を繋ぐもの『絆魂繋縁』と・・・
「ぐだぐだうるさいわね。種族なんざどうだっていいでしょ?」
神に遣え、御遣いを従え、妖魔と遊び、人外と暮らす巫女の少女“夜杜神癒姫”
「いいよ、遊んであげる・・・死んでも良いのなら、ね」
人に憧れ、孤独を嫌う最強の妖怪空亡“真夜”
「貴様の選択は消えるか死ぬか、それだけだ!」
退魔師の一種、陰陽師の天才少年“祇霊院凌魔”
「私はただ皆といられて、後は歌えれば何もいらないよ」
『大陸』から渡ってきた半分人間の魔物の少女“フィー=リア・メルク”
妖魔対戦から幾千年、再び『国』に戦乱が気配を見せる中神々が絆魂繋縁に至ることを期待している4つの運命が交差する
種族の違いという壁を越えた友情と絆の物語 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-21 00:00:00
24408文字
会話率:38%
お題を出されて1時間でどれだけ書けるか挑戦する、いわゆるワンドロの練習作品。
内容は「水やりの呼び水」「のじゃ親父ビスクドール陰陽師(オプション付き)」「エアクラフトコネクト」の3本。
キーワード:
最終更新:2014-12-17 02:07:10
5732文字
会話率:35%
現実とよく似た歴史がつづられてきた世界。しかしこの世界には“魔法”が存在していた。日露戦争時代には軍隊にまで組み込まれていた魔法技術だったが、近代化の中で急速にその影響力を失いつつあった。
時代は昭和初期。中国東北部に満州国が建国され、数年
がたったある日。突然、首都新京を中心に無線障害が起こり、ゾンビ兵を乗せた武装列車が隣接都市に襲来した。
既に引退していた老陰陽師・石光三郎と中国系秘密結社の闘士・洪復龍が、敵の本拠に潜入を試みる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-14 16:06:03
100537文字
会話率:52%
私のクラスに転校生がやってきた。
「職業は、陰陽師です」
そんな自己紹介をする子でクラスでも孤立したけど、喋ってみると案外悪い子ではない。ぜひとも友達になろう!
「お断りします」
何でよ! しかも即答かよ! こうなったら絶対に友達になってや
るんだから覚悟なさい!
その日から、私達の陰陽ライフが始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-13 01:07:37
6943文字
会話率:54%
もう少し頑張りたいです。
妖怪大戦争
キーワード:
最終更新:2014-12-12 08:31:39
7454文字
会話率:57%
永劫に繰り返される、同じ毎日の中で斬られ続ける娘の魂は、救いを求める…
幕末陰聞シリーズ、もう一人の主人公「陰陽師 山南啓助」の登場です。
最終更新:2014-12-05 23:40:32
1542文字
会話率:5%
時は平安。 貴族の娘 夕鶴 ゆづるは右大臣の子息と陰陽師の厄介ごとにまきこまれるはめになった。
最終更新:2014-12-01 23:14:46
991文字
会話率:13%
いつもと変わらないある日、御神一真は祖父から妖怪退治の依頼をされ、断る間もなく田舎の学校最上高校に転入させられてしまう。
一真は当日に餞別にとお守りと意味深な送り言葉を言われしぶしぶ東沢村に赴く。しかし見慣れない土地で地図も適当。困り果てて
いた一真は地元の少女から声をかけられる。
彼女の名前は緑川沙耶。地図を見せたら家が近いからと案内してくれる。
次の日学校に行くと生徒数や施設にカルチャーショックを感じる一真だったが気さくに話しかけてくれた同級生の木村陽平。
放課後は沙耶の友達でクラス委員長の清水瑛里華とも知り合い3人に学校案内をしてもらう。
次の日には沙耶と瑛里華に村を案内してもらうが、案内してもらった途中の神社で一真は霊力の気配を感じる。気になった一真は案内が終わった後にもう一度神社の前まで訪れるがそこでその神社の巫女と出会う。彼女は同じ高校の後輩で名前は神代彩愛。彩愛は妖怪は見えなかったが霊力を感じることができ、一真がそうであったように彩愛もまた一真の霊力に気が付く。
この話はそうして知り合った4人と一真がともに学校生活を送りながら祖父からの依頼を
解決するというものです。
~一真がこの村に来たのは偶然では無い。
過去にこの村であった事とは?
この村で10年間止まっていた出来事が今、動き出す。~
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-02 00:00:00
7037文字
会話率:57%
時は平成、この国には、はるか昔より陰陽師という者たちがいた。彼らは物の怪、幽霊、鬼、妖怪などのこの世のものではないものと戦い続けていたのである。
そして時は流れ現在、ここにもまた一人の陰陽師がいるのであった…
最終更新:2014-11-01 23:03:11
221文字
会話率:25%
その地には人があり、そしてあやかしがあった。あやかしは触れてはならぬものに手を出し、そして人は彼らの地を狙う。
これはその時を生きた、ひとりの男の物語。
※「へびの夫婦」のスピンオフになる作品ですが、独立して読むことも可能です。
最終更新:2014-11-01 18:31:39
9285文字
会話率:31%
退魔師や、エクソシスト、陰陽師など様々な呼び名があるが、それらは全て戦う者達だ。
そして、今回出てくるミズチという者もその一族の一人。
名を与えられれば、その力を得る。という力を持った一族の、一人だった。
ただし、最も信仰している神のみとい
う条件付で得られるその力のため、世界中の神を見て回ってる最中に、災厄に巻き込まれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-20 15:33:51
1790文字
会話率:13%
勇美29歳と敏三32歳。二人は会社の慰安旅行で訪れた京都にてタイムスリップに見舞われる。
舞台は一転し、時代は平安へ。なぜかそこで二人は実在した摂関家藤原の兄弟としてチェンジしてしまう。敏三は兄・藤原定家、勇美は弟・友則として生活すること
になるのだが……。
怪しげなエセ陰陽師ことマイク、敏三の亡き婚約者に生き写しの姫君の出現。
宮廷での貴人たちの思惑は入り乱れ、男装の麗人・友則こと勇美も政争の渦中に巻き込まれる。
勇美の敏三への想いは届くのか? 二人は平成の世へ戻れるのか?
平安モノ ドタバタ&ちょっぴり切ないラブストーリーです♪
他サイトにてくりこ名義で掲載していた 完結作品を転載中です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-18 18:35:35
31914文字
会話率:24%
主人公【只野 奏太(タダノ カナタ)】が住むことになった村は、妖怪の住む村!?
相棒の【一つ眼】始め、【河童】、【ネコ娘】その他諸々..
インチキ妖怪たちの覇権争いもあり!?
新ジャンル、ドタバタ妖怪ギャグ小説!!
最終更新:2014-10-11 17:00:00
2129文字
会話率:15%
中年のおっさん陰陽師が色んな事件に巻き込まれるという、どこかでよく聞いたような話です。楽しんでいただけたら幸いです。
最終更新:2014-10-09 22:43:20
5262文字
会話率:52%
警視庁の地下六階
普通では無い事件を取り扱う部署に一人の女性が配属された。
その女性、全く自覚は無いが、途轍もない力を秘めているらしい。
イタリアから公爵様がやって来た。
出会った女性を虜にしてしまう、超イケメンの貴族様。
ところが、その
公爵様の正体は不死者の王だった。
そんな二人?が出会い物語が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-04 17:34:44
9799文字
会話率:66%
突然の不幸? 崇にとっては日常茶飯事のはずだった。
交通事故には慣れている7回事故に遭えばプロだろう
そんな崇をあざ笑うかのように、憑いた妖怪の所為でハプニングが!
俺は変態じゃないのに…
軽い記憶喪失と共に目が覚めたら病院だった。
崇が事
故に遭う原因はなんなのか、守護霊に愛され、妾志望の義理の妹、婚約者、神様とラブコメ展開で送るホラーコメディ。
俺の運勢が悪いのも、悪運が強いのもコイツの所為だ。
じっくりゆっくり書き進めます、不定期ですので御了承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-29 12:00:00
45010文字
会話率:51%