無気力な令嬢が父親の代理で異国の社交会に出席したことから、彼女の時計の針が廻り始める。
異国旅行系ファンタジー。
最終更新:2021-01-11 00:25:35
1766文字
会話率:50%
12歳になる少女マリィ。幼少の頃から好意を抱いていた王子との婚約で幸せを掴んだはずだった。絶望が襲い、倒れ伏した王子に寄り添う少女の前に現れたのは、黒い翼を持った一途な悪魔だった。
—————
眠りについたまま
死んで行く君
終
わらぬ夜の中
ひとりの私
命を救うため
花の雫探してる
私の耳元に
悪魔が囁くのよ
「いつまでも そんなこと
してたって 無駄だよ
そんなもの この城に
在りはしない
目が覚める その日まで
朝だって 隠れた
僕のこの 手を取って
二人きり 踊りましょう」
頬を伝わる涙
時計の針は進む
背中から差し出された
その手は優しそうで
世界を這うように
あちらこちらを探した
私の耳元に
悪魔は囁いたの
「ホントはね その身体
冷えきって 心配さ
このスープ 少しでも
飲んでおくれ
ひとりきり つらいのは
僕だって 同じだ
僕のこの 腕の中
二人して 眠りましょう」
止まらない涙
時計は進み続ける
どんな言葉でも
振り返りたくはないの
君の手を握る
まるでそれは懺悔のよう
──私の心は
変わらず君のその側に──
遠くで鐘の音が
鳴った気がした
こちらはカクヨムとの同時掲載作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-02 10:26:00
104205文字
会話率:23%
幼いキクちゃんが寝ていると、古時計の扉が開いて羊が何匹も出てきた。何匹も、何匹も、出てきた。朝になって、両親にその話をすると、夢だと言って何も信じてくれない。
キクちゃんは、大人は分かっていないと機嫌を損ねる。
大人になったキクちゃんは、
自分が代を引き継いだ宝石店に一人佇んでいる。コロナで客足が途絶え、長年営業してきた店が、今年限りで閉めることになるかもしれないという危機に面している。
店に持って来ている古時計の針の音だけが、幼い時と変わらずにカチ、カチと音を刻んでいる。
幼い頃の不思議な体験を思い出すキクちゃん。その古時計の中に、将来の秘密が隠されているかもしれないと、扉を開けようとする。開かない。途方にくれる。悲しみと絶望で涙がこぼれる。
頬から零れ落ちた涙が、店に置いてあるどんな宝石よりも輝いてきれいであった。
キクちゃんは、きれいな涙の輝きの中に「希望」という光を見たのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-29 22:11:30
2306文字
会話率:7%
少し寝すぎただろうか。
目を覚ますと時計の針は正午を指していた。
どうやらいつの間にか眠りについていたらしい。
「おはよう、レイチェル。」
美しい金髪の女性は、透き通った声で 私に会釈した。
その女性はどこかで会ったことのある人物である
と悟った。
しかしどこで出会った人物か、名前すら思い出せない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-12 13:56:37
2690文字
会話率:25%
何事にもやる気を出せず、ただ時間を浪費して過ごす大学生『時田和樹』は、麻雀仲間から不思議な時計屋の存在を教えられる。そこでは、動かなくなった古い時計の針を動かし、過去へタイムスリップさせてくれるのだという。和樹はその時計屋で、高校三年生の夏
にタイムスリップすることを決意する。全ては、亡くなってしまったかつての想い人『宇佐美あかり』に秘めた想いを伝えるために、そして彼女を死の運命から退けるために――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-29 09:04:03
579文字
会話率:39%
――世界の法則を捻じ曲げる力が、この世界には溢れていた。
五十年前、突如として発生した超自然災害『リアルラグナロク』。世界終末の四十五日間は、人類に変異と『神化』を齎し、この世界に干渉して物理法則すら捻じ曲げる異能――『神の力』を与
えた。
突如として力を得てしまった人々はそうでない人たちから恐れられ、差別され、ついには迫害の対象となった。
そんな中世の魔女狩りにまで時計の針を逆回ししたかのような惨状を、一つの都市が救った。
その都市の名は『天界の箱庭』。神話の神々のように世界へと干渉する『神の力』をその身に宿す異能者達最後の楽園だった。
『神の能力者』と呼ばれる〝力〟に目覚めた人々を保護、管理するその実験都市に暮らす平凡な少年、東条勇麻もまた、その身に『神の力』を宿す異能者である。
幼い頃、兄のように慕っていた憧憬の英雄を自らのせいで失った勇麻は、巨大な十字架をその身に背負って生きてきた。
そんな勇麻は夏のある日、夜の公園で純白の少女と出会う。
「……アリ、シア。私の名前は、……アリシアだ」
紛い物の英雄と、空っぽの少女が出会う時、運命の歯車は静かに噛み合い物語は動き始める。
物語の主人公として痛みを伴う険しい道を、紛い物の少年はそれでも歩み続ける。
……少年は、誰もが手を取り合って笑い合える、そんな綺麗事《セカイ》を欲していた。
――これは、紛い物から始まる英雄譚――ではない。
これは、誰かと勇気を求め手を繋ぐ、そんな勇気を求めた紛い物の英雄の少年と、そんな少年に救われた純白の少女の物語。
神を模倣した者達の紡ぐ、希望の物語。
※※※人類は終了しました。観測可能範囲から、人類反応の消失を確認。本書が収集すべき叡智の更新が大幅に停滞・停止しています。叡智収集の為に復旧作業を急いでください。
また、要観察対象の魂《データ》復旧を受け、これまでの物語が再度閲覧可能になりました。読者の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました※※※
※※※叡智の更新停止に伴い、余剰リソースを用いた設定集が解禁されています。こちらの執筆・更新は『天智の書』の気紛れかつランダムに行われておりますのでご了承ください※※※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-29 01:05:52
3965834文字
会話率:23%
過去に取り憑かれてしまった伊野沢は、ずっと彼女のことが忘れられずにいた。
全てを失くし、全てが消えたあの日から、時計の針は動いていない。
今まで経った時間は、全て消えているも同然なのだから。
最終更新:2020-07-28 11:33:42
1800文字
会話率:12%
「彼女を殺したのは僕だ」
ある日、運命の人に出会った僕は、これがよくある恋愛物語なんだと思っていた。
最後にはハッピーエンドで、その先も二人で永遠に描き続けるストーリーだと疑わなかった。
でもそれは、出会いからたった1年と少しで終わりを
告げる。
僕と彼女の一生に一度の恋物語。
僕が語るお話に少しだけお付き合い頂けますか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-26 04:37:19
46387文字
会話率:23%
人間はいつだって前に進む。自分自身に失望した青年でさえも、もがいて、足掻いて、そうやって少しずつでも進む。僅かでも前進する。時間が止まらない限り、歩みを止めることはできない。そんな話にしたい。
最終更新:2020-06-17 21:42:17
8962文字
会話率:30%
授業時間の大半を上の空で過ごしていた少年、斎川。
斎川が密かに死神様と呼ぶクラスの孤高の女王、篠咲。
その邂逅は偶然か、或いは必然か。
止まりかけていた時計の針が、少しずつ動き出す。
最終更新:2020-05-12 00:11:09
1400文字
会話率:16%
仲良しの三人組。
それは一言で崩壊する。
時計の針は十年越しに狂い出す。
最終更新:2020-04-16 23:15:05
2803文字
会話率:37%
世界に唐突に出現した九つのダンジョンと呼ばれる巨大な塔。多くの者たちがその謎に迫るべくダンジョンに挑んだ。しかし、誰一人として帰って来なかった。
いつしかダンジョンは『呪いの巣窟』とも呼ばれ、挑むものも激減した。しかし、ある日たった一
人のダンジョン攻略者が出た。そのものは異次元な力を手に入れ自身の実力で王まで成しあがった。その噂が広まった途端、今までのが嘘かのようにダンジョンに挑む者が殺到しだした。
ソロで行く者、パーティーという四人以上で組む団体の者、クランと言う組織に所属して数百という単位で挑む者、さまざまな人が、人種が挑戦した。
だが、成功者はたった一人であった。その事実が数年間変わらずにいた。
しかし、ある男が長年にわたる停止していた時計の針を動かした。そう、ダンジョンを攻略してしまったのだ。
その男の名は.......ルディ。彼は後の世でこう呼ばれた。
『後出しの王様』と.......。
①ヤンデレ②ツンデレ③ハーレム④卑猥な表現折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-17 00:56:28
4207文字
会話率:40%
サーヴノア王国には2つの組織が存在していた。
1つは平和の為に戦う組織、オラシオン。
1つは魔術を使い国を滅ぼそうとする謎の生命体カルヴァトーリの組織、ヴァルトレア。
主人公ハルトはカルヴァトーリ殲滅を胸にオラシオンに入隊した。同じ隊の
サディ、ガイア、ジェイナとともに日々楽しみながら学び、戦場での戦いに胸を躍らせていた。
1つの事件が戦争のきっかけになった。
こんなことは許されない。
奴らは人間の敵だ。
苦悩と決意を胸にするオラシオン。
今度こそこの国の人間を滅ぼす。
止まっていた時が動き出す。
意気込むヴァルトレア。
勝つのはどちらか?平和への道はあるのか?
戦いの中、2つの組織か戦う理由が明らかになる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-08 20:00:00
56102文字
会話率:89%
俺はクズになりながら、ドラエモンクエストをしていると急にあんぱん食べたくなりそこにあったどこでもドアを使って法律を破っているさなかいきなり隕石が降ってきてあたりそうになったところをジャムおじさんがあらわれ目の前で歌い出した。そうしているうち
に暑くなったので時計の針をいじっているとスライムがデュエルを仕掛けてきた。
次回 メリーさん死す
デュエノレ スタンバイ
来週も絶対見てくれよな!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-17 17:02:51
317文字
会話率:17%
彼と彼女の時計の針のお話です。
最終更新:2019-10-28 00:13:56
541文字
会話率:0%
7年にも及ぶ修行がついに実を結ばず、師から修行を打ち切られてしまった村の門番。
逃げるように家を出て辿り着いた隣町で、彼は1人のガラの悪い剣術師を殺してしまう。
『はぁ……ごめんね。でも、巻き戻すから』
キラキラと凝った装束を纏った&
quot;英雄"のような少女は、しかし見た目に全く似合わない"ゴミを見るような目"でそんなことを言うと…圧倒的な実力差を以って、"時計の針"である彼を殺してしまう。
時間は巻き戻り、彼を含む全ての人の記憶も巻き戻る。…彼女1人を除いて。
"2度目のはじめまして"の時…少女はうって変わって……"時計の針"を包むように抱きしめるのだった。
"理想"実現の為に巻き戻しを乱用する少女と"理想"になれなかった男の話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-29 18:00:00
153001文字
会話率:43%
何の変哲もない千葉県の田舎町。
十九歳の田中光一は、この町で退屈な日常を大した意味もなく淡々と生きていた。
地元のコンビニでバイトとして働いていた光一。
たまたまシフトが合わずに店長から頼まれた夜勤の最中、客として現れた可愛らしい女の子「
谷 有希子」
やがて同じコンビニで働く事になった光一と有希子。
最初こそ有希子の存在を煙たがっていた光一だったが、天真爛漫な性格の有希子と接していくうちに少しずつその心を惹かれていく。
何も変わらない日常の中から、光一の人生を表す心の中の時計の針が徐々に動き出してきていた。
夢も希望もない退屈な人生の中から一筋の光を見出した光一。
光一の心の中で、何かが大きく変わろうとしていた。
しかし、やっと生きる事の意味を掴みかけていた光一の身体に大きな病が見つかってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-10 09:58:45
9203文字
会話率:53%
ある日好きだった女子が交通事故で亡くなってしまった。それと同時に死んだはずのお父さんから今日付けのプレゼントが届いていた。開けてみると止まった時計が入っていてそれを動かすと…
最終更新:2019-07-09 16:24:26
2028文字
会話率:41%
時計が止まった世界の話です。
最終更新:2019-05-17 16:43:47
199文字
会話率:0%
狂って壊れた星の上で、ひとり残された機械人形のアルアは、強く願いました。
それに応えて、時計の針は歴史の糸を巻き取り始めます。
そうして行き着いた原初、百億光年よりも彼方に、「人が星に願う訳」はあるのです。
※動画コラボ参加者様に感謝申し
上げます。
この物語は動画作品のイメージを膨らませるのに役立つかと思い、歌詞から後付けで書いたものであり、公式設定というわけではありません。予めご了承ください。
原曲…「人が星に願う訳」http://www.nicovideo.jp/watch/sm19280714
※この作品は、以下にも掲載しています。
「小柴迷曲譜」http://fkoshiba.weblike.jp/negauwake/negauwake.html
「Pixiv」https://www.pixiv.net/novel/series/178166折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-10 21:44:49
33288文字
会話率:32%