架空の王国ラクレイドの片田舎・ウエンレイノ領を治める伯爵の腹違いの妹マリアーナ。
元々兄に疎まれていた彼女は、ウエンレイノが王族とよしみを持つため差し出されることに。
しかし視察にきた末の王子・アイオールは一筋縄ではいかない若者だった。伯爵
のマリアーナに対する冷たさ、自分という王子とよしみは持つもののいつでも切れる状態を画策しているらしいのを察し、怒りを感じる。伯爵自身に夜伽を所望するなどという突拍子もないことを言い出し、常識的で頭の固い伯爵を大いに慌てさせる。
マリアーナが内心で悲壮な覚悟をかため、精神的に追い詰められていたのを察し、同情するアイオール。
同情は次第に恋心へ……。
少しひねくれた王子様と凛とした薄幸の姫君の、初恋が始まる。
webコバルト・第185回短編小説新人賞「もう一歩の作品」を修正。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-10 22:42:02
11651文字
会話率:32%
それは、冷たさと、すこしの温かさをくれた。
最終更新:2018-04-01 00:00:00
202文字
会話率:23%
アイスを溶かし、Tシャツを濡らし、ミミズを殺した夏の暑さでも、死の冷たさだけはどうすることもできなかった。
最終更新:2018-03-29 00:54:46
2175文字
会話率:59%
ゆらゆらと、カップから沸き上がる湯気が揺れる。
「…にっが。」
カップに口をつけていた人物はポツリと零した。
音を立てながら椅子を引き、立ち上がると、入れ忘れていたミルクと砂糖を取りにキッチンへ向かう。
ブラックコーヒーは苦手で、い
つもミルクと砂糖は絶対に欠かさないのに。
少し自嘲しながら砂糖の瓶とミルクのパックを持って机に戻り、その2つを置くと椅子に腰掛けた。
少し軋んだ、乾いたような音に、普段は気にしないくせに今はわずかに不愉快そうに眉を寄せた。
まるで覇気のない表情のその人物は、するりと目元を触り、小さく溜息をついた。
少し腫れている目元を優しく撫でたり強く押したり。
元に戻そうと努力してみるが、腫れは冷やさないことには中々戻らないと分かっている。
それでも、この寒さだ。
布団から出ても床に足をつけると、あまりもの冷たさに布団に引っ込んでしまうというのに、冷やすためとはいえ冷たいものなんて触りたくない。
全てが億劫になり、気が滅入る。
でも、たぶんきっと、理由は寒さだけじゃない。
人物は目元を触っていた手を離し、今度は大きく溜息を吐いた。
カップに口をつける。
「…にがい。」
机の上に置いただけで、砂糖とミルクを入れていないことを思い出す。
カップからは、もう、湯気は出ていなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-06 19:37:24
2335文字
会話率:28%
降り積もった雪の、人工的な冷たさ。
最終更新:2018-02-01 04:00:00
413文字
会話率:0%
彼女は、倉田邑。とある学校で用務員をしている二十歳の女性。これは、そんな彼女の成人式の日の話。
最終更新:2018-01-23 23:26:27
2928文字
会話率:59%
隠れた季節。季節は4つだけではないのだろう。
最終更新:2017-11-02 21:43:50
756文字
会話率:0%
そうさね。ただでさえ冷たい都市に、雪が降った。淡い今日がはじまるんだって思った、純粋に。
特別な日。どうせなんだから、なにかしでかさなきゃ損……、目の前の悲劇が許せなくって、白に正義を後押しされて、誰かのための誰かになることにした──
最終更新:2017-07-19 00:51:29
906文字
会話率:0%
チルノと文が葉桜を見るお話(主人公抜擢記念作品)
最終更新:2017-04-26 21:12:20
3502文字
会話率:59%
春の訪れを感じるには、冬の冷たさがなければならない。
キーワード:
最終更新:2017-04-16 22:36:40
739文字
会話率:13%
「人の心も電子レンジで温められたらいいのに」
彼女と僕の日常について。
最終更新:2017-04-12 21:07:35
1115文字
会話率:29%
深い霧に包まれた夜、往く当ても無く彷徨う一つの影があった。
その身体に血肉は無く、あるのはただ冷たさばかりだった。
今、また一つの影が、その手を取った。
その手は、彼の、乾ききった身体に温もりを与えるだろうか。
それとも――――
あ!野生
のスケルトンが 飛び出してきた!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-23 00:00:00
2670文字
会話率:24%
とある日曜日、世界に神々が降り立った。
人類が思い描いていた神々の姿とは異なり、あまりに禍々しく機械的で人間的だった。
一人の少年は尋ねた。
「あなた方は一体何者なのか。」
神々は答えた。
「あなた方が生み出した産物です。」と。
とても優しく丁寧に言った。
だがその一言に一切の温もりはなく、ただただ冷たさしか感じられなかった。
僕には鳥肌が立つような悪寒がした。
僕だけではないだろう。
この後自分が死ぬだろう悟ったのは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-08 01:03:46
877文字
会話率:27%
まだ暖かさと冷たさを交互に繰り返していた三月のエアコンは今日の設定温度をちょうど高めに操っていた。
最終更新:2017-03-07 16:13:52
3637文字
会話率:59%
彼は俺を助けてくれなかった。
彼は俺を殺した。
にっこりと微笑むその笑みは作り物。
海に身を投げた自分。痛みより鋭い冷たさだけが体に染み渡る。
俺はただ愛が欲しかった。彼がそばに居てくれればそれでいいのに…。
けど期待は外れる。
そもそもその期待などは最初から外れていた。
彼が愛をくれるはずがないでも求めてしまった。
だから
もう一度
チャンスをくだ…サイ
この小説はホラー&blが含まれています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-06 00:55:50
966文字
会話率:6%
読まれる方の感性・主観でお読み頂ければと思います。
解釈が難しい方にヒント:死に人=死んだ人では無く、心を失った死人の様な人間を示しています。
何が言いたいのか、何を伝えたいのか・・分かる方は少ないかもしれませんが
それを考えながら感じ
取って頂けたらと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-01 23:28:54
381文字
会話率:0%
《イケメンゲス男子学生×特殊能力女子学生
=恋愛学園ファンタジー。》
一宮家の守護神である、一宮 雛依。
転生を繰り返し水と風を操る彼女は、大切なものを失い、大切な物を手に入れ、また失って生きて行く。
学園に入学し出会ったのは美
少年猫被りゲス野郎。
だが彼がいるから彼女は大切な物を学び、その温かさを手にしてゆく……。
そして人生は動き始める。
誰もが経験する思春期。
隠し事だってある学生のゆったり暖かい探り合い。
心地のいい青春。
押し寄せる現実の冷たさに2人の心の距離が変わっていく。
……声のない君の……
声が聴こえるまで……。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-11 14:14:15
21015文字
会話率:53%
作者の第一詩集。2015/11/15~2016/9/9の期間に書いた詩たちです。
基本、一更新につき二つの詩を載せています。三つ四つ載せていることもあります。サブタイトルは中の詩に関連したものを付けていますので、ちょっとした宝さがし気分
で読み始めると、意外と面白いかもしれません。
>記録
2016/9/9 終わりました。終わらせました。
2017/2/9 気が向いた時に、詩の創作記録を追加していきたいと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-09 02:02:27
11666文字
会話率:20%
「我らが手を下すには、時期尚早では?」
闇の中に女の声が響く。何処か落ち着いてはいるものの、氷のような冷たさを孕んだ声だ。
何者かと話しているのだろうが、その内容は解らない。というのも、声の主はその場におらず、彼女の意識に語りかけてきて
いるためだ。
「それは真ですか?」
一瞬ではあるが、無機質であった女の声に、動揺のようなものが混じる。
そして、暫くの沈黙の後――
「……はい、ご主人様。その役目、この私が引き受けましょう」
姿の見えない『主』に対して、女はそう告げた。
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小説ストーリーテラー様でも書かせていただいております。
少し修正加えたりしているかも。
わりと王道な剣と魔法のファンタジーです。ハッピーエンドを目指せればなと思っております。難しく考えず、緩い雰囲気でまったりと楽しんで頂ければ幸いです。
最近のニーズ(?)に応えるべく女性キャラは多めですが、作者の力量が色々と不足しているために、恋愛要素や萌えなどはあまり期待しない方がいいかもしれません。また、かなりソフトですが流血描写があるため、苦手な方はご注意くださいませ。
拙いところばかりですが、何卒よろしくお願い致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-24 18:28:29
212521文字
会話率:43%
梅の花は寒い冬の中凛とした美しさを持っている。冷たさの中ひっそりと咲く梅は私にあたたかさを与えてくれる。
冬という私の寂しい毎日に彼はまさにあたたかさを与えてくれた。
失恋と成就の間で悩む、少し不思議な「私」のお話です。
最終更新:2016-07-22 18:58:51
7490文字
会話率:15%