「自分が幸福だったなんて気づきもしませんでした。不運なんてものは、前触れもなく突然やって来て、そんなことを教えてくれるんですね」少し落ち着いてから太兵衛の女房は誰に言うともなく呟いた。
何を斬っているのだろうか?
ふいにそんな疑問が駒
吉の頭に浮かんだ。何故あの男の考えていることを覗こうとしたのだろうか。いや、覗こうとしたのではない。あの男の体が訴えているのだ。余りにも強い怒り、怨嗟、慨嘆が入り混じった目の光は底が無いほど暗かった。きっとあの男は、この世にある全てのものを斬ってしまいたいに違いない。
この世を怨んでいる。そして、自分自身さえも憎んでいる。
岡っ引きであった父親の後を継いだ文吉の前に、連続辻斬り犯があらわれる。辻斬りの目は世の中に対して、そして自分自身に憤りを感じている悲しい光を放っていた。文吉の幼馴染芸者の駒吉が自ら囮となって辻斬りを呼び寄せる。しかし、伯耆流抜刀術の使い手である吉川八左衛門の殺戮はだれにもとめられない。吉川八左衛門の前に立ったのは同じ長屋に住む手習い指南所の師匠、竹光を腰に差した数馬であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-18 08:22:14
47950文字
会話率:45%
この世界には、数々の名武器が存在し、さらには人知を超越した不安定で不規則な特殊能力まで登場する。
主人公・覇道龍(はどう りゅう)は、名刀・蒼龍(そうりゅう)の使い手。 ある日、龍は後の仲間にして永遠の好敵手(ライバル)となる、黒斬大虎(く
ろぎり たいが)に出会うのだった…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-06 01:25:21
74107文字
会話率:61%
“光”の使い手となったリーレは昔であったことのあるキリュウと
ツガイの契約をすることになった。それをむりやりおしつけるキリュウの執着さに恐怖を覚えるもの、それよりも怖いものへと向かわなければならなかった。でも、そのキリュウは猫になってーー!
?
恋愛が主なファンタジーを、どうぞ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-02-27 22:38:45
12110文字
会話率:24%
百万人に一人いるかいないかの特殊な手を持ってうまれた人々は、ある特殊なスケッチ法を使うことを許された。
特殊な紙、特殊なペン、特殊なインク、特殊な技法、そして特殊な手が揃った場合のみ、完成したスケッチとスケッチ対象に生じる「繋がり」。そのス
ケッチを、人は至福スケッチと呼んでいた。
そして、その至福スケッチの使い手として生きていた老人は、“閉ざされていた少女”や“手を失った至福スケッチの使い手”と出会い、至福スケッチの真意を知る為の旅を始める——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-22 12:53:06
2529文字
会話率:8%
『魔法』それは旧世代の技術。『魔法』は人のみでありながら神の領域まで踏み込む神秘の技術。何もなき空間から火を熾し、水を湧かせ、土を加工し、風を吹かせる。だが技術、使い手を選ぶ不安定な技術。それ故、旧世代の人々は、このあまりにも不安定な技術『
魔法』に変わる新たな技術を創りだした。それが『科学』。『科学』の発展とともに『魔法』という技術の時代は終わった。『魔法』を受け継ぐ者はいなくなり、資料だけが残った。そして、時が流た。『魔法』は御伽話の産物に、『科学』が真の技術となっている現代。ある1人の少年が御伽話へとなった『魔法』という技術を受け継いだのだった。※題名を変えました。あらすじも変えました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-15 08:49:27
97195文字
会話率:34%
田口伊吹は退魔師だ。
しかし、とある黒魔法の使い手と交戦中、魔法陣に吸い込まれてしまった。
気が付くと………………生まれ変わり、おまけに異世界らしい。はて、どうしたものか。(あらすじ)異世界転生した伊吹は六年間を穏やかながらも楽しい生活をし
ていたが、世界の裏側で暗躍する組織によりその平穏な生活を手放さざるを得なかった。だがそれに、伊吹は退魔師としての力を駆使し敵対する。
しかし、とある重要拠点殲滅作戦遂行の際、伊吹は記憶を失ってしまった。
※やはり書く側は難しい。展開に無理があるかも……いや、あります。《完結しました》折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-12-12 09:55:28
306291文字
会話率:37%
愛する女性イリアを探して放浪の旅を続ける伝説の剣の使い手ラーグは、イリアを解放する時には自分の手で彼女を滅ぼす時だという悪夢を見続ける。
ある日、次元の牢に閉じ込められた魔法使いの少年ルシアをラーグは偶然助けた。
ルシアは、助けてもらっ
た礼に、ラーグがイリアを見いだせないのは、大魔法使いの呪いのためであることを告げる。
この世界のどこにも存在しない氷の森を探せば、呪いを解除する手掛かりがあることを知ったラーグは、ルシアとともに森を探す旅に出た。すべては愛する乙女のために。
また、歪んだ時の呪いを解くために。
剣士ラーグと魔法使いルシアの冒険小説です。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-11-20 20:36:20
38653文字
会話率:37%
源翁学園に通う双子の兄妹、全道駆(せんどうかける)と棗(なつめ)。早くに両親を亡くした二人は協力しあって生活していた。そんな二人の前に現れたのは同じ双子の甘蜜林檎(あまみつりんご)と蜜柑(みかん)。二人は交響技(シンフォニー)という、人間離
れした技の使い手だった。そんな二人に導かれファンタジーな生活が始まる。次第に三人の少女の心が一人の人に集い始め……。そんな四人が繰り広げる、ファンタジーラブコメディ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-07-10 07:40:27
10810文字
会話率:47%
十兵衛様ァ、綾音はいつか必ず十兵衛様の御傍に参りますゥ__柳生十兵衛を追って旅に出た娘、綾音の前に姿を現した若武者は、自ら氏井弥四郎と名乗る。細川忠利の御前で宮本武蔵と剣を交えたとされる新陰流の使い手、氏井弥四郎。彼は一体何者なのか?弥四郎
は本当に公儀隠密だったのか?謎に包まれた剣客の実像に迫る__訳無いです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-05-23 19:15:27
14020文字
会話率:59%
その事務所では、三人の人間が“探し屋”(人や物を探す職業)として働いていました。「陸斗もオーナーもそんなだから、依頼が来ないんだよ…。」降魔術と自己流護身術の使い手の少女、雪森要。「ん…売られたケンカを買っただけっすよ。」棒術と時操術の使い
手、日本人と中国人のハーフの溌陸斗。「こういう日はスクラッチをやるに限る。」読心術とプラズマガンの使い手、オーナーの八代内順司。ある日、彼らの元に来た依頼は…“翡翠のルビー付きの指輪を探してほしい”というものだった…。続きは本編で(・ω・)/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-03-19 12:51:32
45647文字
会話率:56%
〈全体のあらすじ〉近未来。貧富の格差は極限に達し、犯罪が激増。日本は、アメリカ以上の銃社会となっていた。流れ者の女子高生美鈴は、二丁拳銃の使い手。都立古宿高校に転校した初日に、銃撃戦に巻き込まれる。とっさに、風紀委員の眼鏡っ娘、里沙を助け、
女子高生ギャング数名を倒す。里沙が、中国系女子高生ギャング団のリーダー、李秀英を追っていることを知った美鈴は、成功報酬五〇〇万円の約束で、助太刀をすることにした。李秀英が深夜の古宿高校で麻薬取引をするとの情報を得た美鈴達は、女子高生モデルで生徒会長の百合花、元柔道部で「都立高生最強の女」隆子、学年一の美少年サトルらを仲間に加え、逮捕に向かうが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-02-27 01:45:18
108406文字
会話率:51%
森の奥に住む少女「リンダ」は、「槍」の使い手で自然が大好き。でも、王に城の武官によばれてしまう・・・どうするのリンダ。
最終更新:2009-02-08 17:53:15
934文字
会話率:29%
草原高校に4人の転入生がやってきた。その4人がいきなり転入してきたのには、それぞれに理由があった。その理由とは・・・(エネルギーの使い手の続編です)
最終更新:2008-08-27 22:39:01
158664文字
会話率:43%
ごく普通の学生に振舞っている高校1年生の荒木燃は学校から帰る途中、突然嵐のようなものに襲われた。それから変わっていく彼の日常を描いた物語です。
最終更新:2007-08-11 00:36:40
51780文字
会話率:51%
杉野森学園高等部の日本史の教師である小野藍は、邪馬台国の昔から続く古神道の神社の巫女でもある。宗派名は「姫巫女流古神道」。その邪流である「黄泉路古神道」の使い手である小野源斎と、源斎を利用してこの世に甦ろうとしていた建内宿禰を打ち負かした藍
は、次なる敵の存在を知る事になる。ITを取り入れた呪術を駆使して姫巫女流を滅ぼそうとする新たな敵、小山舞。壮絶な戦いが再び始まる。ヒメミコ伝第二弾。戦国時代にご興味ある方、ご一読下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-08-03 20:56:29
68407文字
会話率:53%
『次元切断流』の使い手は必ず、大きな仕事をしなければいけない。しかし、主人公の仕事は彼としてはうれしいのだが、実際はあまりよいことではなかった!
最終更新:2007-08-18 17:32:51
39481文字
会話率:62%
時は幕末。時勢は傾き、江戸から明治へと変わりつつあった時代。そんな時代の中で、歴史に大きな名を残した者たちがいた。その名も”新撰組”。めまぐるしく動く世にもまれながらも、懸命に生きた隊士たちである。そんな日々の中で、思ったこととは・・・?逆
らえない運命の中に芽生えた恋とは・・・?新撰組一の剣の使い手と言われた”沖田総司”を描く恋愛私小説。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-07-01 12:03:48
11171文字
会話率:22%
シャルロットは砂の王家に仕える王宮使用人。兄と二人で、物心つく前から砂の王国の宮殿で働いている。王家に対する恩は忘れずとも、毎日繰り返されるありきたりな日々にシャルロットは退屈を覚えていた。そんな時、東の大陸にある火の王国から『東一の剣の使
い手』と名高いニース・ダークインが宮殿にやってくる。そして、兄のエリオットが彼の「任務」に手を貸すことになった事から、シャルロットの人生は、大きく変わっていく事になる…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-05-28 21:06:25
714917文字
会話率:52%
魔法、魔術。そんな言葉を知っているでしょうか。そう、貴方が思い浮かべたそれです。火を生み、水が溢れ、風を吹かせる。そんなポピュラー単語だけど、何故か現実には数少ない使い手。『現代の魔女』彼女はそう呼ばれるのに相応しい存在でした。
最終更新:2007-04-04 16:13:42
5293文字
会話率:52%
チームとは、奇術(マジック)の使い手である奇術師(マジシャン)達が集った、言わば何でも屋である。世界各地に様々なチームがあり、彼等は依頼された任務は全て、例えば夏休みの宿題から世界征服まで、完膚なきまでに非の打ち所もなく遂行するのだ。ただし
、それ相応の代金は必要で…。これは、全てが奇術の世界の、ある奇術師の少年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2007-02-10 22:57:22
3337文字
会話率:25%