ローレシア。
魔法の使用が日常的になり、人以外の生物の蔓延るこの世界。
人々は、数百年前に起きた他人種間の戦争を境に、争う事が少なくなった。
他の種族と共存し、生きて行く事を決めてから、何時しかこの世界から『戦争
』という言葉が口にされなくなり始めた。
戦争の無くなった世界。
在るべき平和がそこにはあった。
まるで夢でも見ている様な感覚に世界が浸る頃、それが只の幻想だったと世界中の人々が実感するのにそう長い時間は必要なかった。
五十年前……
まるで静寂の森に火を放つかの様にそれは起こった。
南の大陸に突如、空から飛来した隕石が墜落したのである。
歴史的大惨事はここから始まる。
飛来したのは隕石には未確認生物が付着していた。後にクトゥルフと呼ばれるその生物は、森や家を薙払い、生物を汚染させ、南の大地に死を降り注いだ。
瞬く間にクトゥルフは南の大陸を掌握し、十数億の人口を誇った南の大陸はたったの十年で帝国ルルイエへと変わり果てた。
更に、クトゥルフは北の大陸にまで汚染と帝国を広げようとする。
が、それは北の諸国による連合軍によって食い止められる。
一時的な停戦状態になるも、世界は混乱状態に陥り、恐怖に支配された。
諸国は、まるで世界に終焉をもたらすかの様に現れたクトゥルフに対抗すべく、対クトゥルフ魔法機関“ドール”を設立するが…………折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-22 00:35:13
171961文字
会話率:36%
最後の戦いを終えた魔法少女"九条晃"は、苛烈な闘いの日々がストレスとなり悪夢ばかりを見るようになった。悪夢障害と診断され抗うつ薬を服用しても効果を実感できず、色々と調べ物をした末に藁にも縋る思いでイメージリハーサル療法の
一環として夢日記をつけるようになった。
夢日記をつけ始めたまさにその日、晃は『真っ白な空間に巨大な扉と一人の少女が存在するだけの夢』を見た。その少女に話しかけられた事によって今見ている物が明晰夢である事を確信した晃は、悪夢障害の治療を手掛かりを掴む為に少女と共に扉の向こうへと足を踏み入れた。
扉の向こう、"夢の世界"には現実を捨てて夢の世界で過ごす事を望む集団"カムトマジナ"が蔓延っている事を知った晃は、再び望まない戦いに身を投じるのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 23:03:23
112677文字
会話率:55%
第2章は、12歳のテオが宮廷での新生活を始めるところから始まる。彼は国王から魔法の杖を軽くする装置の制作を依頼され、試行錯誤の末に完成させるが、予想外の結果を招く。同様に、リリー王女のために作った礼儀作法学習補助装置も思わぬ騒動を引き起こす
。
一方、テオの10歳の弟アースは、土魔法の才能に目覚め、村で特訓に励む。失敗を重ねながらも、植物を育てる独特の能力を発見し、新たな可能性を見出す。
リリーは、テオの発明品を使って宮廷生活を乗り切ろうとするが、失敗して叱責を受ける。しかし、この経験から伝統と革新のバランスの重要性を学ぶ。また、他国の王女たちとの秘密の文通を通じて、世界の様々な問題に目覚め始める。
テオの珍発明は宮廷内で評判となり、貴族たちから次々と奇抜な依頼が寄せられる。当初は戸惑うテオだが、リリーの助言により、真に役立つ発明を目指すようになる。
街への外出では、テオの発明品が市民の生活を改善している様子を目の当たりにし、発明家としての責任を実感する。
物語の終盤、宮廷の変わり者フィッツジェラルド伯爵が珍発明祭りを提案。国王の承認を得て、準備が始まる。テオとリリーは子供ながらも、この企画に協力することになる。
第2章を通じて、テオは単なる珍発明家から、人々の生活を良くすることを目指す発明家へと成長していく。リリーとの友情も深まり、二人の協力が宮廷と街の架け橋となっていく様子が描かれる。
まだ鉄道は登場していないものの、テオの発明への情熱と才能は、将来的に異世界に鉄道をもたらす可能性を感じさせる。珍発明祭りの開催が決まり、次なる大きな冒険の幕開けを予感させて第2章は幕を閉じる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 10:01:14
24497文字
会話率:39%
特に何か功績を残した人生では無かった。
仕事は別に苦では無かったし、特に何かをしたい訳でも無かった。家族もこんな私を心配する事は無く、社会に出てから連絡を取っていない。
周りからは「冷酷な人」だと呼ばれていた。その自覚が無かった訳じゃない
。
だからこそ、誰かを、心から信頼する事も無かった。誰かを、心から愛する事も無かった。
……そんな毎日を送っていたから天罰が下ったのだと思う。
仕事が早く終わったので家に帰ろうと外に出てみれば急に明るくなる視界。あ、と思えばまるでジェットコースターにでも乗ったかの様に視界は揺れ、何かに激突した。
どうやら車に轢かれてしまったらしい。
周りの叫び声や、何かの焦げる匂いがしたけれど遠くなっていく。死の感覚がすぐそこまでやって来たと実感した時に私が思った事はただ一つ。
誰かを愛し、愛されてみたかった。
まるで恋愛小説の主人公とヒロインの様に。
優しくお互いを求め、微笑み、手を取り合う素晴らしく美しい関係になってみたかった。
ドラマやアニメで結婚式を挙げ、嬉しそうに微笑みながら涙を流す花嫁が羨ましかった。
もし、もしも出来る事なら……誰かに愛される様になりたい。
ゆっくりと落ちていく意識の中、そんな事を願いながらも目を閉じた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-14 15:28:04
7690文字
会話率:26%
そんなある日、母から優斗へ連絡が来た。『赤い海を目撃したから、注意しなさい。島の言い伝えは分かっているわよね?いい?青い海に変わるまで、気を付けなさい』とのことだった。正直、赤い海を見たことがない僕としては、あまり実感の湧かない連絡だと思っ
た。しかし島の云い伝えなので、念のため気を付けて生活することにしたのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-13 17:31:13
1016文字
会話率:0%
王妃の座を譲り渡して、年老いた自分の姿を実感した私は、旦那様に『もしも私が死んだら、骨を海に撒いてくださらない?』と伝えました。
その言葉を聞き『今後は、お前を愛することはないと思え』と言い放つ旦那様、いままで喧嘩もしたことないのに、ど
うしてそんなに怒ってしまうの?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-12 14:25:03
5835文字
会話率:44%
蔵前から銀座までの道をただ歩き続ける主人公が、失恋の痛みと生の虚無を抱えながら、街の景色や人々に対して執拗に嘲りと劣等感を抱く。昭和の香りを残す銀座の夕暮れ時、痛みや汚穢の中に生の実感を見出す彼は、最終的に銀座のマンションから身を投じること
で、その虚無に終止符を打つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-06 20:17:04
2047文字
会話率:0%
特殊相対性理論はわかりません。従来とは違う理論なので、それに固執したら、「実感を持ってわかる」はずはありません。従来の考え方からの飛躍が必要です。ただし、好きに飛躍して良いわけではありません。論理的、物理的な飛躍なしに拡張するのです。
*
特殊相対性理論は、100年以上前に完成された歴史ある理論です。それでありながら、本作では、それよりも前の理論(ニュートン力学やガリレイ変換)を従来、特殊相対性理論を新しく改良された理論として記載します。あしからず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 19:20:00
8999文字
会話率:2%
見知らぬ場所で目覚めた主人公。最初はサプライズ企画と思っていたが実は異世界。命を懸けるのは怖いので荷揚げ屋として生活。街を護る(自分が生き残る)為、嫌々冒険者となり恐竜に似た魔物を仲間と共に倒す。異世界で保護した少女二人と共に生きる覚悟を
して、ヒロインにお仕置きを受けつつ槍を修行中。荷揚げ屋生活で現れた巨乳獣人ライバル達と共に強制的に旅に出る羽目になり異世界を実感して……
2019/05/09第6部分「異世界初の買い物」まで改稿折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-04 19:00:00
1036723文字
会話率:28%
「お父さんはね、あの星からあなたを見守っているのよ」幼い頃に母から言われた言葉は子供ながらに、「あぁ、お父さんはもういないんだな」という事を実感させる何かがあった。それから十数年後。そんな子供だったベルファド―ラは、今や王子の婚約者候補とし
て、王子を諫め、必死に母娘二人で頑張っていた。しかし、気が強い性格は王子には好かれることは無かった。
そんな彼女は卒業式の日に王子から婚約破棄を言い渡される——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-30 18:22:41
6501文字
会話率:40%
ここは……森の中、目の前には小さな家。
遭難を避けるために誰も住んでいないこの家に住み始めて一年。
結局誰にも会うこともなく一人言も増え始めた頃……
森の中で男の子を拾った。
魔力というものを目の当たりにしてやっぱり異世界に来てしまっ
たのかと一年越しに改めて実感することになるとは……
魔王が誕生したとか勇者募集とか、周りは目まぐるしく変わるけれど……
異世界で安心して穏やかな生活を送りたいと願う私のお話。
※アルファポリスにも投稿しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 18:52:51
296634文字
会話率:39%
祖母の死をきっかけに生きることには終わりがあることを実感した「私」が、喪失を埋めるために大都会を1人旅行し、経験し得たことを綴った短編物語。『生きている限り、全てに必ず終わりが訪れるー。こんな当たりまえの事実に、子どもが気づいた時、私はその
子に、私の言葉で何を伝えてあげられるだろうかー。』(本文より一部抜粋)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-24 07:41:00
2146文字
会話率:14%
あと一日。
あと一時間。
あと一分。
あと一秒。
ほんの一瞬でもいいから、愛する人のそばで過ごしたい。
でもこの宇宙は、そんな希望を打ち砕くようにできているようだ。
何度も何度も、私は破滅の運命にある愛に苦しめられている。
ど
れだけ距離を置こうとしても、恋に落ちずにはいられない。
恋に落ちたら、本当に希望なんて残らない。
もし神様がいるなら、私は世界一の罪人なのだろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-14 05:19:16
34447文字
会話率:59%
――中秋の名月が、必ずしも満月であるとは限らない。
俺が幼なじみから教わった豆知識の1つである。
いつか聞いた秋月に関する事柄であるが、しかし万事に例外は付き物であった。
実感したのは、その日。
2021年9月21日。
8年ぶりに秋の十
五夜と満月が重なった日。
これは、ある月夜の下、他愛もない記録である。
※この作品は小説投稿サイトノベルアップ+でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-11 17:00:00
2882文字
会話率:71%
アーネッタの手には不思議な力が宿っていた。
黒い靄を払う奇跡の力。黒い靄は良くないものなのだとアーネッタは実感している。
アーネッタがデビュタントを迎えた日、王宮の大広間でアーネッタはひとりの男性を目撃した。
全身を黒い靄に覆われた、『冷
血卿』と呼ばれる若き公爵イェルド。
あんなもの放ってはおけないとアーネッタは決意した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-05 12:12:09
3693文字
会話率:29%
わたしの時間は二年前から止まったまま。わたしの身体は二十七歳になったというのに、心は二十五歳のあの日のままだ。
実感のない、感情のない死が、これほどまでに大きいものだとは。
死というものが、これほどまでに透き通ったものだとは……。
最終更新:2024-08-31 09:00:00
16183文字
会話率:52%
山にいたカラスのクロスケが町に出て、山での暮らしのありがたさを実感する。
最終更新:2024-08-26 10:57:38
1743文字
会話率:57%
【〈ドク〉の言葉には「読」と「毒」の2つが意味が込められている——】
読書が従来の紙製、電子書籍に続き、第三の読書〝バーチャルリーディング〟が登場した近未来——新しいスタイルによって、物語はより一層の楽しみ方を得て、専用マシンで人々は物語
を脳内で体感できるようになった。
バーチャルリーディングは高次元媒介システム〈リュオ〉よって成立し、物語に潜入している間は現実感覚と同期した体感ができ、場合によっては死に至るケースもある。
そんなシステムを使って危険生物〈ドクモノ〉が登場する物語を意図的に作り出す危険な「ドク死ノベル」を執筆する〝悪筆作家〟が存在した。それでもドクノに入り楽しもうとするドク者は後を絶たず、物語の世界で〝ドク死〟するケースが横行していた。
そこで〈ドク死〉を防ぐために日夜活躍しているのが配置された〈ドク死ノベル掃討部隊〉通称〝ゲドックス〟であった。
主人公の女子高生、田波レミナは今日も物語の世界へとダイブするのであった——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-18 18:53:14
29494文字
会話率:45%
大学院生の
大学院から飛び出た中村は、戦後日本の社会変動と個人のアイデンティティ形成について研究を進めていた。彼の研究テーマは「記憶とアイデンティティ」であり、集団的な記憶が個人にどのような影響を与えているかを探ることが目的だった。中村はフ
ィールドワークの一環として、地方の老人ホームや地域のコミュニティセンターを訪れ、複数の老人から過去の出来事について話を聞くことにした。
ある日、中村は地方の小さな町にある老人ホームを訪れた。そこで彼は、戦後の激動の時代を生き抜いてきた三人の老人、田中さん、佐藤さん、そして山田さんに出会った。田中さんは元鉄道員で、国鉄の民営化を目の当たりにし、その変化に対する思いを語った。佐藤さんは阪神・淡路大震災の被災者であり、その経験が彼の人生観をどのように変えたかを話した。山田さんはリーマン・ショック後に派遣切りに遭い、雇用不安に直面した経験を共有した。
中村は彼らの話を丹念に記録し、それぞれの体験が彼らのアイデンティティ形成にどのように影響を与えたかを分析した。田中さんは、国鉄の民営化により職場が変わったことで、自分の仕事に対する誇りや仲間との絆が揺らぎ、自身のアイデンティティに疑問を感じたという。佐藤さんは震災を通じて、人との絆の重要性を再認識し、それが彼の生き方に大きな影響を与えた。山田さんは、雇用の不安定さが自己肯定感に影響を与え、自分の価値について考え直すきっかけとなった。
フィールドワークを進める中で、中村は老人たちの語る過去の出来事が、単なる個人の記憶ではなく、集団的な記憶として社会全体に影響を与えていることに気付いた。彼らの話を通じて、中村は戦後日本の社会変動が個人のアイデンティティ形成に与える影響の大きさを実感した。
研究の最終段階で、中村はこれらのインタビューを基に論文をまとめ、集団的な記憶が個人のアイデンティティにどのように影響を与えるかについての新たな視点を提示した。彼の論文は、過去の出来事が現在の個人や社会に与える影響を深く探求するものであり、社会学の分野に新たな洞察をもたらした。
このフィールドワークを通じて、中村は自分自身もまた、過去の出来事や集団的な記憶によって形成されていることを改めて認識した。そして、彼は老人たちの語りから得た教訓を心に刻み、これからの研究に活かすことを誓った。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-15 08:33:47
78417文字
会話率:49%
朝目覚めて、体の覚醒を確信した。
バテる事のない、奥底から泉の如く吹き出す生命力は、昨日と異なるものだと実感した。
それでも。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
意地とプライドだけ
に齧り着いた朝。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-07 17:31:50
915文字
会話率:38%
深夜に熱が出た。
体の中心から炎が吹き出して、肌を焼き払う。
悶えても、逃れる事は叶わず。
遂に見捨てられたのかも知れない。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
生態的に、弱く、脆
くなったと実感します。
燃えるだけ燃えて、尽きるのでは無いかと思ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-05 16:42:03
1116文字
会話率:32%
彼奴が私達の前から突発的に姿を消して、早数年。
幼少期の無垢な記憶は日に日に薄まり、大人になることを実感する。
淡くて綺麗なもの程薄まるのさ。
濃くて濁ったもの程覚えているのさ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申
し訳御座いません。
注意事項2
作者はこの作品、根底にあるのは恋愛だと思ってますよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-16 08:12:10
1099文字
会話率:50%