身寄りのないお京が生きていくためには男達に身を売るより外なかったのだ。
――夜鷹の花代二十四文、二八そばが十六文、三杯食べる分で夜鷹が二人抱けるだって? 笑わせるんじゃないよ。
捨て鉢になったお京のせいだと、自分でも承知している。ずっと流
れに逆らわずに生きてきた。逆らったって自分の思う通りには転ばない。逆らった自分と逆らわなかった自分とどっちが幸せだったか考えてみても夜鷹蕎麦の代金ほど変わらない気がしていた。
だから好きでもなんでもない男から一緒に死のうと言われても逆らわなかったのだ。
――死ぬのだって生きているより楽なもんさ。
楽な方がいい。つい最近までそう信じていたはずだった。
――それなのに何で夢見ちまったんだろう。
時は田沼時代。ある日から隅田川沿いに公家の姫とその主従が出現するようになった。そして、打ち上げられた足の悪い老婆の水死体。首には絞められた跡が残っていた。吾妻橋の達磨横丁に住む岡っ引き文吉は下っ引きの佐平とともに老婆の持っていた寺の札を頼りに探索を開始した。そして、老婆の殺しを目撃していた夜鷹と客を見つけた。関係のない二つのことが繋がって、文吉は公卿の姫を追う。
降り終いの雪からお読みいただくと、主人公の性格がよくわかります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-06-25 18:06:59
53370文字
会話率:45%
拙作「僕と私と」のエピローグの別バージョン。「僕と私と」をお読みになった上でこの小説をお読みください。またこの小説は「僕と私と」の作品をことごとく打ち壊します。ご注意ください。
最終更新:2009-05-30 13:15:27
603文字
会話率:0%
私は昔からいろいろなモノを拾ってきたけれど、まさか人間の女の子を拾っちゃうなんて……! 負け犬三十路女に訪れた、小さな愛と奇跡の物語。(ライトホラー掌編『探し物』の続編です。先にそちらをお読みいただくと、直球コメディ&キラキラファンタジーと
の落差をより楽しんでもらえるかと思います)【2009.6.24】アルファポリス『WebコンテンツPickUP』コーナーに採用いただきました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-05-23 23:50:58
7848文字
会話率:16%
有りそうで無さそうな話です。ブラックユーモアです。固定の登場人物はおりません。同じ名前の人物が再度登場する場合がありますが、同一人物じゃない場合があります。投稿も不定期です。よかったら暇つぶしにお読み下さい。(^^)
最終更新:2009-05-03 21:19:42
23638文字
会話率:37%
これは09年春・花小説企画参加作品「リラの花・咲く季節(とき)」の創作記である。本編をお読みでない方には全く意味をなさない文章なので、スルーして頂いた方が良い。かの作品に興味を覚えた方のみ読んで頂ければ幸いである。
最終更新:2009-05-03 21:15:10
14471文字
会話率:0%
超感覚者。人の身で在りながらそれを超えた感覚。それは何のために生み出されたのか。行方不明だった父から連絡を受け、国内最大級のサファリパーク、紀行園で再会の約束をした関野朝奈。しかしそこに父が現れることはなく、突然謎の灰色の生き物が無数に現れ
出した。朝奈は父探すため、生きて帰るために必死に戦うのだった。(注)前作、尋獄(BLUCK_DOMAIN)を読んでいないと話が分からないと思います。出来れば前作を読んだあとでお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-04-17 00:59:13
177705文字
会話率:42%
学校内でもモテる美少女、蛍は、夏休みだというのに関わらず幼馴染の千夏に取り付いては遊びを請う。しかし冷たい少年になりはてた千夏はあっさりと蛍を無視し、賞へ向けての作品を描き続ける。しかし、その賞への絵の中には、実は千夏と蛍が書かれているのだ
。同じ部員の浦辺にそれを指摘されても当たり前に肯定し、昔は好きだったと話す千夏。そんなことは露知らず毎日現れる蛍。しかし、千夏の態度についに蛍はキレてしまい――その後はどうなるのか?気になりましたら続きをお読みください。青春恋愛小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-04-16 17:36:27
37265文字
会話率:48%
拝啓母上様。私の近況報告でございまするよ。しかと声に出してお読みくだしゃんせ。
最終更新:2009-04-08 14:50:00
552文字
会話率:0%
この世にはチルドレンという人間が存在する。彼らは自然の力を操ることのできる特殊な人間。そんなチルドレンの少年少女達が抱える問題、任務、そして過去描いた物語。彼らは世界のなんなのか?そして彼らは己の内に何を見つけるのか?そんな彼らを描いた短編
集、「始まりの冬」お楽しみください。前作の「燃えた夏」の続編です。お楽しみいただけたら幸いです。「燃えた夏」をお読みにならなかった方達でも楽しめると思いますので気軽にお読みください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-02-25 12:41:16
160008文字
会話率:47%
ある事件が過ぎて、ポコは平和を謳歌していたしかあし!ラブコメたるものこんなものじゃおわらねぇ!本作品は聖ボンガリアル学園の続編ですそちらをまずお読み下さいアジマ先生の作品です、アジマ先生は家庭の事情で執筆を断念しましたので私が受けつぎます
最終更新:2009-02-20 19:53:10
12778文字
会話率:49%
雑居ビルに囲まれ佇むBar『Shamrock』そこは表向きはお洒落なバーしかし、一枚のカードとあるカクテルを注文すると悪魔払い請負店『Shamrock』に変わる悪魔狩人の性格ユルユル少しの天然な青年が主人公のホラーアクション&ラブコ
メ小説。※悪魔狩りの時と普通の学生生活の時のギャップを楽しみつつ読む小説なのでその絶対的な温度差を許せる方のみお読み下さい※厨二設定無しに名作は生まれないのです。by近所の腐女子※オ、オタクなんだ…い、意外〜;;by元カノ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-02-15 00:18:55
1085文字
会話率:39%
今日はバレンタインデー。某巨大電波塔のすぐそばのS高校で彼方たち『カナタの幻想』のキャラが本編とはまた違った物語を織り成す‥‥‥《注意!》この作品はあくまでフィクションです。あらゆる現実世界の事象や『カナタの幻想』本編には《全く関係がありま
せん》のでご注意ください。では、それを踏まえた上でどうぞお読みください。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2009-02-14 23:58:57
7329文字
会話率:40%
今から遠くない2016年を舞台とするアニオタでミリオタな作者がお送りする超能力者VS近未来兵士的なカオス・オブ・カオスな仮想軍記。更新は遅いです。稚拙な文章ではありますがぜひお読みいただければと・・・。
最終更新:2009-02-04 21:40:31
342文字
会話率:0%
この日が始まりでだんだん変わっていく想い。読んでいない方は『砂浜』からお読みください
最終更新:2009-01-04 12:35:57
590文字
会話率:47%
操さまのお邸に仕える女官の瓊ちゃんが恋をした。お相手は家中一の不品行男、嘉くんで……。許が都になる前の番外編。ちょっぴりほろ苦い恋のお話です。※時間的に前になりますので、本編をご存じない方にもお読みいただけます。ただし『戀』の反動で筆者が壊
れております。ご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-11-07 00:27:11
15076文字
会話率:40%
思いつくまま詩を綴ります。駄文になること請け合いですが、もしよろしければお読みください。
最終更新:2008-10-25 11:47:17
191文字
会話率:0%
※少しアブナイ内容でございます。※連載の様に思われますが連載ではありません。きっと気付く方もいると思われる内容です。攻め側のほぼ一人称で語りです。デレデレと幸せな語りですが、許せる方はどうぞお読み下さい。
最終更新:2008-10-23 23:20:09
1449文字
会話率:22%
拙著「前田慶次郎異聞」(文芸社刊。絶版なので図書館でお読み下さい)の後編です。前編の概略は「小説家になろう」サイトの「りんと小吉の物語一」でご覧下さい。前田慶次郎とその家臣角南小吉は秀吉の起こした文禄の役で上杉家と朝鮮に渡ります。そこには小
吉を慕う茜丸も共にいます。また、前編で柳生の庄で自らの出自を知ったりんは、父である柳生石舟斎と別れ、上泉主水と奈良に行きます。主水はりんを興福寺に連れて行きます。そして阿修羅像と対面します・・・その夜、阿修羅像を盗もうとする僧兵達が現れる。2009年に東京で阿修羅像展が開かれ、それを記念して公開しました。天から降りてきた阿修羅とそれを地に留めた古武士、小吉の契りの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-10-20 23:55:43
13072文字
会話率:27%
あまりにも四人で居ることが当たり前になっていた。けれど時間は進む。崩壊は止められない。−−「季節」たちの話を一話完結の短編集という形で綴っています。時間軸はバラバラですので、どこからお読み頂いても構いませんが、上から順に読んでいったほうが分
かりやすいかと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-10-19 13:59:08
3526文字
会話率:54%
1/5あらすじ更新。いきなりですが、本作品を完結とします。と言うより、漫画で言う読み切り版と位置付け、世界観やプロット、登場人物をほぼ引き継いだ新作『白ガミと黒猫』を執筆いたします。連載開始は早くとも4月以降を予定しております。また、そのた
めの参考にしたいので、本作『白い感情』の評価・感想をお聞かせ下さい。読んで下さった方々、誠にありがとうございました。新作もお読み頂けると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-09-01 00:06:20
18975文字
会話率:53%