神に力を与えられた英雄が闇との闘いに打ち勝ち、興された神聖帝国アーカンシェル。世界の陸地の大半を占める大陸を支配下に置き、英雄の子孫が代々身に宿す神聖力により、千年近くもの間、神を信奉する民や国土を守り続けてきた。
長い歴史のうちには衰
退した闇が力を取り戻し、度々世界が危機に見舞われることもあったが、神は聖女を地上に遣わして自らを信ずる民を護らせたと言われている。
帝国には神聖力を受け継ぐ皇室の他に、傍系皇族たる四大公爵家が存在し、その直系もまた神聖力を有している。その筆頭公爵家には、帝国の白薔薇と讃えられる令嬢ロザリアがいた。
ロザリアは、七歳の時に魔物から救ってくれた義理の叔父レオンに恋をした。大好きだった童話を自分とレオンに重ね、いつか結ばれることをずっと夢見てきた。
だが、十五歳になった時に国教神聖教会の教皇から聖女と認定されたことにより、勅命で帝国唯一の皇子と無理やり婚約させられる。異教徒の妃所生の皇子は、無能で傲慢なために立太子が危ぶまれていた。聖女を伴侶とすることで、皇嗣と認めさせようという皇帝の政治的判断からの婚約である。
同時に近衛騎士だったレオンは神聖教会所属の聖騎士団に移籍し、ロザリアは寂しい思いを抱きながら、皇子の傍若無人な振る舞いに耐え続けた。周囲の協力を得て皇子を失脚させることに成功し、悪夢の婚約から何とか逃れることができたのは二年後だった。
そうして、ようやく初恋のレオンへ想いを告げることができたものの、簡単には受け入れてもらえない。それでも希望を捨てることなく、ロザリアは恋を叶えるべく改めて意志を固める。
一方で、皇族の堕落とともに闇の力が深まり始め、聖なる結界が弱まり、広い大陸の方々で魔物の出現が増えて来ていた。ロザリアは聖女としての役割を果たすべく、大陸各地にある聖樹を浄化し癒すために、聖騎士団長となったレオンの護衛で巡礼の旅に出る―― 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-29 21:00:00
306828文字
会話率:48%
2040年、突如として地球に現れた謎の巨大な穴から、未知の生命体が出現した。
その生命体は人々に対して明確な敵意を持ち、人を、文化を、文明を、可能な限り破壊して、世界を滅亡の危機に陥れた。
しかし、人類も世界が滅びゆくのをただただ受け入れ
るばかりではない。
人々は「OWDC」という世界規模の組織を立ち上げ、未知なる敵との戦いに身を投じることとなる。
そして時は流れ2100年。
未だ人類は生命体との戦いを繰り広げていた。
未知の技術や突然に発現した「異能」を用いて謎の生命体に対抗していたが、状況は防戦一方。
既にヨーロッパやアメリカなど、陸地の約40%が滅んでいた。
そんなある日、1人の少年がOWDCの門を叩く……
これは、残酷な世界に立ち向かう、人の子たちの物語
(カクヨム様でも投稿しています)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-24 19:17:03
309338文字
会話率:40%
【現在】「イドゥリマ」は、私達の生活を支えている「カルティ」という記憶保存装置のさらなる発展のため、研究、開発をする国直属の機関であり、そこで日々研究を行っている少年ケイ・アニスト。ケイの見る景色は色がない。幼少期に色のある景色を見たことが
あり、またもう一度見るため、独自に研究も行っている。しかし、ある日反体制組織「アポストル」と、イドュリマの研究員が接触しているところを目撃する。
【過去】海の上に広がる都市「ウルバルス」の一画に住んでいる少年ガリア・シルバート。国の中心部から離れた都市なため、国の情勢に影響されず、毎日変ることのない生活を送る。しかし、ガリアはそんな変わらぬ日常に日々鬱憤が溜まっていた。いつものようにウルバルスと陸地をつなぐ街「タイド」をぶらついていると、道外れで店を営んでいる少年に出会う。
色を求める少年と激動を求める少年が迎える新たな日常。
現在と過去の交錯。そして世界の真実に触れる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-15 11:10:35
6714文字
会話率:33%
世界各地で海面の異変が確認されていて、日本では700m上昇した地点も確認されている。原因は不明。生物の種類は激減。人類の住める場所はわずかな陸地と、開発が進められている海上都市のみになってしまった。もちろん、島国である日本の低地は海面上昇に
より消滅してしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-08 15:21:48
1563文字
会話率:25%
クリスティナは、17歳の男爵令嬢。
幼いころから疫病や戦乱で傾いた領地の立て直しに奔走し、その活躍から王族の婚約者候補にまでなった。
やっと幸せになれると思った矢先、無実の罪をきせられ婚約破棄、そして孤島へ流刑となってしまう。
貧しい島
に絶望する彼女だったが、貴族の義務から解放され、自由になったことに気づく。
そして、海をゆく『ニシン』の膨大なる魚群に目を付けた。
――ここで生きなきゃ、損ですもの!
陸地から離れすぎ、交易に向かない島。
輸送費が高くつくなら、たくさん作ってたくさん運べば、暮らしをよくできる。
クリスティナは、やがて島の領主から提案を受ける。
それは大勢へ利益を分配し、事業にまとめあげるための仕組み、『株式会社』。
領主の老婆ダンヴァースは、かつて魔女と呼ばれたほどの実業家であり、令嬢に経営を教え始めた。
前向きな姿は、流刑地とさげすまれ、やる気を失っていた島民たちをも変えていく。
美味しい魚と島の自然に、追放されたのにむしろ癒されていくクリスティナ。
他方、彼女を追放した王国は……。
追放された令嬢が、商才を目覚めさせ、強く、幸福になっていく物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-29 21:08:13
255070文字
会話率:36%
『ゲート』……21世紀も四半世紀を経過しようとしたその頃、世界各地に突如として現れるようになった空間に生ずる大きな黒い穴を人類はこのように呼称するようになった。
そのゲートからは様々なもの、『イレギュラー』が出現するようになった。大別すれ
ば、三種の恐るべき力を持った存在である。これらイレギュラーは世界各地で暴虐の限りを尽くした。戸惑いながらも人類は連携を取りながら、これらの敵性的存在の迎撃に当たった。人類はその為に構築した迎撃体勢組織を『ゲートバスターズ』と呼ぶようになった。
これは日本の北陸地方でゲートバスターズに所属する三人の少年とその仲間たちの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-16 20:10:01
100014文字
会話率:76%
陸地の多く続く大きな国に、とある目的で立ち寄った群れは、図らずも策略に巻き込まれてしまうのだった……
最終更新:2023-12-10 20:49:39
86973文字
会話率:40%
全ての陸地が海中へと没した遠い未来。
人類は陸地を再生するため、〝鯨〟と呼ばれる人工知能搭載型のマシーンに海水中の元素を集めさせていた。
造物主である人類すべてが月へと退避したあとも、〝鯨〟たちは健気に大陸再建計画へと従事していく。
し
かし、彼女たちの超AIはゆるふわかつ一癖も二癖もあり……?
これは〝鯨〟の管理者である主人公エーヴィスが、二千年の月日の中で多くの鯨と関わり、変化し、決断を行う物語である――
※第一部完結分10万字まで書き終わっているのでエタることはないです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-30 19:06:07
103292文字
会話率:28%
人類が宇宙に飛び出し、生活圏を広げてから1300年。今や科学技術の進歩により人類は、ナノマシンで惑星さえも創り出すことができる様になっていた。無限に生み出せるエネルギーで働くことが義務じゃなくなった人類は、広大な宇宙を旅するようになった。宇
宙要塞を作り出し、宇宙を漂っていた主人公の天野流星は、ある時突然次元の歪みに巻き込まれて消滅してしまう。しかし、目が覚めるとそこは、知らない惑星の知らない陸地だった!宇宙要塞とともに転移した流星は人格AIの”サラ”と一緒にこの惑星を旅しようとするが、この世界には、魔法というものが存在することに気づいた!突然の不確定要素に不安を感じる流星だが、圧倒的科学技術の前では何もかも敵じゃない!
これは、突然知らない世界に転移した主人公と、その仲間たちの冒険の記録である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-24 15:24:17
2033文字
会話率:34%
徐々に削られていく陸地と、魂。
そして永遠の魂を持つものとの邂逅と、別離。
最終更新:2023-07-15 10:48:10
19982文字
会話率:47%
海の中の人魚の世界と人間の世界を行ったり来たりできる
人間世界に行ったら海に浮かぶ地平線を見つければ人魚の世界に戻ってこれる
そんな中で周りの反対をよそに黒魔術で人間になって人間界に住んだ途端変貌するのが面白くないから人魚の世界から潰しに行
くといった感じの話
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-18 17:12:31
935文字
会話率:0%
人類の文明による化石燃料の大量消費と森の消失は、大気中の二酸化炭素の増加と温暖化をもたらし、地球環境を悪化させていた。
そして、高緯度地域の氷河・氷床が消え去った時期を境に、まるでアイスコーヒーの氷が溶けてしまったかの様に、大気温度は急激に
上昇し、人類にそれを止める手段はなかった。
空気は呼吸に耐えない酸素不足の熱気となり、動物はあえぎ苦しみ、鳥たちは姿を消した。
気温上昇による気候変動と大規模な自然災害は、深刻な食料危機をもたらし、海面上昇は、多くの陸地を海中に沈め、領土領海をめぐる度重なる紛争をもたらした。民族・国家間の核戦争が頻発し、人類と環境に壊滅的な被害を与えつづけた。
大地は放射能で汚染された沼地に、空気は有害な毒気と化し、地上に生きるほとんどすべての動物の生命を継続不能にした。
それでも人間たちは暫くの間、狭くなった陸地で食糧を作り酸素タンクを背負って、飢餓と疫病の中で生き延びていた。
しかしやがて、自らの存続を諦めたかのように、地上から消え去っていった。
残された地表には、二酸化炭素の増加に対応した赤い色の植物だけが繁茂し、小さな爬虫類と、昆虫と、もっと原始的な生物だけが生き残った。
そして、地球のほとんどは灰色の海に覆われていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-29 20:13:26
1455文字
会話率:0%
中原歩夢、22歳。目覚めるや、イカダで漂流、してました。 雪だるまフォルムのしっぽの生えた豹柄ミイラ、シトラリクエ、略してリクのいたずらに巻き込まれ死んでしまった彼女が手にいれたスキルは、想像力で何でもできてしまう、ぶっ壊れスキルでした。取
り敢えず海の上から脱出すべく、海上サバイバルをしながら、陸地を目指すが、一向に陸地が見えない。疑念を抱きつつも、スキルを駆使して難関を乗り超え、無事に生還できるか?
サバイバル要素は薄めです。
主人公は最初スキルを持っているにも関わらず使いません。スキルとはなんぞや?な、人間ですので
初めは地道にサバイバル生活します。使えるとわかった時の主人公に注目です。
※ 作品の都合上、津波や土砂災害等の表現があります。具合や気分が悪くなる方は、閲覧をお控えくださるようにお願い致します。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-29 22:14:53
28250文字
会話率:9%
ガルス歴0年 突如南極大陸が溶けて陸地が沈んでしまう。しかし島国の日本はもともと地下に国を築きく計画が密かに進んでおり地上を捨て避難する。地上に残った国同士が、残りの土地をめぐり戦争するが食糧不足で短期決戦になり、アメリカ、ロシア、中国、イ
ンドの4国が周りの国を吸収しながら大きくなる。しかし突如、元南極方面から現れた王政国家ガルスと名乗る国が二足型対人兵器リーパーという兵器が戦闘機、戦車、戦艦を前時代の物にする圧倒的戦いぶりを見せアメリカを一掃した。残った三国とアメリカの残党を募った連合軍を作ることで何とか持ちこたえるが最終的に降伏しガルス帝国が築かれる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-20 20:05:04
3947文字
会話率:50%
人類が暮らすたった1割程度の陸地とそれ以外全て海に囲まれた世界があった。
その一つの海域では今その海域を支配する座を巡って激闘が繰り広げられている。
海域の支配者とは別にもう一つ彼らにはどうしても手に入れなければならない称号が存在した。
【
クラーケン】
その姿は様々な文献によって烏賊だったり蛸だったりはっきりと決まってはいなかった。
烏賊VS蛸。勝った方がクラーケンを名乗る事が許される、負けられない戦いがそこにはあった。
イカしたスミにおけない大王烏賊が決戦の日に向けて他の海域に進出!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-12 22:32:55
5763文字
会話率:21%
少し未来の話。軌道上での運用を終えた人工衛星や宇宙機は、陸地への被害をなくすために陸地から最も離れた海上の「到達不能海域」へ投棄される。
宇宙機の大半は大気圏で燃え尽きるが、稀に形を保ったまま落下してくることもある。その残骸は、たとえ歪
(いびつ)であろうとも価値が高く、武装高速艇に乗った「回収業者」たちがそこを訪れ、戦い、奪い合う。
「回収業者」の青年「ニール」はある日、戦闘の最中に被弾し海へ落下してしまう。陸地への帰還は絶望的だったが生きることを諦めず、浮かんでいた廃棄宇宙船の脱出ポッドに飛び込んだが、。
気を失っていた主ニールが目を覚ますと、自分がどこかに漂着していることに気付く。
そこは、宇宙機の残骸が積み上げられ島状陸地となった到達不能極「スペースクラフト・セメタリー」だった。
あまりの光景に言葉を失いかけたニールがそこで出会ったのは、無垢な表情の少女だった。「ネモ」と名乗ったその白髪の少女は、宇宙戦争の次世代戦力として開発されたのち破棄され、「自らがビーコンとなり、廃棄宇宙機をこの場所に誘導する」という命令のみを課された「失敗作の生体コンピューター」だった。
何も無いこの機械島で、死に損ないの青年がはじめる失敗作のコンピューター少女との不思議な共同生活。果たしてニールは生き残ることができるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-17 12:29:01
6318文字
会話率:25%
「ほ、本を読んで呪文を声に出すだけで魔術を覚えちゃうなんてそんなの、強すぎて物語の主人公としてはボツなんじゃないですか――!?」
アルテミシオン王国(元)第一王女、ライラ・アルテミシオン十六歳。
お医者様も絶句するレベルの虚弱体質、そして
とにかく陰湿な継母のいじめを乗り越えついに婚約者探しのパーティへ出られると思った矢先、陸地から遠く離れた孤島へと追放され――いつの間にか、世界で最も強い魔術師になっていました。
そして、ささやかな人助けをきっかけに、個性も種族も多種多様な島民たちから少しずつ依頼が届くようになり……?
さらにさらに、故郷の王国も何やら大変なことになっているようで……!?
いわゆる「淑女の幸せ」からは横道スピンしまくってるけど、島暮らしって実は最高!
元王女・現最強の魔術師と彼女を取り巻く様々な人々(異種族いっぱい含む)が織り成す、ゆるふわ(?)スローライフ(?)ファンタジー。
隔日更新を予定しています!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-07 21:09:51
120594文字
会話率:52%
眠りについてしまった人類の復活を信じて活動している機械たち。
微弱な生体反応を確認するため、惑星コーラルへ向かったヒト型アンドロイドのマークが廃墟施設で見つけたのは、海と陸地を模した巨大なアクアテラリウムと、その中で生きている薄紅色の髪の女
性・ウル。
彼女は、かつての人類が人魚を造る実験の過程で突然変異した、人間と珊瑚のキメラだった。
マークを「博士」と呼んで親しげに振る舞うウル。
生命保護のためにそれに付き合うマークに対し、母星から指示がくだる。
アンドロイドの青年と人造人間の娘による交流の結末は。
**********
この作品は第2回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon2
他投稿先:pixiv、カクヨム折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-15 13:10:51
10695文字
会話率:26%
地球から遠く離れた惑星、エアリア。
人類の生活圏が宙に浮く陸地に限られ、魔法と科学の発展するこの星には相対する存在がいた。
一つ。人類不倶戴天の敵・魔女。そしてもう一つ。魔女に対抗すべく生み出された人型兵器ヘクスイェーガー。
アディン・ア
ハット。彼はヘクスイェーガーの操縦士である騎士を目指すべく、動きだす。
幼き日に見た、母の背中を追うように。
2021/3/13 本編更新
2021/2/25 EX2一斉更新。
2021/2/16 六章のタイトルを異層編から接触編に変更折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-04 00:11:35
1563567文字
会話率:37%
大海は、陸地を囲み、行く手を阻む壁であり。
同時に、他の陸地とをつなぐ、道でもある。
帆を張れ。
新しい世界を、知りたいならば。
最終更新:2022-06-25 19:17:02
272文字
会話率:0%