花街で育ち、遊女たちに育てられた剣の舞姫・桃花は、七日に一度、妓楼の舞台で剣舞を披露する。その日もいつも通り舞い踊り、出番も終わりと思っていたところ、座敷に呼ばれる急展開。若く麗しい男・桃真は王宮で行われる武闘会の前座として舞を披露してほし
いと依頼する。
王宮で舞を披露したことで、花街で一生を終えるつもりだった桃花の運命が大きく変わる。妃のひとりに気に入られ、客人として後宮に招かれることになったのだ。後宮で過ごすうちに、さまざまな人と言葉を交わし、触れ合い、凍えた雪原のようだった心が溶かされていく。そんな中で起こった妃の毒殺未遂事件。招かれた客人であるはずの桃花に疑いの目がかかる。
ぶっきらぼうな桃花は柔和な桃真にほだされてしまい――。
❀恋愛異世界中華風ファンタジー
カクヨムにも掲載中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-24 20:00:00
91677文字
会話率:41%
吉原の遊郭・峯屋で一二を争う遊女・涼香と朝霧はある夜、表からじ~っと中を睨む男・伊三次に気付く。
天真爛漫、怖い物知らずの涼香は真っ向から睨み返し、見事撃退。客からやんやの喝采を浴びた。
当時、涼香は豪商・常盤屋に見初められ、身請け
が決まって順風満帆の勢いだ。
伊三次が自分の馴染み客・巳代松の知人で飾り職人と知った朝霧は、微かな嫉妬をはらすべく、悪戯を企む。
常盤屋から涼香が貰った銀簪を盗み、代りの簪を作るよう涼香が伊三次へ頼むしかない状況へ追い込んだのだ。
密かに会った二人は話が全くかみ合わず、隠し部屋に潜む朝霧を大笑いさせる。
だが廓を睨む行為が伊三次の修行の一環と知った涼香は、そのひたむきな態度に惹かれ始める。
伊三次も又、廓で純真な心を保つ涼香に惹かれ、彼女の簪作りへ魂を込める。
常盤屋に身請けされる日が迫っても不器用な恋の炎は燃え盛る一方。
責任を感じ、朝霧と巳代松は二人の為に奔走するのだが……
〇アルファポリス、ノベルアップ+、エブリスタ、にも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-19 06:06:37
17964文字
会話率:37%
明治から大正に掛けての変革の時代。勃起不全障害を持つく久賀野親弥は、売れない小説家として執筆活動を続けていた。親弥が目指すのは、田山花袋のような「自然主義文学」だが、親弥の忌み嫌う不倫などの不貞行為を描こうとするも、「妄想の産物」と揶揄さ
れ、作品は一向に認められない。障害の治療も先が見えず、親弥は自身のコンプレックスによって大きな不満を抱え、他人を避ける生活をしていた。妻の宮に対しても極力身体的接触を避け、宮を愛しているものの、夫婦関係はどんどん悪化していく。
同じく自然主義の作家として人気のある友人、田之上兪吉に、「作家活動をやめろ」と言われ、激高した親弥は一度捨てた自分の原稿を読み直すが、田山花袋の模造としか思えないような自分の文章に気付き、執筆ができなくなってしまう。そんな折に、アルツハイマーを患う、親弥の義父である華族の大谷禄太郎氏の邸宅に招かれた親弥と宮は、禄太郎氏の病状の悪化を目の当たりにし、二週間横浜の屋敷に滞在することを決める。その間も一向に執筆活動ができず、禄太郎氏からのストレスも相まって精神を蝕まれていき、親弥は薬に頼るようになる。また、宮は親弥に黙って不穏な動きを見せる。
横浜で兪吉と会い、兪吉の知り合いだという楼主の千寿喜明の案内で「永真遊郭街」に出向く親弥。そこで、宮に瓜二つな「楓」に出会い、宮の持ち得ない色気や、見ず知らずの男に抱かれている楓に嫉妬と精神的情欲を覚えた親弥は、小説内で楓を犯すことにのめり込む。
※直接的な性描写はございません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-24 20:00:00
80870文字
会話率:46%
「俺は君に楼主を継いで欲しいんだ」
__ 気づけば異界の男遊郭の楼主になっていました。
「お前はいらない子だから『余り』って名付けたんだよ!」
両親が離婚し、そのどちらからも疎まれていた少女、あまり。唯一自分を受け入れてくれた祖母が亡くな
り、その葬式で父に「お前はいらない子だから『余り』と名付けた。」と告げられ突き放される。
絶望の中、一人たたずむあまりの元に、祖母の古い友人だという面布を被った謎の男が現れる。彼に誘われるままあまりは人ではないモノが住まう異界へと足を踏み入れてしまう。
そこは男が男娼として接待を行う男遊郭だった。そして、祖母が花街一の大見世の楼主だったことを知る。あまりは「祖母の後を継いで男遊郭の見世の楼主になって欲しい」と頼まれるのであった。
妖艶だが陰のある見世の看板花魁、兄のように面倒を見てくれる二番手、そしてほの暗いものを抱えているらしい面布の男。
これは、疎まれていた少女が遊郭での交流を通して自分を見つめなおしてゆく話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-16 14:27:43
39625文字
会話率:60%
来夜(らいや)は9歳にして盗賊団の頭目をつとめる天才少年怪盗。趣味はバトルと女装。
彼が盗むものは人の体――そう、遠い未来のこの時代、人間の身体パーツは取り外し・付け替え可能になっていたのだ! 便利ですねえ。
来夜(らいや)は今夜もお宝目当
てに夜の街を駆け抜け、警察から逃げ、個性派ぞろいの部下たちと一筋縄ではいかない日々を送っている。
そんな彼には3歳のころ生き別れた姉がいる。遊里で一番人気の花魁こそ、姉なんじゃないかという情報を得て遊郭へ忍び込んだ。遊郭の部屋には「矢来化石」という謎の四字が刻まれていた。
ギャグとバトルが炸裂する近未来時代活劇。
※R15は完全に保険です。遊郭とか花魁とか出てくるので一応つけてみました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-03 14:26:41
99553文字
会話率:52%
あれは、細い月が浮かぶ夜。
偶然を装った必然の出会いに、柚月は禁断の恋へと堕ちていく。
柚月一華(ゆづき いちげ)。
彼は、政府転覆を狙った組織「開世隊(かいせいたい)」お抱えの人斬りだった。
紆余曲折を経て、今は政府の宰相、雪原麟太郎(
ゆきはら りんたろう)の小姓をしている。
開世隊との戦が終わり、平穏な日々が続く中、柚月の中にだんだんと、だが確実に、自覚され大きくなってく、罪の重さ。
「俺は所詮、人斬りだ」
そう思いながら、止められない椿への思い。
その椿もまた、人斬り。
それも、柚月を殺そうとしていた人物だというのに。
――好きだ。
いやもう、めっちゃ好き。
好きがだだ洩れている。
そんな椿も、表向きは雪原の世話係。
忙しい雪原について、ずっと城に泊まり込んでいた。
それが、雪原が「本宅に帰る」と言うので、椿は久しぶりに柚月が住む雪原の別宅に帰ってきた。
椿自身気づいてはいないが、足どり軽く。
椿もまた、柚月に会えるのを楽しみにしていたのだ。
だが、もじもじすれ違う二人。
おまけに、椿と仲良さげに話す男まで現れて⁉
さらに、二人の主人雪原は、柚月を遊郭に連れて行き、自分の馴染みだという遊女、白峯(しらみね)と契りを交わすよう柚月に迫る。
柚月と椿。
二人の恋は、前途多難。
幕が開け、渡りを経て、嵐の予兆が訪れるまでの、ほんの隙間の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-14 10:08:23
28016文字
会話率:16%
じわりじわりと迫ってくる、人斬りだったことへの罪の意識。
平穏な日々が、柚月に過去の罪を突き付ける。
「自分を大事にしないのは、自分のことを大事にしてくれている人を、大事にしていない」
清名の謎の言葉が、柚月の中に引っかかって離れない。
「自分を大事にって、どういうことですか?」
柚月の真直ぐな問いに、雪原は答える。
「考えなさい。その答えは、自分で見つけなさい」
暮れ六つ過ぎ。十日ごとに遊郭に現れる青年がいる。
宰相の小姓、柚月一華。
人々の好奇の目も気に留めず、柚月は「白玉屋」の花魁、白峯の元を訪れる。
遊ぶためではない。
主である、宰相、雪原麟太郎から申し渡された任務のためだ。
戦の後訪れた、平穏な日々。
それを乱す影がある。
隣国「蘆」の謀反の気配。
それを探る報告書を受け取るのが、柚月の今回の任務だ。
再び戦になるのか。
日毎増す不安の中、それぞれの思いが交錯する。
一つよに咲く華となれ。
「一よさく華」シリーズ④折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-25 09:55:08
45940文字
会話率:23%
お供を命じられた先は、遊郭。小姓の柚月は、そこで男と手をつないで歩くことになる。
なんで男同士で?
そう思って放そうにも、放せない。
そこに至るまでに、色々あったから―。
久しぶりに椿と街に出かけた柚月は、そこで椿が見知らぬ男と話す
姿を目にする。それも、随分親しげに。
気に食わない。
やきもちを焼く柚月に、主人である雪原が「明日、来客がある」とその対応を命じる。
そして翌日、やって来たのは雪原の部下、清名と、昨日の男。
一体誰なのか。
更にその夜、雪原は皆を連れて出かけるという。
柚月も同行を命じられる。
雪原が向かった先は。
周囲を深い堀と高い塀に囲まれ、朱色の門からしか出入りできない。入るも出るも男ばかり。無数の提灯に彩られた、魅惑の世界。
遊郭「末原」
そこで雪原は、柚月に新たな任務を与える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-31 10:24:28
13786文字
会話率:19%
ちーにゃ。ぽんにゃ。ちんぽにゃ。
最終更新:2022-04-08 01:44:33
8526文字
会話率:57%
訳あって幽世の遊郭に連れ去られたら〜の改稿版です。
「きめた、お前は死ぬまで私の側から離さぬ。」
連れ去られた先で出会ったお狐様は冷酷無比、残虐非道の俺様でした。
ごく普通の村娘として暮らしていた紫苑。ある日、村の神社で幼馴染が妖怪か
ら身を隠している所を目撃しひょんなことから妖怪退治をすることに。
術者として半人前の紫苑は幼馴染と勘違いされたまま妖怪に連れ去られてしまい気づけば幽世の世界に……。
連れ去られて来たのは曼殊沙華が咲き乱れる曼殊の園、妖狐の一族が納める花街で妖の元から逃げ出した紫苑を助けてくれたのは見目麗しい男の妖。男の紹介で花街きっての遊郭で働くことに。
幽世で過ごすうちに明るみになる紫苑の出生の秘密と本当の記憶……。
花街を取り仕切る妖狐の一族の御当主様は何故か紫苑を気に入り自分の婚約者にすると言うが……。
曼殊の園の高級遊郭で色々な妖やお狐様に玩ばれながらも日々奮闘し主人公が成長していくお話です。
人間?×妖狐の異世界和風ファンタジーです。
カクヨム様にて投稿予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-26 19:00:00
262742文字
会話率:37%
自身の将来に悩む一人の遊女のほのかな恋心をのぞいてみよう。
最終更新:2022-02-20 18:59:04
420文字
会話率:25%
幕末の嵐が吹き荒れる前夜の日本。
剣と力で新選組を束ねようとした下村嗣二、のちの芹沢鴨。
叡智と策をもって新選組を変えようとした鈴木大蔵、のちの伊東甲子太郎。
二人は水戸で出会っていた。
そして、大蔵と生き別れた双子の姉、
鈴木琴は、
その天才的な剣技により、
試衛館道場の門人たち、
近藤勇、土方歳三、沖田総司らと引き寄せられる。
このお話は、元新選組二番隊組長、永倉新八の「新撰組顛末記」にある洲崎遊郭での一節を下敷きに
若き日の新選組隊士たちを描く妄想時代劇です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-09 15:11:03
106701文字
会話率:45%
奨学金返済のために昼の事務職と夜のキャバ嬢の二重生活の果てに無事完済したものの、過労で死亡。
仕事の息抜きでしていた乙女ゲーム『華族ロマネスク』の世界に転生してしまったが、超世間知らずが故に、ヒロインの登紀子は既にバッドエンドの吉原ルートに
直行。借金完済まで逃げられなくなってしまっていた。
前世でも借金に喘いでいたのに、現世でもこれかよ!?
キレた登紀子改めときをは、助けに来ない攻略対象なんぞ知らんと、吉原で借金完済のために働きはじめた。
しかし攻略対象ヤンデレオンリーな中で、唯一の癒やし要員兼非攻略対象の幸哉と再会を果たしてしまい……。
なんちゃって大正時代を舞台に、信じられるのはお金のみな守銭奴ヒロインと、優しい故に影が薄い元婚約者の恋愛攻防戦。
サイトより転載になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-08 18:00:00
52158文字
会話率:36%
生まれる前から、遊郭にいた
初めて嗅いだ匂いは噎せ返るような、華の香
週に二度、茶道と生花の習い事へ行く
帰り道、晴天の隙間から雨粒が点点と降りそそぐ
狐の嫁入り
母から聞いたお伽話を思い出す
その村は長い日照りで、沢や田畑は干上が
ろうとしていた
困り果てた村人達は雨乞いの為、贄の支度をする
「誰を、贄にしようか?」
---裏山の裾野に、人に化けるのが上手な雌狐がいる
「どうやって、捕まえようか?」
---村一番の男前、その男に求婚させよう
そうして嫁入りしたら、贄にしてやろう
男は邪気故に、雌狐に近づく
雌狐は無邪気故に、男に近づく
お互いの心が近づいた時、雌狐は村人達の意図に気が付く
雌狐は、男の元へ嫁入りする
雌狐の涙は大粒の雨になり嗚咽は雨音になり、村に降りそそぐ
晴天を仰ぐ、男の頬を濡らす
唯、一度の恋
唯、一度の愛
雌狐は、幸せだったのだろうか
※此の作品(2018)は小説投稿SNS「novelist.jp」にも投稿しています折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2021-12-03 21:47:45
6560文字
会話率:20%
お腹すいたな―――
頑張って稼いだ少ない給料。
それを使って久しぶりのご飯にありつけるはずだったのに。
大人の力に抗うことはできず、盗まれてしまった。
もう……終わりだ……。
少女が諦めかけたそのときだった。
「大丈夫?」
少女の目の前には
髪の長い青年が立っていた。
それが少女の運命を左右する、青年との出会いだった。
♧◇♧◇♧◇
お腹をすかせて道の端でうずくまっていた少女が、お兄さんを買う!と決意するまでのお話。
なんか最後の方、普通なら少女と青年の立ち位置逆だろ!って作者的には思ってます。
遊郭の話が入ってくるので一応R15にしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-18 12:00:00
10984文字
会話率:29%
大正時代、遊郭で働く女郎の下に不思議な客があらわれる。女郎はその客が軍人で二百三高地へ向かうと知り、必死に調べるが……。
最終更新:2021-10-15 11:35:46
4500文字
会話率:0%
明治後期の京都祗園。
遊郭楼主の息子涼次郎は虚弱体質ゆえに長年の夢を諦め、飼育する金魚たちだけを愛し、ずっと引き籠もっていた。
しかし、一尾の金魚を新たに飼い始め、一人の街娼と出会い──、彼の安穏とした日々は、少しずつじわじわと変化していく
のだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-02 02:45:50
25268文字
会話率:30%
遊郭内の設定になっています。
1人の遊女があるお客に語っている内容となっています。
アメーバブログ、FC2のブログにも投稿しております。
最終更新:2021-09-11 00:17:12
504文字
会話率:0%
主人公は、還暦を間もなく迎える本業は小説家であり、人生で3回の結婚と離婚という波乱万丈な生き方をしている男である。
そして、見えない力に促される様に遊郭”吉原”で営業に土壇場を迎えるソープランドの立て直しに力を貸すことになってしまう。
不
思議な"予知"才能を持つ男の力を借り、変わりゆく東京を舞台にノンフィクションに近いフィクションとして、様々な人間模様を綴る短編小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-30 16:54:41
19069文字
会話率:51%
遊郭には、「廓のしきたり」ってぇもんがあったようですなぁ。
最終更新:2021-08-14 12:53:11
1760文字
会話率:23%
殿様の横暴には困ったものである・・・
最終更新:2021-07-11 21:08:37
549文字
会話率:18%
アリスは白兎を追いかけて煌びやか不思議の国に行ったけれど、私は白猫を追いかけて事故って死んじゃって、目が覚めたら妖怪の達が住まう世界の閉鎖された国「逃幻京(遊郭)で猫又として転生してた。
最終更新:2021-06-25 21:15:27
5643文字
会話率:55%