君がおしえてくれたおトモダチの意味とは
高校に入学したばかりの好き嫌いがない一条蓮がクラスの中心の椎名由衣と出会い、変わっていく物語。
満月の夜、君に言いたかった最後の言葉を僕は今でも思い出す
最終更新:2024-09-09 23:53:13
6980文字
会話率:25%
『人にはそれぞれ物語があって、その人にとってのヒーロー、あるいはヒロインが必ず登場する』
そんな感じのことを、どこかの本で読んだ気がする。
それで言うなら、”彼”が私の物語のヒーローだ。
放課後は文芸部の部室として使われている二ー四
の教室、その窓際の席で。
夕焼け空を背景に彼はよく本を読んでいる。
直接話すことはあまり無いのだけれど、友人曰く、『好きな人に恋愛対象として見られていない残念なお人好し』だそうだ。
確かにそうかもしれない。
彼に相談を持ち掛ける子は、男女問わず多い。そしてその全員が、彼以外の誰かが一番好きなんだ。きっと二番目も三番目も、別の誰か。
それでも彼に相談に来るのは、どの集団にも属さない彼の立ち位置だけが理由ではないだろう。
真面目で、物静かで。けれどとても感情豊かで、優しい心を持っている人。
もちろん、顔がいいとか、そういうところも、なくはない。
それはともかく。
私は、そんな彼が好きだ。
今まで曖昧に好きになった人なんて何人もいたし、付き合った人も何人かいたけれど、ここまで真っ直ぐに一人の人のことを好きだと思えたことは、思えば初めてだった。
……でも、彼の視線の先に、私はいない。
いたとしても、クラスメイトか同じ部活の人、程度の認識だろう。
前に一度、部室に彼と私の二人しかいなかった時があった。
その時に、私は聞いてしまった。
彼には、好きな人がいること。
そしてそれは、私ではないこと。
私の恋は、叶わないこと。
そして彼の恋もまた、叶わないこと。
できることなら、私がその子の代わりになって、彼の傍にいたい。
……でも、それはできない。
だって。
今の私だから。彼とって、そういう話も気兼ねなく話せる相手だから、私は此処にいられるんだ。
私は今の関係を壊したくない。
だから私は、ヒロインにはなれない。
小説の表紙に描かれることは無く、漫画のラストページに一枚絵として彼と並ぶのも、私じゃない。
それでも。それでもいいから私は、彼の傍にいたいのだ。
だから、そう。
これは、ヒロインになれなかった私の話だ。
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最終更新:2024-09-08 17:59:08
845文字
会話率:4%
世界を別つディストピア対戦の後、この世には支配するヒーローサイドと虐げられるダークサイドができてしまった。
ダークサイドの少年命水海は、双子の兄で両親に愛されているヒーローサイドで、特殊能力「ヒーローパワー」を持っているカイに強い劣等感を
抱いていた。そんな中、中学を卒業した春休みにヒーロー養成学校である都立秀良学園からカイ宛の入学許可書が届き…!
ヒーローになれなかった「ダークサイド」達の視点から描く、ダークバトルファンタジー。
ダークサイド・シンフォニア、ぜひご覧ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-04 08:30:00
60971文字
会話率:34%
人間になりたかった少女
人になれなかった少年
ーー本当にどちらも救われない
※脳内をそのままとりだしただけなので文が繋がらない場合がございます。ご了承下さい。
最終更新:2024-09-02 21:05:41
4304文字
会話率:44%
女子大生の梨沙は、ひょんなことから有名ファンタジー小説の世界に迷い込み、悪役の吸血鬼であるレスター公爵のメイドとして働くことになってしまう。
家族も友人も誰もいない世界に突如放り込まれた梨沙と、冷酷な悪役という自身の設定に苦しむレスター公
爵。
孤独な二人にとって、次第にお互いがかけがえのない存在となっていく…。
現実の世界に帰りたい一方、レスター公爵を定められた死の運命から救いたい梨沙。
いずれ主人公に倒される運命であるが故に、梨沙に想いを伝えられないレスター公爵。
レスター公爵の婚約者であり、実は梨沙と同様に現実から迷い込んだ人間であるヴィクトリア。
無情にもレスター公爵の死に向かって着実に進んでいく物語の中で、三人の想いが複雑に絡み合う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-02 08:55:17
18271文字
会話率:17%
ある日を境に一部の人類がオリキャラになっていた。主人公も目が覚めたら自分の黒歴史ノートのファンタジー小説のロリ魔法使いになっていた。そして頭の中には師匠の人格もあり
《この世界は何度も巻き戻されている。それを止める為に動きなさい》
と言われ
る。だが作中でロリ魔法使いは脇役で世界を救えるような力を持っていない設定でまともに戦うことができなかった。
いつも師匠の影に隠れているような私に一体何ができるのですか?
これは、黒歴史ノートでは主人公になれなかったロリ魔法使いが師匠を超え、立ちはだかる強敵を倒し、やがて英雄へと成り上がる話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-20 15:20:00
388221文字
会話率:39%
孤独が辛いという人間が理解できない。高校卒業後に引きこもりニートになって父親から疎まれていた康幸は、おじから好条件の仕事を紹介される。その中で孤独と人の温かさを知って──。
※残酷描写多め、虫を含めた生き物の死の描写があるので苦手な方は注意
。主人公の性格を含め胸糞な部分があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-12 22:04:56
9886文字
会話率:30%
「私、好きな人がいるの」
彼女――夏野佐記(なつのさき)がそう呟いた。
オーケー、任せろ。俺がその男子が誰なのかを当てて見せる!
最終更新:2024-08-02 21:21:00
1876文字
会話率:32%
叔父からモラハラされている弱々ヒロインがいじわる大好き俺様ヒーローにデロデロに執着されて自立するお話です。
最後は自分で叔父をボコボコにします。
じれじれラブストーリーです。
江戸後期〜明治くらいの和風ファンタジーです。
***
こ
の世界には、干支と言われる十二の貴族がいた。
干支は民から崇められる対象だったが、子一族だけは違った。
主人公すずのある特性が原因となって地位は墜落し、当主が亡くなるのを
皮切りに一家は財政危機に陥っていた。
そこへ手を差し伸べたのは一人の美しい青年、秋都だった。
彼はずっと手に入れたくて仕方がなかったすずを嫁にもらうことを条件に資金援助を申し出る。
しかしすずは思う。
面識もないし、なぜ自分を妻にしようとするのだろう? と。
困惑しつつもすぐにあることに気づくのだった。
(ーー彼は鼠族が騙したことで干支になれなかった猫族である。
つまり、奴隷にでもするつもりで自分を娶るのだ)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-01 00:25:49
2603文字
会話率:23%
「貴方との旅はここで終わりにしましょう、シナト」
「そうだな、それじゃあ頑張れよ!」
ある日。シナト・クシュリナーダは故郷の地にて勇者たちから穏便に追放された。
勇者が魔王を倒して数ヶ月後。魔王からの復興が進む中でシナトが営む商会は順調に進
んでいた……がある日。市場の奴隷商人が魔王を倒した勇者たちを奴隷として連れているところを発見してしまう。
魔王を倒した後、英雄になれず、奴隷にまで身を落とした彼女たちを買い、メイドとして雇うことになったシナトであったが、そこには王国内で起きた事件と、渦巻く陰謀が関係していた!
そして新たなる同居生活の中で、英雄になれなかった勇者と、彼女たちと望まぬ再会をした青年との関係も、大きく変わっていく……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-22 08:00:00
17522文字
会話率:55%
「僕らは英雄や勇者になれなかった。だからと言って何も出来ない訳じゃない。」
主人公はマッチ売りの中年ローフレイム。
ローフレイムはドジでノロマで容量も悪く、人付き合いも戦うことも苦手なおじさんだ。しかしそんな彼の心根は優しく、勇気が無いわけ
でもなかった。
ローフレイムは英雄では気づかないような小さな事件を解決し、勇者ほど壮大ではない仲間や出来事に巡り合っていく。旅の最中に紡いでいく小さな絆がやがて彼の大きな力となるだろう。
果たして、ローフレイムの旅はどんな結末を迎えるのか。彼の過去には何があったのか。現在と過去が結ばれた時、マッチの炎は世界を包む大炎へと変貌する。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-21 11:00:05
1077文字
会話率:10%
魔法使いの名家に生まれたクロム・ジーヴェストは、生まれつき魔力を全く持たずに生まれてしまった。
クロムは幼い頃からせめて剣を扱えるようになろうと努力したが、この世界では剣士ですら魔力を扱えなければ、まともに戦う事ができない。
それ故に
幼いころから冷遇され、ついに父親から家を追い出されることになってしまう。
同じく厄介物だった、持ち主を呪い殺すと恐れられている妖刀を一振りだけ与えられて……
「……あれ、生きてる?」
しかし何故か妖刀はクロムを呪い殺せず、しかも妖刀の力を引き出して今まで斬ることが出来なかったモノを斬る力を得るに至った。
そして始まる、クロムの逆転劇。
もとより剣の才能に満ち溢れていたクロムは、妖刀の力を借りながら次々と強敵を打ち倒していく。
これは魔法使いになれなかった少年が、呪われた刀と共に成り上がる物語。
やがて世界最強の剣士を名乗る男の英雄譚である。
※この物語は第1部完結分(14万文字程度)を書き切った段階で投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 18:08:22
149665文字
会話率:32%
【次回更新予定】
(13)3/10(水)22時予定
【お知らせ】
第2戦連載中。
月・水・金の22時更新予定ですが、変更の場合が多々あります。
″Dランク″に昇格したさくらとスフレ。
新たなバトルはスフレがメインの話になります。
よろし
くお願い致します。
これは守道(しゅどう)さくらが「VRMMO格闘ゲーム」で頂点を目指す物語だ。
体操競技の世界大会で伝説を残す目前だった中学2年生の守道(しゅどう)さくらは体操競技を続ける事が出来ない程の大ケガを負ってしまう。
車イス生活になったさくらが出会ったのは「VRMMO格闘ゲーム」だった。
格闘ゲーム初心者のさくらは出会った師匠の言葉から体操競技と格闘技を融合させた新たな格闘技を開発する。
そして猛者たちを相手に「VRMMO格闘ゲーム」でさくらがセンセーションを巻き起こす。
VR格闘ゲームで頂点を目指す、さくらの成長物語。
楽しんで下さい。
異世界特撮「ハーツ・シンクロス」
異世界変形合体ロボバトル「ドライブがてら異世界へ」
も休止中。
再開未定。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-15 18:00:00
289584文字
会話率:36%
〜作品になれなかった文章の供養用。〜
私には宝物があった。唯一無二の変わらぬ物だ。
最終更新:2024-07-07 10:16:29
2447文字
会話率:14%
殿下たちに、断罪されて、追放された公爵令嬢エリザベスは、魔法のない世界に、強制的に転移させられる。
そこで、紆余曲折を経て、ミス悪役令嬢コンテストに出場する。
いつも、1番だったエリザベスは、悪役令嬢になろうと、努力をするが・・・
最終更新:2024-07-06 22:05:17
4816文字
会話率:59%
ディグニス帝国の皇女リアナは17歳になったが、まだ結婚相手も決まっていないことが恥ずかしいと感じていた。何度も見合いを申し込み会いに来る隣国の元王子の公爵もいたが好きになれなかった。そんなある日、嫌々出向いた社交界でひと悶着起きた後に、野良
ネズミに導かれるように今まで見たことのない部屋を見つける。そこには一冊の本があり、まだ来ていない未来のことまでも記されていた――。皇室心理戦サスペンス。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-30 20:07:01
66708文字
会話率:52%
神殺しに挑む少女の道行き
最終更新:2024-06-28 23:57:28
533文字
会話率:0%
絶交した友達とは友達でさえなかったのかな。
友達ってなんだろう?よく考えるとわからないけど。
それでも私は
偽りの友情の中にもほんの少しだけ真実の気持ちがあったと信じたい。
最終更新:2024-06-23 15:56:03
2576文字
会話率:0%
恋愛に奥手などこにでもいる普通の大学生『楢崎 哲平』は、ある日友人に誘われた合コンで金髪ピアスの元ヤン女性『井本 一華』とひょんなことから意気投合し、合コンの後に彼女の家に誘われる…
彼女の家で二人で飲み直し、ちょっとした酒の勢いで二人はキ
スをしてしまう…。
翌日、一華は酒の勢いで軽はずみなことをしてしまったと言って謝罪し、キスの責任をとる為に『二ヶ月間お試しで付き合ってもし相思相愛になれなかったら諦める』条件付きで仮に付き合うこととなったのだった…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-15 18:23:14
23191文字
会話率:81%
元名門大学卒の社畜だったわたし・・・今はリナのわたしは、『aisira』という乙女ゲームの悪役令嬢のメイド・・・というか将来メイドになる身に転生してしまった。
本音を言うと、ヒロインは超絶(吐き気がするほど)ぶりっ子で、ゲーム内では禁忌
の毒である『魅惑の毒(惚れ薬の超強力ver)』を使って攻略対象の愛を手に入れたくせにしらばっくれていたから一ミリも好きになれなかったんだ。
リナの策略コミコミの悪役令嬢のメイド生活が始まる!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-14 21:51:32
5920文字
会話率:54%