主人公は旧大蔵省担当の調査役(金融機関職員)。重度の高脂血症の「暗黒街の血液」をもち、「やまいだれ」をかぶって生き、妻には家出されていた。ある日、調査役は次々に奇怪な目にあう。通勤電車で痴漢事件を目撃して気分が悪くなり、行った病院でコミカル
な女医たちから変な診断をされ、きいたこともない食物「エンブリ」の摂取をすすめられ。不審に思いつつ街にでたら発砲事件に会い、歌舞伎町の風俗店におびきよせられて殺されそうになり。しかしその途上で、見覚えがあるが思い出せない追憶の人々に会う。奇怪な数々の事件は心のロード・サイド・イベントであるかのよう。そして調査役は、偶然「エンブリ」を手にする。それは見たこともない不気味な生物。しかしなぜか愛しさを感じそうになった矢先、彼は発砲事件の冤罪で連行される。しかし日米地位協定で実施された「新宿大空襲」に遭遇・・・数々の苦難の後、時空を飛び越えて追憶の人々と妻に再会し、「不敵にしあわせな」調査役になるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-24 09:03:30
118903文字
会話率:26%
闇夜に響き渡る“あの音”
最終更新:2018-12-17 11:38:19
738文字
会話率:8%
夜間の空襲で、全てを失った普通の人の話。
幼い頃、空襲で生き別れになった家族を避難先で待ち続ける少年の半生記。
「いいか。もし、はぐれても探すんじゃない。神殿で落ち合うんだ」
「迷子になっても、家族みんな、水の縁で繋がってるからね
」
「生きていれば、いつか、どこかで会えるからね」
ぽつんと取り残された明けの明星を見て、あの夜、街を包んだ炎を思い出したが、涸れ果てた涙は戻らなかった。
「すべて ひとしい ひとつの花」の外伝。
半世紀の内乱中から本編の三年前までの話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-25 20:00:00
9518文字
会話率:31%
2079年1月”合衆国アメリカ“の領土を手中に収めたテロリスト集団「C.T.W.」は、自らを“パイオニア帝国“と名乗り、賛同する国家と共に太平洋同盟を結成し全世界へ宣戦布告した。
それから3年後、私“ウォント・キリアン”は戦争の火の手から
逃れた避難民がアフリカの大西洋沿岸部に作った戦時国家リードシエル共和国のインス市で母と二人で暮らしていたのだが、帝国による空襲によって母がなくなり.....いや、多くの人が亡くなった。今までの私は戦争に対して遥か別世界のことなのだろうと思い込みほとんど無関心だったのだが、これをきっかけに「もう無力で何も守れないような自分ではいられない」そう志した私は、軍に志願した。
そのまた3年後の2085年ついに空軍の一部隊への配備が決まった。
一人の戦士の戦争がここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-19 12:00:00
15691文字
会話率:38%
三年C組は最後の文化祭の出し物で揉めていた。そんな中、とある演劇の脚本が浮上してきた。
それは戦中の空襲で命を落とした兄妹の悲しい物語であり、俺が提出し、部長が練り上げたものだった。
悲劇的なシナリオに賛否両論だったが担任兼演劇部顧問の金
田による全面協力と主演が決まった事でプロジェクトは始動する。
様々なトラブルを乗り越えながらも本番に漕ぎ着けた演劇『焼けた人形』
しかし、今にして思えば…それは悲劇の開幕を告げる序章でしかなかったのだ…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-09 04:00:00
57032文字
会話率:28%
1939年9月1日、独裁者アドルフ・ヒトラーに率いられたナチスドイツはこの日、東方世界征服への野望の牙を隣国ポーランドに向けた。早朝の4時45分を”Dディ”としてドイツの機械化師団が一斉に国境をこえてなだれ込んできた。内陸部のワルシャワ、ポ
ズナニ、クラカウといった都市部、各地に展開する陸軍、空軍基地は精強で最新機器をそろえたドイツ空軍の空襲を受けた。そして、ポーランド北部のバルト海に面する唯一の海軍基地のある新興のグジニャ港も爆撃を受けて甚大な被害を受けてしまう。
ポーランド海軍の潜水艦オルフェウス号は運よく被害を免れて脱出。バルト海でのドイツ海軍迎撃の任につくが、ほどなく海軍司令部から最後の連絡をうけることとなる。
それは、名もあまり知られていないアルメという港に向かいある人物と荷を確保して、イギリスへ向けて脱出せよとの指令であった。
しかしアルメでオルフェウス号を待ち受けていたのは予定されていた人物ではなく、その人物から荷を託された五人の子供たちだった。しかもその子供たちは何らかのハンディキャップを負った子供たちばかり。オルフェウス号は子供たちを回収してドイツの脅威が迫るバルト海を脱出しなければならない。
子供たちが託された荷とは何なのか?またその荷をおってドイツ海軍のUボートがオルフェウス号を追跡する。無事、オルフェウス号と子供たちはイギリスに脱出できるのだろうか。祖国を無くした乗組員と子供たちの自由と生存を賭けた脱出行が今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-25 03:10:48
298082文字
会話率:14%
日本舞踊を習っていた時の師匠は、結婚して3ヶ月で旦那さんが戦地に行くことになる。
思わぬ死、そして、周りは女性が1人で生きるのは大変だから再婚(旦那さんの弟ーー当時は合法)を勧めたが・・・。
「私」の祖父母の戦争体験もよく聴いていた。近衛
兵として皇居周りの護衛に行った祖父。
空襲があり、帰る知らせを受けた祖母の気持ち。
混沌、混乱していた中で人々は何をどう考えて「生きる道」を選んできたのだろうか。
架空の物語りです。
*R15「残酷な描写」は保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-13 00:00:00
7853文字
会話率:14%
謎の不審船対応に追われた防衛大臣の桑田が深夜に仕事をしていると、突然将兵が呼び出しに駆け付けてドアが叩かれる。
ドアを開けたが誰も居なかった。
その日から桑田の周辺で不可解な事象が起こり始める。
最終更新:2018-07-27 21:34:59
7324文字
会話率:45%
火薬や車の焼けた匂い、倒壊した建物から昨日まで人々の暮らしていた家の生活必需品や洋服の焼け焦げた匂い、そして人の肉や血が焼けて溶ける匂い。混ぜ合わさった香りは、ベテラン兵士でも精神的にダメージを受けるそうです。嗅覚は人の五感で最も敏感なのか
もしれません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-03-29 21:32:35
3826文字
会話率:21%
昭和二十年の東京大空襲で負傷した湊子は海軍病院に入院するが、肺炎を併発してしまい幾ばくも無い命になってしまった。
心を寄せる山野中尉は、戦艦大和に乗り組み、四月七日の水上特攻で帰らぬ人になってしまう。
山野の戦死を知らぬまま息を引き取る湊子
は、その思いの強さゆえ、肉体は滅んでも生きる意志を持ったまま時かける少女になってしまった……。
湊子の時空を超えた旅が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-14 08:13:03
154350文字
会話率:59%
何一ついいことのない人生を送ってきた少年、天下隼人。
中学の卒業式の日に起こった空襲で少女に命を助けられ、そして助けた条件として人型戦闘機のパイロットにされ、戦争と関わっていくことに…
最終更新:2017-12-11 07:00:00
8387文字
会話率:50%
戦時下にあるとある国で、空襲に怯える人々が暮らしていた。首都土木局に勤めるラッセル・パークスは、忙しい仕事の合間を縫って今日もパブに通う。
(第一次世界大戦下のイギリスをモデルにしていますが、パラレルワールドだと思って下さい)
最終更新:2017-11-17 10:30:09
11334文字
会話率:46%
ロボット青春もの。
世界は空からの脅威にさらされていた。空中を移動する大陸『イエンナ』。突如として始まったイエンナ軍との戦争に対抗するため、世界各国は霊子を動力とした人型搭乗兵器『Seldomセルダム』を開発、運営している。
そんなこと
とは関係なく、普通に男子高校生として過ごしていた神導時広人(しんどうじひろと)は、イエンナ軍の空襲に巻き込まれてしまう。日常が激変しそうで変わらない青春ギャグかつロボットアクション物です。
むかーし書いた小説を晒します。単行本一冊ぶんくらいで終わりますので、良ければご一読ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-30 19:00:00
76148文字
会話率:41%
昭和二十年九月四日。史実ではとうに戦争終結したこの日。太平洋戦争はまだ終わる気配を見せない架空国家日本で、東京に原子爆弾が投下される。松代大本営は直ちに救援隊を編成し、東京へ放った。彼らが東京で見たものは悪魔の爆弾によって破壊つくされ、焦土
となった東京であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-24 02:21:33
5063文字
会話率:13%
東京大空襲の跡に見た白き母子像。そこには、戦争を支持した私たちの身代わりが亡くなっていた。
最終更新:2017-10-17 23:42:44
3395文字
会話率:15%
昭和20年夏、海軍基地のあった呉は大空襲により焼け野原になり、私は唯一助かった上官殿のご子息の手を取り二人の生活を始める為に汽車に乗り込みました......
第二次世界大戦の広島で、ただ静かに思い合っていた二人を待ち受けていた悲劇とは
?
悲恋ですが、ただ悲しいだけの話ではありません。
fujossy主催『真夏のBL短編小説コンテスト』参加作品です。
絡みはほんのりと匂わせる程度です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-04 22:28:41
6676文字
会話率:9%
集団疎開から大阪へ戻った主人公が大阪では大空襲で淡い恋人と死別し、次の新しい疎開地岡山で体験する戦中戦後の様々な生活の中の出来事
最終更新:2017-09-16 15:00:00
40097文字
会話率:40%
大東亜戦争中の雑誌「主婦之友」に関する下調べ・データ。
昭和20年5月号表紙はの奥に女性が進出しなくてはならなくなった状況を描いてる。
編集している東京が三月の大空襲以後であることから、空襲時の備えが中心。特に空襲時の手当はリアル。
「必勝
の戦場生活」の戦場は、住んでいるそこも戦場、という意味か。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-29 23:06:33
1817文字
会話率:18%
今から4年前、突如、発した世界的な恐慌により、どの国も経済的な不安を抱える中、この国は東国からの宣戦布告により思いがけない戦争に突入した。当初、準備不足により、航空戦力は完全に劣勢となり、陸軍部隊は各地で敗走を繰り返し、重要な飛行場を占領
され、完全に制空権を失うといった緊急事態となった。そんな中、首都空襲のため発進した爆撃機の全てを撃墜した12歳の少女がいた。彼女は「救国の少女」と呼ばれ、10匹を超えるドラゴンを同時に操り、敵の航空戦力を各地で壊滅させる大戦果をあげる。また、海軍と協力して南トルオカ海戦で相手艦隊を撃破し、敵国の軍港を占領、停戦まで持ち込むことができた。
この大活躍に国民達の熱狂は止まらず、国民栄誉賞を受賞した彼女は、しぶしぶ、軍人となり首都防衛の要として、東部地区飛行場に配属されることなるが、その後、まるで戦争は起こらず、穏やかな平和が続いたことで、その熱狂も国民に忘れ去られてしまった。彼女は、軍人として、ドラゴン一匹の世話をしながら学校に通い、日々の軍事修練を行いながらも、休暇には街に買い物にでたり、休み時間には、数少ない女友達と会話を楽しむ普通の16歳になっていた。
そんなある日、高高度を飛ぶ新型偵察機が現れてしまう。ドラゴンに乗って対応することを主張する彼女は、戦力としての疑問を周囲から抱かれ、取り巻く環境が変わっていくのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-14 20:00:00
20197文字
会話率:55%
ぼくはずっと、河辺にあった。
ぼくはずっと、ひとりだった。
そこに彼女は現れた。
“空襲”から逃げてきたのよって、眉を下げて苦笑した。
※時代考証を全く行っておりません。戦時に関するツッコミはご遠慮くださいますようお願いいたします。
最終更新:2017-05-01 08:47:36
6954文字
会話率:15%