あの子が堕ちる瞬間、僕は息を吸った。
『茜兎となら、生きていけそう。』
「僕には、荷が重すぎたみたい。」
『やっぱ夢があるっていいよね。』
「ね、星藍。君は、どうしたい?」
『あたしは、』
「はは、いいじゃん。」
『こんなんやってらんない
よ。』
「なんでも良いから楽しく生きてぇ…」
2度目の邂逅を果たした星藍と茜兎。
人生、という物語の最後の1文に、
2人の過去を締め上げ、印象付けるフィナーレに、
「心中』という忘れられない言葉を綴る、
甘くて、苦くて、悲しくて、愛しい、
心中ラブストーリー。
「幸せの、普通の、好きの、つらいの、
価値が、定義が、
世界中で、同じだと、思うなよ。」
『あはは、茜兎はあたしの事、だ~いすき、
だもんね?』
甘く煮詰めた愛に潜む何かに、
貴方は気づける?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-20 00:41:40
6635文字
会話率:35%
世界一嫌いな奴と決別した。そこまではよかったんだが、一人になれる時間を手に入れたと思いきや世にも奇妙な"性転換症"なる病気を患い女になってしまった。
なんでだろうなあ。腑に落ちず、男の頃との変化や将来への不安に押し
つぶされそうになって引きこもっていたら、決別したはずの嫌いな奴に正体を勘付かれてしまう。
俺が世界一嫌っていた幼馴染は、俺が女になってる間に俺が手に入れた地位を横取りした。
友達も俺の家族も、全員アイツに信頼を寄せていた。
アイツは俺を嘲笑った。お前には何も無いと、お前に築けたものなんて砂上の楼閣だったと見下してきやがった。
俺は女で、アイツは男だ。俺から全てを奪ったのなら、全てからアイツを奪って、最後にアイツを捨ててやる。理由は単純だ、シンプルにムカつくから。
最低最悪の心中をして、同じ穴の狢にしてやる。そう決意した女体化男のゆるゆるな愛憎劇が今、繰り広げられればいいなと思う。
(ハーメルンにも投稿してますけど、複数同時投稿するのって面倒いんですね)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-13 03:45:08
32097文字
会話率:59%
このクラスには二人の相澤がいた――。
同じ姓を持つ二人の少年が、お互いの存在にもたれかかりながら、自身のアイデンティティを探して学校生活を送る話。
BLタグはにおわせ程度です。当時書いていた時は、「ギリBLじゃない」くらいの路線で書いてい
たはずだったのですが、今見返すと何とも言えない表現が多かったため念のため折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-03 17:43:51
9579文字
会話率:40%
電車から降り、和佐駅という場所に着く
そこは聖徳太子の家になっていた
古い調度品が並ぶ土蔵の中、木棚を聖徳太子が壁から一段一段と取り除いていった。
その壁穴を通ると、狭い部屋があった。
そこは作り物のように整頓され、塗り固められた部屋だっ
た。
聖徳太子が壁によじ登るようにして、窓の外を眺めた。
聖徳太子はそれを僕らに見せたかったのだろう。
連れは三人いた。
一人は隣の部屋に残してきた。
もう一人のほうは聖徳太子と並び、窓の外をのぞいた。
そのまま、長い間固まっていた。
高い視点にあるので僕は見えなかった。
部屋の掃除整頓を任されているのであろう若い男性がいた。
彼は和装を着ていた。
こんばんは、と声をかけると、こんにちは、と返してきた。
こんにちはと返した。
聖徳太子がずれてくれたので、僕はその窓を覗くため壁によじ登った。
竹の塀をよじ登り、その向こうに見えたのは、過去の英雄の、最期の姿だった。
竹の塀の頂点は、ちくちくとしてとても触れない。
それは当時の心中を忘れないための配慮なのかもしれなかった。
けしてこの光景を、暖欒として眺めるなと。
額に赤の角を生やし、白の戦着を纏った戦神の将。
かの英雄は、胸を巨大な棘で串刺しにされ、息絶えていた。
奥には巨大すぎる妖の巨体の片鱗が見えていた。
かつて多くの村人が、その光景を竹塀から眺めたのであろう。
痛みも忘
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-28 12:04:48
976文字
会話率:0%
吉原の大見世で傾城と呼ばれる女郎、真那鶴の新造であるイトは、姉女郎の真那鶴が身請けされることを遣り手から聞かされる。姉女郎が身請けを教えてくれなかったことを不審に思うが、真那鶴が九郎助稲荷の前でだけ幸せそうな顔をする理由は身請けだと考えた。
ある日の座敷、初会の客にも関わらず真那鶴はくだけた様子で接客し、客や新造、禿に自ら料理した魚を振る舞う。
それを食べた者が倒れていく。しかし、イトだけは倒れなかった。
いつの間にか座敷には見知らぬ男が入り込んでいる。その男が言うには、人魚を食べたからだと言う。普通の人間は人魚を食べると死ぬ。そして、これは真那鶴が望んだ心中だと話す。
しかしイトは納得ができなかった。
傾城と呼ばれ、身請けも決まった真那鶴が、優しい姉女郎の真那鶴が新造と禿を巻き込んで心中することが納得できなかった。
男はイトが不老不死になったことを伝える。
イトは真那鶴がどうして心中を選んだのか知るために、イトは見世を変え名を真琴と変え、傾城になることを決める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 18:11:27
51068文字
会話率:52%
失業保険を受給しながら、人気小説が原作の戦略シミュレーションゲームで遊んでいた山崎武則は、ゲームクリアー後にコンビニに買い物に出かける。が、その途中で子供と心中をはかった女性が落下してきた。ぶつかるその直前に世界の時間が停止して、何者かの声
が耳に聞こえた。その声が言うには、落ちてきた女性は初恋の相手である小林優子(旧姓、峰岸)であり、自由に指定できるゲームでの勝ち具合によって、自分、峰岸、その子供の命が助かると提案された。そこで、山崎は先ほどまでプレイしていた戦略シミュレーションゲームを指定する。そして、そのゲームの中に転生して統一を目指す事になるのだが、山崎のキャラクターのステータス初期値はゲーム内でも最低だった。その代わり、ゲーム内で10回だけFAXが使えるギフトを貰う。こうして、三人の命を賭けたゲームが始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-18 19:30:44
321374文字
会話率:50%
スキルランク絶対主義社会で排他されたNo.000もとい「天乃 纏」及びNo.074、「天乃 殲海」。
彼らが廃棄された場所は人権を与えられない政府極秘管理下のシェルターだった。
他者を蹴落としてでもたった一人の<家族>を守
るNo.000に、他のNo.からの不満は高まるばかり。
そんなときについに限界を感じたNo.000は脱獄を果たし、夢にまで見た理想の『日常』を手に入れる。
数ヶ月あまり続いた甘い甘い夢を打ち砕くのは、いつだって非常な現実だった。
弟、殲海の目の前で非業の死を遂げた纏。纏との心中を果たそうとする纏の前に現るは謎の【システム】。
その【システム】こそ彼を【魔王】へと導く始まりであった。
魔王へと誕生を果たした彼が渇望する<願い>とは…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-17 22:42:33
12283文字
会話率:15%
盆休みに、仲の良かった高校の部活仲間と一緒にキャンプに来ていた智晴。一同は前日の夜、首吊り心中をしたカップルの話を聞き、肝試しで奇妙な体験をしていた。
楽しい思い出のまま終わる筈だった休暇。しかし、智晴たちが気付かない間に、車内という密室空
間は“彼女”に支配され始める。
「見つけた。」
乙女のそれは、一途な愛か。それとも……。
「ハーフフィクションシリーズ」第2弾。※フィクションが1話に半分なのか、シリーズ全体で半分なのかは、読者の皆さまのご想像にお任せします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-12 13:00:00
11565文字
会話率:44%
伯爵令嬢アニカには、約100年前のコーブルク公爵家の侍女アンネとしての前世の記憶がある。アンネは、当時の公爵家嫡男ルドルフと恋仲だったが、身分差のため結婚を反対され、ヤンデレ化したルドルフに毒で無理心中させられてしまったのだ。ヤンデレルドル
フが転生していたら、やっぱりヤンデレだよね?今世では、そんな男に惚れないし、惚れられない!だから今世ではまともな男性と素敵な恋愛をするぞー!と思ったら、こんな身近にルドルフの転生者らしきヤツが!!ああ、めくるめく恋愛は今世でも成就しないのっ?!
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小説家になろうとムーンライトノベルズに掲載している『始まりは偽装デキ婚から』と同じ世界の約100年後の話です。
前作(本編)で不幸な死に方をしたアンネとラルフ(特にアンネ!)を救ってあげたくて今世で幸せになる話を書きました。
前作を読んでいなくても本作品を楽しめるように書いていますが、本編も読んでいただけると本作品をもっと楽しめるかと思いますので、前作も読んでいただけるとうれしいです!
作中の固有名詞は実在のものと無関係です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-09 18:00:00
31490文字
会話率:54%
シュタインベルク王国の三大公爵家に数えられるコーブルク家の嫡男ルドルフが結婚直前に侍女と心中してしまった。後に残されたのは身重の婚約者ゾフィー。実は彼女は婚約破棄も考えられるほど婚約者と仲が悪化していたのに父親の圧力に負けて婚約者に媚薬を盛
って関係を持ったのだった。
ゾフィーは、コーブルク家を継ぐことになった亡き婚約者の従弟ラルフと結婚し、ルドルフの忘れ形見と3人で徐々に本当の家族になっていく。
――――――――――――――――
ムーンライトノベルズで同タイトルのR18版を連載しています:https://novel18.syosetu.com/n4913hx/
最初12話ぐらいまでは暗い展開ですが、ハッピーエンドを目指しています。架空の王国が舞台ですが、転生や魔法はありません。R15シーンのある話のタイトルには*をつけています。心中事件の男性当事者の名前がマイヤーリンク事件の皇太子の名前と同じですが、この話とは関係ありません。作中の人名、地名等は実在のものと一致することがあっても無関係です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-30 02:03:29
53505文字
会話率:63%
https://monogatary.com/story/430844
にも投稿しています。
完璧な彼氏と付き合っている主人公。
突然現れた彼氏そっくりの男に「俺は貴方を幸せにしにきました。貴方の彼氏は既婚者だから別れてくれ」と言われる。
半信半疑でついていくと本当に結婚していた彼氏。
その場で別れる。
彼氏にそっくりな男に話がしたいと言われ、自宅に招くことになる。
男は未来からきたという。
未来ではタイムマシンがあり、不幸な人を過去に戻り助けるプロジェクトが試験的に始まったという。
未来では既婚者であることに気づかず、娘を産む。
不倫していたことがバレて離婚した男と結婚するが、長年のDVに耐えられず無理心中。
そんな母親に幸せになって欲しいと思った未来の娘から依頼されて、男は未来からやってきたという。
男から幸せになる条件を聞かれて「優しい男の人と結婚したい」と答える。
婚活に行くことを提案されるも、女子校育ちで男性に苦手意識があるから難しいと言う。
苦手意識がとれるようにと、デートの練習をすることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-04 18:29:39
7963文字
会話率:54%
おおロミオ、あなたはなぜロミオなの。
なぜ敵であるモンタギュー家のロミオなの。
名を捨て、ただの私の恋人になってくれないかしら。
最終更新:2023-06-10 19:02:29
985文字
会話率:0%
『LOVE YOU!』のスピンオフになります。『LOVE YOU!』未読で読まれても、
たぶん大丈夫かと。
弁当作りがきっかけで既婚者、亀卦川康之と一度はそのような関係になった
アラフォーの桂子。
だが、そののち、康之にはご執心の彼女が
でき。心中複雑な桂子のとった行動とは?
◇ ◇ ◇
そして長年同じ職場で働いてはいるものの、いうほど親しくもなかった同僚、
原口知世が自分が幸せを掴めたためか、いい人になって桂子に急接近してくるのだった。
ちょっとした人と人との係わりで人生が大きく動く様子を描いてみました。( ꈍᴗꈍ)☆彡
◇ 小説を書き始めてからの、初めてのスピンオフになります。
宜しくお願い致します。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-03 05:00:00
47995文字
会話率:15%
運命と奇跡に出会う前の物語。
最終更新:2023-05-30 19:00:00
1826文字
会話率:19%
一家心中のあった住宅で見つかった一冊の日記、その夫婦が書いた日記には不可思議な事が書かれていた。
最終更新:2023-05-25 21:20:25
2555文字
会話率:0%
豊臣秀吉と正室・寧々の間に産まれた嫡子『豊臣秀繁』の活躍をご照覧あれ!
豊臣家の子孫・豊臣秀繁は父親によって火事に遭い、そこで戦国時代に『豊臣秀吉と正室・寧々の間に産まれた嫡子』として遡行転生する。
秀繁は未来知識を活用して、将来的に落ち
ぶれた豊臣家の命運を変えようと奮闘する。
秀繁の正室に〇〇〇〇の娘を迎え入れ、〇〇家臣を配下に加えて活躍させていたり、本来討ち死にしていた武将が秀繁に助けられたり、逆に史実であれば勝利を収めるはずだった武将が敗退したり……
◇◇◇◇◇
20XX年、一家心中に巻き込まれた秀繁は息を吹き返すと戦国時代にタイムスリップしていた。
そこで告げられる『あなたは豊臣秀吉さまと御正室寧々さまの間にいたはずの嫡男である』と。
秀吉の真の後継者『豊臣秀繁』が秀頼を差し置いて、歴史のある一定以上のことをなかったことにする、死んだ人間を死ななかったことにする物語
『戦国ホームドラマ』
※注 この作品は、2018年6月7日~2019年1月2日に掲載された作品のリメイクです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-19 19:18:38
113928文字
会話率:38%
阻止しなくちゃ。
私の幸せのために、父とお母さんが結婚するのを。
お母さんと心中した。
結果、私だけがお母さんと父が出会った頃にタイムスリップしてしまった。
私は元々産まれてきたくなかった。
お母さんだけでも、幸せになりますように。
最終更新:2023-05-09 14:02:12
6286文字
会話率:24%
牢獄へ 縞影落とす 月明かり
女学生のレイカは恋人のリョウと同棲をしていたのだが、次第に彼への疑心に苛まれるようになっていく。
この作品は カクヨム にも掲載されています。
最終更新:2023-05-07 12:17:43
18630文字
会話率:31%
百合に抗いたい主人公が、結局百合に堕ちる話。グロテスクな表現、流血表現、バッドエンドが許せる心の広いお方は、どうぞご覧下さい。初めて投稿した百合小説です。また、久し振りの投稿の為、拙い表現があり、分かり難い部分があるかもしれません。予めご了
承下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-01 14:34:26
4453文字
会話率:12%
先祖代々、千年以上続く軽装歩兵の家系に生まれたシェルダン・ビーズリーは、生国アスロック王国の皇太子が、皇太子自身の婚約者である聖騎士のセニアを断罪するのを見て、国に絶望してしまう。
国と心中することよりも、家系を途絶えさせないことを優先
したシェルダンは、父母とともに隣国のドルレア帝国へと亡命する。
シェルダンはそこで新たな軍人としての生活を手に入れた。
確固とした命令を受けて、何も考えず、悩まず、軍人らしい軍人でありたいシェルダンであったが、同じくドルレア帝国へ亡命していたセニアに存在を知られる。
帝国では魔塔という魔獣を生み出す建造物が出現してしまう。そしてシェルダンは次第次第に魔塔を巡る大きな戦いへと巻き込まれていく。
シェルダンは、父祖と同じく軽装歩兵という数ある存在として生きていきたい、と願いながらも聖騎士、剣聖、賢者といった英雄たちに見出され、実力を発揮する。
得意の鎖鎌を振り回して、魔獣を薙ぎ倒すシェルダン・ビーズリーのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-29 12:10:38
1165854文字
会話率:30%
『太宰治問題』
太宰がどれだけ素晴らしい作品を書いても、心中しているという事実に、目を背ける訳にはいかない。
最終更新:2023-04-28 04:20:58
310文字
会話率:25%
『日本における心中の系譜』
日本における心中の系譜について、主に、『曾根崎心中』と小説家である太宰治に、焦点を当てて述べた評論。芥川龍之介や、特攻隊についても関連させた、実験的評論。
最終更新:2023-01-23 14:44:54
721文字
会話率:15%
『新、nirvana的、心中』・・・『詩の群れ』から
何を言いたいのか分からないのが、詩の特徴だとしたら、例えばこの様な詩も、形作られる訳である。詩集『詩の群れ』、から。
最終更新:2021-05-11 04:11:57
364文字
会話率:0%