災いを被った者である被災者。それは、なにも大きな災害に遭って苦難を強いられる人々だけを指すのではなく、実は人は生まれた時から死ぬ瞬間まで、被災者なのではないか。我々は、日々何かしらの禍を被っている。心の中をもし窓ガラスのように覗けるとした
ら、チクチク刺されたトゲだらけでびっくりするかもしれない。自分自身の力でそのトゲを抜く勇気と力と経済力を持っている人など世の中にどれだけいるだろう。平和な毎日とは何もない状態、それがふつうで当たり前。でも実はサーカスの綱渡りみたくふつう(・・・)という細い綱の上を危なっかしく歩いているだけで、いつそこから転落してしまうか誰も分からない。大きな網の目のセーフティーネットからもこぼれ落ちてしまったら、人はどうして生きていったらいいのか。ある災害が起こって、そこに集まったボランティアたち、愛知県の小さな町で代々続く酒蔵を営んではいるが、親から譲り受けた家業を判で押したようにこなしているだけで、ボランティアをして人助けをすることだけが生き甲斐のような蔵元杜氏、各地で災害があると、まるで一時保護施設のように避難所に潜り込んで、一宿一飯の恩義でボランティアをしつつ、老母の年金で食い繫いでいる無職の中年男、日本の社会の中で苦悩する外国人留学生の悲哀、被災者であるろう者の生き難さ、認知症の家族を抱えた葛藤、そして彼らを支えサポートする社会福祉協議会の男性の様々なストレスなど、ふつうに生きたくても、そのふつうが出来なくて、もがきながらもそれでも生きている人々の有り様が各章に分けて描かれています。人が人として人を助け、その温情に人として『ありがとう』と感謝の念を持つ。最後に残るのは、お金でも権威でも損得でもなく、人の心であると信じたい。
毎日は皆忙しくて、時間と時間の狭間でどうにか生きているようなもので、時間があればスマートフォンだって覗きたいし、名のある作家ならともかく、無名の者が書いたものなど眼を通す奇特な方などいないかもしれませんが、もしよろしければチラリとでも見てもらえるとほんとに嬉しいです。コンクリートのように硬くて重い物語ではなくて、笑える要素もあるので日常の息抜きにでも読んでもらえれば幸いです。保育園の頃、お寺のお堂で正座をして両手の親指と人差し指をくっ付けて三角を拵えてお辞儀をすることを覚えました。どうかよろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-03 00:00:00
57179文字
会話率:7%
少し歩けば川幅のある隅田川。江戸から東京へと移りゆく日本を海へと流れる川水が見守り、今や日本のほの暗ささえもその内に秘めたるその場には人間の酸いも甘いも集まる。そんな隅田川を少し登れば由緒ある、慈悲深い観音菩薩様が祀られる『雷門』の大提灯
を下げた浅草寺が見えてくる。そこは日本人だけでなく諸外国からも人を呼び寄せる魔力があるのか、通年として様々な外国語が飛び交う東京最古の寺にしてインターナショナルスポットとして有名であった。
この物語の舞台はそんな有難いお寺、浅草寺とその最寄り駅である浅草駅の間にある「すしや通り」の一軒のすし屋、いやもっと言えば人間の与り知らぬ台所、まな板、冷蔵庫といった食材が踊るステージである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-19 21:51:56
14624文字
会話率:41%
ニートに近いフリーターで、ぐうたらな道紀が、大阪天王寺にある、茶臼山で、老人から貰った宝くじが当たり、手に入れた1等7億円を、老人の、お寺の修復に使ったり、徳川家康の大阪夏の陣を真似て、自分が家康になり、兄の豊臣秀吉を倒し、天下を取りにいく
、道紀の野望の話である折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-19 10:25:09
16472文字
会話率:54%
女性警察官の家に里子として引き取られた二階堂聡美は、亡くなった女性警察官の妹の夢を毎晩見るようになります。
ただ事でないことに気が付いて、早朝、昼休み、放課後などを利用して図書室や資料室で調べ物をするようになってきました。
家では里親から妹
に憑依されているのは?と言う疑いをかけられ、日曜日に知り合いのお寺で除霊をしてもらうことになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-16 09:38:40
20011文字
会話率:63%
豊岡の出石という所にある総持寺というお寺には、大きな徳利と杯の供えられた祠があります。
昔々、その祠に化け狸が住み着いて・・・。
最終更新:2021-02-16 01:59:36
13362文字
会話率:54%
四国八十八か所巡拝を無事結願できたので、お寺や道中のアレコレを私感でランキングにしてみます。
最終更新:2020-12-31 04:20:38
3291文字
会話率:0%
姓名判断。
私の本名はお寺さんが決めました。
最終更新:2020-12-13 21:00:00
728文字
会話率:6%
御朱印集めは楽しいですよ。
コミュニケーションの手段としていかがですか。
最終更新:2020-11-20 11:11:05
796文字
会話率:0%
特別国家公務員の安住君は商店街裏のお寺の息子。久し振りに帰省したら何やら見覚えのある青い物体が。しかも実家の本堂には自分専用の青い奴。どうやら帰省中はこれを着る羽目になりそうな予感。
白い黒猫さんが書かれている『希望が丘駅前商店街~透明人間
の憂鬱~』とクロスオーバーしているお話です。
そして主人公の安住君は【恋と愛とで抱きしめて】に登場した安住さんの若かりし頃の姿です。それから閑話のウサギさんこと白崎暁里は饕餮さんのところにお嫁に行くことになった登場人物です。
☆本編はムーンライトノベルズの【政治家の嫁は秘書様】です☆
※アルファポリスで投稿されている饕餮さんが書かれている「希望が丘駅前商店街 in 『居酒屋とうてつ』とその周辺の人々」とコラボしています。https://www.alphapolis.co.jp/novel/274274583/188152339
※自サイト、アルファポリスでも公開中※折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-08 11:00:00
62600文字
会話率:68%
即身仏のあるお寺にきた女性は、なにものなのか。
あるいは、お寺の僧侶は、なぜこのおてらにいるのか。
明かされる秘密・・・。
最終更新:2020-09-28 12:00:00
5339文字
会話率:30%
親父が死んだので、お袋の世話をするため田舎に帰ってきた。
そのお袋も昨年死んだ。なので、命日は月に二日。
件の尼僧はその日にやってくる。
これは、俺が、その尼僧の読経後の話を書きおこして、採点したものである。
エブリスタにもあります(カブ
リなし)。
https://estar.jp/creator_tool/novels/25298583折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-20 00:04:29
45880文字
会話率:16%
ある山奥のお寺に元気な小僧さんがいました。
小僧さん、今朝は朝からワクワクしています。
それはね・・・。
好奇心旺盛な小僧さんの、ちょっと不思議な体験のお話です。
最終更新:2020-08-15 23:31:32
1663文字
会話率:14%
夏の頃、高遠深空は海沿いの小さな町、海来町へやって来た。世話焼きなおかみさん、ざっくばらんな漁師たち、おしゃべりなウェイトレス、陰気で胡乱な土産物店の青年、腹に一物抱えていそうな警官、お寺の住職と孫娘、夜の砂浜の少年。様々な人々と出会い交流
し、様々な場所に行き、そして祭りを迎える。
──これは、何処かにあるかもしれない夏の物語
空と海、夏への望郷。どこにも存在しないものへの強い憧れ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-09 18:27:42
63457文字
会話率:49%
僕の名前は畑四季輝。実家の近くのお寺には、うちの先祖らが大事に受け継いできたアダンストの鎌と呼ばれる農耕用具が祀られているとのこと。歴史的な価値があるとかの理由で。
そして年に一度、秋になると毎年のように豊穣祭が集落全体で行われる。それ
を一言で表すと『食』かな?その日に限って、大勢が持ち寄ったとびきりのごちそうが食べれるからだ。
それはさておき、今年から僕は憧れていた大学生活の始まり。ごく普通のキャンパスライフを送れると思っていたのだが何故だか普通の人とは異なった能力を手に入れてしまったのだ。
そんなこんなで僕の大学生活が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-19 15:33:07
32233文字
会話率:8%
母方の実家で住職をしていた曽祖父が亡くなったので山奥のお寺の様子を見に行けと言われた平助は嫌々ながらお寺に行くが、そのお寺には檀家も無く、本当は数百年間もこの世界で亡くなったあやかしを供養するあやかし寺だった。
そのお寺に住む座敷わらしから
このままお寺を継ぐ者が現れずに、亡きあやかしの供養をしなくなると撥が当たり直ぐにでも死ぬと脅された平助だったが・・
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-11 09:35:02
140884文字
会話率:78%
僕。石田清二。48歳。妻子持ち。
約400年続く都心のお寺の長男の僕は平成から令和の時代の境目だというのに7年前に約20年間営業を務めた会社員を辞めてのんびりとお寺の副住職と副業のFXをして過ごしていた。
ある日父親である住職が急性心筋
梗塞により突然の他界。
いきなり次期住職のプレッシャーにさらされ、満身創痍で終わらせた葬儀の日に酒が飲めないのに昭和から続く近所の飲み屋の通りをフラフラと飲み歩き、泥酔して最後に行きついた老舗のスナックから始まる何の変哲もないどこにでもある400日の切ない恋のお話。。
そしてなぜか僕は小説を書き始めた。。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-17 20:06:49
2130文字
会話率:24%
猫と月の物語。猫には三匹の子猫たちがおり、過ごしやすい春の日のこと、綺麗に掃除されたお寺の中に池を見つけてそこに三匹の子猫を連れてくるところから物語は始まる。
最終更新:2020-06-01 20:18:38
527文字
会話率:0%
むかしむかしのお寺は、現代の神社が担う神事もしてただろうなぁ
と思って書きました。
キーワード:
最終更新:2020-05-25 18:27:58
3231文字
会話率:12%
主人公の鬼瓦一族に生まれた修一(シュウイチ)は、鎌倉時代の京の町、現在の京都に当たる「花の都」と栄えていた京の町を血に染め恐怖のどん底へと突き落としていた伝説の黒鬼〝酒吞童子〟を封じた宝剣を代々受け継がれてきた鬼瓦寺院の住職の孫として生ま
れた。
小学校低学年の頃に父方の実家である鬼瓦寺を尋ねた修一は、孫馬鹿と化してしまったお爺さんと共にお寺にある宝物庫へと向かう。そこで偶然見つけた古びた剣。お爺ちゃんの話を聞き、抜いてみたいという好奇心から、その剣を手に取ってしまう…
●注意事項
・今作品の登場する人物名や寺院は全て架空の存在です。
・作中に「酒吞童子」の下りが登場しますが、性別から趣向まで全て作者創作オリジナルの為、本作で登場する酒吞童子はまったくの別物になっております。
・誤字脱字、解読不能文章のが度々存在しております。
・第1章まるまるプロローグの様な日常です。第二章から本格的にストーリー展開予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-13 15:00:00
102833文字
会話率:28%
50歳ニートの僕は、自転車での四国お遍路に旅立つ。時には過酷な坂道を越え、ひたすらペダルを漕ぎ、毎日毎日お寺にお参りをする。八十八カ所のお寺を回り終えた後に、待っているものは?
ブログに書いた旅日記をエッセイ化したものです。また「カクヨム」
にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-29 10:06:46
99412文字
会話率:1%