医学生の橘は悪友の法学生に遊郭へ連れられるが、その時出会った遊女に慄然(ぞっ)とするほど驚く。それはその遊女に、二年前駕籠に乗った重い肺結核を患った美しい女の面影を認めたからであった。病美人に心惹かれた橘は、医学生でありながら、彼女を助けよ
うとして、迷信のような手段を講じる。そしてまた一方、病美人の面影を追い求めて、何度も遊郭に通うのだが、さて、その結末は。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-18 08:54:55
16854文字
会話率:10%
羽州探題の家柄である最上家から伊達家へ嫁いできた、義姫。戦場に駕籠で乗り付けて戦を止めさせるなど、“女傑”と呼ぶに相応しい胆力と実行力の持ち主だった。
その義姫だが、最近ある事について悩んでいる。出羽三山に願って授かった嫡子・伊達政宗に
ついてだ。
◇この作品は『小説家になろう・秋の公式企画(お題:料理)』参加作品となります。◇
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-24 20:00:00
7557文字
会話率:24%
駕籠に揺られ、殺される事を繰り返し、ようやく正解らしき選択肢を選ぶ。そして、なぜか持っている蒔絵螺旋硯箱。私を殺そうとする者から助けてくれた武将に、恩返しの為に式を扱いながら、戦国の世を揺るく生き抜く物語。
最終更新:2023-05-21 22:06:23
10518文字
会話率:37%
おさよは、亭主の仙吉を思いやる良くできた女房だった。
※キセルの羅宇とは、たばこを詰める火皿の雁首(がんくび)と吸い口を繋ぐ部分のことで、羅宇屋は、その羅宇の掃除や交換をする職業として、江戸時代に広まったものでした。
※|駕籠《かご》:人
の乗る座を作り、上に一本の轅(ながえ)を通し、その前後をかつぐ乗物。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-26 10:16:33
2387文字
会話率:62%
駕籠《かご》とは、人の座る客席を一本の長い棒で吊るし、それを二人か四人ほどの大男が担いで運ぶ、江戸時代のタクシーのような乗り物でございます。
ひとえに駕籠といっても、その種類は様々。最上級のものは法仙寺駕籠《ほうせんじかご》と言いまして
、漆塗りが施された美しい駕籠ではありますが、それに乗れるのは豪商や医者と言ったお金持ちぐらい。江戸の庶民がもっぱら使うのは、四つ手駕籠と呼ばれる、竹製の座席に茣蓙《ござ》の垂れ幕をおっ被せた、なんとも簡素なものでございました。
そんな四つ手駕籠でも、運賃は一里で約四百文。現代的に言いますと、まぁ大体4kmで1万円ほどでしょうか。日本橋から吉原までタクシーを走らせますと、運賃は2,500円くらいになりますので、おおよそ4倍の値段と考えてもらえればいいでしょう。なかなか気合の要る額ですね。そんなものですから、庶民が駕籠を使うというのは、よっぽど特別なことだったわけです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-06 01:09:09
4952文字
会話率:56%
明治時代、私(常子)は人力車をひく若い人夫を見つけて駕籠に乗せてもらうが、その労働人の男は予想外の人物であった。明治時代の身分差による悲恋を短編小説で表現しました。
夭逝の天才女流作家『樋口一葉』先生の『十三夜』のオマージュ作品です。二次
創作には当たらないと思いますが、念のため付記しておきます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-02 08:39:30
1132文字
会話率:0%
あのお猿の駕籠屋が乗車拒否?
京の町の四つ辻で繰り広げられる、兎と猿の諍い。
最終更新:2016-03-28 05:00:00
500文字
会話率:42%
私立暁学園、そこは楽しい仲間たちが一日の半分以上過ごすどこにでもあるそんな場所。
主人公はそこで退屈で愉快な日々を過ごしていく
最終更新:2011-05-01 10:45:40
43817文字
会話率:59%
中学3年生の布石颯人はこの世界に疑問を抱いていた。くだらないのに皆が皆世界を愛し、成り立たせる理由それがわからなかった。だからこそ無関心でいた。そんなときだったある学園を見つける。だがそこは謎に包まれた学園だった。
最終更新:2009-01-16 23:37:07
44058文字
会話率:62%
ふっと何かの気配を感じた。松を背に少し眠ったようだった。後ろのほうで砂浜を走りまわる数人の足音がする。
「うわーっ!」聞こえたのは人間の悲鳴だ。
尚武は立ち上がった。そして悲鳴がした方を見ると、数人の侍が刀を抜いて入り乱れている。すでに
ひとりが斬られて砂浜に倒れていた。そばには駕籠があり、着物姿の娘がうずくまっている。(二ノ巻より)
天空の時代から江戸時代の紀州へタイムアウトした尚武章博。休暇で来たはずだったが、ある藩のお家騒動に巻き込まれる。紀州和歌山の心暖かい人たちや、城を追われた姫君との心の交流を描く「時空仕事人・5」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-11-27 20:56:16
42401文字
会話率:43%
時は幕末。夜も更けた頃、京都河原町の長州藩邸に一丁の駕籠が止まった。だが出迎えた長州藩士、桂小五郎はその中にいた人を見て硬直してしまった。なんと現れたのは高熱でうなされている新選組、沖田総司。なぜ彼がここに?一体彼の身に何が?様々な思いが交
錯する中で、本当に大事なものとは・・・?ドタバタ幕末ファンタジー第3弾です!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-10-21 20:32:52
9946文字
会話率:48%