安政五年。
駕籠かき人足の男、五郎は、唐丸駕籠の罪人髙山と出会う。
背負った荷物に興味を持たないようにと教えられてきた、駕籠かきの五郎。
だが「盗みでも殺しでもない罪」で、五郎の荷として運ばれる高山と言葉を交わす内に、
自分は一体何を、どこ
へ、運んでいるのか、考え始めてしまう。
後の世に安政の大獄と称される弾圧。
その最中に、いたかもしれない罪人の、あったかもしれない出会いと別れ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-08 17:17:05
29586文字
会話率:21%
時は幕末―――。
それは新選組や坂本龍馬が活躍する、幕末激動期のほんの少し前。
徳川ゆかりの地である三河国刈谷藩生まれの「元」志士・松本奎堂(まつもと けいどう)。
彼は安政の大獄で志を折られ、名古屋で適当に塾を開いて燻っていた。
金は
ないがとりあえず平穏に暮らしていた彼の元に、ある日、頼んでもいないのに故郷刈谷から用心棒だという少女・雁音(かりがね)が送り込まれてくる。その日を境に、奎堂は刺客から命を狙われる事になるが、毎回来る刺客はどうやら人ではないようで・・・?
塾の愉快な仲間たちと共に、奎堂はちょっぴり不可思議な刺客に立ち向かう!
幕末が維新へと動き出す前の、はじまりとなる物語。
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最終更新:2021-10-02 01:01:37
78217文字
会話率:55%
ある女子の物語。
幕末という時代の中、春花という女子は3歳で親に遊郭へと売られ、厳しい世界で耐え抜いてきた。親への憎しみか、悲しみか、はたまた未来への希望か、それらのどれかを求め、7歳にして武器を手にして走り出した。たどり着いた先、そこは
、彼女の恩師となる吉田松陰の長州にある
松下村塾であった。そこで、彼女は久坂玄瑞、高杉晋作、桂小五郎と出会う。幼いながら、重い過去を持つ彼女をこの3人は共にささえ、
時に、共に戦う。
そして、彼女が14歳を迎えたとき、彼女らの恩師、吉田松陰が
安政の大獄で処刑されてしまう。
その時彼女は決意した。
-私は全てを守る。-
彼女は吉田喜兵衛という男名を名乗り、
争いの中へとのめり込んでいく。
その中で強まる久坂玄瑞との愛の行方は-
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-11 17:39:43
41997文字
会話率:21%